茨城県は首都圏から最短1時間程度で行ける好アクセスながら自然豊かで、魅力的な観光スポットがたくさんあります。この記事では大洗町を中心に、ひたちなか市・水戸市でおすすめの観光スポットを紹介します。定番スポットから、ショッピングやグルメが楽しめる場所までピックアップしました。ぜひ参考にしてくださいね。
大洗観光の特徴
茨城県の太平洋岸、ほぼ中央に位置する大洗町。人口は2022年7月時点で1万5000人ほどの小さな町で、県内でも有数の海のレジャースポットとして知られています。
その代表格として、海水浴客やサーファー、写真撮影をする人などでにぎわう「大洗サンビーチ海岸」、太平洋に面した丘の上に平安時代初期に創建され、多くの参拝客が訪れる「大洗磯前神社」、聖域に建つ海上の鳥居「神磯の鳥居」などが定番スポットとして知られています。
2020年には、大洗町の新たな観光拠点となる「うみまちテラス」がオープン。周辺スポットの情報収集はもちろん、観光コンシェルジュが厳選したお土産を買うことができます。海沿いや街を散策できる電動アシスト自転車の貸し出しも行っています。
海に面していることから、名物は、アンコウや生しらすなどの海産物。漁業・魚市場は観光客だけでなく地元の人も買い物に訪れており、にぎわいを見せています。
首都圏からのアクセス方法には、車・電車・高速バスがあります。
アクセスの詳細はこちら
大洗観光協会のホームページ
東京から最短90分ほどで行けるため、ドライブがてら日帰り旅行にもおすすめ。電車で行く人は、大洗の観光名所を巡る循環バス「海遊号」も便利です。
「海遊号」の詳細はこちら
大洗観光協会のホームページ
アクアワールド茨城県大洗水族館
珍しいサメやマンボウに出会える、海の総合ミュージアム

大洗沖から世界中の海や川の生物まで約580種6万8000点が展示されている大型水族館。サメは約60種と日本有数の飼育種類を誇り、2021年6月には世界で5園館目に大型のサメ「シロワニ」の繁殖に成功したことでも注目されました。巨大な専用水槽で複数のマンボウが泳ぐ貴重な光景も見られます。

他にも総水量1300tの「出会いの海の大水槽」でイワシたちが躍動する「IWASHI LIFE」、イルカやアシカたちが繰り広げる「イルカ・アシカオーシャンライブ」など、見どころ盛りだくさん!
四季の移ろいをテーマとした音と光で魅せるクラゲ大水槽「くらげ365」では、約1万匹のミズクラゲが浮かぶ幻想的な世界を体感できます。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252-3
9時~17時(最終入館16時まで)※季節により変動あり
6月・12月に休館日あり
高校生以上:2000円、小・中学生:900円、幼児(3歳以上):300円
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より循環バス海遊号で約15分アクアワールド大洗バス停下車すぐ【車】東水戸道路水戸大洗ICより約15分
あり(無料)
「アクアワールド茨城県大洗水族館」の詳細はこちら
大洗サンビーチ海岸
写真映えする“リフレクションビーチ”としても話題!

毎年県内外から多くの人が訪れる、国内でも有数の全長1.3kmの遠浅ビーチ。国内でいち早くユニバーサルビーチを導入し、誰もが海を楽しめるように配慮されています。
近年では満潮から干潮に向かう時間に、浜辺が海水で鏡のように反射する“リフレクションビーチ”の現象が見られる撮影スポットとしても有名です。撮影方法、撮影に最適な時間などは大洗観光協会のホームページをチェックしてみてください。

季節や時間帯によって移り変わる海の背景をバックに、素敵な写真を残してはいかがでしょうか。
茨城県東茨城郡大洗町大貫町地先
24時間(遊泳期間は例年7月中旬~8月中旬、遊泳時間は9時~16時)
なし
なし
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より徒歩約15分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約15分
あり(普通車1000円)
「大洗サンビーチ海岸」の詳細はこちら
ひたちなかエネルギーロジテック大洗マリンタワー
地上60m!波をモチーフにした大洗のシンボルタワー

大洗と北海道を結ぶフェリーターミナルに隣接している「大洗マリンタワー」。タワー内には展望室、喫茶店、お土産が購入できる売店、観光情報コーナーなどが設置され、屋外の広場ではフリーマーケットなど季節によってさまざまなイベントが開催されています。
地上55mの高さにある展望室からは360度の景色が広がり、ゆっくりと太平洋やフェリーターミナル、遠くには日光・那須連山、冬の澄んだ日には富士山まで眺められます。
茨城県東茨城郡大洗町港中央10
9時~18時
12月28日~30日
【3階展望室入館料】大人(高校生以上)340円、小人(小・中学生)170円
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より徒歩約15分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
「ひたちなかエネルギーロジテック大洗マリンタワー」の詳細はこちら
大洗磯前神社
太平洋に面した丘の上に鎮座。1100年以上の歴史を誇る神社

平安時代初期の856年に創建された「大洗磯前神社」。災害・病気に苦しむ人々を救うためにご降臨された、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)を主祭神としてお祀りしており、恋愛成就、開運招福、家内安全などのご利益があるといわれています。
現在の御社殿は、水戸藩第2代藩主である徳川光圀公が建物の造営を開始し、第3代綱篠公の時代に完成。茅葺き屋根の御本殿、正面の赤い柱が目を引く拝殿など、江戸時代の建築様式が用いられた貴重な建造物を見学できます。
拝殿前から鳥居越しに海が望めるおすすめの撮影スポットでは、七五三や神前結婚式などの節目に家族写真を撮る人も多いそうですよ。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
[参拝時間]【開門時間】4月~9月:5時30分~18時、10月~3月:6時~17時【祈祷受付】9時~15時30分、【御朱印記帳】8時30分~16時
なし
なし
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より循環バス海遊号で約15分大洗磯前神社下バス停下車すぐ【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
「大洗磯前神社」の詳細はこちら
神磯の鳥居
絶景パワースポットとしても知られる海の中の鳥居

大洗磯前神社の階段を下り「二の鳥居」をくぐり道路の先にある小道を進むと「神磯の鳥居」が見えてきます。波しぶきを受けながら岩礁に建つ姿は、神々しく圧倒的な存在感を醸し出しています。
「神磯(かみいそ)」とは御祭神が降臨された岩礁のことで、神聖な場所として足を踏み入れてはいけない禁足地となっています。そのため、見学や撮影の際は目の前の展望台へ行きます。
どの季節も美しい写真が撮れますが、特に冬至の時期、鳥居越しに昇る朝日は圧巻の一言。混み合うこともあるので冬は防寒対策をし、日の出の時間よりも早めに行くのがおすすめです。
日の出の時間は大洗磯前神社の公式ホームページを要確認
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
[参拝時間]【開門時間】4月~9月:5時30分~18時、10月~3月:6時~17時
なし
なし
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より循環バス海遊号で約15分大洗磯前神社下バス停下車すぐ【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
「神磯の鳥居」の詳細はこちら
東京かねふく めんたいパーク大洗
工場見学や買い物もできる明太子のテーマパーク

無料で見学できる工場、直売店、明太子の親・スケソウダラの映像やパネルで解説したギャラリーなどがある明太子専門のテーマパーク。

工場見学エリアでは、下ごしらえから漬け込み、包装まで明太子作りの過程を間近で見ることができます。フードコーナーでは、プチプチの食感がたまらない「明太ソフトクリーム」(360円)や、明太子をたっぷりのせた「鬼盛り!めんたい丼」(イートイン800円・テイクアウト790円)などのグルメが味わえます。
また、できたて新鮮な明太子を試食・購入できるのも工場直営店ならでは。「明太しゅうまい」(1180円)などのかねふくの明太子を使った関連商品も販売されていますので、お土産にいかがでしょうか。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8255-3
【平日】9時~17時【土・日・祝】9時~18時、フードコーナー【平日】9時30分~16時30分【土・日・祝】9時30分~17時
なし
なし
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より徒歩約20分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
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大洗わくわく科学館
海の不思議な現象を楽しく学べる科学館

「大洗わくわく科学館」は、常設展示の他、科学実験教室や工作教室などを開催している海がテーマの科学館です。展示は1階の「海底の世界」と2階の「海上の世界」にわかれていて、水、風、光、エネルギーをテーマに構成されています。
海で生じる現象などが分かる展示物を自分で動かして体験するなど、エネルギーや科学技術にも興味を持ってもらえるような展示内容となっているため、大人も楽しめるうえに勉強になるはずです。
土日祝日には「かんたん工作」「わくわく体験教室」といった科学を楽しめる参加型イベント、こどもの日、夏休み、クリスマスには特別イベントが開催されています。
茨城県東茨城郡大洗町港中央12
10時~15時30分(入館は閉館の30分前まで)
月・火(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示物定期点検日(※GW・夏休み期間は臨時開館日あり)
大人(高校生を含む)200円、小中学生100円
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より徒歩約20分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
「大洗わくわく科学館」の詳細はこちら
大洗美術館
大洗海岸沿いに佇む、歴史ある小さな私立美術館

国内外の芸術家が訪れるという、大洗海岸通り沿いにある美術館。一番の見どころはガラス窓に額縁をつけ、大洗海岸と「神磯の鳥居」の風景を絵画に見立てた風景窓画。

「神磯の鳥居」が最も美しく見えるように設計されていて、いつ足を運んでも違った風景を見ることができます。撮影も可能なので、なかなかお目にかかれない神秘的な風景を写真におさめてみてください。
所蔵の作品を3ヵ月前後で展示替えをしている他、伝統工芸品の展示や写真展などさまざまなイベントも企画されています。
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8249
10時~16時
水・木、年末休館 ※荒天で臨時休館あり
大人500円、中高生300円、小人(3歳以上)150円
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より循環バス海遊号で約15分(大洗磯前神社下バス停下車)【車】東水戸道路水戸大洗ICより約15分
あり(無料)
「大洗美術館」の詳細はこちら
大洗 SEASIDE STATION
心地よい潮風を感じられる「海辺のステーション」

ゆっくりとショッピングや食事が楽しめる「大洗 SEASIDE STATION」。ファッションや雑貨はもちろん、茨城・大洗ならではの食や文化を提供しているのも特徴のひとつです。
イチオシは、紅はるかの干し芋をはじめとした茨城県のお土産、地元の新鮮野菜、海産物、お酒などを取り扱う「大洗まいわい市場」や、大洗産の海鮮料理が味わえる「大洗 浜っこ食堂 お魚天国」。茨城を代表するカフェ「サザコーヒー」では本格的なコーヒーを楽しめます。

また、大洗駅(うみまちテラス)、那珂湊駅、涸沼観光センターの4ヵ所でシェアできるレンタサイクルを実施。電動アシスト自転車なので、近場の観光スポットへの移動もスムーズです!
茨城県東茨城郡大洗町港中央11-2
10時~19時
なし
なし
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅より徒歩約15分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約10分
あり(無料)
「大洗 SEASIDE STATION」の詳細はこちら
潮騒の湯
太平洋を望む展望大露天風呂と新鮮な磯料理を満喫!

太平洋を一望できる展望露天風呂をはじめ、高濃度炭酸泉、ジェットバイブラ風呂、サウナなどが完備された日帰り入浴施設。
敷地内の地下からは塩分を多く含む温泉、太古の化石海水が湧き出しており、入浴することで疲労回復が期待できるそうです。また、肌に塩分がなじむことで湯冷めしにくくなるため、“温まりの湯”とも言われています。

湯上がりには展望レストランで、大洗の新鮮な魚介類を使った魚料理や生寿司に舌鼓を打ちます。割烹ならではの味でボリューム満点なのもうれしい限りです。
また、「ごろ寝処」やシアタールーム、休憩室なども完備されているので、湯上がり後もゆっくりくつろげます。
茨城県東茨城郡大洗町大貫町256-25
10時~21時(受付終了20時)
毎月第3木(8月を除く)
【平日】中学生以上900円、小人(4才以上)600円【土・日・祝、特別営業日(お盆・年始・GW)】中学生以上1100円、小人(4才以上)700円
【電車】鹿島臨海鉄道大洗駅よりタクシーで約5分【車】東水戸道路水戸大洗ICより約8分
あり(無料)
「潮騒の湯」の詳細はこちら
大洗から少し足をのばして行きたいスポット
国営ひたち海浜公園
約215haの園内に広がる、花と緑の光景にうっとり

花と緑に囲まれた約215haの広い園内に、7つのエリアが点在している国営公園。
春にはスイセン・チューリップ・ネモフィラ。夏にはバラ・ジニア・ヒマワリ。秋にはコキア・コスモスなどが咲き誇ります。中でも「みはらしの丘」に咲く春のネモフィラと秋のコキアが美しく、園内を彩る風物詩となっています。

また、海抜100mからの眺望が見られる大観覧車など多彩なアトラクションが揃う遊園地「プレジャーガーデン」や、サイクリングコース、バーベキュー広場などの施設がある他、季節に合わせたイベントも開催されているのでさまざまな楽しみ方ができます。
茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
9時30分~17時(季節によって異なる)
火(季節によって異なる)
大人450円、中学生以下無料
【電車】JR 勝田駅より車で約15分【車】常陸那珂有料道路ひたち海浜公園ICすぐ
あり(普通車1日520円、二輪車1日260円)
「国営ひたち海浜公園」の詳細はこちら
那珂湊おさかな市場
買い物もグルメも堪能!11店が軒を連ねる観光市場

目の前は、県内有数の漁獲量を誇る那珂湊(なかみなと)漁港。市場には鮮魚店や海産物販店が5店舗、海鮮丼や寿司、定食などを提供する食事処が7店舗と新鮮な魚介を堪能できるお店が充実しています。

茨城の県魚「ヒラメ」をはじめとした獲れたての地魚はもちろん、全国から届く旬の魚介類、日持ちする干物やしらす、珍味なども購入できます。希望すれば魚をさばいてもらうことも可能です。
公式ホームページの「旬のさかな・おさかなカレンダー」では、那珂湊の魚の旬が一目でわかるリストや魚の特徴・食べ方などが紹介されています。大洗はもちろん、ひたちなか市でも名物のアンコウや生しらすなど、お目当てがあるときは事前にチェックしておきましょう!
茨城県ひたちなか市湊本町19-8
店舗により異なる
店舗により異なる
店舗により異なる
【電車】ひたちなか海浜鉄道那珂湊駅より徒歩約10分【車】東水戸道路・常陸那珂有料道路ひたちなかICより約10分
あり(4時間まで100円)
「那珂湊おさかな市場」の詳細はこちら
偕楽園
「日本三名園」のひとつ。伝統美あふれる日本庭園

徳川斉昭が自ら設計した「好文亭」。藩衆の詩歌の会の催しにも使われた

園内には約100種3000本の梅が植えられ、2月上旬~3月下旬の「水戸の梅まつり」の時期には、早咲き・中咲き・遅咲きと見頃の異なる梅の花が咲き誇ります。他にも桜・つつじ・萩・もみじなど、四季折々の草花が庭園を美しく彩ります。

1842年、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭によって開園。「偕楽園」の名前には、「領民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という願いが込められているそうです。
徳川斉昭の陰陽思想に基づいた、竹林が織りなす静寂な「陰」と、梅の花が咲く「陽」の世界観を感じるのもひとつの楽しみ方です。
茨城県水戸市常磐町1-3-3
【2月中旬~9月30日】6時~19時、【10月1日~2月中旬】7時~18時
なし
高校生以上300円、小・中学生150円
【電車】JR 水戸駅北口より車で約20分【車】常磐自動車道水戸ICより約20分
あり(無料 ※一部有料駐車場有、2月中旬から3月中旬の梅まつり期間中は500円)
「偕楽園」の詳細はこちら
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※この記事は2022年9月30日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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熊谷 智子
お酒、焼肉、甘いものに目がないママライター。最近の楽しみは休日の気ままなドライブ。