日本全国から、“緑の絶景”が見られるおすすめの場所を紹介!緑の森や苔むす渓谷、美しい棚田など、自然が生み出す絶景スポットを集めました。陽の光を受けてきらめく木々の葉や、しっとりと潤う苔が彩る景色は、まるで映画のワンシーンのよう。緑が広がる優しい風景を見ているだけで、心が癒されそうですね。
【北海道】セブンスターの木
一本のかしわの木を中心に周囲に広がる畑が青空に映える

「セブンスターの木」は、北海道・美瑛町の丘の上にそびえる一本のかしわの木です。1976年に観光たばこのパッケージに写真が使われたことで、この名前で呼ばれるようになり、注目を集めました。
周囲に広がる農地が、作付けされた農産物によって色が違うパッチワークのように見える様がとても美しく、撮影スポットとなっています。
例年6月下旬~7月下旬は、一面の鮮やかな緑の大地と青空のコントラストが圧巻。風が吹くたびに、小麦の穂が揺れる美しい風景が見られます。
北海道上川郡美瑛町字北瑛
美瑛駅よりタクシーで約13分/道央道旭川鷹栖ICより約50分
あり(無料)
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(画像提供:美瑛町観光協会)
【青森県】奥入瀬渓流
マイナスイオンたっぷり。美しい滝や川の流れを楽しむ

十和田湖畔・子ノ口から焼山まで約14km続く「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」。
四季を通して変化する渓流美を堪能できますが、5月下旬~8月上旬は道を包むように続く木々のトンネルと清流が美しい季節です。大きく深呼吸すれば、リラックスできそう。
1つの流れが3つに分かれる「三乱(さみだれ)の流れ」や水の勢いが激しい「阿修羅の流れ」、三段にわたって流れ落ちる「雲井の滝」など多彩です。
渓流沿いに車道と遊歩道が整っているので、奥入瀬のシンボルともいわれる「銚子大滝(ちょうしおおたき)」を見る徒歩5~10分の短時間の散歩も4時間半ほどのトレッキングも可能。体力に合わせて様々な楽しみ方ができるのも魅力です。車の中からでも自然を間近に感じられますよ。
【秋田県】秋扇湖
コバルトブルーの水面に浮かぶ芽吹いた水没林

「秋扇湖(しゅうせんこ)」は、雪が多い秋田県仙北市で、春になるとあふれる雪解け水を農作業用水や工業用水に利用するために作られたダム湖です。
5月になると田んぼに使用するために雪解け水を下流へと放流するため、水位が変化することで普段沈んでいる水没林が顔を出し、水面で若葉を芽吹かせます。コバルトブルーの湖にまるで浮かんでいるかのように立つ木々を眺められるのは6月中旬までの間だそう。
湖面が波立たない風の少ない日には、水没林が水面に鏡のように映る幻想的な姿を見られることもありますよ。
(画像提供:仙北市観光情報センター「フォレイク」)
【群馬県】チャツボミゴケ公園
チャツボミゴケの深い緑にレンゲツツジの赤が映える

群馬県・中之条町に位置する「チャツボミゴケ公園」。付近では、1965(昭和40)年まで鉄鉱石の露天掘りを行っており、掘った穴(穴地獄)にチャツボミゴケが自生し、いつしか約2000平方メートルもの一大群生地となったそう。
5~6月は優しい赤色がきれいなレンゲツツジが見頃を迎え、深い緑色のふかふかとした苔とのコントラストが素敵です。
2015年、一帯は芳ヶ平湿地群としてラムサール条約に登録。2017年には、国の天然記念物にも指定されています。
群馬県吾妻郡中之条町入山13-3
【4月~9月】8時45分~15時30分【10月~11月】8時45分~15時
冬季期間(12月~3月)
【大人】600円【子ども】無料
関越道渋川伊香保ICより約90分
あり(無料)
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(画像提供:中之条町観光協会)
【千葉県】清水渓流広場
豊かな木々や洞窟に差し込む光がフォトジェニック

千葉県君津市の自然豊かな「清水渓流広場」内に位置する「濃溝(のうみぞ)の滝・亀岩の洞窟」。生い茂る木々、透き通る水、川、洞窟など空間にあるすべてのものが幻想的です。4月下旬~5月は清流に映る柔らかな新緑、6月~7月上旬は深緑とあじさいのコラボレーションを眺められます。
洞窟に差し込む光がスポットライトのように岩肌と川面を照らし、神秘的な雰囲気。時期や時間帯によっては、ハート形の光が差し込む写真を撮れるそう。3月の春分と9月の秋分前後の早朝がねらい目です。遊歩道も整っているので、散策するだけでも気持ちがいいですよ。
亀山駅からは、デマンドタクシーが出ているので予約のうえ利用してくださいね。
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(画像提供:千葉県君津市)
【神奈川県】報国寺
木漏れ日が差す日も、雨の日も美しい竹の庭

「報国寺」は、1334年に天岸慧広(てんがんえこう)が開山した、臨済宗建長寺派の寺院です。約2000本もの孟宗竹が創り出す「竹の庭」は、神奈川県・鎌倉の観光スポットとして知られています。

見どころは、まっすぐ伸びる竹が茂る庭、晴れた日に木々の間から差し込む太陽の光、雨の日の滴り落ちる雨水、頭上で優しく鳴る葉擦れの音もまた魅力的です。
8~10月は“竹の春”とも呼ばれており、若く瑞々しい竹も多く、竹林本来の涼感と色彩を堪能できます。
拝観券を買う際に抹茶券も一緒に購入すると、茶席「休耕庵」で抹茶と干菓子とともに茶席で一休みすることも可能。目の前に広がる竹林を眺めながらの一休みは格別です。
神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4
【拝観時間】9時~16時(抹茶の最終受付15時30分)
12月29日~1月3日※天候により拝観休止の場合あり
【拝観料】400円【抹茶(落雁付)】600円
鎌倉駅よりバスで約12分/横浜横須賀道朝比奈ICより約10分
あり(無料)
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(画像提供:報国寺)
【長野県】御射鹿池
森が鏡面のような水面に映り込む美しい風景

長野県・奥蓼科の「八ヶ岳中信高原国定公園」内にある「御射鹿池(みしゃかいけ)」は、1933年に農業用につくった“ため池”です。2010年には「ため池百選」にも選定されています。
周囲のカラマツ林は四季によって色が変化し、春は新緑、夏には青々とした緑を水面に映し出します。鏡のような水面に山々の風景が逆さに映り込む姿はまさに絶景。6月中旬~7月中旬は、カラマツが濃い緑に染まり特におすすめです。
季節はもちろん、早朝や夕方など時間帯によってまた違った表情が見ることができます。木々の隙間から朝日が差し込む凛とした朝、太陽が沈むにつれ、水面が赤みを帯びて温かな雰囲気になる夕刻、どちらも素敵です。
(画像提供:ちの観光まちづくり推進機構)
【長野県】河童橋
清流梓川にかかる吊り橋の上から両岸の豊かな自然を望む

長野県松本市の標高1500mにある山岳リゾート地「上高地」のシンボル「河童橋」。梓川に架かる幅3.1m、長さ36.6mの木製吊り橋の上は、雄大な穂高連峰を望むビューポイントです。
周囲の木々が川に反射し、水がエメラルドグリーンに見えます。目の前に遮るものがなく、川のせせらぎがBGMに聞こえてくる心地よさは格別です。
名前の由来は諸説ありますが、1927年発表の芥川龍之介の小説「河童」に登場したことで、その名が知られるようになったそう。上高地に宿泊し早起きをすると見られる、朝もやの中の「河童橋」は、日の出や光に照らされて透き通る花々が美しいです。
「上高地」へは車で入れません。沢渡(さわんど)駐車場から出ているシャトルバスを利用してください(約30分)。
(画像提供:松本市アルプス山岳郷)
【新潟県】越後松代棚田群 星峠の棚田
棚田が水鏡となり景色を映す様は、郷愁を感じる絶景

周囲を山々に囲まれた新潟県十日町市松代に位置する「越後松代棚田群(えちごまつだいたなだぐん)星峠の棚田(ほしとうげのたなだ)」。
大小様々な水田の数は約200枚。季節や時間帯ごとに表情変える棚田には、日本の原風景としての美しさを感じられます。雪消えから田植えまでの春~10月後半から積雪前までの秋の時期は雲海が発生しやすく、一つひとつの田が水鏡のように光る幻想的な風景を見ることもできますよ。
棚田は観光地ではなく、地域の人々が大切に守り続けている農地。田んぼや畑に入らない、作業中の人の邪魔をしないなど、マナーを厳守した上で里山の風景を満喫しましょう。
新潟県十日町市峠
関越自動車道塩沢石打ICより約60分
あり(無料)
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(画像提供:(ー社)十日町市観光協会)
【新潟県】美人林
樹齢約100年のブナが立ち並ぶ林に木漏れ日が差し込む

「美人林(びじんばやし)」は、新潟県、十日町市松之山松口の丘陵に広がる樹齢約100年のブナ林です。大正末期に一度伐採された後、再び伸びたブナの木々がすらりと美しく成長したことから名付けられたそう。

春~夏は、青々としたブナの葉が頭上を覆い、やわらかな緑の天井が広がります。陽射しが葉を透かして差し込み、木漏れ日が地面に揺れる様子は、まるで自然が描くアートのようです。
新潟県十日町市松之山松口1712-2付近
まつだい駅よりタクシーで約15分/関越自動車道塩沢石打ICより約45分
あり(無料)
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(画像提供:(ー社)十日町市観光協会)
【石川県】白米千枚田
海沿いの急斜面に幾重にも広がる様々な大きさの棚田

石川県輪島市に位置する「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」は、山すその急斜面をモザイクのように切り開いた水田群です。国道249号線沿いに建つ「道の駅千枚田ポケットパーク」のすぐそばにあります。
例年4月の末頃から棚田に水を引きはじめ、5月初旬に田植えが始まります。鏡のようにキラキラと輝く水面に青い空が映る景観はこの時期ならではです。
2024年には地震・豪雨の影響を受け甚大な被害を受けた石川県能登半島。「白米千枚田」も、大きなダメージを受けました。古えより守られてきた美しい姿を今後も見られるよう復旧の作業が進められています。
※2025年7月時点では修復作業中。作物の植え付けは一部のみ
石川県輪島市白米町ハ99-5(道の駅千枚田ポケットパーク)
10時~15時※復旧作業のため当面の間。状況により変更あり
月曜~木曜(祝日の場合はなし)※復旧作業のため当面の間。状況により変更あり
能越自動車道のと三井ICより約35分
あり(無料)
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(画像提供:輪島市役所産業部観光課)
【静岡県】竹林の小径
空を覆うほどの竹が道を包み、歩くだけで絵になる美の空間

静岡県伊豆市の「修善寺(しゅぜんじ)温泉」にある「竹林の小径」は、街の真ん中を流れる桂川沿いに位置する竹林の散策道です。石畳の道や茶処、火の見櫓(ひのみやぐら)など、昔のままの姿を残す風情のある場所が点在しています。
設置された竹製の大きな円形ベンチに座って、木々を吹き抜けていく風の音に耳を傾けるのがおすすめの楽しみ方。4月中旬~6月中旬は、爽やかな青もみじも見られます。毎日、日没から23時まで小径がライトアップされるため、夜間の散策もおすすめですよ。※2025年7月現在ライトアップの機械故障のため復旧作業中
小径の途中にあるギャラリー「しゅぜんじ回廊」では、無料で修善寺の四季の写真を見ることができます。
静岡県伊豆市修善寺
散策自由【ライトアップ】日没~23時
修善寺駅よりバスで約8分/伊豆縦貫自動車道長泉沼津ICより約60分
あり(有料)
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(画像提供:伊豆市観光協会)
【滋賀県】旧竹林院
建物の縁側から、木々や苔むす地面などが美しい景色を眺める

滋賀県大津市坂本地区は、かつて延暦寺を訪れる人々で賑わった場所で、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。僧侶の隠居所として建てられた里坊のなかでも、とくに高い格式とされているのが「旧竹林院」です。
見どころのひとつは、国指定の名勝である美しい庭園を眺められる「主屋」。4月中旬~6月上旬には、2階の和室4間に置かれたテーブルに、庭の新緑の木々が反射し美しい景色を堪能できます。
庭は、池を中心に小道を設けた池泉回遊式庭園。晴れた日も素敵ですが、雨上がりや曇りの日は、地面や石畳に着生している苔が鮮やかさを増し、風情を感じられます。
滋賀県大津市坂本5-2-13
9時~17時(最終受付16時30分)
月曜(月曜が祝日の場合翌平日)
【大人】330円【子ども】160円
坂本比叡山口駅より徒歩約10分/湖西道下阪本ICより約10分
あり(有料)
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(画像提供:元里坊 旧竹林院)
【滋賀県】メタセコイア並木
約500本のメタセコイアが導く、全長2.4kmの並木道

滋賀県高島市の「農業公園マキノピックランド」を貫く、マキノ高原へ続く県道小荒路牧野沢線。その一部である約2.4kmにわたって続く、約500本ものメタセコイアの木々の並木道です。映画やドラマのワンシーンのような、写真映えスポットで知られています。
春は新葉の優しい緑、夏は鮮やかな深緑が魅了。凛として真っすぐに伸びる大きな幹、天を覆いつくすような豊かな葉など、1本1本も見ごたえがあります。
JRマキノ駅からはコミュニティバス・マキノ高原線が出ており、時計回りは約6分、逆時計回りは約21分です。車内から見る景色もきれいですよ。
滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野
マキノ駅よりバスで約6分/北陸自動車道木之本ICより約30分
あり(無料)
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(画像提供:高島市役所企画広報課)
【和歌山県】あらぎ島
弧を描くような棚田で育つ稲が風にそよぐ景色は圧巻

和歌山県有田川町にある「あらぎ島(じま)」は扇形の半島のようなユニークな地形に、幾枚もの田が緩やかなカーブを描いて連なる棚田です。
全体を見わたせるように展望所が整備されており、季節や時間帯によって変化する風景を一望できます。夏は緑が美しく、風に揺れる稲がまるで波のようです。

全国的にも珍しいその地形と、人の手によって守られてきた農村の風景が調和した景観が高く評価され、「日本の棚田百選」に選定。2013年には周囲の集落や自然環境とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選ばれています。
景色を見るのに夢中になって田畑に立ち入ることがないよう、マナーを守って観賞してくださいね。
(画像提供:有田川町 産業振興室)
【島根県】足立美術館
繊細に手入れされた樹木と自然が調和する日本庭園が見る者を魅了

「足立美術館」は、島根県安来市出身の実業家・足立全康氏が長年にわたって集めた美術品をもとに、1970年11月に開館しました。
“庭園もまた一幅の絵画である”という信念のもと、深い愛情と情熱を注いで管理されており、主庭の枯山水庭をはじめ、借景の自然の山々と調和した造りが見事です。
美術館は横山大観をはじめとする近代から現代の日本画や、北大路魯山人の陶芸、童画など約2000点を所蔵。窓枠を額縁に見立て、庭園を絵画のように鑑賞できる「生の額絵」や、壁をくりぬいてまるで山水画のように眺める「生の掛軸」も見どころのひとつです。
JR安来駅から無料シャトルバスが出ているので、運行時刻をチェックして利用しましょう(先着順・直通約20分)。
無料シャトルバスの詳細はこちら
島根県安来市古川町320
【4月~9月】9時~17時30分【10月~3月】9時~17時
なし※新館のみ休館日あり
【大人】2500円【大学生】2000円【高校生】1000円【小・中学生】500円
安来駅よりバスで約20分/山陰自動車道安来ICより約10分
あり(無料)
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(画像提供:足立美術館)
【島根県】国賀海岸
断崖に広がる草地の斜面と海の色が鮮やかに映える海岸

島根県・西ノ島町の西海岸一帯に位置する「隠岐国賀海岸」は、ユネスコ世界ジオパークに登録されているダイナミックな景勝地です。日本海の激しい海食作用を受け、約7kmにもわたり断崖や絶壁、洞窟が続きます。
なかでも、海面から257mの高さに垂直にそそり立つ「摩天崖(まてんがい)」は圧巻です。冬の強い風と波によって作られた絶壁は、黒灰色の層と赤色の層が何層にも積み重なっています。
断崖の上は一面の緑の草地。牛や馬を放牧しており、のどかな風景が広がります。大自然の造形美に感動しますよ。
(画像提供:一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構)
【山口県】秋吉台
石灰岩の起伏と鮮やかな草丘による美しい景観

「秋吉台」は、山口県美祢(みね)市の中東部に広がる、石灰岩が雨水で浸食されてできたカルスト台地。
標高300~400mで、数多くの草丘と点在する白い石灰岩がつくり出す絶景が見られます。緩やかな起伏に光と影が差し込み、一面の緑が刻々と表情を変える様は、まるで自然のアートのよう。

円形2階建ての展望台から見わたす、石灰岩と緑の大パノラマも見事です。
(画像提供:美祢市観光協会)
【福岡県】八女中央大茶園
風に揺れる茶畑の緑が織りなす雄大な景色に心奪われる

福岡県が誇るブランド茶「八女茶」の一大産地として知られる「八女中央大茶園(やめちゅうおうだいちゃえん)」は、なだらかな丘陵に広がる壮大な茶畑が魅力のスポットです。
あたり一面に整然と並ぶ茶畑はまさに圧巻で、特に茶摘みを行う4月初旬~5月中旬にかけては、若葉の鮮やかな緑が一面に広がり、美しい風景を眺められます。
晴れた日には、園内の高台に設置してある展望台から、眼下に広がる緑と、その先の有明海を望め、清々しい空気とともに絶景を満喫できますよ。
(画像提供:八女市観光振興課)
【長崎県】九十九島
青い海に浮かぶ208の島々。映画のロケ地にも選ばれた絶景

「九十九島(くじゅうくしま)」とは、佐世保から平戸にわたる海上に点在する208島の島々の総称。人が住む有人島は4島のみで、他はすべて無人島です。ほぼ全域が海の国立公園「西海国立公園」に指定されています。
「九十九島」には至る場所に展望台が設置されており、全景を眺めるのにぴったり。「展海峰(てんかいほう)」は、標高165mにあり、リアス海岸に浮かぶ大小の島々を見わたせます。

「弓張岳(ゆみはりだけ)展望台」からは、九十九島の島々、東側に佐世保市街地を一望。また、佐世保の夜景スポットとしても知られ、「日本夜景100選」にも選ばれています。
(画像提供:佐世保観光コンベンション協会)
【熊本県】池山水源
深い森の巨木に包まれた場所で澄んだ水が絶えず湧き出る

熊本県の北東部・産山(うぶやま)村の「池山水源(いけやますいげん)」は「名水百選」にも選ばれた水源。毎分30tという豊富な湧水量を誇っています。
水源の辺り一帯は、樹齢200年以上ともいわれる巨木や樹木が茂り、深呼吸したくなる気持ち良さ。新緑の季節は山の深い緑に囲まれ、清流に洗われる苔むした岩も趣がありますよ。

また、湧き出る水は軟らかな口当たり。水汲み場も整備されているので、天然のミネラルウォーターを味わうのもいいですね。
(画像提供:熊本県産山村役場企画振興課)
【熊本県】大観峰
山頂の展望所から望む阿蘇の大草原と山々

熊本県・阿蘇市の内牧温泉の北東に位置する「大観峰(だいかんぼう)」は、標高936mの北外輪山(きたがいりんざん)の一峰です。
山頂にある展望所からは、阿蘇五岳(ごがく)の雄大な姿はもちろん、遠くにはくじゅう連峰までをも見わたすことができ、遮るもののない大パノラマが広がります。

夕暮れ時には、太陽が山並みの向こうに沈み、山の稜線が影絵のように浮かび上がる光景がドラマチック。夕日が沈むにつれ、空はオレンジから紅、そして紫や深い藍へと色を変えていきます。広大な緑の草原とのコントラストが美しく、刻一刻と変わる空の色に心奪われます。
(画像提供:阿蘇市観光協会)
【大分県】長者原自然研究路
九重の山々を背景に、湿原や森の中に造られた木道を散歩

ドライブコースとして知られるやまなみハイウェイの中間地点にあるタデ原湿原は、湿地の保存に関する国際条約・ラムサール条約に登録されています。
「長者原(ちょうじゃばる)自然研究路」のスタート地点は、この湿原にかかる一本の木道。遠くに連なるくじゅう連山を眺めながら歩き始めるこの路は、森や沢筋などを通り、一周約2.5km、50分の散策を楽しめます。タデ原湿原内は木道が整備されており、一部はバリアフリー仕様です。
また、木漏れ日が降り注ぐブナやミズナラの森の中では、足元に広がる苔の絨毯や静かなせせらぎが、深い緑の世界へと誘うよう。道沿いでは、ツルシキミやヒゴタイなどの貴重な植物も見られます。
(画像提供:九重町観光・地域振興課)
【宮崎県】高千穂峡
柱状節理のごつごつとした断崖にきらめく清流と木々が調和

「高千穂峡」は、宮崎県北部の九州脊梁山地のほぼ中央に位置する峡谷です。阿蘇山の火山活動によって噴出した火砕流が流れるように広がり、広大な地域に堆積。冷えて固まった後、長い年月をかけて雨や風による浸食を受け、現在のような険しい断崖地形を形成しました。
4月~5月頃は、峡谷を覆うように木々が青々と茂り、まるで深い緑のトンネルに包まれているかのよう。規則正しく並んだ柱状節理の岩と、エメラルドグリーンに輝く水面が織りなす風景も、「高千穂峡」の大きな魅力です。
日本の滝百選にもなっている「真名井の滝」は、約17mの高さから「高千穂峡」の岩肌に流れ落ちます。背後の緑と、白い水しぶきによるコントラストも美しく写真映えしますよ。
【鹿児島県】屋久島
樹齢数千年の縄文杉や苔むす白谷雲水峡も見られる

鹿児島県の佐多岬(さたみさき)の南、約60kmの海上にある「屋久島」。日本百名山の一つである「宮之浦岳」など豊かな自然が今も残り、島の21%がユネスコの世界自然遺産に登録されています。
ぜひ訪れたいのは、樹齢数千年と言われる「縄文杉」と、岩や木々、地面を美しい苔が覆う「白谷雲水峡」。太古から続く森の姿と多様な動植物の生態に圧倒されます。

車だと3時間ほどで島を1周できるのでドライブにもぴったり。生息しているヤクシカとヤクシマザルにも出会えるかもしれませんよ。
(画像提供:屋久島観光協会)
※この記事は2025年7月18日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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