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2022.02.11

【長野】“あんずの里”周辺の見どころ4選!あんず商品の直売所やアグリパークも紹介

長野県千曲(ちくま)市にある「あんずの里」を知っていますか?県内有数のあんずの産地であるここは、春になるとあんずの花に彩られ、その景色は「一目十万本」ともいわれています。

周辺にはあんずの加工品やスイーツを販売するショップも点在し、あんずグルメも楽しめます!

春の定番レジャー「いちご狩り」が楽しめるスポットも近くにあるので、うららかな春日和の日には、花とグルメを満喫する旅にでかけませんか?

「あんずの里」とは?

画像提供:信州千曲観光局
あんずの花が彩る里山の春。標高380m〜450mの斜面にあんずが栽培されています(画像提供:信州千曲観光局)

あんずの生産量が全国トップクラスを誇る長野県。県の北部に位置する千曲(ちくま)市は、県内でも有数のあんず産地として知られています。中でも水はけのよい森地区と倉科地区は特にあんずの栽培が盛んなことから、この2つの地区は「あんずの里」と呼ばれています。

春には淡いピンクの花が里山を染め上げ、その光景は「一目十万本」と称されるほど。都市部より桜の開花の遅い千曲市にとって、あんずの花はまさに春の訪れを告げる風物詩なのです。

画像提供:フォトライブラリー
あんずは中国が原産。淡いピンクの花は梅にも似ています(画像提供:フォトライブラリー)

あんずの花は開花から1週間ほどで満開に。その年の気候によりますが、例年3月末から4月初旬に見頃となります。

ビュースポットはやや高台にある「窪山展望台」や「上平展望台」。遠くに残雪の北アルプスや戸隠連峰、手前にはあんずの木々を望み、まさに桃源郷といえる素晴らしい景色が広がります。毎年多くの写真愛好家が訪れるというのも納得です。

画像提供:Adobe stock
善光寺平を一望できる高台からの眺め。残雪の山々とあんずの花が見事に競演(画像提供:Adobe stock)

2022年は3月26日(土)~4月10日(日)の期間で「あんずまつり」を開催。今年の出店やイベント内容は未定ですが、あんずが彩る春の里山をのんびり歩いてみてはいかがでしょうか?

画像提供:信州千曲観光局
あんずはフルーツの中でも特にデリケート。生食用のあんずはハーコットという品種が人気です(画像提供:信州千曲観光局)

ちなみに、あんずの果実が実るのは6月中旬〜7月上旬頃。あんずは傷みやすく旬が短いため市場に出回ることが少なく、甘酸っぱい生の果実を味わえるのは現地を訪れた人の特権なんです♪シーズン中は「あんずの里」内の直売所などで生食用あんずを販売するほか、生育状況によってはあんず狩りも行っています。

◆生食用あんずの販売・あんず狩り 問い合わせ
※あんず狩りの可否は生育状況その他の状況によるため事前にご確認ください
026-273-1311/横島物産(あんずの里のあんずショップ)
026-273-2006/杏里庵

■あんずの里
026-261-0300(信州千曲観光局)
長野県千曲市森・倉科
散策自由
長野道 更埴ICより10分

趣ある風景に出合える「あんずの里スケッチパーク」

画像提供:pixta
立派な門の前に立つあんずの古木(画像提供:pixta)

この地にあった旧家を修復し、貴重なあんずの古木を移植して原風景を再現したスポット。庭園には天然石のホタル水路が作られているほか、母屋にはいろりも復元され、休憩室として利用できます。広大な敷地には246本のあんずが植えられているので、古き良き日本を感じながらじっくり散策を。

■あんずの里スケッチパーク
026-272-0114(あんずの里観光会館)
長野県千曲市森1735-1
散策自由
長野道 更埴ICより15分 ※「あんずまつり」期間中は駐車場有料(38台)

周辺のおすすめスポット1 「横島物産(あんずの里のあんずショップ)」

横島物産(あんずの里のあんずショップ)
「あんずの里」を南北に貫くあんず街道に店を構えます

あんずの栽培から加工まで一貫して行うあんず専門店。半世紀以上の歴史を持ち、これまでさまざまな加工品であんずの魅力を全国に発信してきました。

横島物産(あんずの里のあんずショップ)
鮮やかなあんずカラーが映える店内
横島物産(あんずの里のあんずショップ)
「手づくり杏じゃむ(300g)」864円

一番人気の「杏じゃむ」は自社栽培のあんずを新鮮なうちに加工。あんず本来の味わいを生かすため砂糖は最低限に、保存料や着色料は無添加で仕上げます。

シロップ漬けやドライあんずはもちろんのこと、「杏紅茶(40g)」648円や「杏チョコクランチ(10個入)」583円、「あんずのチーズケーキ(15cm)」2268円など新しい切り口で開発された商品が多数揃うのも同店の魅力。商品はオンラインでも販売しています。

横島物産(あんずの里のあんずショップ)
あんずの里の名物「あんずソフト」400円 ※価格変更の場合あり
横島物産(あんずの里のあんずショップ)
上平展望台にある「花さか村店」には千曲市のキャラクター「あん姫」の顔出しパネルも設置

「あんずまつり」期間中や生のあんずが食べられる時季には、上平展望台にある「あんずの里のあんずショップ 花さか村店」も開店。「あんずソフト」のほか「あんずフロート」、「あんずパフェ」、あんずコンポートがまるごとのった「まるごと杏サイダー」や新登場の「あんずマリトッツォ」などあんずグルメが充実!晴れの日には残雪の北アルプスや戸隠連峰を眺めながら、甘酸っぱいあんずを味わってみませんか?

■横島物産(あんずの里のあんずショップ)
026-273-1311
長野県千曲市森1401-6
9時〜17時
なし
長野道 更埴ICより10分
「横島物産(あんずの里のあんずショップ)」の詳細はこちら

周辺のおすすめスポット2 「あんずの里アグリパーク」

あんずの里アグリパーク
高設栽培でいちごが摘みやすい♪ベビーカーも入園OK

12月~6月にかけていちご狩り、10月からはみかん狩りが楽しめる観光農園。あんずの花の見頃となる春先はちょうどいちご狩りのシーズン!甘みと酸味のバランスがよい人気品種の「章姫(あきひめ)」を思う存分味わえますよ。

<いちご狩り料金>
開園~3月31日:小学生以上1700円、3歳~小学生未満1200円
4月1日~5月10日:小学生以上1500円、3歳~小学生未満1200円
5月11日~5月31日:小学生以上1300円、3歳~小学生未満800円
6月1日~閉園:小学生以上800円、3歳~小学生未満600円
※時間制限なし(繁忙期は制限あり)・練乳サービス付き・予約優先(当日予約不可)
※当日分がなくなり次第終了する場合あり(要問い合わせ)
※上記は2021~2022年シーズンの料金です。閉園日はいちごの生育状況により変動するため事前にHP等でご確認ください

あんずの里アグリパーク
軽食喫茶やキッズスペースもあります

館内には手軽な観葉植物やポット苗などを販売する「お花屋」さんと、焼きたてのパンを味わえる「アグリパークいちごベーカリー」を併設。毎月9日は「アグリパーク」の日として、500円以上パンを購入するとお皿がもらえるプレゼントもありますよ!(先着20名)

■あんずの里アグリパーク
026-273-4346
長野県千曲市大字屋代515-1
【いちご狩り受け付け】9時~16時(当日分がなくなり次終了)【売店・花売り場】9時~18時 ※変動あり【軽食喫茶】9時~18時(LO16時)※変動あり
長野道 更埴ICより10分
なし
「あんずの里アグリパーク」の詳細はこちら

周辺のおすすめスポット3 「あんずの里物産館」

あんずの里物産館
あんずのジャムだけでも複数の商品が揃います

観光名所「森将軍塚古墳」の目の前にある物産館。地元で収穫されたあんずの加工品は、ジャムやシロップ漬け、ドライあんずなど多彩にラインナップ。お土産選びにぴったりです。

あんずの里物産館
レストランはテーブル席のほか小上がり席も用意

併設のレストラン「ごはんやはっぴぃ」の人気メニューは「味噌ラーメン」。北海道の味噌ラーメンをイメージし、豚ガラや野菜をしっかり煮込んだオリジナルの調理法で仕上げています。定食、麺類、丼まで幅広く揃うので利用しやすく、キッズスペースもあるのでファミリーも安心して利用できます。

あんずの里物産館
「昭和レトロ街」の一角。種類豊富な商品がお出迎え!
あんずの里物産館
“天空のピラミッド”とも称される「森将軍塚古墳」近くに位置

懐かしの雰囲気たっぷりに駄菓子や玩具を販売する「昭和レトロ街」には、子どもも大人もワクワク!フォトスポットもあるので、ぜひチェックしてみてください。

■あんずの里物産館
026-274-7712
長野県千曲市大字屋代507-1
【売店コーナー】9時~18時【レストラン】11時~14時30分(LO)
月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)
長野道 更埴ICより10分
「あんずの里物産館」の詳細はこちら

周辺のおすすめスポット4 「杏花堂」

杏花堂
「杏もなか(5個入り)」900円

看板商品の「杏もなか」は見た目も可愛らしく、喜ばれるお土産として人気。ジャムともゼリーとも違うやさしい食感で、凍らせてアイス風にするのもおすすめだそう。「信州千曲ブランド認定品」にも選ばれた逸品です。

杏花堂
「杏ホワイトチョコレート(6粒入り)」930円。ビターチョコでコーティングした商品もあります

和菓子店でありながら、革新的な商品も登場。こちらはドライフルーツにしたあんずをホワイトチョコで包んだ人気商品で、熱烈な顧客の声に応える形で実現したそう。緑茶だけでなくコーヒーや紅茶にもぴったりですね♪

■杏花堂(きょうかどう)
長野県千曲市桜堂514-6
9時30分~18時
水曜日ほか不定(HPを確認)
長野道 更埴ICより10分
「杏花堂」の詳細はこちら

まとめ

静かな里山がピンクに染まる春。梅や桜に加えてあんずの花までも楽しめる千曲市は、産業と四季の景色が関わり合う、とても豊かな場所ですよね。

心和む景色とやさしいあんずの味わいでホッと一息。「あんずの里」をのんびり巡るスローな休日、いかがでしょうか?
※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載の価格はすべて税込価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやおでかけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

小林 亜紗子  小林 亜紗子

岐阜県生まれ。旅行情報誌『東海じゃらん』編集部を経てフリーに。コーヒー、温泉、音楽好き。民芸や郷土食、地域の慣習など、無名の人々に継承されてきたものに惹かれます。二人の子どもたちを各地の温泉に連れ回し中。

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