東京・奥多摩にある日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)は、自然が造り上げたミステリアスな空間を探検気分で楽しめます。
見どころや楽しみ方のほか、合わせて立ち寄りたい周辺スポット、アクセス情報とともにご紹介します!
日原鍾乳洞とは

日原鍾乳洞は奥多摩の日原(にっぱら)にあります。地下の大宮殿のようなおごそかな雰囲気と、大自然の神秘を堪能できる場所として多くの人が訪れています。古くから信仰の場として、修験者を中心とした参詣者を迎えてきたこの場所。彼らが松明(たいまつ)を灯りとして使ったため、洞内の一部が黒曜化しているのも特徴です。内部の道は約800mで、一通り見学する場合、所要時間はおおよそ40分~1時間ほどとなっています。
日原鍾乳洞へのアクセス
電車の場合、JR青梅線「奥多摩駅」より、西東京バス「鍾乳洞」行きで35分、終点下車後、徒歩5分。ただし「鍾乳洞」行きは平日8時台~15時台のみ運行のため、それ以外の時間や土・日・祝日は「東日原」行きを利用。この場合は下車後に20~25分ほど歩くのでご注意ください。
また、バスは1~2時間に1本程度と本数が少ないので、行き帰りの時刻表チェックはマストです。車の場合は、圏央道の青梅ICより約70分。収容台数81台の駐車場もあります。
散策するときの服装
洞内の気温は年間を通して約11℃で、夏は涼しく、冬は暖かく感じます。春や夏の薄着だと肌寒く感じるので、長袖の上着を1枚用意していくのがおすすめ。
階段の昇り降りが多く、また濡れた地面が滑りやすいため、靴は必ず歩きやすいものを選んで。洞内には狭くて低いところもあるので、できれば頭を守る帽子もあるといいでしょう。手すりが濡れているのが気になる人は、手袋も持っていきましょう。
大雨の日やその翌日など、鍾乳洞の中は大量に水滴が垂れていることもあります。念のため簡易カッパも用意していくと便利です。
地下の大神殿「日原鍾乳洞」の見どころ

洞内を奥へと進み、「地獄谷」や「三途の川」を抜けた先に現れるのが、この迫力満点の大ホール「死出の山」!ライトアップされた岩肌が、時間とともに赤、青、紫、緑と色を変えていく様子はとても幻想的で、思わず立ち止まって眺めてしまいます。
石灰岩によって創り出される自然の芸術品、鍾乳石(しょうにゅうせき)。つらら状に垂れ下がっているものが鍾乳石で、床から搭状に伸びているのが石筍(せきじゅん)、そして鍾乳石と石筍が合体してできたのが石柱(せきちゅう)です。1cm伸びるのに、鍾乳石は70年、石筍は130年もかかるといわれています。

金剛杖(こんごうづえ)は、およそ2m50cmもある細長い石筍。推定3万2000年以上もの年月を費やした、見事な成長ぶりです。そして、並び立つ石筍の中でもひときわ大きい一体を仏像に見立てたのが、白衣観音(びゃくいかんのん)。神々しい姿を前に、大自然の神秘を感じずにはいられません。

日原鍾乳洞には、縁結びスポットもあります。死出の山の階段を上った先に、石積みに囲まれるように鎮座する「縁結び観音」。良縁を求めて熱心にお参りする人も多く、訪れた人々の置いていったお守りが積まれています。
東京都西多摩郡奥多摩町日原1052
【4月1日~11月30日】9時~17時【12月1日~3月31日】9時~16時30分
12月30日~1月3日
入場料【高校生以上】900円【中学生】700円【小学生】600円
【電車】JR奥多摩駅より西東京バスで35分、鍾乳洞行終点下車徒歩5分(土・日・祝は奥多摩駅より西東京バスで24分、東日原行終点下車徒歩25分)【車】圏央道青梅ICより70分
あり(無料・81台)
「日原鍾乳洞」の詳細はこちら
鍾乳洞と合わせて行きたいおすすめスポット
日原鍾乳洞の周辺には、温泉やアクティビティ施設などもあります。おすすめスポットを紹介するので、ぜひ一緒に立ち寄ってみては。
日原渓流釣場
初心者OKの渓流釣り!釣った魚をその場で食べられる

自然の河川を利用した日原渓流釣場(にっぱらけいりゅうつりば)では、マスを中心にヤマメ、イワナなど渓流釣りで定番の魚を多く放流。心地良い自然を満喫しながら、渓流釣りを楽しめると評判のスポットです。
もちろん、釣り初心者でも大丈夫!受付で尋ねれば、釣れるポイントを色々アドバイスしてくれます。釣った魚はその場で焼いてもらったり、併設の無料のバーベキュー場(食材や道具などは有料)ので、自分で料理してして食べることもできます!下処理は自分でする必要がありますが、さばき方の説明書きもあるので挑戦してみましょう。
東京都西多摩郡奥多摩町日原1048
9時~16時(釣りができる時間)
12月1日~2月末日
入漁料3500円
【電車】JR奥多摩駅より西東京バスで35分、鍾乳洞行終点下車徒歩3分(土・日・祝は奥多摩駅より西東京バスで24分、東日原行終点下車徒歩20分)【車】圏央道青梅ICより70分
あり(無料)
「日原渓流釣場」の詳細はこちら
(画像提供:日原渓流釣場)
奥多摩温泉 もえぎの湯
自然に囲まれた露天風呂で癒される

アクティブに過ごしたあとに立ち寄りたいのが「奥多摩温泉 もえぎの湯」。奥多摩の地下深く、大変古い地層の古生層より湧き出す奥多摩温泉を楽しめます。

露天風呂からは、多摩川や山々に囲まれた自然豊かな風景を眺めることができます。心身ともに、心ゆくまで癒されましょう。
湯上り後は施設内の「お食事処」で、奥多摩産の食材を使ったお料理をいただきましょう。多摩川の源流で育った川魚を使ったメニューも注目です。
東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
【4~11月】10時~20時【12月~3月】10時~19時 ※いずれも閉館1時間前受付終了
月(祝祭日の場合は翌日)
【中学生以上】3時間950円【小学生】3時間550円(時期により+100円の場合あり)
【電車】JR奥多摩駅より徒歩10分【車】圏央道青梅ICより50分
あり(無料・40台)
「奥多摩温泉 もえぎの湯」の詳細はこちら
(画像提供:奥多摩温泉 もえぎの湯)
グランデックス奥多摩ベース白丸アネックス
大自然の中、レイクSUPで“非日常”を体験

奥多摩の大自然の中でアウトドアツアーを体験できる「グランデックス奥多摩ベース」。どのツアーも、ガイドさんが丁寧にサポートしてくれますよ!

中でもおすすめは、流れも波も穏やかな白丸湖でSUP(スタンドアップパドル)を楽しめる「レイクSUP」(6500円~8000円 ※季節によって変動)。こちらは、レイクSUP専用施設となる「グランデックス奥多摩ベース白丸アネックス」に直接集合してスタートします。四季折々の表情を楽しみながら水面を進む心地よい感覚は、一度体験したらやみつきになりそうです。
東京都西多摩郡奥多摩町白丸50
9時~17時30分 ※時期により異なる
冬季休業あり
【電車】JR白丸駅より徒歩1分【車】圏央道青梅ICまたは日の出ICより約60分
あり(白丸町営無料駐車場に駐車可能)
「グランデックス奥多摩ベース白丸アネックス」の詳細はこちら
(画像提供:株式会社グランデックス)
日原森林館
神秘的な「巨樹」の魅力をたっぷり教えてくれる

日原エリアは、巨樹(きょじゅ/地上130cmの幹周りが300cm以上の木)がたくさんあることでも有名です。「日原森林館(にっぱらしんりんかん)」は、巨樹情報センターです。
“森林と人との関わり”をテーマにしていて、展示パネルや立体模型、レクチャールームなどで、奥多摩や全国の巨樹について詳しく知ることができます。
東京都西多摩郡奥多摩町日原819
10時~17時
月
【高校生以上】200円【小中学生】100円
【電車】JR奥多摩駅よりバスで35分 ※東日原バス停下車徒歩3分【車】圏央道青梅ICより70分
あり
「日原森林館」の詳細はこちら
(画像提供:日原森林館)
日原ふるさと美術館
多摩を拠点に活躍した画家・倉田三郎の作品を展示

奥多摩の山々を背景に、美しい自然の中にたたずむ「日原ふるさと美術館」。ここでは、長く多摩を拠点に活躍していた洋画家・倉田三郎の作品を中心に、奥多摩町が所有する作品を一般公開しています。

国内や異国の風景画を多数残し、“日本的な詩情あふれる油彩画”と称えられる画伯の作品は、年に数回入れ替えられています。そのため、何度訪れてもそのたびに新しい発見があります。
東京都西多摩郡奥多摩町日原775-4
10時~17時
月
【電車】JR奥多摩駅よりバスで35分 ※東日原バス停下車徒歩2分【車】圏央道青梅ICより70分
あり
「日原ふるさと美術館」の詳細はこちら
(画像提供:日原ふるさと美術館)
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※この記事は2023年3月23日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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トリクルマガジン編集部
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