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2022.02.11

白いちごとは?淡雪など品種の特徴や、収穫できるおすすめ農園を紹介

最近「白いちご」がじわじわ注目を集めているのをご存知ですか?スーパーの売り場ではなかなか見かけない、珍しい「白いちご」。

今回は、その特徴や品種などについて解説します。さらに、白いちごが食べられる希少ないちご狩り農園も合わせてご紹介しますよ♪

白いちごとは

概要や歴史を紹介

白いちご
画像提供:写真AC

白いちごは、その呼び名の通り、果皮の色が白いいちごのことを指します。しかし 「白いちご」という品種があるわけでななく、単に果実の見た目が白いまま完熟するもののことを「白いちご」と呼んでいるだけなのです。

では、白いちごはいつ、どうやって誕生したのでしょう?

白いちごは、ある種苗会社がいちごの品種改良を行う過程で突然変異で生まれたものだそう。いちごは日光に当たることでアントシアニンという色素が発現し、それによって果皮が赤色になりますが、光に当たってもアントシアニンが発現しない、あるいはされにくい性質を持った果実が偶然見つかったのです。

各地で品種改良が進み、白いちごの品種がたくさん出回るようになってきたのがここ20年ほどの話。栽培が難しいため、価格も高く、どの品種でも通常の赤いいちごの2倍以上するものばかりだそう。中には、10粒ほど入った1パックで1万円以上の値が付いているものもあるそうですよ!

白いちごの特徴や食べられる時期は?

白いちご
画像提供:写真AC

白いいちごというと、一般的には熟していない状態のいちごをイメージするため、見た目だけではあまりおいしくなさそう…と感じる人もいるかもしれません。ですが、熟した白いちごは赤いいちごと同じくらい十分に甘いんですよ。

一番の違いは「香り」と言う人もいます。通常のいちごに比べ、桃や洋梨のような芳醇な香りを特徴とする品種が多いようです。

その代わり、甘さについては赤いいちごより控えめという評価もありますが、白いちごを栽培している農家さんからは「白いちごの品種改良も進み、数年後には赤いいちごに負けないほどの甘さを持つ品種が登場しそう」という声もありましたよ!

白いちごの品種を紹介

淡雪(あわゆき)

画像提供/徳江いちご農園
画像提供:徳江いちご農園

「さがほのか」の変異株として鹿児島県で生まれた「淡雪」。真っ白というよりは薄だいだい色、あるいは淡いピンク色の白いちごです。白いちごの中では比較的、香りよりも甘みが特徴のいちごです。

西日本を中心に栽培されていましたが、近年は関東でも扱う農家が増えています。

ミルキーベリー

画像提供/吉村農園
画像提供:吉村農園

「ミルキーベリー」は、栃木県が「初恋の香り(和田初こい)」を元に開発した栃木県オリジナル品種。令和生まれの新しい白いちごです。ミルクのように白く、まろやかな食感と甘さを持つことから、この名称が付けられたそう。

2020年から県内の生産者に向けて苗の販売が始まったばかりで、まだ市場にもほとんど出回っていない希少品種です。

真珠姫

画像提供/軽井沢ガーデンファーム
画像提供:軽井沢ガーデンファーム

品種改良に工夫を重ねて誕生した「真珠姫」。熟した白桃や黄桃のシロップ漬け、またライチを思わせるような、トロピカルな香りと甘い果汁が魅力です。

まだ生産者が少なく、直売所や限られた専門店などでしか手に入らない、非常に希少な品種です。

天使のいちご

画像提供/Berry Parkいずみの
画像提供:Berry Parkいずみの

甘酸っぱくておいしい「天使のいちご」。「AE(エンジェルエイト)」とも呼ばれています。

四季なりいちごなので、秋に植えると翌年4月から11月頃、春に植えるとその年の7月から11月頃まで収穫することができます。

ヘタの下まで真っ白に色づいて、表面の粒が赤くなったら食べ頃です。

桃薫(とうくん)

画像提供/Berry Parkいずみの
画像提供:Berry Parkいずみの

「桃薫」は白いちごとも言われていますが、果皮の色は真っ白ではなく淡いピンク色です。

その名の通り、桃やココナッツに似たフルーティーな香り、また甘いカラメルのような特徴的な香りの成分が多く含まれており、独特の風味を楽しめます。

では次からは、これらの白いちごが食べられる全国のいちご狩り農園をご紹介しましょう♪

白いちごが食べられる農園

吉村農園【栃木県】

吉村農園
いちごハウス内は換気もバッチリ

「吉村農園」では、とちおとめ、スカイベリー、とちあいか、白いちごのミルキーベリーなど、1つのハウス内で11品種のいちごが食べ放題!山の木の葉を入れた、昔ながらの土作りからこだわっています。

土耕栽培でハウス内はバリアフリーも整備。ベビーカーや車椅子でもいちご狩りが楽しめますよ♪

■吉村農園
0285-72-8189
栃木県益子町塙520
【12月1日~5月上旬】9時~16時(収穫できる実がなくなり次第終了)
期間中はなし
時間無制限食べ放題:3歳以上1700円(時期により変動あり)
【車】北関東道真岡ICより23分
「吉村農園」の詳細はこちら
「吉村農園」の詳細はこちら

深作農園【茨城県】

深作農園
併設のパティスリーでは、白いちごを使ったスイーツも販売(白いちごの収穫が無い時は赤いちごのみ)

「深作農園」のいちご狩りは、なんと時間無制限の食べ放題!

ラブソング、キングベリー、ひな苺というオリジナル品種3種の他、いばらキッス、ひたち姫、恋みのり、かおり野、章姫、白いちごを栽培し、その時一番熟したいちごハウスへ案内してもらえます。そのため、白いちごのあるハウスは指定することはできず、白いちごのハウスに当たればラッキーです。

農園では直売所のほかパティスリーとバウムクーヘン専門店も併設。パティスリーでは、採れたていちごを使ったスイーツやグルメも多数販売しています。

■深作農園
0291-39-8560
茨城県鉾田市台濁沢361
【平日】9時~最終受付15時【土日祝】9時~最終受付15時30分
期間中はなし
時間無制限食べ放題:中学生以上2000円、3歳~小学生1700円(時期により変動あり)
【車】東関東道潮来ICより30分
「深作農園」の詳細はこちら

徳江いちご農園【神奈川県】

徳江いちご農園
白いちごの淡雪は、気候などにより食べられない場合もあるので注意

減農薬や高設栽培で、子どもからお年寄りまで安心していちご狩りが楽しめる「徳江いちご農園」。いちご狩りでは、常に6~7品種が楽しめるようになっています。

紅ほっぺのほか、おいCベリー、よつぼしなど、珍しい品種もたくさん!白いちごの淡雪が食べられることもありますよ♪

コンデンスミルクのおかわり自由なので、飽きずに楽しめるのも魅力です。

■徳江いちご農園
080-6789-7356
神奈川県横浜市青葉区下市ヶ尾4-10
【1月上旬~5月中旬】10時~15時(収穫できる実がなくなり次第終了)
不定休
30分食べ放題:小学生以上2500円(変動の場合あり)
【車】東名横浜青葉ICより1分
「徳江いちご農園」の詳細はこちら
「徳江いちご農園」の詳細はこちら

軽井沢ガーデンファームいちご園【長野県】

軽井沢ガーデンファームいちご園
いちごハウスは全て高設栽培。白いちごの摘み取り体験は要予約

1年中いちご狩りが楽しめる「軽井沢ガーデンファームいちご園」。標高1000mの高原地帯にあるため昼夜の寒暖差が大きく、濃厚な味のいちごが育ちます。また、自動管理ITシステムと職人の技により、良質ないちごを作りあげる工夫を重ねています。

冬や春の季節では、紅ほっぺや真紅の美鈴(黒いちご)など複数品種の食べ放題コースもありますが、白いちご「真珠姫」の摘み取り体験も実施。摘み取り体験はその場で食べることはできませんが、お土産として持ち帰ることが可能です。通常のいちご食べ放題コースとの併用もできますよ♪

いちご狩り自体は1年中開催されていますが、白いちごが楽しめるのは1月中旬頃から6月下旬頃の限られた時期。また白いちごは収穫量に限りがあるので、事前予約が必須です。

■軽井沢ガーデンファームいちご園
0267-48-3620
長野県北佐久郡軽井沢町発地2062-1
【12月下旬~6月下旬】10時~最終受付15時
火(他メンテナンス休園あり)
白いちごの摘み取り体験:1500円/150g
【車】上信越道碓氷軽井沢ICより20分
「軽井沢ガーデンファームいちご園」の詳細はこちら
「軽井沢ガーデンファームいちご園」の詳細はこちら

Berry Parkいずみの【大阪府】

Berry Parkいずみの
マスク着用の上でいちごをもぎとり、テーブルに持ち帰ってから食べるスタイル

「Berry Parkいずみの」は2020年1月オープン。「少し贅沢ないちご狩り体験を」をコンセプトに、とちおとめやあすかルビーなど赤のいちご、白のエンジェルエイト(天使のいちご)、ピンクの桃薫の食べ比べができる3色いちご狩りが楽しめます。

いちご狩りではスイーツやドリンクバーも無料。テーブル座席交代制なので、座って1時間ゆっくり過ごせます。

いちご狩りとBBQが楽しめるコースもありますよ♪

■Berry Parkいずみの
070-1496-1835
大阪府和泉市仏並町3010
9時30分~16時
不定休
いちご狩り60分:中学生以上3000円
【車】阪和道岸和田和泉ICより15分
「Berry Parkいずみの」の詳細はこちら
「Berry Parkいずみの」の詳細はこちら

まとめ

白いちごと、白いちごが食べられるいちご狩り農園についてご紹介しました。白いちごはまだまだ栽培数も少なく、生育状況によってはいちご狩りで食べられない場合もあるので、事前予約やお出かけ前に確認するのがおすすめですよ。

とても希少で高価な白いちご、いちご狩りでぜひ試してみてくださいね♪
※この記事は2022年1月26日時点での情報です。
休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※掲載の価格は全て税込み価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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