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【温泉とは何?】定義や泉質の種類と効能、湯あみを楽しむための入浴マナーも紹介

2021.08.07

日本全国各地にある温泉!湯の色が違ったり、泉質が違ったり、ひとくちに温泉といっても色々。お風呂に湯をはっただけとは違う、とても奥が深い温泉について今回はご説明します!

温泉の定義や温泉法について、温泉にまつわる豆知識、泉質の違いによる効能や、代表的な温泉地の紹介や入浴マナーまで。

これを読んだらきっとますます温泉が好きになりますよ!

記事配信:じゃらんニュース

※この記事は2021年7月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

温泉とは何?

温泉の定義は、法律で決まっている。

温泉は、昭和23年(1948)に公布された「温泉法」という法律によって定められています。これによると、温泉とは、「地中からゆう出する温水、拡水及び水蒸気、その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)」で、「温度が摂氏25度以上」または「25度未満でも、定められた19種類の物質のいずれかが規定量以上含まれるもの」とあります。

この19種類の物質から、泉質が決まるのです。しかしどんな泉質にしろ、そこに含まれる化学成分による作用だけでなく、温熱作用、水圧作用、また温泉地の自然環境との相乗効果によって、血行やリンパの流れが促進されます。泉が効くのは、化学成分のおかげであることはもちろんですが、効果の要因はそれだけではないのです。

温泉に水を足したら、温泉ではないって本当!?

温泉と公表している施設が、 実は井戸水を使用していた、というニュースがメディアを賑わしましたが、温泉目体に水を足している場合は、温泉と表示しても違法にはなりません。ひと口に温泉といっても、25℃近い低温のものから、9℃を越すものまでさまざまです。もし湯温が90℃だったら、とても熱くて入れたものではありません。

人が入れるように温度調節をする意味で、冷水を加える(=加水)温泉もあるのです。また逆に、温度の低い源泉の場合、人が入れるように湯をあたためている(=加温)場合もあり、利用者が存分に楽しめるように、温度調節をし ている温泉が多いのです。

「かけ流し」が、いちばん良い温泉なの?

よく、温泉を紹介しているメディアで「かけ流し」という言葉が使われていますが、これは、お湯を再利用せず一方通行に浴槽から流しっぱなしになっている状態のことをいいます。一方、髪の毛や垢を取り除くろ過装置を使って再利用しているお湯を「循環湯」といいます。

しかし「かけ流し」といわれるお湯であっても、浴槽を常に十分満たす湯量がなければ、新鮮な状態は保てないし、定期的にお湯の入れ替えを行い、きちんと清掃された循環湯のほうが清潔な場合もあります。また、循環湯とすることによって、限りある温泉資源を、より長い間楽しめるように配慮している温泉もあります。

泉質の種類と効能

温泉

現在、温泉は10種類の泉質に分けられます。各泉質の適応症を知ることで、目的に応じた温泉地選びができると同時に、色や肌触りなど、好みの湯がどんな特徴のある泉質かを知るのも、温泉の楽しみ方のひとつです。

※は飲用による適応症を紹介。

単純温泉

誰にでもやさしい湯。
含有成分が一定量に達していない、刺激の少ないやさしい湯。「アルカリ性単純温泉」と表記されているものはpHが8.5以上の美肌の湯。
[適応用]不眠症、うつ状態、自律神経不安定症 など

<代表的な温泉地>
鬼怒川温泉(栃木県)
妙高温泉(新潟県)
宇奈月温泉(富山県)
箱根湯本温泉(神奈川県)
下呂温泉(岐阜県)
道後温泉(愛媛県)
由布院温泉(大分県)

塩化物泉

体の芯まで温まる熱の湯。
塩分を多く含み、塩の成分が皮膚を覆い、保温効果がある。加えて殺菌効果もあると言われ、日本では単純温泉と並んで多い泉質。
[適応用]きりきず、冷え性、※便秘 など

<代表的な温泉地>
黄金崎不老ふ死温泉(青森県)
肘折温泉(山形県)
和倉温泉(石川県)
渋温泉(長野県)
熱海温泉(静岡県)
有馬温泉(兵庫県)
指宿温泉(鹿児島県)

二酸化炭素泉

体に気泡がつく泡の湯。
炭酸ガスを含む温泉で、一般に泉温が低い。体全体に気泡がつき、血液の循環をよくする。成分が失われやすいため鮮度が重要になる。
[適応用]冷え性、自律神経不安定症、※胃腸機能低下 など

<代表的な温泉地>
玉川温泉(秋田県)
大塩温泉(福島県)
中子沢温泉(新潟県)
増富温泉(山梨県)
湯屋温泉(岐阜県)
吉川温泉(兵庫県)
長湯温泉(大分県)

硫酸塩泉

鎮静効果がある傷や脳卒中の湯。
鎮静効果があり、肌の蘇生を助ける。高血圧症や脳卒中にも効果があると言われ、痛風などの痛みを和らげる作用もあると言われる。
[適応用]きりきず、皮膚乾燥症、※高コレステロール血症 など

<代表的な温泉地>
天童温泉(山形県)
東山温泉(福島県)
赤倉温泉(新潟県)
四万温泉(群馬県)
山中温泉(石川県)
玉造温泉(島根県)
黒川温泉(熊本県)

炭酸水素塩泉

典型的な美肌の湯水分の発散も盛ん。
皮膚の表面の脂肪や分泌物を洗い流すクレンジング効果があると言われる美肌の湯。浴後皮膚からの水分の発散が盛んで清涼感がある。
[適応用]きりきず、皮膚乾燥症、※糖尿病 など

<代表的な温泉地>
支笏湖温泉(北海道)
東鳴子温泉(宮城県)
星野温泉(長野県)
十津川温泉(奈良県)
龍神温泉(和歌山県)
別府温泉(大分県)
妙見温泉(鹿児島県)

含鉄(がんてつ)泉

女性に嬉しい茶褐色の湯。
鉄分を多く含むため、茶褐色の「赤湯」が多い。女性特有の貧血や更年期障害などに効果があると言われ、飲用すると効果を得やすい。
[適応用]※鉄欠乏性貧血

<代表的な温泉地>
登別温泉(北海道)
鳴子温泉(宮城県)
火打崎温泉(山形県)
長良川温泉(岐阜県)
有馬温泉(兵庫県)
雲仙温泉(長崎県)
鉄輪温泉(大分県)

硫黄泉

匂いが特徴で色湯も多い。
独特な匂いで温泉らしい湯。痰の切れをよくしたり、角質を軟化する「シミ予防の湯」とも言われる。湯あたりしやすい泉質でもある。
[適応用]アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、※糖尿病 など

<代表的な温泉地>
ニセコ湯本温泉郷(北海道)
鶴の湯温泉(秋田県)
銀山温泉(山形県)
万座温泉(群馬県)
白骨温泉(長野県)
越後湯沢温泉(新潟県)
霧島温泉(鹿児島県)

酸性泉

刺激が強い皮膚病の湯。
抗菌力のある泉質で、特に皮膚病に効果が高いと言われる。入るとしみることもあるため、入浴後はシャワーなどで洗い流す方がいい。
[適応用]アトピー性皮膚炎、糖尿病、表皮化膿症 など

<代表的な温泉地>
酸ヶ湯温泉(青森県)
後生掛温泉(秋田県)
玉川温泉(秋田県)
蔵王温泉(山形県)
蓮華温泉(新潟県)
草津温泉(群馬県)
明礬温泉(大分県)

放射能泉

免疫力が上がる万病の湯。
放射性物質「ラドン」を含み、微量な放射線で免疫力が上がると言われている。唯一痛風が適応症に入る泉質で、数が少ない貴重な湯。
[適応用]痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎 など

<代表的な温泉地>
栃尾又温泉(新潟県)
増富ラジウム温泉郷(山梨県)
猿投温泉(愛知県)
恵那ラヂウム温泉(岐阜県)
湯の山温泉(三重県)
湯の花温泉(京都府)
三朝温泉(鳥取県)

含(がん)よう素泉

抗菌作用が強い薬臭のする湯。
うがい薬でお馴染みのあるヨウ素が含まれ、殺菌作用が強い。全身の代謝を促進し、内臓の働きを活性化。皮膚を美しくすると言われる。
[適応用]※高コレステロール血症

<代表的な温泉地>
新屋温泉(秋田県)
白子温泉(千葉県)
酒々井温泉(千葉県)
聖龍温泉(新潟県)
たまゆら温泉(宮崎県)

知らないと恥ずかしい「入浴マナー」

いろんな人が利用する宿泊施設やレジャー施設のお風呂。何気ない行動で他人に迷惑をかけているかも!?

みんなが気持ちよく使えるよう、自分の入浴マナーを今一度チェックしてみて。他の人のことも考えて、みんなで温泉を楽しもうという気持ちが大切です。

体の汚れを落としてから入りましょう。

入浴マナー

湯船が汚れないよう、シャワーやかけ湯で体の汚れを落としてから入りましょう。温度に体を慣らすという大切な意味も。

洗い場や湯船を独占してはいけません。

入浴マナー

混んでいる場合は譲り合って利用しましょう。洗い場は予約制ではありません。1回使うごとに用具もしっかり片付けて。

お湯が周りにかからないように注意。

入浴マナー

洗い場でシャワーを浴びる時には隣や後ろの人にかからないかチェックを。立つと水が飛びやすいので座りながら浴びましょう。

使った椅子や桶は元通りに。

入浴マナー

洗面器や椅子はざっと湯で流して元の場所に。髪の毛やゴミのチェックもお忘れなく。桶は水が入らないよう伏せて置きましょう。

髪の毛は湯船に浸けない。

入浴マナー

湯船に髪の毛が浮いていたら嫌な気持ちに。お湯に浸からないように長い髪は束ねましょう。もちろん潜るのもNGです。

タオルを湯船に入れてはいけません。

入浴マナー

きれいな新品のタオルだとしても浸けるのは不衛生。許可された一部の混浴を除き、身体に巻いて入ることはやめましょう。

大きな声の会話は控えましょう。

入浴マナー

癒やしの場所なので大騒ぎは×。しっとりとした温泉宿では雰囲気を楽しんでいる人も。周りに合わせて声量を調整しましょう。

脱衣所へは体を拭いてから。

入浴マナー

お風呂からあがる際はタオルで軽く体を拭きましょう。脱衣所の足元が濡れていると滑って危ないですし、清掃の際の迷惑にもなります。

携帯電話やカメラを使わない。

入浴マナー

人が入っているお風呂で写真を撮ってはいけません。脱衣所で電話を使用するだけでもあらぬ誤解を生む可能性があります。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。

※掲載の価格は全て税込み価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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