昆虫や動物など、図鑑の中の生き物たちの世界に入り込んで観察することができる、新感覚の体験型施設「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO(ずかんミュージアム銀座)」が2021年夏、東急プラザ銀座にオープンしました。
どんな場所なの?中でいったいどんな体験ができるの?何歳から楽しめる?と評判が気になって、ブログや口コミなど、実際体験した人の話が聞きたい♪という人も多いのではないでしょうか。今回は5歳の男の子と一緒に潜入してきました。
昆虫や動物が好きな子どもたちはもちろん、生き物たちの鳴き声やデジタル空間で体感する美しい自然に大人もつい夢中になってしまう魅力がいっぱいの知的ミュージアム♪
実際に体験したからこそ分かる見どころや楽しむためのポイントをご紹介します。本物の生き物が苦手な人も、施設内で出合う生き物たちは優しいタッチで再現されているのでご安心くださいね。
●「ずかんミュージアム銀座」ってどんなところ?
・“動く図鑑”に隠れる生き物たちと出合える場所
・入館料金と予約について
●冒険のナビゲーションとなる「記録の石」の使い方を学ぶ
・まずは、生き物に出合うためのレクチャーを
●独自の時間が流れるゾーンで生き物探しを開始!
・木々に囲まれた「ディープフォレストゾーン」
・日本の川や滝が美しい「ウォーターフォールゾーン」
・水中世界を体験する「アンダーウォーターゾーン」
・アリの目線で観察できる「アントビューゾーン」
・広大なサバンナ「ワイルドフィールドゾーン」
●すべてのゾーンの冒険を振り返ろう!
・今日出合った生き物たちを「記録の石」から解き放つ
・出合った生き物の「記録の証」とシール付き公式生き物カードがもらえます
●冒険の記憶をお土産にしよう!気になるグッズをチェック
「ずかんミュージアム銀座」ってどんなところ?
“動く図鑑”に隠れる生き物たちと出合える場所

銀座駅直結、日比谷駅からも徒歩2分、TOKYU PLAZA GINZA の6階に突如現れる大きな看板……。ここは、本だけでは体験できない生き物のリアルな生態系を知ることができる「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO(以下ずかんミュージアム銀座)」です。
いったいどんなところなのか?どんな生き物に出合えるのでしょうか?
「ずかんミュージアム銀座」内は、生き物の生息地によって5つのゾーンに分かれています。
深い森や林に住む生き物に出合える「ディープフォレストゾーン」、日本の美しい川がテーマの「ウォーターフォールゾーン」、淡水に暮らしている生き物が現れる「アンダーウォーターゾーン」、アリの目線で観察できる「アントビューゾーン」、草原や乾燥地帯の生き物がいる「ワイルドフィールドゾーン」。
それぞれのゾーンで種類の違う様々な生き物たちに出合い、小さな子供から大人まで生き物たちの生態を楽しく学ぶことができる体験型の施設です。
入館料金と予約について
公式サイトもしくはローソンチケットから予約とチケット購入ができます。
入場には「ずかんミュージアム銀座」チケットの予約が必要です。予約は入場の1分前まで可能なので当日でもOK。予約が完了したら6階の入場口で受付を。
料金は日によって違い、割引デーなどもあるので事前にホームページで詳細を確認しましょう。また、子ども(中学生以下)の利用には20歳以上の保護者の同伴が必要です。
施設内にトイレはないので入場前に済ませましょう。また、大きな荷物は受付近くのコインロッカーに預けることができます。
冒険のナビゲーションとなる「記録の石」の使い方を学ぶ

今回は5歳のみなとくんと“リアル図鑑体験”をしてきました。
受付では、冒険に必要な「記録の石」に表示される、文字を選べるカードを渡されます。カードは「日本語」「英語」「にほんご」の3種類。みなとくんは漢字がまだ読めないので、ひらがなのみの「にほんご」を選びました。

いよいよ、「ずかんミュージアム銀座」の内部へ!入口では、さきほどのカードと交換で「記録の石」が手渡されます。この「記録の石」は生き物に出合うための大切なナビゲーション。
1グループにつき1個は無料で貸してもらえますが、1個300円で追加のレンタルもできます。追加したい場合は入場前に借りておきましょう。

冒険が始まるこの部屋で、「記録の石」に魔法をかけてもらい、スタートです。
「記録の石」は生き物がどこにいるのかを検知、隠れている生き物に近づくと画面に観察のヒントが表示されます。
ヒントに書かれている生き物の行動のタイミングで「記録の石」に映し出される白い丸を押すと、その生き物の名前や行動の理由などを詳しく知ることができ、ずかんミュージアム銀座の中で一定時間だけ使うことができます。
まずは、生き物に出合うためのレクチャーを

「記録の石」の使い方をスタッフがレクチャーしてくれます。
隠れていたり、ばったり出合ったりする生き物には、近づきすぎても、遠すぎても逃げてしまうそう。また、大きな声を出すのもNG。
生き物を探すコツは、スタッフが教えてくれるのでしっかりレクチャーを聞いて。

出合った生き物は「記録の石」に記録されて残ります。中には、なかなか出合えない生き物もいるとのこと。自然界と同様、生き物たちとの一期一会の出合いも魅力のひとつ。生き物のレア度は「記録の石」に表示される星の数で分かります。
しっかり周囲に気をくばって、さあ出発です!レアな生き物に出合えるコツも、こっそり教えますね。
独自の時間が流れるゾーンで生き物探しを開始!
木々に囲まれた「ディープフォレストゾーン」

はじめに足を踏み入れたのは「ディープフォレストゾーン」。うっそうとした森には、鳥の声や生き物が動く気配を感じることができます。

「ずかんミュージアム銀座」では1日を24分に凝縮。24時間という時間の経過や天候など、本物と同じ環境の変化を体験できます。時間や天気によって出合える生き物が変わってくるので、まわりの環境にも感覚をめぐらせてみて。

「足音がする!」とみなとくんが、振り向くと森の向こうからヘラジカが近付いてきました。身長よりも大きいヘラジカが登場!さっきスタッフに教えられた通り、ゆっくり近づいて……。あわてて近づくと逃げてしまうし、遠すぎても「記録の石」に記録することができません。
ゆっくり近づくと、ふっとヘラジカのまわりが白く明るくなる瞬間が!「記録の石」を見ると白い丸が現れていました。
「その白い丸をタップして」。教えてもらった通り、タップするとヘラジカが石に記録されました。まずは、ヘラジカをゲット!
このほか、アカハナグマやハイイログマなどにも遭遇。しっかり、「記録の石」に記録しました。
森には隠れている生き物が多いので、見逃さないように生き物の足音に耳を澄ませるのがコツです。
日本の川や滝が美しい「ウォーターフォールゾーン」

次に訪れたのは、蛍が舞飛ぶ「ウォーターフォールゾーン」。日本の美しい山里の川辺を思わせる景色は、大人には心地よい癒し。水の音やほのかな蛍の光が幻想的です。訪れた時は夜でしたが、日中は山々の景色や飛び立つ鳥たちが美しいのだそう。
みなとくんは、ここでは蛍を記録しました。
水中世界を体験する「アンダーウォーターゾーン」

「ウォーターフォールゾーン」の滝をくぐり抜けると、そこは水中の世界「アンダーウォーターゾーン」です。世界各国の淡水で暮らしている生き物たちに出合うことができます。
生き物が水中を泳ぐ音がすぐ近くで聞こえてきて不思議な感覚です。

「今、上を何かが通ったよ」と天井を見上げると、何かのしっぽが!少し待っていると、大きなナイルワニが頭上を行ったり来たりしているのが見えました。
横を見ると、そこには3mほどの見慣れない魚が悠々と泳いでいました。もしかして幻の古代魚ピラルクー!?

みなとくんの「記録の石」には、“みのがさないように えものを たべるすがたを きろく してください”と表示が出ています。
少し長く観察していると白い丸が現れたのでタップ!ここでは、ピラルクーを記録できました。
アリの目線で観察できる「アントビューゾーン」

水の世界を抜けると、みなとくんが大好きなカブトムシに出合える「アントビューゾーン」です。
今までのゾーンとの違いは、昆虫と同じサイズになってアリの目線で観察できること。植物の根元でじっと待っていると(実際はイスに座っています)、目の前にさまざまな昆虫がやってきます。

ここでも時間によって現れる昆虫が違うため、なかなかお目当てのカブトムシはやってきません。トビズムカデがざわざわと通りすぎるのを何回か目撃……。リアルなムカデの足に、大人は背中がむずむずとします。
ねばり強く待っていると、来た!角が大きく立派なカブトムシの出現にみなとくんは、大喜び!
カブトムシの足音と共に振動で椅子が揺れたり、オオセンチコガネが飛んでくる羽音がすると羽の風を感じたり……。自分たちも昆虫の仲間になったようでした。
広大なサバンナ「ワイルドフィールドゾーン」

「ワイルドフィールドゾーン」では、サバンナや乾燥地帯に住む生き物を見ることができます。
草をはむオグロヌーの群れに見とれていたら、いつの間にか景色が暗くなってサバンナに大雨が降ってきました。雨を避けて、走り出すオグロヌーの群れ……。雨の音やオグロヌーが一斉に走り出す音は迫力満点!本当にサバンナに立っているような気分になりました。

大雨をやりすごし、ふと足元の岩場を見ると小さな生き物のしっぽが見えます。トウブクビワトカゲが岩の隙間から出たり入ったり……。そっと「記録の石」に記録します。
実は岩場や洞窟の影、石の下にも生き物が隠れているそう。ほかのゾーンにも、こういった場所があるので見逃さないように注意深く観察しながら進みましょう。
各ゾーンは行ったり来たりすることができます。少し時間を置いて違う時間帯に改めて訪れると、レアな生き物に出合えるかもしれない!そんなドキドキ感を楽しみながら巡るのも楽しいですね。
すべてのゾーンの冒険を振り返ろう!
今日出合った生き物たちを「記録の石」から解き放つ

一定の時間がたつと「記録の石」の効力がなくなり、生き物を記録することができなくなります。効力がなくなった石を持って、最後の場所へ。今まで記録して捕まえた生き物たちを地球へ解き放ちます。

「記録の石」を所定の位置にセットし、しばらく待っていると石から今まで記録した生き物たちが一つずつ、映像となって次々と現れ振り返ることができます。
みなとくんの記録した生き物たちが映像となって地球へ戻り、消えていきました。
全ての生き物を解き放ったあと、今まで記録した生き物が表示された「記録の証」を受け取って終了です。
出合った生き物の「記録の証」とシール付き公式生き物カードがもらえます

「記録の証」をショップのレジへ持っていくと、プレゼントとして今日出合った生き物のシール付き公式生き物カードが1枚手渡されます。

別売りの「公式生き物図鑑」には、このシールを貼ることができる台紙がついているので、グッズ売り場でチェックしましょう。シールは毎回ランダムにもらえるそうなので、ついつい集めたくなってしまいますね。
冒険の記憶をお土産にしよう!気になるグッズをチェック

やっぱり、気になるのはグッズです。小学館の人気の図鑑NEOシリーズはもちろん、オリジナルグッズがいっぱい!みなとくんの目が輝いています。
みなとくんがオフィシャルストア「memoria」をうろうろし始めました。ミュージアム内で出合った生き物のグッズをはじめ、おもちゃのブロックなどどれも気になってしまいます。


みなとくんは昆虫がランダムに入っているバスボムを買ってもらって大満足!家で待っているお兄ちゃんには、マシュマロをお土産に購入していました。マシュマロに描かれたイラストと「記録の証」を見比べながら、今度は「この生き物に会いに行こうよ!」と会話も弾んだそう。
スタッフの方に人気のグッズをお聞きすると、生き物の絵がプリントされたクッキーは一番人気だそうです。ほかにも、マシュマロやラムネも。クッキーやマシュマロの缶のビジュアルがかっこいい!
ほかにも、シール台紙付きの「公式生き物図鑑」も人気があるのだそうです。
まとめ
少し暗めの場所で子どもは怖くないのかな?とか、大人は楽しめるのかな?とか思っていたのですが、リアルながらも美しい映像を見ているうちに、子どもも大人も生き物探しに夢中になりました。
今回、みなとくんの記録した生き物は22体。スタッフに「まだ出合えていない生き物がいる」と聞くと、また来たくなりますね。
昆虫や動物に興味がある子どもはもちろん、コレクター魂のある大人も宝探し感覚で楽しめます。取材時はデートで来ているカップルにも遭遇。水族館や動物園、アートミュージアムへ行くように、デートスポットとしてもぴったり。ふたりで生き物を探している姿が楽しげでした。
屋内のため、季節や天候を気にせず遊びに行けるので、子連れはもちろんデートにもおすすめです。
東京都中央区銀座 5-2-1
【平日】11時~19時【土・日】10時~19時
1/1、年1回の不定期休(東急プラザ銀座の休館日に準ずる)
【電車】東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅C2・C3出口徒歩1分、日比谷線・千代田線日比谷駅A1出口徒歩2分、JR山手線・京浜東北線有楽町駅銀座口徒歩4分
あり(東急プラザ銀座利用金額に応じて駐車料金割引サービス、2,000円(税込) 以上の利用/1時間無料、5,000円 (税込) 以上の利用/2時間無料、30,000円(税込) 以上の利用/4時間無料)
「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO」の詳細はこちら
\昆虫館・昆虫博物館についてもチェック/
\昆虫採集できる場所についてもチェック/
※この記事は2022年5月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください
※掲載の価格は全て税込価格です。
よしだ葉子
カウンターのあるお店でおいしいものを食べたり飲んだりするのが好きな編集者。音楽があるとなお良し。旅先でライブハウスやジャズバーがあると寄りたくなる。旅は大好きだけれど、極度の方向オンチ。常に道に迷っているので、どこに行っても問題なし。