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モロさんの島根県〜山口県の旅行記

中国地方西端域(秋吉台、長門、萩、津和野、岩国、防府)を巡る

  • 夫婦
  • 3人〜5人
  • 温泉
  • 芸術・文化
  • 史跡・歴史
  • 自然
  • グルメ

中国地方の西端には萩、津和野、秋吉台、防府などの有名な観光地があるにもかかわらず、地理的に何となく中途半端な場所で今まで訪れることがなかった。中国山地を横断する距離も短く、観光スポットも近くに点在しているので走行距離は比較的に短くて済む。 明治維新に係わる長州の歴史に触れる良い機会である。ただ今回の旅では、本来であれば2日程度を費やしても良いほどの見所のある萩での滞在時間は、宿泊を挟んで丸1日程度しか見込んでおらず、かなり無理のある行程を作ってしまったことが心配であった。 結果的には萩での観光にはそれほど問題はなかったが、3日目の防府天満宮がお祭りの最中で、付近の道路が通行止めになっているなど、混雑に巻き込まれる結果となってしまった。 天候は初日、2日目は比較的良く、3日目も曇天ながら雨に降られることもなく、この時期としては悪くはなかった。 元乃隅稲成神社では空中の賽銭箱に1回で賽銭が入り、また、太鼓谷稲成神社からはSLやまぐち号の走る姿が見られるなど、幸運な旅でもあった。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代

1日目2017年11月24日(金)
09:00-10:00

山口宇部空港

宇部市

「山口宇部空港」を   >

乗降する駐機場が2機分しかない小さな空港であるが、発着便数もそこそこあるようで賑わっているような感じがする。レンタカーの受付が別棟になっているが、本棟の隣で近く、分かり易い。 JR宇部線の駅がすぐ目の前にあることも珍しく、また山口市方面からは無料の自動車専用道路が整備されており、少々時間がかかるものの比較的便利な空港である。

11:00-12:00

秋芳洞

美祢市

「秋芳洞」を   >

山口宇部空港から中国自動車道へは無料の自動車専用道路を経由して比較的スムーズに向かうことができるはずだが、秋芳洞へのルートを距離優先にしていたためか、一般道で宇部市を抜けるルートで向かい、少々時間を無駄にしてしまった。飛行機の到着時間も遅れていたため、最初から押せ押せムードである。 まだ少し早目の時間だったせいか、参道、入り口は非常に空いていた。 最近観光で訪れたジブラルタルのSaint Michael's Caveの内空の巨大さ、同じくハロン湾のThien Cung鍾乳洞のライトアップのケバケバしさ、富士吉田の船津胎内溶岩洞窟の這って歩かなければならないような極小の洞窟とは印象的に全く異なるスゴイ鍾乳洞である。 余り期待していなかったせいか秋芳洞入口側から洞内に入ってすぐの内空断面の大きさ、見晴らし延長、洞窟内の広大な湖水に写る淡い光には思わず息を飲んだ。 1kmほどの観光コースの途中途中に点在する鍾乳石の造形も美しい。 歩道を照らす照明やライトアップの照明も少なく、照度も低いが、それはそれで美しい景観を作っている。 往路40分程、復路は少々団体客で込み始めた中を列を追い越しながら15分程の所要時間であった。

12:00-13:00

秋吉台

美祢市

「秋吉台」を   >

秋芳洞から車でものの5分程の距離である。 秋吉台カルスト展望台は非常に空いていた。本来であれば其処ら彼処に露出した石灰岩が見えるはずであるが、枯れ草に隠れているのか余り沢山は見えなかった。野焼きをやって少し草が生えてきた頃がベストの観光時期なのかもしれない。 カルスト展望台からの景色よりも、秋吉台科学博物館正面や秋吉台展望台からの景色の方が良いかもしれない。

14:00-15:00

元乃隅神社

長門市

「元乃隅神社」を   >

到着した時が偶然混んでいたのか、鳥居正面の駐車場で10分程の駐車待ちをしたが、景勝個所は空いていた。 早速、賽銭箱付きの鳥居に向かいトライ、少し風があったので流されないように500円玉を投げると一発でクリア、家内の“入った!”の大声、本当に願いは叶うのだろうか? 評判通りの中々美しい鳥居群である。 鳥居群を下った先に“龍宮の潮吹き”があり、少し風もウネリもあったので潮吹きも見ることができた。観光客には余り人気がないようで、中々見ることができないという現象も見ているのは我々だけだった。

16:00-17:00

萩市平安古地区伝統的建造物群保存地区

萩市

「萩市平安古地区伝統的建造物群保存地区」を   >

時間の都合で平安古地区建造物群保存地区は鍵曲付近に車を止めて写真撮影するのみの観光であった。 鍵曲に建つお家は偶然にも会社の上司と同姓同名であったのには驚いた。 居住をする中で、維持管理が大変であろうことが推察される。

16:00-17:00

萩城跡指月公園

萩市

「萩城跡指月公園」を   >

お土産屋さんの無料の駐車場が直ぐ脇にありながら、ガラ空きの市営の駐車場が有料であることが妙に変である。 萩城跡指月公園も有料ではあるが、正面入園口の案内所もこの時期、16:30で無人になり、潮入門跡側の入園口は元から無人で脇の甘いバリケードのみという有様、何とも恍けた観光地である。 城跡内に残る建物も良好に維持管理されているとは言い難い。志都岐山神社の賽銭箱は、傾いた幣殿の縁側から滑り落ちそうな状態であった。花江茶亭も梨羽家茶室も維持管理が十分とは言えず、朽ち果てる前に早目に見ておく方が良いかもしれない。 指月山登頂口を回り、舟入門跡へ。海岸沿いの城壁の造形、景色は中々美しいのでお勧めする。

16:00-17:00

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋

萩市

「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」を   >

旧厚狭毛利家萩屋敷長屋は既に閉館、外観のみの観光であった。

17:00-

宵待ちの宿 萩一輪

「宵待ちの宿 萩一輪」を   >

隣のリゾートホテルと提携しているらしく、そちらの大浴場が利用できる。 と言うのも、萩一輪自体の大浴場は、お世辞にも満足のいく施設とは言えないと感じる。 男湯の洗い場に入った途端にその狭さにビックリ、内風呂も大人3人で満員程の狭さである。露天風呂は多少広いものの、想像以下である。湯温が丁度良かったことだけが幸いか。 男女入れ替えとなった翌朝のお風呂も、洗い場、内風呂、露天風呂ともに数倍の広さであったが、湯温が低くお風呂を楽しむには不十分である。 今回は露天風呂付きの最上階、萩城跡側の角部屋を予約していた。少々風が強く、寒かったが、小さくとも湯温が自由に調節できるそちらのお風呂の方が印象に残った。松に遮られながらも景色も良好であった。 料理は選んだコースによるものか、口に合わず、美味しい印象ではなかった。特に地酒“さくら さくら”にははっきり言ってマイッタ。 全体として、女性向きの施設、料理なのかもしれない。

2日目2017年11月25日(土)
08:00-09:00

問田益田氏旧宅土塀

萩市

「問田益田氏旧宅土塀」を   >

本来は歩いて回るのが風情があってよいのかもしれないが、土塀ばかりを眺めて回っても飽きるということで、車で周り、要所要所で止めて写真撮影をすることとした。 日本各地に同じような街並み・建造物保存地区があるが、萩は保存状態の良さや広さ・個所数が多いように感じる。

08:00-09:00

鍵曲

萩市

「鍵曲」を   >

萩の建造物保存地区へはホテル等によるマイクロバスでの観光サービスがあるようだが、流石に鍵曲と言われる個所へは進入が不可能であろう。 朝が早かったせいもあり殆ど人影はなく、のんびりと写真撮影もできた。

09:00-10:00

萩博物館

萩市

「萩博物館」を   >

空いている時間帯だったせいもあり、説明員の方からの説明を受けながら、ゆっくりと拝見させて頂いた。 萩の扇状地が出来る前の地形や、江戸時代から変わらない道路や堀の配置・形態、大戦も含めて一度も戦禍にあっていないことや、街並みを壊さないために敢えて鉄道を外回しに誘致したという貴重な歴史を耳にすることができたことは、歴史的な人物の話を聞くよりも面白かった。 説明員の方によると、博物館の庭にも植えられている夏みかんを“だいだい”と呼ぶそうだが、「夏みかんは大きくなって直ぐに収穫するのではなく、1年間実を付けたままにし、次の年の花芽が出てきた頃に収穫し、世代交代させるということで“代々”と呼ぶ」と聞き、見識を新たにした。 開館が限られているそうだが、太陽観測などで日中も見られるという天体観望室も面白そうである。

10:00-11:00

北の総門

堀を横切る土手・土塀と瓦葺の門だけの施設で、一見真新しいが空いていて落ち着く場所でもあり、萩博物館の近くでもあるので、立ち寄ってみるとよい。

10:00-11:00

萩城城下町

萩市

「萩城城下町」を   >

菊屋横町、伊勢屋横町など、風情のある横丁が楽しい。 菊屋家住宅は広い邸内や美しい庭園が有名であるが、外観だけとした。 ここで初めて気が付いたが、屋根に鯱型や波型の鉾が載っている家を多く見る。 より余談になるが、山口県内のガードレールやJRの電車が黄色なのはミカンの色を表しているらしい(?)。

10:00-11:00

高杉晋作誕生地

萩市

「高杉晋作誕生地」を   >

奥側は現在も居住中ということもあり、想像以上に狭い観光施設である。 展示物も説明書も少なく、少々残念であった。

10:00-11:00

木戸孝允旧宅

萩市

「木戸孝允旧宅」を   >

高杉晋作誕生地の例や、団体で少々混雑してきたこともあり、外観だけの観光とした。 旧宅は中々大きく、邸内への観光入場口前には広場と公衆トイレを備えるなど、高杉晋作誕生地とは大分整備状況が異なる。 木戸孝允旧宅手前の土塀と外壁が傾いた家の方が覗いてみたく、こちらの方が気になる。

11:00-12:00

旧萩藩校明倫館

萩市

「旧萩藩校明倫館」を   >

非常に広大な施設である。時間の関係もあり、萩市役所側からの外観のみの観光とした。

11:00-12:00

唐樋札場跡(萩往還)

萩市

「唐樋札場跡(萩往還)」を   >

萩・田町商店街アーケードの入口の交差点の一角に何気なく建っている札場跡。 前に路上駐車可能な場所もあり、写真撮影だけでも立ち寄ってみるとよい。 正面の荒川商店 商標登録“ギョロッケ(魚ロッケ)”は、名前が気になって買ってみたものの、コロッケのポテトを魚の練り物に代えたもの、結局さつま揚げであった。

12:00-13:00

松下村塾

萩市

「松下村塾」を   >

松陰神社鳥居手前にかなり広い駐車場が整備され、想像以上に空いていたため、ゆっくりと見学できた。 松下村塾は一見一間の非常に狭い建物に見えるが、裏側に隠れてクランク状にもう一棟建物がある。とは言え、観光案内の写真通りの非常に小さな施設である。 松陰神社本殿正面にある吉田松陰幽囚の旧宅は非常に広く、贅沢に幽囚されていたことが窺える。

12:00-13:00

松陰神社

萩市

「松陰神社」を   >

有名であるが、比較的小振りの普通の神社である。

13:00-14:00

幸せのモニュメント(道の駅阿武町)

道の駅阿武町の中、海沿いに造られたモニュメント。夫婦島と呼ばれる沖合の鹿島(男鹿島・女鹿島)に向かって鐘を鳴らすと、夫婦円満になる(らしい)。日本各地で同じようなものが沢山あり、訪れたこともあるが、その御利益は? 道の駅内には温泉や1回10円程(2,400円/月)で利用できる温水プールもある。

14:00-15:00

須佐ホルンフェルス

萩市

「須佐ホルンフェルス」を   >

地質学を勉強した人間にはとても有名な場所らしい。 ということで、道の案内板はしっかりと出ているが、趣味的・専門的な場所なので観光客も殆ど訪れないと想像していたが、立派な駐車場やレストハウスもあり、予想以上の観光客が訪れていたことに驚いた。 景勝個所まで下りる歩道は歩き易く整備されており、途中から眺める海岸線の景色も美しい。 ホルンフェルスと呼ばれる断崖の表面には、白・ダークグレーに加えて根元に赤褐色の3色の横縞模様がはっきり、美しく表れ、非常に珍しい景観を作っている。 綺麗な写真を撮ろうと極力波打ち際まで寄ろうと試みるが、たまに大波が来て危うく波しぶきを被りそうになった。他の人の様子も窺っていたが、残念ながら波しぶきを被っている人は見られなかった。

16:00-17:00

太皷谷稲成神社

津和野町(鹿足郡)

「太皷谷稲成神社」を   >

須佐から津和野に抜けるJR山口線の線路に沿った県道を走っていると、山間の何の変哲もない場所の路肩に非常に沢山の車が駐車され、三脚にカメラをセットした大群に出くわした。最初葬式かとも思ったが、良く見ると蒸気機関車を撮ろうと撮影スポットに集まった撮り鉄であった。 時刻表を調べると40分ほど後にそこを通過するようである。 太皷谷稲成神社に到着すると、その駐車場にも撮り鉄がカメラをセットする様子が見られた。丁度参拝を終えた頃に津和野駅を出発するようであり、何と思いもよらずベストな時刻に撮影スポットにいることになった。 太皷谷稲成神社は山の対岸にも高い鳥居を有す、大きな神社である。鉄筋コンクリート造りで古さは感じられないが、朱塗りの社殿が夕日に照らされて非常に美しい。 この神社では、“四か所参り”と言って、境内の4か所の参拝所を決められた順序でお参りする習わしとなっていることを事前に調査済みであったが、旅の疲れや蒸気機関車の話題に気を取られて、その習わしに従ってお参りすることを忘れてしまっていた。後悔。 参拝・拝観が丁度終わった頃、予定通り汽笛と共に目の前の谷間を蒸気機関車が通過した。 この瞬間のためにわざわざ訪れ、長い時間を待機していた撮り鉄には申し訳のないような気分であった。

16:00-17:00

鯉の米屋

津和野町(鹿足郡)

「鯉の米屋」を   >

夕暮れ時の少し遅い時間にお邪魔したが、快く入場させて頂けた。 お米屋の店内を突っ切って裏庭に出ると、石橋の架かった6畳程の広さの池に、丸々と太った数十匹の大きな錦鯉が群れていた。 店内で100円で購入できる餌を与えたが、他の観光客の餌で満腹なのか、控えめに餌に寄って来た。 店の御主人のお話しでは、流量が十分にある現在の殿町通り付近の水路ができるまでは、渇水期には流れが滞り、酸素不足によって鯉が大量死する事態も発生したそうである。現在はそのような事態は発生しないものの、津和野川の水害が度々発生しているようである。

17:00-18:00

津和野駅

夕方は1時間強に上下1本ずつの列車が走っているようだ。蒸気機関車を撮影に来た撮り鉄や観光客が多く見られる。 丁度到着した列車は、下りが1両、上りが2両の気動車であったが、上りはほぼ満席状態で出発していった。列車の旅は時間も費用も掛かる贅沢な旅であるとつくづく感じる。 駅前には消炎装置(?:黒煙を軽減し、火の粉の拡散を防ぐ装置)を装備した珍しいD51が展示されている。駅舎から少し離れた場所には、転車台の白い運転室が見える。

17:00-

のれん宿 明月 

「のれん宿 明月 」を   >

旅館は津和野駅から徒歩5分程、殿町通りから路地を少し入った先にある。前の路地は普通車1台がやっと通れる程の狭い通りである。赤瓦葺きの屋根を有する木戸を入ると松の生えた小庭があり、その脇の茶室に入るような障子が出入口である。これだけでもかなり風情がある。上がり間口の縁側の段差は、靴の上げ下げに少々苦労する。部屋は2階の通りに面する8畳間であった。2階への階段は狭く急で、案内頂いたお年を召した大女将(?)には少々厳しいようだ。部屋には古い立派な床の間や鏡台等の調度品が供えられ、出入り口の脇に洗面台とユニットバス付きのトイレがあって、使い勝手は悪くない。同行者の部屋は1階の中庭に面した3畳の前室に床の間・調度品を備えた8畳間、ヒノキの風呂とトイレが付いた部屋であった。中庭は鯉の泳ぐ小さな池がある瀟洒な日本庭園で、風情がある。ただ、ヒノキの風呂は入ろうとしたところ漏水していたようだ。 男湯は、浅いものの、4人程が足を延ばして入れる広さのヒノキの湯船が有り、湯温も丁度良く、疲れた身体を十分に癒すことができた。女湯は、2人入ると満員になる程の狭さ、湯船も小さく、湯温も低かったようで、女房連中には評判が悪かった。入浴時間は夜10時までで、翌朝は入ることができないことは難点である。夕食は2階の個室で頂いた。12品目の懐石料理は、質・量とも申し分なく、どれも口に合って美味しく、酒が進んだ。

3日目2017年11月26日(日)
08:00-09:00

殿町通り/しょうぶ

津和野町(鹿足郡)

「殿町通り/しょうぶ」を   >

水路に鯉が群れる殿町通りと、津和野カトリック教会、津和野大橋付近の観光名所は、ライトアップされている夕食後と朝に散策した。 ライトアップされている殿町通りも、観光客の姿は皆無に近い。通り沿いの旅館、飲食店には飲食する客の姿は見えるが、通りには水路のせせらぎの音しか聞こえない。津和野大橋からは津和野城址に上る参道の灯りが点々と見え美しい。 翌朝の殿町通りも人影が少なかった。

10:00-11:00

錦帯橋

岩国市

「錦帯橋」を   >

到着がまだ10:00ということで、それ程の混雑ではなく、すぐに錦帯橋脇の川原の駐車場に車を止めることができた。 水害により何度も架け替えられているそうだが、このような橋の架橋の特殊な技術がしっかりと継承されていることに驚く。城山の上に小さく見える岩国城やロープウェー山頂駅を背景にし、湾曲した木製の錦帯橋が美しい。また、右岸 吉香公園側の護岸の槍倒し松や丁度紅葉の見頃を迎えたモミジ越しに見る錦帯橋も美しい。 時間の都合上、今回は訪れることが出来なかったが、城山から全体像を見る錦帯橋も素晴らしいことであろう。 正味60分程で、のんびりと観光できた。

12:00-13:00

毛利氏庭園

防府市

「毛利氏庭園」を   >

手前の防府天満宮が御神幸祭の翌日ということで、付近の道路が混雑し、また、迂回で入った脇道もお祭りのために臨時に通行規制が掛かっているなど、到着までに少々手間取ってしまったが、駐車場も空いておりすぐに車を止めることができた。 丁度紅葉の見頃ということで、駐車場から正門を抜け毛利博物館に至る道すがらは、曇天にも拘らず、輝くような美しい景色であった。毛利氏庭園も負けず劣らず美しいことがこの段階で想像できる。 毛利氏庭園への出入口の木戸を入り順路に沿って進むと、本館の木造の大きな建物の前の芝生に出る。周囲には良く手入れされた松が植えられていて美しい。 ひょうたん池の上部の小池の上から石橋を背景とした景色も美しい。 順路に沿ってあずまやに向かい、その後順路を外れてひょうたん池を反時計回りに周る。途中の渓流越しの景色は、まるで深山の中にいるような景色である。 ひょうたん池東側から池越しに石橋と本館を見通す景観がここでの最高の景色であろう。池の水面で反射して、山を背景とした上下対称の美しい景色を見ることができる。 血の色にも近い、鮮やかな紅葉で園内が彩られていた。

13:00-14:00

毛利博物館【旧毛利家本邸】

防府市

「毛利博物館【旧毛利家本邸】」を   >

庭園の素晴らしさに時間を忘れ、毛利史博物館は急ぎ足で周ることになった。 本館から見る庭園は、庭園内で見る景色より大分落ちるような気がする。特に2階からの景色は、背後の街並・カネボウの工場の煙突によって少々興醒めしてしまう。 博物館の中庭は、樹木が育ち過ぎてしまっているのか、美しいとは言い難い。 展示物をじっくり観ることができなかったのが残念である。

14:00-15:00

防府天満宮

防府市

「防府天満宮」を   >

御神幸祭の翌日ということで周囲の道路に規制が掛かり、門前の駐車場に駐車することができなかった。臨時に小学校校庭が駐車場に解放されてはいたが少々遠いので、山の上の駐車場に車を止めることとした。駐車場は混雑しているもののすぐに止めることができた。 本来は鳥居から長い階段を上って参拝するのであろうが、今回は裏から階段上部まで下りて楼門を入るという異例な参拝方法となってしまった。 境内には沢山の屋台が並び、通常の境内の様子を想像することが全くできない。 その代り、本殿前に御神幸祭で使用されたという御網代興が祀られ、その下をくぐらせて頂いた。くぐることで御神徳を得られるという有難いものである。 本殿には金色の神輿が2台、祀られていた。 良い時に参拝できたのか、微妙である。

15:00-16:00

常栄寺雪舟庭

山口市

「常栄寺雪舟庭」を   >

観光案内やパンフレットにその庭の四季折々の景観が絶賛されていたので訪れてみた。 雪舟により築庭され、日本庭園の代表作といわれる庭であるが、天候のせいか、紅葉の真っ盛りの季節であるにも拘らず、余り素晴らしいという感慨は残らなかった。 全体的に整備不良の感がある。 池の裏手側にある「筆塚」は、家内によると、近くで墨汁の香りがしたそうである。立ち寄ってみることをお勧めする。 本堂から見る庭の景色は寺のパンフレットにも挙げられている景観ポイントである。庭の中心となる池泉や周囲の芝生に高低差が小さく平面的であるため、本堂の前、庭の高さから見た景色はあまり美しくないが、少し目線を上げて観ると、池泉や庭石が生えて見える。 本堂はその中心に仏様を配した面白い造りになっている。三門、鐘楼門も趣を持った美しい造りである。

16:00-17:00

国宝瑠璃光寺五重塔

山口市

「国宝瑠璃光寺五重塔」を   >

雪舟庭からもほど近く、国道から遠目にも山裾に五重塔が見える。 此処も混雑しておらず、門前の駐車場にすぐに車を止めることができた。 正門を入るとすぐ右側に池があり、背後の五重塔を映し出している。この位置からは、少し五重塔が斜に見え、立体感が出て見える。 五重塔は重量感、安定感があり、男性的で美しい形態をしている。夜間、ライトアップされている姿を見てみたいものである。 瑠璃光寺は両脇にも屋根を有する階段があり、境内は狭いが、その中に「見切り地蔵」などの色々なものが凝集されていて面白い。 その中に「大念珠」という“天井から吊るされた大きな木製の数珠をゆっくりと回し、「八個」の数珠を落とす”という煩悩払いがあるが、良く読まずにガラガラと回すという罰当たりをやってしまった。 香山公園の中には、百日紅の樹の途中から松が生えて、あたかも一本の木のように見える“この木何の木?”がある。この木には途中に寄生木も生えている。その近くにも同様な木がもう一本あるが、そちらには何の説明書きがないのは何故だろうか。

18:00-19:00

山口宇部空港

宇部市

「山口宇部空港」を   >

予定時刻より多少早く到着することができた。 出発階のレストランで夕食を摂り、今回の旅の打ち上げとした。

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1日目の旅ルート

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