岩手県は、北海道に次ぐ広大な面積を持つ県です。岩手山や三陸海岸をはじめとする、雄大な自然に囲まれ四季折々の表情を楽しむことができます。
県内には温泉も豊富に湧出。花巻温泉郷や八幡平温泉郷、鶯宿温泉などどれも泉質自慢の温泉が名を連ねます。
今回は、盛岡市を起点に小岩井農場、中尊寺など岩手の王道観光ルートをご紹介。1日目は、盛岡市内で観光名所を巡り、名物の盛岡冷麺を堪能。小岩井農場でリフレッシュした後は、花巻温泉で宿泊がおすすめです。
2日目は、岩手出身の作家・宮沢賢治の世界に触れたり、世界遺産に登録されている平泉で、奥州の文化をたっぷり感じましょう。名物のわんこそばも見逃せませんよ。
※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
記事配信:じゃらんニュース
岩手満喫!1泊2日おすすめモデルコース概要
【1日目】盛岡駅→岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館→ぴょんぴょん舎 稲荷町本店→小岩井農場→花巻温泉
【2日目】宮沢賢治イーハトーブ館→夢乃風→中尊寺
岩手の1泊2日モデルコース【1日目】
岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館
重要文化財となった後も銀行として活躍した赤レンガ館


重要文化財である岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館は、通称「岩手銀行赤レンガ館」として地域住民や観光客に親しまれている近代建築。盛岡市のほぼ中心に位置しています。
東京駅の設計で知られる辰野金吾氏が設計した建築としては、東北地方に唯一残る作品です。
1911年(明治44年)に竣工して以来、盛岡銀行及び岩手銀行の本店や支店として運営され、重要文化財に指定されたあとも銀行として地域生活や地域経済を支えてきました。
エントランスホール、応接室、金庫室など創建時の様子が伺える空間は、シャンデリアも美しく、柱や天井の意匠など見どころ満載。2階部分にも上がれるので、上から1階の様子を見下ろせますよ。
[住所]岩手県盛岡市中ノ橋通1-2-20
[営業時間]10時~17時(最終入場16時30分)
[定休日]火・12月29日~1月3日
[入場料]300円(岩手銀行ゾーンは無料)
[アクセス]【電車】JR 盛岡駅より盛岡バスセンター下車徒歩1分【車】東北道盛岡IC・盛岡南ICよりそれぞれ約25分
[駐車場]なし。近隣の有料駐車場をご利用ください。
ぴょんぴょん舎 稲荷町本店
ツルっとのど越し良く、コシの強い自家製麺を楽しんで


盛岡のソウルフードともいえる盛岡冷麺を提供するぴょんぴょん舎の店内は、倉、ロフト、スタジオを融合させたような遊び心あふれる空間。太い木の梁をベースに白漆喰の壁と煉瓦でつくられた薪ストーブが特徴です。
そんな店内でいただける「盛岡冷麺」は、コシの強いシコシコした食感の麺、牛肉や牛骨に鶏ガラを加えた旨みたっぷりのスープ、爽やかな酸味と辛味の専用キムチと、麺の触感・酸味・辛味が三位一体となったおいしさ。焼肉と冷麺がお得に食べられるセットメニューもあるので、どれを食べようか目移りしてしまうかも。インター沿いにあるお店なので、ぜひ車で行ってみてくださいね。
[住所]岩手県盛岡市稲荷町12-5
[営業時間]11時~22時(LO21時)
※新型コロナ感染症の影響で、営業時間が変更になる可能性があります。詳しくは直接お問い合わせください。
[定休日]12月31日、1月1日
[アクセス]【車】東北道盛岡ICより5分、JR盛岡駅より10分
[駐車場]50台
小岩井農場
四季折々の景色が見られる小岩井農場はいつ行っても楽しい


大人も子どもも楽しめるさまざまなアクティビティができるのが小岩井農場。春から秋にかけてはポニーのえさやりや小岩井農場の木材や羊の毛を使ったクラフト体験ができるほか、12月からはイルミネーションを楽しむことができます。また冬の1月2月の時期は「小岩井スノーランド」でそり滑りやスノーシューウォークなど、四季折々のアクティビティをエンジョイできるそう。
たくさん体を動かした後は、農場ならではの食材を使った食事や軽食で一休み。「山麓館焼肉レストラン」や農場産の生乳を使用した濃厚なソフトクリームを楽しめる「軽食コーナー」など小岩井農場ならではのメニューが味わえますよ。駅からの路線バスはないので、ぜひ車で訪れて。
[住所]岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
[営業時間]【平日】9時~16時(最終入場15時)【土・日・祝】9時~17時(最終入場16時)※冬季は11月頃より営業時間の変更あり(詳しい時期は直接お問い合わせください)
[定休日]季節により不定休(ホームページ等をご確認ください)
[入場料]大人1000円、子ども(5歳以上)500円
[アクセス]【車】東北道盛岡ICより約15分、JR田沢湖線小岩井駅より約15分、JR盛岡駅より約40分(駅からはタクシーやレンタカーをご利用ください)
[駐車場]1500台
花巻温泉
園内の充実した散策スポットと温泉を楽しめるリゾート施設



花巻温泉には、バラ園や渓流沿いの遊歩道散策、イーハトーブの風景地「釜淵の滝」など、ゆったりと楽しめるスポットがたくさん。バラ園は、5月から10月にかけてが見ごろで、6000株のバラをはじめとした季節の花々が、豊かな香りと色彩で訪れた人を出迎えます。
また、花巻温泉名物「花巻温泉あんぱん」は薄皮にぎっしりと包まれた粒あんが特徴で、お土産としても人気の一品。あんぱんを販売している温泉ベーカリーの向かいには、足湯と手湯があり無料で利用できるほか、ホテル紅葉館では、大きな窓ガラスが開放的な内風呂と四季の移ろいを感じられる岩露天風呂が評判で、日帰り入浴も可能。散策のあとは温泉でほっと一息つくのもいいですね。
[住所]岩手県花巻市湯本1-125
[営業時間]店舗により異なる
[定休日]なし
[料金]店舗により異なる
[アクセス]【車】東北道花巻ICより約5分
[駐車場]約600台
岩手の1泊2日モデルコース【2日目】
宮沢賢治イーハトーブ館
宮沢賢治が作り出した文学の世界を深く知れる


岩手県花巻市は童話作家・詩人の宮沢賢治が生まれ育った場所。宮沢賢治イーハトーブ館では、賢治作品の愛好家や研究者が集まる「宮沢賢治学会イーハトーブセンター」の本部が置かれており、宮沢賢治に関するさまざまなジャンルの芸術作品、研究論文を数多く収集し整理・公開しているのが特色です。
企画展示は賢治作品の挿絵原画や作品に出てくる言葉の研究の展示など、誰でも宮沢賢治の世界に触れることができるようになっています。ホールでは宮沢賢治作の童話のアニメを上映しているほか、カフェスペースでのんびりしたり、売店には童話絵本や研究書、CDやDVDなどの資料を購入したりすることができるそう。宮沢賢治作品を読んだことがある人におすすめのスポットです。
[住所]岩手県花巻市高松1-1-1
[営業時間]8時30分~17時(最終入館16時30分)
[定休日]なし
[入場料]無料
[アクセス]【電車】東北新幹線釜石線新花巻駅より約2km【車】釜石道花巻空港ICより約5km
[駐車場]21台
夢乃風
岩手はお餅も有名!一度は食べてみたい餅料理


盛岡冷麺、わんこそば…岩手ならではの食事の一つに、「お餅」があるのはご存じでしょうか。夢乃風はお餅で有名な一関に近い和食レストラン。地場産の具材を使用した餅料理、わんこそば、はっと汁など郷土料理を味わえるランチにピッタリのお店です。お餅は一皿ずつ、自家製のつきたて餅が盛られ、ずんだ・小豆・クルミあんをはじめ雑煮などバラエティ豊かな味が少しずつ楽しめます。
「はっと汁」とは主に東北に伝わる郷土料理で、熟成させて薄く延ばしてちぎったモチモチの小麦生地を楽しむ汁料理。ごぼうや大根・人参など野菜たっぷりで食べごたえのあるのが特徴です。お餅と一緒の定食もあるので、ぜひ郷土料理の味わいを楽しんでみて。
[住所]岩手県西磐井郡平泉町平泉字花立11-2
[営業時間]10時~18時(17時30分LO)
[定休日]なし(冬期不定休)
[アクセス]【電車】JR平泉駅より徒歩15分【車】東北道平泉前沢ICより5分
[駐車場]10台
中尊寺
歴史深い寺院の澄んだ空気に触れて、極楽浄土を訪ねよう


850年に開かれたと言われる中尊寺は、数々の武将に篤く信仰された歴史あるお寺。ゆるやかに坂になった参道には背の高い杉が木陰をつくり、山の新鮮な空気を感じることができ、参道を登りきると右手に本堂が現れます。この本堂で年間を通じて多くの儀式や法要が執り行われているそう。
敷地の奥には、中尊寺が創建された当時の姿を伝える唯一の建造物で、国宝にも指定されている金色堂があります。平安時代の工芸芸術を総動員して建設された金色堂は、シルクロードから伝わった夜光貝を加工するらでん細工や、象牙・宝石などが装飾に使われ、当時考えられていた「極楽浄土」の様子が表現されてるのだとか。金色堂は、その繊細な装飾を風や雪から護るために「新覆堂」という白い建物に覆われています。まばゆいばかりの輝きを放つ中尊寺の金色堂を、ぜひその目で確かめて。
(写真提供:中尊寺)
[住所]岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
[参拝時間]【3月1日~11月3日】8時30分~17時【11月4日~2月末日】8時30分~16時30分(ただし12月31日は15時閉門)
[定休日]なし
[拝観料]【大人】800円【高校生】500円【中学生】300円【小学生】200円
[アクセス]【電車】JR平泉駅よりバスで5分【車】東北道平泉前沢ICより15分、一関ICより20分
[駐車場]130台(平泉町営中尊寺第一駐車場をご利用ください)
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じゃらん編集部
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