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2025.11.12

宮城・仙台の名物グルメ13選!牛タン焼・ずんだの美味しい店や土産を紹介【宮城・2025】

豊かな山海の幸に恵まれた宮城県・仙台。伊達政宗公が築いた城下町として栄え、都会の賑わいと自然が調和した街並みで“杜の都”と呼ばれています。同時に、特産の食材を使った料理や、独自の調理法の名物料理が味わえる“食の都”であることも大きな魅力です。そこで今回は、仙台を訪れたらぜひ食べてほしい名物グルメを紹介しましょう。

牛たん焼/牛たんの歯応えと濃厚な旨みがクセになる

牛たん焼

戦後の混乱期、安価な牛たんを美味しく食べられるようにと工夫を重ね、誕生したのが牛たんの塩焼きです。今では仙台市内に約100店もの専門店があるといわれ、仙台名物の代名詞ともなっています。

専門店の牛たん焼の特徴は、皮むき、スライス、切れ込みつけまで全てを職人の手作業で行う店が多いこと。そうして塩で味付けた牛たんを冷蔵庫で3~4日熟成させて、旨みを引き出しているそう。麦飯に牛たん、テールスープ、白菜などの漬物、青唐辛子の味噌漬けの付け合わせがセットの定食スタイルが定番です。

牛たん炭焼 利久 仙台駅店

牛たん炭焼 利久 仙台駅店
牛たん極焼定食(3枚6切) 3575円

「利休」の通常の牛たんも厚切りですが、「牛たん極焼」は、一本の牛たんから数枚しかとれないジューシーで柔らかな部位を使用。熟練した職人が贅沢な極厚切りにして仕込みを行い、店舗の炭火で絶妙な焼き加減に仕上がっています。炭焼きの芳香に誘われて口に入れると、噛むほどに肉汁が口いっぱいに広がり、幸せな気分になれること間違いなしです。

牛たん炭焼 利久 仙台駅店
仙台牛ステーキ(60g) 2200円

1987年創業の「利久」では、牛たん以外にも宮城自慢の食材や旬の食材を使った料理を提供しています。中でもおすすめは、「仙台牛ステーキ」や「仙台牛串焼き(1320円)」だそう。霜降りと赤身のバランス、きめの細かさが特徴のA5ランクの黒毛和牛を手頃な価格で味わえるのは嬉しいですね。

牛たん炭焼 利久 仙台駅店
新幹線改札口階にある「仙台駅店」店頭

JR仙台駅3階の「牛たん通り」に並ぶ「仙台駅店」は、日本酒の種類の多さも特徴です。新幹線の待ち時間にも使える便利な立地ですが、ランチタイムや18時頃は行列になることも多いので、時間に余裕をもって訪れてくださいね。

■牛たん炭焼 利久 仙台駅店(りきゅう せんだいえきてん)
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3階牛たん通り
10時〜21時30分(LO21時)
1/1
仙台駅構内/東北道仙台宮城ICより15分
あり(駅ビル駐車場利用/有料)
「牛たん炭焼 利久 仙台駅店」の詳細はこちら

ずんだ/江戸時代から愛され続ける郷土のスイーツ

ずんだ茶寮
画像提供/ずんだ茶寮

枝豆を茹で、薄皮を剥いて潰し、砂糖と少量の塩を混ぜて作るのが「ずんだ」です。伊達政宗公が築いた仙台藩の時代から食べられてきたもので、名前の由来は豆を潰すという意味の「豆打(ずだ)」がなまって「ずんだ」となったという説が有力です。当時はお盆に餅を絡めて食べる「ずんだ餅」が中心でしたが、現代では、ミルクと組み合わせたシェイクやバターと組み合わせた洋菓子など、新しい食べ方も続々登場しています。

ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店

ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店
ずんだ餅セット850円

JR仙台駅構内の「ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店」のカフェスペースでは、厳選された枝豆を独自の配合でブレンドした、香り高く滋味深いずんだと、もち米の「ミヤコガネ」を使ったきめが細かく、コシが強い餅とを組み合わせた「ずんだ餅」が味わえます。

併設のショップでは、「ずんだ餅(5個960円)」のほか、ずんだ餡とバターを挟んだ「ずんだあんバター最中(4個1480円)」や「ずんだロールケーキ(1本1520円)」などを販売。お土産にも喜ばれそうです。

ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店
ずんだシェイク(レギュラー) 店内飲食427円、テイクアウト420円

カフェのもう一つの人気メニューは、バニラシェイクに特製のずんだをブレンドしたシェイクです。ずんだの美味しさとつぶつぶ食感が口コミで広がり、今では看板メニューになっているのだとか。店頭で作り立てを飲めるのも魅力です。

ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店
仙台駅構内の「ずんだ小径店」店内

「ずんだ茶寮」は、仙台銘菓「萩の月」で知られる老舗菓子店「菓匠三全」の直営店舗で、「ずんだ餅」をはじめ、ロールケーキ、チーズケーキなど多彩なスイーツを開発し続けています。

JR仙台駅新幹線中央改札近くの店舗では、鮮やかなグリーンを基調とするカフェスペースでゆったり過ごせますよ。

■ずんだ茶寮仙台駅ずんだ小径店
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3階
物販9時〜21時、喫茶10時〜18時30分(LO18時)
なし
仙台駅構内/東北道仙台宮城ICより15分
あり(駅ビル駐車場利用/有料)
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「ずんだ茶寮ずんだ小径店」のクチコミ・周辺情報はこちら

笹かまぼこ/特徴は深い味とプリッとした独特の歯ごたえ

笹かまぼこ

「笹かまぼこ」は、明治時代のはじめ、仙台湾で大量に水揚げされたヒラメを加工するため、細かく叩いた身を串に刺して焼いたことがルーツとされています。昭和に入って阿部蒲鉾店の創業者が「仙台名産 笹かまぼこ」と名付け、仙台名物で全国に知られるようになりました。

特徴は、白身魚のすり身をこんがり焼き上げた深い味と香ばしさ、そして、噛んだときのプリッとした弾力とサクッとした歯切れの良さです。仙台や石巻、松島の専門店がそれぞれその味を工夫しています。

阿部蒲鉾店本店

阿部蒲鉾店本店
阿部の笹かまぼこ 1枚230円

1935年創業の「阿部蒲鉾店(あべかまぼこてんほんてん)」が、創業当時から受け継ぐ伝統の「笹かまぼこ」です。水産練り製品の国家資格を持つ職人が、長年の経験と五感で原料を吟味、出来栄えを見極め、しなやかな弾力のあるぷりぷりとした食感を実現しているそうです。宮城県産の本醸造特級醤油や地酒が魚の美味しさと香りを際立たせているので、醤油はつけず、わさびだけで食べるのがおすすめだそうですよ。

阿部蒲鉾店本店
チーズボール 1個170円

「チーズボール」は、真っ白な蒸しかまぼこの中に濃厚でなめらかなクリームチーズがたっぷり入った商品です。口の中でチーズの風味とかまぼこの旨みが混ざり合い、おやつにもお酒のおともにもぴったり。2025年7月の「ジャパンフードセレクション」で、幸せを感じる味、笑顔になる味、病みつきになる味の3指標で満点を獲得し、最高位のグランプリを受賞したとそうです。

阿部蒲鉾店本店
クリスロード中心街にある本店店内

「本店」では、多彩に揃う「笹かまぼこ」、「チーズボール」を販売しているほか、かまぼこに衣をつけて揚げたアメリカンドッグ風の「ひょうたん揚げ(300円)」を販売。また、店内の炭火で「笹かまぼこ」をじっくり炙る「手焼き笹かま体験(1回300円)」は、所要時間10分ほどなので、街歩きの途中に体験して焼きたてアツアツを食べるのはいかがですか。

■阿部蒲鉾店本店
宮城県仙台市青葉区中央2-3-18
10時〜18時30分
1/1
あおば通駅より徒歩5分/東北道仙台宮城ICより12分
あり(3000円以上購入で1時間無料)
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仙台せり鍋/シャキシャキの食感と爽やかな風味が特徴

仙台せり鍋
名物・合鴨の仙台せり鍋 2980円(せり草庵)

宮城県はせりの生産量全国第1位。ビタミンCや食物繊維を多く含むせりを、根っこの部分までたっぷりと鍋に入れて食すのが「仙台せり鍋」の特徴です。出汁や具材は店によって異なりますが、シャキシャキとしたせりの食感、独特の風味と濃い出汁の相性が良く、全国的にも知られるようになってきました。

せり草庵

せり草庵
青葉地鶏の仙台せり鍋 3580円

「せり草庵(そうあん)」は、冬から春先にかけて旬を迎えるせり鍋を、一年中食べられる仙台でも稀少な店舗です。定番の「名物・合鴨の仙台せり鍋」の出汁は素材選びからこだわった焼あご、昆布、鰹。名古屋コーチンを三陸産の良質な昆布・ワカメを使った発酵海藻などの飼料で育てる宮城発のブランド鶏を使う「青葉地鶏の仙台せり鍋」は、出汁にも鶏ガラを使い、水炊き仕立てになっています。例年9月下旬〜4月なら、香りの濃厚な根せりも登場するそうですよ。

せり草庵
青葉地鶏の焼き鳥盛り合わせ 2480円

「仙台せり鍋」とともにぜひ味わいたいのが「青葉地鶏の焼き鳥(6本盛り合わせ2480円)」です。適度な弾力とジューシーさ、コクのある濃厚な味を兼ね備えた青葉地鶏の美味しさを、タレまたは塩で楽しめます。2024年に誕生したばかりのブランド鶏で、まだ取扱店が少ない稀少な「青葉地鶏」を、常時20種以上揃う宮城野地酒・東北の銘酒とともに堪能できますよ。

せり草庵
6名までの個室

店内はステンドグラスや様々な骨董が並ぶ大正ロマンをテーマとしたレトロモダンな雰囲気。全席が個室なので、プライベート感たっぷりの空間でゆったり食事を楽しめるのも魅力です。

■せり草庵(そうあん)
宮城県仙台市青葉区中央3-6-12 仙台南町通りビル2階
【平日】12時〜15時(LO14時30分)、17時〜22時(LO21時30分)【土・日】12時〜22時(LO21時)
なし
仙台駅より徒歩5分/東北道仙台宮城ICより15分
なし
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三角あぶら揚げ/外はサクサク、中はしっとり。揚げたてのアツアツが美味

三角あぶら揚げ

仙台郊外の定義山にある「定義如来 西方寺(じょうぎにょらい さいほうじ)」は、縁結びで知られる古刹です。門前で参拝客をもてなしてきた「定義とうふ店」の三角形の大きなあぶら揚げが評判を呼び、仙台名物の一つになりました。以前は「定義とうふ店」でしか食べられませんでしたが、現在は仙台市内の居酒屋などでも提供されています。

定義とうふ店

定義とうふ店
三角定義あぶらあげ 1枚150円

厳選した大豆を使用し、1枚1枚手揚げする「定義(じょうぎ)とうふ店」の「三角定義あぶらあげ」は約2cmもの厚さで、揚げたては外がサクサク、中はしっとりフワフワ。大豆の旨みがしっかり感じられるあぶら揚げです。香ばしさと食感の秘密は、温度の違う油で2度揚げすることとか。店頭のイートインスペースで醤油や唐辛子をかけてアツアツのうちに食べることができます。

定義とうふ店
定義如来山門の100m手前にある店舗

店舗は「定義如来 西方寺」の精進料理用の豆腐を製造するため、1890年に創業しました。以来、天然素材と伝統の手作業にこだわり、丁寧に豆腐やあぶら揚げを作り続けているそう。店内には6席ほどのイートインスペースもあります。

■定義とうふ店
宮城県仙台市青葉区大倉字下道1-2
9時〜16時
火曜ほか不定※公式HP参照
東北道仙台宮城ICより1時間
なし(公共駐車場利用/無料)
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仙台駄菓子/江戸時代から愛される多彩な庶民のおやつ

仙台駄菓子

茶の湯を愛した伊達政宗公のお膝元で、仙台は和菓子の技術と文化が古くから浸透しています。庶民のおやつ・駄菓子も独自に発達し、50〜60種もある種類の豊富さから、昭和30年代以降には「仙台駄菓子」と呼ばれ、伝統的な和菓子として評価されるようになりました。現在も米や麦を主材料に、水飴や黒糖で甘味をつけた、ささら飴、うさぎ玉、ネジリなどを販売しています。

元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋

元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋
うざぎ玉(単品12個入り) 476円

「元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋」は、江戸・元禄年間の1695年に創業。大麦や裸麦を炒って挽いた粉に砂糖、黒糖を練り込んだ「うさぎ玉」や仙台藩時代の貨幣をかたどった「仙台鉄銭(238円)」、「きなこねじり(476 円)」など素朴で懐かしい仙台駄菓子を20種ほどを取り扱っています。

元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋
仙台駄菓子(440g) 1782円

少しずつ、いろいろな味を食べたいという人には、「詰め合わせ」がおすすめです。13個入り(713円)の袋詰めから、990gを詰め合わせた「箱入り(4752円)」など、用途にあわせて選ぶことができます。

元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋
奥州街道沿いの店舗内観

本店の趣ある佇まいののれんをくぐると多彩な「仙台駄菓子」のほか、季節のお菓子も出迎えてくれ、スイーツに囲まれた幸せな時間が過ごせるでしょう。

「仙台駄菓子」は、仙台駅ビルの「仙台エスパル店」、「仙台空港ビル売店」でも販売しているので、都合のいい場所で購入できます。

■元祖仙台駄菓子本舗熊谷屋(がんそせんだいだがしほんぽくまがいや)
宮城県仙台市青葉区木町通2-2-57
9時〜17時30分
日曜ほか不定
北四番町駅より徒歩3分/東北道仙台宮城ICより10分
なし
「元祖仙台駄菓子本舗熊谷屋」の詳細はこちら

仙台づけ丼/宮城の海の幸を盛り込んだ贅沢な丼

仙台づけ丼

国内有数の好漁場である宮城三陸は、水揚げされる魚介の量も種類も豊富です。その宮城で獲れた魚を中心に使い、宮城県産の米を使って「仙台づけ丼」が誕生しました。2009年に仙台市内の寿司屋12店舗でスタートし、現在では宮城県全域の寿司組合加盟店120店舗以上で提供するまでになっており、各店で食材、づけダレ、盛り付けなどに工夫を凝らし、それぞれオリジナルの「仙台づけ丼」を提供中です。

お寿司と旬彩料理 たちばな

お寿司と旬彩料理 たちばな
仙台づけ丼極み 3630円

「お寿司と旬彩料理 たちばな」の「仙台づけ丼(2200円)」は、三陸の旬の魚介類を、仙台みそを隠し味にした特製づけダレにからめ宝石箱の様に色鮮やかに盛り付けています。特に「仙台づけ丼極み」は、たちばな三代目の一押しメニュー。宮城県産の焼き海苔とともに、全16種のネタが織りなす美味さの極みが堪能できます。

お寿司と旬彩料理 たちばな
宮城野ポーク角煮 1100円

宮城県の指定農家で大切に育てられた宮城野ポークは、柔らかな肉質とコク、脂身にくどさがないことが特徴。その三枚肉を箸でほどけるほど柔らかく煮込んだ「宮城野ポーク角煮」は、おつまみにもご飯のおともにもぴったりです。

お寿司と旬彩料理 たちばな
ジャズが流れるモダンな店内

仙台の繁華街の中心部、一番町3丁目に位置する「お寿司と旬彩料理 たちばな」は、1928年創業の老舗寿司店。老舗ながら店内は間接照明を効果的に使ったモダンな空間で、正統派のにぎり寿司、炙り寿司をはじめ、旬の食材を使った逸品料理が味わえます。宮城県の地酒も豊富に揃っているので、お酒を楽しんだあとのシメに「仙台づけ丼」もいいですね。

■お寿司と旬彩料理 たちばな
宮城県仙台市青葉区一番町3-3-25たちばなビル5階
【平日】11時30分〜14時、17時30分〜21時(LO)【日・祝】11時30分〜14時、17時30分〜20時30分(閉店)
月曜
仙台市営地下鉄青葉通一番町駅より徒歩1分/東北道仙台宮城ICより15分
なし(近隣にコインパーキングあり)
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仙台ラーメン/味の決め手はレンゲにのった特製辛味噌

仙台ラーメン

仙台のご当地麺は、400年以上の歴史を持つ「仙台味噌」を使う味噌ラーメンが中心です。中でも辛味噌ラーメンは、スープに豆板醤、唐辛子、ニンニクを加えた味噌を溶かして食べるのが特徴で、スープの出汁、辛味噌の味、麺の太さやトッピングは、各店でそれぞれ工夫を凝らしているので、好みの味を求めて食べ歩きもいいですね。

仙台味よし中倉本店

仙台味よし中倉本店
辛みそラーメン 930円

2025年に創業40年を迎えた「仙台味よし 中倉本店」の看板メニューが「辛みそラーメン」です。鶏ガラや煮干しをベースにした澄んだ出汁にまろやかな白みそを加えたスープは、マイルドな味わい。レンゲの特製辛味噌を加えることで、パンチのある味に変化し、「最後の一口まで飲み干せる美味しさ」と仙台市民に長く愛され続けています。

柔らかく煮込まれたチャーシューやキャベツ、ニラなどの野菜、シャキッとしたネギと青のりのトッピングも、スープと特製太麺の美味しさを引き立てているようです。

仙台味よし中倉本店
ギョーザ 430円

パリッと焼き上げた羽根つき餃子も注文の多い一品です。カリッと焼き上がった薄めの皮の中に餡がギッシリ詰まっており、口に入れると肉汁が広がります。大振りサイズで食べ応えがありますよ。

仙台味よし中倉本店
店内はカウンターを中心に全23席

店舗は、創業者の武藤義男氏が「子どもから大人まで幅広く食べてほしい」と試行錯誤して作り出した、まろやかなスープの味わいを守り続けています。ランチタイムには行列になることもあるので、時間に余裕をもって訪問しましょう。

■仙台味よし中倉本店
宮城県仙台市若林区中倉1-7-30
【平日】11時30分〜15時(LO)【土・日・祝】11時30分〜19時30分(LO)
水曜
薬師堂駅より徒歩15分/東北道仙台宮城ICより15分
8台
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仙台あおば餃子/仙台の特産野菜を詰め込んだ名物

仙台あおば餃子

「仙台あおば餃子」は、仙台の農業振興と地域の活性化を目的に、2010年に誕生した仙台名物です。市内で生産された仙台産雪菜を皮に練り込み、餡にも使用。野菜の甘さと歯応えがあるだけではなく、カルシウムやビタミンAなどが豊富で体に優しいのも魅力です。

一番五郎

一番五郎
仙台あおば餃子 450円

昼は味噌ラーメン、夜は餃子がメインの居酒屋となる「一番五郎」の昼夜を通して、看板メニューとなっているのが「仙台あおば餃子」です。特注の厚めの皮はモチモチした食感が特徴で、仙台産雪菜がたっぷり入った餡は、ヘルシーなのにジューシー。定番の醤油ダレに加えて、夜には仙台味噌を使った特製味噌ダレを選ぶことができます。

一番五郎
野菜たっぷり味噌ラーメン 810円

「野菜たっぷり味噌ラーメン」は、熱々の中華鍋で香ばしく炒めたもやし、キャベツ、にんじんなど約300gもの野菜がのったボリュームメニューです。数種類の味噌をブレンドし、コクと深みを引き出した秘伝のタレを使ったスープが特製の縮れ麺によく絡みます。寒い冬はもちろん、夏も冷房で冷えた体を癒やすのにぴったりですよ。

一番五郎
昭和から残る壱弐参(いろは)横丁の入口にある店舗

同店は、縁結びで知られる「野中神社」の門前に位置するサンモール一番町商店街の一角、「壱弐参横丁」にある店です。どこか懐かしい空間、スタッフのフレンドリーな接客が居心地の良さを演出しています。

■一番五郎
宮城県仙台市青葉区一番町2-3-30 壱弐参横丁
11時〜15時(LO)、17時〜24時(LO)
日曜
青葉通一番町駅より徒歩2分/東北道仙台宮城ICより15分
なし
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仙台マーボー焼きそば/まかないから生まれた仙台のソウルフード

仙台マーボー焼きそば

「仙台マーボー焼きそば」は、中華麺に麻婆をかけたもので、現在、仙台市内で50を超える店舗が提供しています。ルーツは、1970年代に「中国菜館 まんみ」でまかないとして提供していたマーボー豆腐をかけた麺が、常連客の要望で定番メニューとなったこと。それが2010年代にTV番組やSNSで仙台のソウルフードと取り上げられて知られるようになり、提供店が増加しました。麻婆の味や具材は豆腐に限らず、麺も各店で工夫を凝らしているので、食べ比べもいいですね。

中国菜館 まんみ 泉中央店

中国菜館 まんみ 泉中央店
仙台マーボー焼きそば 1100円

「中国菜館 まんみ」の「仙台マーボー焼きそば」は、中華麺を一度蒸したあとに乾燥させ、お湯で戻してから焼くのが特徴です。そうすることで、外はパリパリ、中はもちもちとした食感になるのだとか。麺にかけるマーボー豆腐は、大人も子どもも食べられるよう、辛さ控えめになっています。

中国菜館 まんみ 泉中央店
炸腸湯麺(ホルモンラーメン) 1100円

同店には常時40種類以上もの豊富なメニューが揃っています。中でも注文が多いのはオリジナルメニューの「炸腸湯麺(ホルモンラーメン)」です。透明感のある醤油ベースのスープに、カレー味で炒めた豚ホルモンがたっぷりのスタミナメニューになっています。

中国菜館 まんみ 泉中央店
大きな赤い看板が目印

創業53年を迎える同店は、当時から変わらぬ味へのこだわりで、幅広い年齢層のリピーターが訪れています。泉中央店のほか、「THE MALL 仙台長町店」のフードコートにもあるので、観光や仕事のついでに訪れやすい店を選んでくださいね。

■中国菜館 まんみ 泉中央店(ちゅうごくさいかん まんみ いずみちゅうおうてん)
宮城県仙台市泉区泉中央1-22-3
11時〜15時30分、17時〜20時30分(LO各15分前)
不定※公式HPまたは電話で要確認
泉中央駅より徒歩5分/東北道泉ICより10分
あり(近隣のコインパーキングで最大2時間無料サービスあり)
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冷やし中華/実は仙台が発祥とされる夏の定番グルメ

冷やし中華

冷たく締めた麺に様々なトッピングをのせ、醤油ダレやゴマだれ、味噌ダレなどで味わう「冷やし中華」。日本中で愛される代表的な夏グルメですが、実は80年以上も前、仙台の「中国料理 龍亭」で、夏も食べやすいメニューをと開発した「涼拌麺(リャンバンメン)」が元祖とされています。仙台市内には「冷やし中華」はじまりの地として、通年で食べられる店もありますよ。

中国料理 龍亭

中国料理 龍亭
涼拌麺(リャンバンメン) 1760円

「中国料理 龍亭」の創業者・四倉義雄氏が、「涼拌麺」を開発したのは1937年。戦中・戦後の混乱期に一時休止したものの、麺に合わせて食べやすいよう具を細切りにする、赤、黄、緑の彩りにも気をつかうなど、今の冷し中華の原型として復活しました。ここでは醤油ベースのタレにレモン、オレンジの果汁を使用し、爽やかな酸味と甘みを加えています。看板メニューとなった「涼拌麺」は、通年で味わうことができます。

中国料理 龍亭
酸辣湯麺(スーラータンメン) 1210円

程よい辛さと酸味の「酸辣湯麺」も看板メニューの一つ。この店では、豚肉、しいたけ、タケノコ、ネギなどの具材を溶き卵ととろみあるスープがまとめ、箸が止まらない美味しさです。

中国料理 龍亭
シックで清潔感のある店内

高級感を感じさせる内装ですが、地元の中国料理店として愛されてきたため1人用の席を設けているなど入りやすい雰囲気です。「海老ぎょうざ」や「広東焼売」といった「点心5種盛り合わせ(1320円)」を代表として、一品料理も充実していますよ。

■中国料理 龍亭(ちゅうごくりょうり りゅうてい)
宮城県仙台市青葉区錦町1-2-10
【平日】11時30分〜14時30分、夜は8名以上のコースのみで要予約【土・日・祝】11時30分〜14時30分(LO)、17時30分〜20時30分(LO)
水曜
仙台駅より徒歩15分/東北道仙台宮城ICより15分
なし
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はらこ飯/伊達政宗に献上されたと伝わる漁師飯

はらこ飯

宮城県の河川に遡上する秋鮭を使った郷土料理です。「はらこ」とはこの地方でいくらのことで、煮上げたサケ、サケの煮汁で炊いた米、煮汁にくぐらせたいくらを盛り付けた華やかな丼は、亘理エリアの名物料理になっています。伊達政宗が荒浜の運河工事を視察した際に、領民が献上したと伝わっています。

旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店

旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店
五季飯(はらこ飯)1人前2970円

「旬魚・鮨の店 あら浜」の「五季飯」とは、1年を5つの季節に分け、それぞれの旬の食材をふんだんに使った看板メニューです。9月上旬~12月上旬には、宮城県の秋鮭を使用した「はらこ飯」が登場します。いくらを薄皮から一粒ずつ丁寧に取り出し、煮上げた鮭、いくらを鮭の出汁でふっくら炊き上げたごはんに盛り付けた「はらこ飯」は、同店の人気料理の一つ。4月上旬~7月上旬には、宮城県産のサーモン(銀鮭)とマスコを使った「銀鮭はらこ飯(2970円)」を提供しています。

旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店
テーブル席、カウンターのほか個室も備えた店内

「旬魚・鮨の店 あら浜」は、元は漁師だった店主が魚介の宝庫・宮城県亘理町荒浜地区で鮨店としてスタートしました。旬の鮮魚を丁寧な仕込みで提供する鮨とともに、秋の「はらこ飯」をはじめ、春は「ほっき飯」、夏は「あなごせいろ」、冬は「かき飯」となる「五季飯」で、いつ訪れても亘理の旬が味わえるとリピーターの多い店です。

■旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店
宮城県亘理郡亘理町荒浜字中野183-8
11時〜14時、17時〜20時
月曜、ほか不定
JR亘理駅よりタクシー13分/常磐道鳥の海スマートICより6分
50台
「旬魚・鮨の店 あら浜 亘理店」の詳細はこちら
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ホヤ/独特の風味がヤミツキになる“海のパイナップル”

ホヤ

ゴツゴツした姿から“海のパイナップル”とも呼ばれる「ホヤ」は、宮城県が生産量トップクラスを誇っています。貝のように見えますが、実は幼生期には原始的な背骨(脊索)を持つ動物の仲間。堅い殻の中に詰まった身には、鉄分や亜鉛といったミネラル、タウリンやビタミンB12など様々な栄養素が豊富に含まれています。「甘味、塩味、苦味、酸味、うま味」の五味すべてを持つといわれる珍しい食材で、宮城県では独特の風味と食感が古くから愛されてきました。鮮度が命の食材なので、水揚げ地に近い宮城県で食べたいですね。

ほや&純米酒場 まぼ屋

ほや&純米酒場 まぼ屋
ほやの刺身(写真手前右) 899円

ホヤを使用したメニューが約40種揃う専門店「ほや&純米酒場 まぼ屋」の看板メニューが「ほやの刺身」です。宮城県産の新鮮な素材を使うため、これまで苦手だと思っていた人も美味しく食べられると評判。宮城の地酒を中心に東北の地酒も豊富に揃うため、日本酒とのマリアージュも試せます。

ほや&純米酒場 まぼ屋
ほやほやほや卵 599円

ゆで卵をホヤの身で包んで煮込んだ「ほやほやほや卵」は、宮城県女川町の郷土料理「ほやたまご」をアレンジしたオリジナルメニューです。黄身をとろりとした半熟に仕上げるのがポイントで、お酒との相性も良く、これを目当てに訪れる人もいるそうですよ。

ほや&純米酒場 まぼ屋
テーブル席のほか個室も用意している

唐揚げや釜飯など多彩なホヤ料理が味わえる「ほや&純米酒場 まぼ屋」は、仙台駅前「アエル」向かいの菊水ビルにあり、観光や出張のついでに立ち寄るのにぴったり。コースでは「純米酒飲み放題(2499円〜、要予約)」が人気で、10名までの個室(要予約)もあるため、グループでの利用にも便利です。

■ほや&純米酒場 まぼ屋
宮城県仙台市青葉区中央1-6-39 菊水ビル仙台駅前館2階
16時〜24時(LO23時)【日曜】16時〜23時(LO22時)
なし
仙台駅より徒歩2分/東北道仙台宮城ICより15分
なし
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まとめ

東北最大の都市・仙台には美味しいものが集結していますが、今回はその中でも特に食べるべき名物を紹介しました。歴史や文化が感じられるもの、特産食材を使ったものなど、それぞれのグルメの歴史や成り立ちを考えながら、仙台で食い倒れの旅を楽しんでみてくださいね。

※この記事は2025年10月12日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載の価格は全て税込価格です。
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中林 貴美子

旅のライター歴=じゃらんライター歴20余年。2人の子どもを育てつつ、西へ東へ取材行脚の日々。観光地と観光地のはざまにあるのどかな里山風景やそこで暮らす地元の人との触れあいが好き。食いしん坊が幸いしてご当地グルメや道の駅グルメ関連も多数。

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