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2020.10.29

美味しいお肉を食べる旅がしたい!肉好き必見の温泉宿7選<全国・2020>

ホテルエピナール那須【栃木県那須高原】

栃木が誇るブランド牛を一度に3種も味わう愉悦。

ホテルエピナール那須
肉は仕入れるたびに品質チェックを徹底。各60gあり食べごたえも十分
ホテルエピナール那須
肉の個性をダイレクトに味わえる炭火焼き。丁寧な火入れも腕の見せどころ
ホテルエピナール那須
焼いた肉はひと口大に切って盛り付け。丁寧に火入れした肉の切り口は実に鮮やか
ホテルエピナール那須
秋の先付一例。季節感を大切にしつつ、和の伝統に則った盛り付けも意識する
ホテルエピナール那須
コースを通して地元の食材をふんだんに用い、この土地ならではの味を表現

国内にブランド牛は数あれど、肉質はそれぞれ。どれもおいしそうだな、とは思うけれど、どれほど違いがあるものなのか…。肉への好奇心が止まらない人は、こちらの宿へ。「和匠ダイニング菜す乃」では、栃木の自然に育まれた3種類のご当地牛を食べ比べできる、通好みのプランが好評だ。

ひとつは県を代表するブランド、とちぎ和牛。きめ細かな霜降り肉は、品評会で日本一に輝くなど品質はお墨付き。そのサーロインを40日以上熟成させたものをここでは使う。同じく黒毛和種の那須高原黒毛和牛は通常の熟成で、部位を変えてフィレをチョイス。もうひとつの足利マール牛は、マールと呼ばれるぶどうの搾りかすを食べて育った交雑種。霜降りと赤身のバランスの良さが身上だ。

調理法は炭火焼き。「すべて火入れ時間を変え、ベストなタイミングを見計らう」と料理長の荒井皇文さん。焼き上げた肉には、旬の地元野菜をたっぷり添える。「ひと皿で栃木のおいしさを伝えたくて」。食べ比べを始めた真の狙いは、そこにあるようだ。

ホテルエピナール那須
テーブル席が中心で落ち着いた雰囲気
ホテルエピナール那須
豊かな木々とせせらぎの音に囲まれた露天風呂。広い浴槽で開放的な気分を味わえる
ホテルエピナール那須
雄大な那須の自然に抱かれたリゾート。最上階には那須連山を見渡す展望台も

栃木ご当地牛について
生産数の多いとちぎ和牛に対し、那須高原黒毛和牛を育てるのは敷島ファームのみ。足利マール牛は地元ココ・ファーム・ワイナリーのマールを飼料に使う。

■ホテルエピナール那須
[TEL]0287-78-6000
[住所]栃木県那須郡那須町高久丙1 
[料金]1泊2食1万4740円~
[アクセス]【電車】JR那須塩原駅よりシャトルバスで30分(要予約)【車】東北道那須ICより10分
「ホテルエピナール那須」の詳細はこちら

船山温泉【山梨県船山温泉】

鍋とシャルキュトリーで力強きジビエを味わい尽くす。

船山温泉
宿伝統の猪鍋。猪の骨からとった出汁で猪肉と野菜をコトコトと煮込む
船山温泉
ある日のシャルキュトリー。猪のハムや鹿のソーセージなどワインが進みそう
船山温泉
瞬間燻製した甲州の馬刺しとイワナの刺身。料理はすべてジビエ料理プラン一例
船山温泉
ジビエ料理プランでは鹿のローストが定番のひと品。県産のニホンジカにこだわる
船山温泉
ご飯は季節の山の幸を入れた釜飯に。秋は栗やむかごを使い、イワナの出汁で炊く

まるで温泉地のような名前だが、れっきとした宿名。山梨県南部、富士川へと流れ込む清流沿いで、百年以上の歴史を紡ぐ一軒宿だ。山々に囲まれ、閉ざされたようにも見える環境は、この宿にとってハンディではない。むしろプラスと捉え、7人以上のグループ客や小学生以下のゲストは予約を受けず、大人が心から安らげる宿を目指す。

山の温泉宿としての自負は、料理にも反映される。テーマは、地域の食文化を守り伝えること。例えば、ジビエ。古くからこの地では、猪が獲れれば鍋にして味わってきた。そのような伝統料理を残しつつ、ハムやソーセージなどのシャルキュトリーにもチャレンジする。

「ジビエのよさを知ってもらうには、現代的なアプローチも必要」とご主人の武井稔さん。その裏で、野生ゆえ個体差の大きい鹿や猪を、信頼できる猟師から仕入れ、さらに吟味する努力も怠らない。

山の恵みをいただき、山に抱かれながら静かな夜を過ごす。それが、新しい一日の活力につながっていく。

船山温泉
大浴場「渓流の湯」露天風呂。館内には2つの貸切風呂もあり、無料で利用できる
船山温泉
和室一例。全12室はベッド付きなど4タイプある
船山温泉
周囲に建物がない静かな環境。13 時から翌11時まで最長22時間の滞在が可能

山梨のジビエとは
猪は地元の伊藤さんから、鹿は早川町の望月さんからなど、仕入先は明確。捕獲後の処理にも長けた人から最良の状態で入手する。

■船山温泉
[TEL]0556-64-2343
[住所]山梨県南巨摩郡南部町本郷10617 
[料金]1泊2食2万248円~
[アクセス]【電車】JR内船駅より車で10分(送迎あり、要予約)【車】中部横断道南部ICより6分
「船山温泉」の詳細はこちら

本陣平野屋 花兆庵【岐阜県飛騨高山温泉】

コース仕立てで7つの料理。めくるめく飛騨牛の世界へ。

本陣平野屋 花兆庵
飛騨牛力瘤しゃぶ。すね肉を鰹出汁とテールスープの合わせ出汁でしゃぶしゃぶに。料理はすべて飛騨牛づくしプラン一例
本陣平野屋 花兆庵
飛騨牛サラダ仕立て。軽く焼いたミスジに生野菜を合わせる
本陣平野屋 花兆庵
飛騨牛ステーキ。ヒレ肉はシンプルに焼くのが一番
本陣平野屋 花兆庵
飛騨牛と青菜のお浸し
本陣平野屋 花兆庵
飛騨牛香味野菜煮込み。柔らかく煮た頬肉をさらにデミグラスソースで煮込む

町の中心部をぶらり歩けば、出格子の連なるレトロな建物が時の流れを止めたかのよう。城下町の風情を色濃く残す飛騨高山は、食べる楽しみに満ちた場所でもある。代表する食材は、この地が誇る飛騨牛だ。散策中、串焼きやまんじゅう店の前を通るたびに、飛騨牛の文字が目に飛び込む。宿の夕食も目玉料理は飛騨牛であることが多い。

どうせ滞在するのであれば、徹底的に飛騨牛を味わえないものか。そんな願いを叶えてくれるのが、この宿の「飛騨牛づくし」プランだ。ご飯以外の全7品は、すべて飛騨牛を使ったもの。調理法もしゃぶしゃぶ、サラダ仕立て、煮込みなどバリエーション豊かで飽きさせない。しかもミスジや頬肉、トウガラシなどの希少部位もそこかしこに。柔らかなヒレ肉のステーキがハイライトだ。

調理のベースとなるのは、会席料理で培われた和の技法。繊細な出汁や味付けで、飛騨牛の魅力をさらに引き出していく。

本陣平野屋 花兆庵
食事は個室料亭「曙」にて。温かいものは温かいうちに1品ずつ運ばれてくる
本陣平野屋 花兆庵
女性専用の浴室「りらっくす蔵」。クセがなく肌当たりの優しい泉質
本陣平野屋 花兆庵
ジュニアスイート「麻葉の間」。純和風の客室は12畳からで、ゆったりとした造り
本陣平野屋 花兆庵
市街地にあり、古い町並まで歩いてすぐの好立地

飛騨牛とは
飛騨エリアを中心に岐阜県内で育てられ、一定の条件をクリアした肉を飛騨牛と呼ぶ。海外での評価も高く、輸出量が増加中。

■本陣平野屋 花兆庵(かちょうあん)
[TEL]0577-34-1234
[住所]岐阜県高山市本町1-34 
[料金]1泊2食2万7500円~
[アクセス]【電車】JR高山駅より徒歩10分 【車】東海北陸道飛騨清見ICより30分
「本陣平野屋 花兆庵」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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