2022.05.27

兵庫満喫プラン！日本有数の温泉地と港町を一度に巡るモデルコース＜2022＞

関西有数の温泉地、有馬。日本で最も古い温泉のひとつで、豊臣秀吉が愛したという言い伝えがあります。「金泉」と「銀泉」の2種類が湧いている珍しい温泉地としても知られていて、兵庫を旅するなら必ず訪れたい場所。炭酸煎餅や有馬山椒、ジビエ料理、地サイダーや地ビールなど有馬ならではの味覚が満載なので、1日目は有馬温泉に泊まってグルメと温泉をじっくり堪能しても◎。神戸の市街地まで電車や車で30～40分と交通の便もいいので、温泉は日帰り入浴で楽しんで、夜は市街地に泊まるのもおすすめです。

2日目は異国情緒あふれる神戸でゆっくり街歩きを楽しみましょう。山側には歴史を感じる異人館街、海沿いのエリアには港町らしいランドマークが多くあり、散策するだけでも神戸のオリエンタルな雰囲気を味わうことができます。神戸グルメといえば神戸ビーフと中華料理が有名ですが、洋食や西洋料理、スイーツ、明石焼き、そばめしなど、気軽に食べられる名物もバラエティ豊かに揃っています。

※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信：じゃらんニュース

兵庫満喫！1泊2日おすすめモデルコース概要

【1日目】
新神戸駅→三ツ森 本店→中の坊 瑞苑 旬彩 猪名野→有馬本温泉 金の湯→有馬温泉 銀の湯
【2日目】
神戸北野異人館街→L’Ami（ラミ）→南京町→メリケンパーク

兵庫の1泊2日モデルコース【1日目】

三ツ森 本店

まずは銘菓・炭酸煎餅と蒸したてまんじゅうを。

有馬温泉に来たら絶対に外せない炭酸煎餅。その発祥の店「三ツ森本舗」（創業当初の屋号）は明治末期より炭酸煎餅を製造・販売している老舗です。

炭酸煎餅とは、有馬温泉に湧き出る炭酸泉を利用して焼き上げた薄焼きの煎餅で、あっさりとした甘みが魅力。明治時代から親しまれている、有馬温泉を代表する銘菓です。バターや卵、添加物を一切使用しないシンプルな製法が特徴で、手頃な機械焼きと、より薄くて香ばしい手焼きの2種を作っています。

本店では職人が一枚一枚手焼きしている様子を見られ、できたてを試食することもできます。店内にはシンプルな炭酸煎餅以外にもバニラや抹茶のクリームを挟んだもの、青のりやゴマを混ぜ込んだものもあって目移りするほど。
フレーク（煎餅の淵）など、ここでしか買えない商品もあります。

店頭ではもうひとつの名物「よい湯（と）まんじゅう」が蒸したてでスタンバイ。山芋と黒糖を練って作るやわらかい皮に、ほんのり甘い特製の餡を包んだホカホカのおまんじゅうを味わって。

↓ 徒歩で5分

中の坊 瑞苑 旬彩 猪名野

リッチな兵庫名物を気軽に食べられる和食の店。

明治元年創業の老舗旅館「中の坊 瑞苑」内の和食レストラン。和の趣のある落ち着いた雰囲気の中で、四季を感じる伝統の味がゆったりと味わえます。

「中の坊 瑞苑」では将棋の王位戦が毎年夏に行われるため、対局時の昼食を提供していることでも知られています。棋士の方が注文したメニューは勝負飯として話題を呼んでおり、ゲン担ぎに同じものを食べる方も多いとか。

有馬山椒や神戸ビーフ、三田牛など兵庫を代表する名産を使ったセットメニューのランチが人気を集めています。なかでもふっくらと焼き上げた国産鰻を有馬の名産・有馬山椒でいただく「うな重膳」や、厳選した神戸ビーフとこだわりの割下が相性バツグンの「すき鍋膳」は、リッチな名物食材を手軽に味わえると大好評。
夜は一品料理や兵庫の日本酒なども楽しめます。

↓ 徒歩で5分

有馬本温泉 金の湯

茶褐色に濁ったリッチな泉質、金泉の外湯。

歴史のある有馬温泉の名湯、「金泉」を源泉100%かけ流しで堪能できる外湯。金泉には、豊臣秀吉が愛したという逸話も。鉄分が多く含まれたお湯が酸化することで、独特の茶褐色になります。塩分濃度が高いので、肌についた塩が薄い皮膜を作りだして保湿効果が長続きすると言われ、メタケイ酸も豊富に含まれていることから肌ざわりが滑らかになると言われています。

また、保温効果も高く湯冷めしにくく、冷え性、腰痛、筋・関節痛、末梢血行障害などや、切り傷や火傷、感染性皮膚疾患や慢性湿疹にも良い効果が期待できるそう。

外には無料の足湯も併設されているので、街歩きで疲れた足を金泉で贅沢に癒やすことができます。

↓ 徒歩で5分

有馬温泉 銀の湯

やわらかな肌当たりの銀泉を手軽に楽しむ。

「銀の湯」は神社やお寺が集まった風情のある界隈にあり、その雰囲気に合わせた和風のたたずまいが目印。有馬温泉は金泉と銀泉の2種類が湧いている珍しい温泉地で、こちらは「銀泉」の外湯です。

銀泉はおおまかに炭酸泉とラドン泉に分けられますが「銀の湯」はふたつを混合したお湯で、無色透明・無味無臭でサラッとした爽やかな泉質です。炭酸泉は血流を改善してめぐりをよくし、身体を芯からあたためると言われています。
また、ラドン泉は新陳代謝のアップや疲労回復が期待できるお湯です。

浴室は太閤秀吉が入ったと言われる岩風呂をイメージしたデザイン。浴槽の底から吹き出す気泡が身体を刺激するバイブラバス、スチーム式サウナも楽しめます。

温泉付きの宿でも金泉か銀泉のどちらかしかない場合もあるので、ぜひ外湯を利用して2種類とも堪能してください。

兵庫の1泊2日モデルコース【2日目】

神戸北野異人館街

海の見える高台で異国文化と歴史を感じる。

明治の開港でやってきた外国人たちが居留地や港が一望できる山手の高台に邸宅を構え、海の向こうの故郷に思いを馳せたことから誕生した異人館街。明治・大正時代に建てられた古く貴重な洋館が多く残っており、現在公開されているのは16館ほど。国の重要文化財に指定されている異人館や神戸市の伝統的建造物もたくさんあります。

かつてドラマで取り上げられ街のシンボル的存在でもある「風見鶏の館」をはじめ、アンティーク家具や磁器を見ることができる「うろこの家・展望ギャラリー」など人気スポットが集まっており、いつも観光客でにぎわっています。ほとんどの施設は有料ですが、無料の施設もあるので詳しくは「神戸北野異人館街」公式サイトをご確認ください。

また、北野界隈にはおしゃれなカフェやファッションの店が豊富。
異国料理店も多く、この地に住む外国人のために外国人シェフが作り続けてきたという伝統の味が楽しめます。

写真提供／一般財団法人神戸観光局

↓ 車で10分

L’Ami（ラミ）

こだわりの紅ズワイガニ入りコロッケに舌鼓。

観光客だけでなく地元の人も通う、洋食の街・神戸の名店。カウンターのみ15席のカジュアルな空間で本格洋食がいただけます。

有名ホテル出身のシェフがこだわっているのは、上質な材料選び。カニクリームコロッケのカニは、甘みと旨みが強い紅ズワイガニ（香住ガニ）を使用。兵庫の香住港の船主と契約して質の良いものだけを直送で仕入れています。カニと合わせる濃厚なベシャメルソースは自家製で、とろけるような口あたり。甘みが特徴の淡路島の玉ねぎは、さらに甘みを引き出すため体積が半分以下になるまでじっくりと炒めてから加えています。

ハンバーグは、味の決め手となる肉選びがポイント。精肉のプロに意見を聞きながらたどり着いたのは、国産牛のウデ肉と豚との合い挽き肉です。ゼラチン質が多く旨みたっぷりで脂肪が少ないウデ肉に、神戸ビーフの上質な油をプラスするのがこだわり。肉の香ばしさとジュワッとあふれる肉汁がたまりません。
こちらも淡路島の玉ねぎをふんだんに使っているので、甘みも感じる奥深い味わいです。

こだわりの味をたくさんの人に食べてほしいというシェフの思いから、リーズナブルな価格に設定されているのも人気の秘密。

↓ 徒歩で5分

南京町

中国情緒と活気あふれる町で中華グルメ三昧。

横浜、長崎と共に日本三大中華街と呼ばれる南京町は、神戸の観光スポットとして長く愛されています。

本格的な中華料理はもちろん、焼き小籠包などの軽食もあり、本場仕込みのおいしいものが目白押し。中国の食材・食品やパンダモチーフの中華雑貨も豊富に並んでいます。さらに、中国のものだけでなく、和洋料理からスイーツまで多彩な店舗が揃っており、その数は100店舗以上。

東の入り口に長安門（ちょうあんもん）、西は西安門（せいあんもん）、南は海榮門（かいえいもん）という3つの重厚な楼門があり、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気に。赤を基調にした街並みはまるで中国にいるような気分が味わえます。中央の南京町広場にあるあづまやは、朱色の柱と龍のアートが中国情緒たっぷりで写真映え間違いなし。

↓ 徒歩で10分

メリケンパーク

港町・神戸を象徴するランドマークが揃う。

メリケンパークは、神戸の市街地の南側に位置する海沿いのエリア。神戸を代表するフォトジェニックなスポットがぎゅっと集まっています。

神戸港のシンボル「神戸ポートタワー」は美しい鼓型フォルムと真っ赤なカラーが特徴。たもとの円形広場には1995年にプロ野球パ・リーグで優勝したオリックス・ブルーウェーブの選手のサイン壁画があります。白いフレームの大屋根が目を引く「神戸海洋博物館」は、神戸の海、船、港の歴史と未来を体感できる博物館です。

メリケンパークの中でもひときわ人気の写真撮影スポット「BE KOBE」モニュメントは、2017年に神戸開港150年を記念して設置されたもの。「BE KOBE」という言葉には、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた「神戸の魅力は人である」という思いが込められています。

東側にある「神戸港震災メモリアルパーク」は阪神・淡路大震災の爪痕がそのまま保存された屋外ミュージアムで、震災のすさまじさを肌で感じることができる場所。復旧の過程などを記録した模型や映像、写真パネルなどの展示も。

ランドマークを巡るもよし、神戸の街並みを眺めるもよし。潮風を感じながら海沿いをのんびり散策するだけでも港町・神戸らしい雰囲気を味わうことができます。隣接するハーバーランドまで歩いて行けるので、二つのエリアをまとめて巡っても◎。

※神戸ポートタワーは大規模改修工事のため、2023年初頭（予定）まで休業中です。

写真提供／（C）2021 HAYAKOMA UNYU Co., Ltd.

※掲載の価格は全て税込み価格です。
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