“田舎のおばあちゃんの家”のような空間で、絶品かき氷を味わう。そんな心安らぐ夏休み体験ができる、茨城県笠間市の「笠間 雪みるく」。周囲に広がるのはのどかな田園風景のみという環境ながら、遠方からわざわざ足を運ぶリピーターが多いという人気店です。
築80年の古民家で、気さくなご主人やスタッフの方々に、かき氷へのこだわりと人気の理由をお伺いしてきました。
※この記事は2021年7月6日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
かき氷の名店「笠間 雪みるく」とは
日本の田舎を象徴するような風景

東京から車で約2時間。茨城県笠間市の一角に、人気のかき氷専門店「笠間 雪みるく」があります。目の前に広がるのは、“田舎のおばあちゃんの家”という表現がまさにぴったりといったのどかな田園風景。周囲にはめぼしい観光スポットなどもありません。
それでも、絶品のかき氷を目当てに遠方からわざわざこの地まで足を運ぶ人が後を絶たないといいます。

「笠間 雪みるく」がオープンしたのは2014年のこと。店主の石川良夫さんはもともと、長年スーパーで仕入れ業を担当してきたという経歴の持ち主。退職後、築80年の実家を有効活用できないかと考え、たどり着いたのがかき氷専門店だったそうです。
「埼玉の『雪みるく』の主人が、私の友達でね。家を活用できないかと相談したら、かき氷屋をやってみたらいいんじゃないかって。それで名前ももらって、かき氷屋さんを始めることにしたんです。」

埼玉県久喜市の「雪みるく」といえば当時から行列が絶えない超人気店。友人の助言を得ながらメニューの一部を引き継いでオープンすると、初日からたくさんのお客が訪れたちまち人気店に。
その後はオリジナルメニューが増え、今では友人として交流は続けつつも、別店舗として営業をしているそうです。
こだわりは、スーパーでの経験と人脈を活かした厳選食材

店内に足を踏み入れてまず驚くのは、玄関からズラリと陳列された果物や野菜の品揃え。さながら小さな道の駅のようです。仕入れ業を長年務めていた石川さんは人脈やルート、そして目利き能力を活かし、毎日新鮮でおいしい食材を仕入れているといいます。

「旬で一番おいしい時の物しか仕入れません。最初は、かき氷で使うために追熟していたメロンを並べていたら、お客さんが買っていくようになって。スーパーには売っていない特別なものも多いですし、市場よりも安い値段で出しているので喜ばれますよ。ある意味、有料で試食ができる八百屋さんです(笑)」

野菜や果物を目当てに訪れる客も多く、箱買いしていく人も。高く積み上げられた何百もの箱が一日で売り切れてしまうことも少なくないそうです。
フレッシュで濃厚な味わい!おすすめメニューをご紹介

そんな、味と鮮度にこだわった厳選食材をふんだんに使っているかき氷はまさに絶品です。

「笠間 雪みるく」では、「日光天然氷 蔵元松月氷室」の天然氷を使い、抹茶ミルク、塩キャラメルなど約10種類のグランドメニューのほか、約8~10種類の期間限定メニューを用意。期間限定メニューでは、旬の時期の果物をたっぷり使ったメニューも。夏の時期に向けてオススメの3品をご紹介します。
「生メロンシロップのスペシャルメロン 極」(1540円)

器は、なんと高級メロン半玉。その上にふわふわのかき氷と、生果汁&果肉たっぷりのジューシーな生メロンシロップをふんだんにかけた逸品。「極」は、糖度18以上の茨城名産のメロン「プレミアム 極」を使用したもので、提供は6月いっぱいまで。

全国各地の旬なメロンを仕入れ、シロップは毎日てづくり、メロンの種類によって、「赤」(1320円)、「緑」(1100円)があります。まるごとメロンを食べているような感覚に浸れる、フレッシュで贅沢な味わいです。
「パッションフルーツ&レモンヨーグルト」(880円)

みるくベースのかき氷にパッションフルーツソース、レモンシロップ、ヨーグルトホイップをかけた夏らしいかき氷。パッションフルーツのプチプチとした食感とふわふわ氷の組み合わせが絶妙。パッションフルーツのソースには、隠し味でマンゴーをくわえて甘味をプラス。南国の風を感じられる爽やかなかき氷です。
「バナナミルク&ピスタチオエスプーマ」(1100円)

去年から大ブーム中のピスタチオ。みるくベースのかき氷にバナナ、グラノーラ、ピスタチオのホイップ&エスプーマをたっぷり乗せて、食べ応え満点のスイーツ系かき氷に。季節により、トッピングのフルーツは変わります。
野菜を使ったかき氷も!?

フルーツ系、スイーツ系かき氷に加えて、珍しくて大人気なのが、糖度の高い野菜をたっぷり使った“お野菜系かき氷”メニュー。
季節限定メニューなので食べられる時期は限られますが、甘味が強いというトウモロコシ品種「ミルフィーユ」をペーストにしてかけた「もろこしみるく」(880円)、濃い味わいが特徴のブランドかぼちゃを使った「江戸崎かぼちゃ」(880円)は夏場の隠れた人気メニューだそう。
「一度食べたらハマる人が多いですね。」というお野菜系は、ぜひ一度試してみる価値がありそうです。
予約方法は?LINE登録で簡単に予約ができる!

東京はもちろん、北海道や沖縄など遠方からのお客さんも多いという「笠間 雪みるく」は、現在、予約優先制。1週間前から公式LINE(24時間受信可能)と、電話(営業日の17時~20時のみ対応)で予約を受け付けています。
ブログにて空き状況を発信することもあるので、ブックマークしておくと便利です。新商品のご案内を不定期に発信する公式LINEも要チェック。
まとめ

どこか懐かしい田園風景と、心落ち着く古民家空間。そして、こだわりのかき氷。子どもも大人も、きっと忘れられない夏休みの想い出になるはずです。
[TEL]080-3724-1162
[住所]茨城県笠間市上郷1162
[営業時間]11時~17時(L.O.16時30分)、夏季は平日10時30分~、土日祝10時~営業
[定休日]月・火(8月9月は月曜のみ休、祝日の場合は営業)※営業スケジュールはブログにて公開
[駐車場]30台
「笠間雪みるく」の詳細はこちら
※入り口での検温・手指消毒、こまめな消毒・換気を行い営業しております。
※ご来店のお客様は必ずマスクの着用をお願いいたします。
※席の間隔を空けています。屋外席もご用意しています。
※従業員のマスク着用と手指消毒を徹底しています。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
曽田 夕紀子
編集ライター&カメラマン。2015年に浅草から東京の奥座敷、奥多摩町の山間へプチ移住。築150年の古民家で、夫・娘・猫3匹とともにカントリーライフを満喫中。旅、アウトドア、暮らし、グルメ、農業、サステナブルを主なテーマに、取材&撮影で全国各地へ。スキューバダイビング歴20年。http://www.miguel-web.info