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2020.10.31

【初心者向け】座禅とは?やり方から魅力までご紹介!体験情報も

心を無にして座る精神修行、座禅(坐禅)。
近年ではお寺での「座禅体験」や「座禅会」も密かなブームですね。

この記事では「座禅に興味はあるけど、具体的なやり方は知らない」「座禅会に参加してみたいけど、どんな感じなんだろう?」という人に向け、初心者に向けた座禅の意味ややり方、座禅会への参加方法などをお伝えします。

記事配信:じゃらんニュース

座禅とは?

座禅

座禅とは、姿勢を正して座り、精神を統一させることで自分と向き合うという仏教の修行方法のこと。
その本来的な意義は、「自分自身のこころを静かに見つめ直すこと」にあります。
歴史は非常に古く、仏教の開祖であるお釈迦さまの修行に始まると言われています。

<「座禅」と「坐禅」、どっちが正しい?>
「座」はすわる“場所”をさし、「坐」にはすわるという“動作”をさすため、本来は「坐禅」が正しい表記です。当記事では便宜上、認知度の高い「座禅」という表記を使用しています。

座禅の3つの魅力

座禅

ここでは、「座禅の魅力」を3つ紹介します。

まず1つ目の座禅の魅力は、姿勢を整えられることです。
特に座って仕事をすることの多い人は、良くない姿勢で日常生活を送りがちなので、一度座禅で調(ととの)えるのもいいかもしれませんね。

2つ目は、ゆったりと呼吸を調えて、心の落ち着きにつながることです。
普段なかなかリラックスした時間を取れない人には、座禅をすることで心に良い変化が訪れるかもしれません。

そして3つ目の座禅の魅力は、落ち着いた心で自分を見つめ直して、不安や悩みがクリアになることに期待できる、ということ。
人間関係や仕事など、悩みを抱えている人も多いことでしょう。
「悩みをどうすればいいかわからない」「自分はこのままでいいのだろうか」など、今の自分とゆっくり向き合いたい人に座禅はおすすめです。

基本的な座禅の作法

座禅

それでは、座禅の基本的な作法を、順を追って紹介していきます。

1.座布団を二つに折ってお尻の下に充てる。

2.右の足を左の腿の上にのせる(半跏趺坐/はんかふざ)。
可能ならばさらに左の足を右の腿の上にのせる(結跏趺坐/けっかふざ)。

3.手は掌(てのひら)を上に向けて、右手を足の上におく。そしてその上に左手をのせる。

4.両手の親指の尖端が軽く触れるように組む(法界定印/ほっかいじょういん)。
または、右手を左手で包むように握る(結手/けっしゅ)。
※手の組み方は何通りかあるため、やり易い方でおこなう。

5.顎(あご)を引き、頭が前後左右に傾かないようにする。
そして身体を前後左右に動かし、重点を安定させる。                                                                    姿勢を調え、次に呼吸を調(ととの)える。

<呼吸の調え方>
腹式呼吸を繰り返すことで呼吸を調えます。
深々と吸い込んだ息を吐き出す→徐々に静かな呼吸に調えていくようにしましょう。
深呼吸のようにお腹一杯吸い込む必要はありません。吐く息を静かにゆっくり、長々と出すことが大切です。

6.姿勢と呼吸が調ったら、心を調えます。

<心の調え方>
最初は「息の回数」を数えます(「数息観/すそくかん」)。
一呼吸を一つとし、息を出すとき、ひとつ、ふたつ、みっつと心の中で静かに数え、十まで数えたらまた一つに戻って始めます。
座禅をしていると雑念が涌いてきて、なかなか無心になることができません。「数息観」を続け、身体と呼吸、心を調える努力が大切です。

座禅会・座禅体験の流れ

座禅

座禅を実践できる座禅会や座禅体験は、どのような内容なのでしょうか。
お寺や日程により内容は異なりますが、当記事を監修している「妙心寺」の座禅会を例に、大まかな流れをイメージしてみましょう。

<座禅会当日の流れ(例)>
17:00 お寺にて受付、着替え等準備
17:30 安単(あんたん/自分の座禅する場所に座ること)、座禅(諸注意、説明等)
18:00 座禅
18:30 提唱(講話) ※ない場合もあります
19:00 座禅
20:00 解散

ちなみに、参加に当たって予約の要/不要は座禅会によって異なります。
事前にHP等で確認の上、参加するようにしてください。

座禅のマナーや服装

座禅

座禅をする時の服装は、トレーニングウェア等の動きやすいものを用意します。
念のため、更衣場所の有無は事前に確認しておきましょう。

飲食については、座禅に集中できる適度な量で事前に済ませておきます。
また、基本的に日本語以外での対応はしていないお寺が多いので、海外の方と一緒に参加する場合などは注意しましょう。

ここでは一般的な注意点をお伝えしましたが、参加時にはお寺ごとの決まりを確認し、それに従ってくださいね。

座禅の体験情報

座禅

最後に、座禅体験のできる場所、参加料の目安について解説します。

<座禅体験のできる場所>
座禅修行を主とする仏教宗派(臨済宗・曹洞宗・黄檗宗)のお寺ではできることが多いです。
初心者向けの講習があるお寺だと、丁寧に教えてくれるので初心者でも安心です。

<持ち物>
一般的に必要な持ち物は、動きやすい服装(着替えやタオルも持参するといいでしょう)くらいです。
座禅会の内容によっては筆記用具が必要な場合もあります。

写経などの講義がある座禅会もありますが、基本的には道具を貸出してくれます。
ただし、念のため事前に参加する座禅会のHP等で、必要な持ち物を確認しておくようにしましょう。

<予約方法>
まずは予約の要・不要をHP等で確認を。
予約が必要な場合は、電話や申込フォームから問合わせるのが一般的です。
予約が不要の場合は、当日現地にて受付を。

<参加料の目安>
内容によってさまざまですが、座禅のみの場合は無料~2000円台くらいが多いようです。
体験後に精進料理がついた1万円近いものや、1泊2日・1組限定のプライベート座禅会などは2万円くらいすることも。

金額ももちろん気になるところではありますが、大切なのは「自分がどんな体験をしたいのか」に合った座禅体験・座禅会を選ぶことです。
より意義のある体験にするために、内容をしっかりと確認しながら決めましょう。

【監修】
妙心寺派教化センター
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※この記事は2020年10月時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性がありますので、事前に公式ホームページなどで最新の情報をご確認ください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください

トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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