初心者がハイキングを楽しむ前に知っておきたい情報を徹底解説!
ハイキングと登山・トレッキングの違いや、服装・シューズや持ち物、おすすめの季節、山選びのポイントや初心者向きのスポットを、登山やハイキングに詳しいブロガー・月山ももさん監修でお届けします。
一つの山の中にもさまざまなコースがあり、初心者でも楽しめるのがハイキングのいいところ。
その魅力を余すことなく紹介します。
※この記事は2020年10月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
ハイキングとは?登山やトレッキングとの違いも解説

ハイキングに登山、トレッキング…どれも似た言葉ですが、実はそれぞれ違いがあります。
ハイキングとは、一言でいうと「比較的短時間で気軽にできる山歩き」。
自然の中を歩いて景色などを楽しむことを目的としたアクティビティで、必ずしも山頂を目指さないことも多いです。
一方、登山は山頂まで到達することを目的としています。
低い山でも、山頂を目指す場合は「登山」と言えますが、ゆるやかな山を登ることもあれば、険しい山、危険な山を登ることもあります。
トレッキングはハイキングと同様に、山頂に到達する・しないは自由ですが、ハイキングより長時間歩くことが多く、泊まりがけで険しい山道を歩くこともあります。
3つの難易度を比べると「ハイキング<トレッキング<登山」の順で、一番初心者向きなのがハイキング。 危険な道は避けて、自然を楽しみながらのんびりとした休日を過ごしたい人におすすめのアクティビティです。
ハイキングの魅力とは?

魅力1:体力に自信がなくても気軽に楽しめる!
ハイキングは一般的には2~3時間程度で楽しむことが多いです。
半日以上歩き続けたり、泊まりがけで行くこともある登山やトレッキングと比べて、体力に自信がない人や山歩きに慣れていない人でもチャレンジしやすいところがハイキングの魅力。
普段運動をしない人は「2時間のウォーキングでも長い」と思うかもしれませんが、歩くごとに移り変わる美しい自然や景色の中だと、案外あっという間ですよ!
魅力2:自然の美しさや風の気持ちよさを感じて気分転換できる!
見渡す限りの緑、遠くに望む壮大な山々、足元に咲く水芭蕉…美しい自然は見ているだけで良い気分転換になります。
優しく頬をなでる風の気持ちよさ、清流の音のここちよさなど、五感で感じる癒しも「自然を楽しむこと自体を目的とした」ハイキングならではの魅力といえます。
魅力3:ハイキング中や、ハイキング後に食べるご飯がおいしい!
運動してお腹がすくので、普段よりもご飯がおいしく感じられます。
また、自然の中で食べるという非日常感から、ただのおにぎりやサンドイッチがどこか特別な食事に見えてくるから不思議!
少し遠出をして、その土地の名物を食べるのもおすすめです。
ハイキングの服装選びのポイント

ハイキングの服装で気をつけたいポイントは、
1、日差し対策
2、虫対策
3、防寒対策
4、歩きやすさ対策
の4つです。
日差し対策
長そでを着ることを推奨します。夏は長そでだと暑すぎるという方は、半そでの上に羽織れるパーカーやウインドブレーカーを持っていくようにしましょう。朝夕は気温が低いこともあるので、防寒にもなります。
また、頭に何も被らないと熱中症のリスクもあるので、帽子は被るようにしましょう。
虫対策
素足を出さないボトムスをセレクトすることです。ロングパンツが楽ですが、ハーフパンツ、ショートパンツ、山用スカート(普通のスカートは動きにくいので避けた方が良いです)の場合は下にスパッツを履けばOKでしょう。
ちなみに、デニム素材のものは動きにくく、濡れると冷えて重くなるので避けてください。
防寒対策
長そでや羽織りアイテムに加えて、夏以外の時期には手袋が必須です。
特に高地になるほど気温が低くなり、指先が冷えやすいので注意しましょう。
歩きやすさ対策
登山に比べると平坦な道を歩くことが多いハイキングですが、場所によっては整備が行き届いていないこともあるので歩きやすい靴を用意しましょう。
トレッキングシューズがあると安心ですが、スニーカー・ランニングシューズでも代用可能です。
ハイキングに必要な持ち物

ハイキングでは、自分の身を守るためのアイテムやいざという時のために必要なものを持っていくと安心です。
ここで紹介する持ち物は事前に準備しておくようにしましょう。
スマートフォンの地図アプリ
山は街中のように目印となるものが少ないので、現在地と歩くルートを確認するアプリは必須です。
地図をあらかじめダウンロードすることで、圏外でもGPSで現在地を知ることができる登山用地図アプリが重宝します。
スマートフォンの充電も十分にしておき、予備のモバイルバッテリーも持っておくと安心。
レインウェア
山では急な天候の変化が起こりやすいもの。
急に雨が降ってしまった時のために、レインウェアをできれば上下で持っていきましょう。
ヘッドランプ
万が一帰宅が遅くなってしまった場合、外灯の無い山では周囲が真っ暗になってしまうことも。
暗闇の中を歩くのはとても危険なので、明かりになるアイテムはマストです。
懐中電灯でもいいですが、両手が空くヘッドランプがおすすめです。
日焼け止めクリーム
高所に行くほど日差しが強くなるので、油断すると火傷のような日焼けをしてしまうことも。
特に、帽子や衣類で覆うことが難しい顔や首回りには、念入りに日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
おやつ
山道では想像以上のカロリーを消費します。
空腹の状態で歩き続けるのは危険なので、カロリーを摂取できるおやつを準備しておきましょう。
個包装のチョコレートや大福、羊羹などが持ち運びやすく、歩きながらでも食べられるので便利です。
季節ごとの必需品
特に夏の気温が高い日には、熱中症対策として十分な水分や、塩分補給のできるタブレットを用意しましょう。
逆に夏以外の季節には、カイロやホットドリンクで防寒対策をしっかりするようにしてください。
ハイキングにおすすめの季節

春は過ごしやすい、夏は深緑が美しいなど、季節ごとに魅力はありますが、一番のおすすめは秋です。
まず、何といっても紅葉が美しいところが素敵!
間近に紅葉した木々を眺めながら歩くのも情緒がありますし、高地から見下ろす一面紅く染まった景観も秋ならではです。
春と同じで、暑すぎず寒すぎず歩きやすいところも、特にハイキング初心者には重要なポイントでしょう。
また、山麓には蕎麦屋さんがあることが多いのですが、秋は新蕎麦の季節ですので、下山後にぜひおいしい蕎麦を堪能してください。
山選びのポイント
最後に、初心者がハイキングに行く際には、どんな山を選べばいいか、ポイントを解説します。
ケーブルカーやロープウェイで途中まで登れるスポット

登山やトレッキングに比べると負荷の少ないハイキングとはいえ、初心者の方は2~3時間でも山道を歩くのは大変、ということもあるでしょう。
ケーブルカーやロープウェイなどのある山なら、歩く距離も短くて済むし、高地からの美しい景色も楽しめるという「いいとこどり」ができます。
例えば、東京にある「高尾山」はケーブルカーやリフトを使って気軽にハイキングできるスポット。
ケーブルカーなどの移動手段を使わずに登ると、上り下り含めて3時間以上かかる登りごたえのあるルートもあるので、自分の体力や経験に合わせて楽しめます。
多くの人が訪れるスポット

上高地や那須岳、尾瀬など、観光地として多くの人が集まるスポットは、道に迷いにくいので初心者向きです。
特に上高地は、アップダウンが少なく整備された道が続くので歩きやすいハイキングスポット。
遠くに望む穂高連峰など、どの季節でも絵になる美しい風景も魅力です。
有人の山小屋があり、登山道がしっかりと整備されているスポット

万が一体調や天気が悪くなってしまったときに、有人の山小屋に立ち寄れるのは安心感があります。
昼食や喫茶の営業をしている山小屋もありますし、飲料水などを購入することもできるでしょう。
さらに登山道が整備されているスポットなら、怪我のリスクも少なくて◎。
どちらの条件にも合致している代表的な山は、長野県の霧ヶ峰。
ゆるやかな起伏で歩きやすく、登山道のコース上に有人の山小屋が点在しているので、安心感のあるスポットです。
【監修】
月山もも/ブロガー
登山と温泉を絡めた一人旅が好き。ブログ「山と温泉のきろく」では、温泉宿への宿泊記、日帰り入浴記、旅の食事や登山の記録を更新しています。
山と温泉のきろく
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