さとけんさんの東京都〜山梨県の旅行記

山梨県を歩く。塩山・甲府・石和温泉を歩く。
- 1日目2018年1月28日(日)
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時刻は7時51分、塩山駅の北口から歩きだします。寒いです。
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塩山駅の北口から線路沿いを西へ歩いて行くと、中央通りと名前のつい道が右手・北から、線路をくぐって南へ延びています。この中央通りが昔の青梅街道です。塩山駅付近を通る青梅街道は、この先の甲州市役所付近で道筋を西へ変えます。
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時刻は7時59分、塩山駅から歩いて10分もしないところに塩山温泉郷の看板が現れました。こちらの温泉郷はアクセスが良好ですね。
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時刻は8時4分、塩山駅北口から徒歩13分ほどで向嶽寺に到着です。
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向嶽寺の参道は整備工事中でしたので、脇の道を通って境内へ入ります。参道の木々の間を強い風が出る装置でお寺の方がお掃除されていました。
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向嶽寺境内の池も凍り付いております。ここ数日、特に寒い日が続いています。
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おお、立派な仏殿でございますな。手を合わせます。
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時刻は8時33分、高額寺から歩いて25分ほどの恵林寺へやってまいりました。
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恵林寺の拝観時間は8時30分からでございます。
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こちらが徳川家康が再建したと伝わる四脚門です。
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そしてこちらが三門。「安禅不必須山水・滅却心頭火自涼」と書かれています。調べてみますと、音も熱も煩悩で捉えるのではなく、そのままに受け入れるということのようです。「そのままに受け入れる」という簡素な言葉を実践することの、なんと難しいことよ。
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恵林寺の開山堂です。
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恵林寺・開山堂の左手にある三重塔です。
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恵林寺境内にある宝物館の玄関に、白い猫が丸くなって鳴き声をあげておりました。とても人に慣れている猫でございます。このあと、私が方丈の拝観を終えて出てきますと、この猫くん、場所を庫裏の前に移動して鳴き声を上げていました。
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恵林寺の拝観は8時半からです。時刻は8時45分、庫裏へ向かいます。
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こちらが恵林寺の庫裏、入り口の拝観券発売機で300円を支払い、受付に券を出して、入堂します。
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こちらは方丈庭園、枯山水式の庭園です。白いのは残雪です。
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そしてこちらが恵林寺のうぐいす廊下です。キュッキュッという感じではなく、ピキーン・ピキーンという音がなります。かなりドキッとしますね。うぐいす廊下の先に明王殿があり、武田信玄の毛髪が胸部に塗りこめられていると伝わる不動明王と二童子像が安置されています。仏師が、目前の武田信玄を目前にして摸刻したということで、すなわち、武田信玄の面影を残している明王像なのかしらんと、まじまじと見つめます。なお、こちらの明王殿は撮影不可となっています。
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恵林寺の庭園です。夢窓疎石により設計された庭園で、私が訪れた日は大変に寒い朝で、庭園のすべてが凍っている感じの、凛とした風情を見ることができました。
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宝物館を見学します。ひな人形が沢山、飾ってありました。入館料は500円です。私は武田の軍旗をみることができたので、満足しました。
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恵林寺から歩いて5分で放光寺の総門が現れ、ここから少し長めの参道を歩いて本堂をお参りします。
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放光寺の本堂です。花のお寺として知られる放光寺ですが、私が訪れた日は雪が残っていて、それもまた良かったです。
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時刻は10時、恵林寺に戻ってきました。本日は恵林寺の防火訓練の日でした。路線バスが恵林寺前を10時24分ごろの発車ですので、それまで、恵林寺の防火訓練を見学します。
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恵林寺の境内にある放水銃が姿を現しました。
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山門近くに碑があります。1582年の織田信長による焼き討ちにより、三門に集められて犠牲になった方々の遺骨が埋葬されています。
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恵林寺境内で防火訓練が行われています。
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なかなか大掛かりな防火訓練でした。このあとバスに乗って塩山駅近くの菅田天神社にお詣りにいきます。
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時刻は10時36分、菅田天神社にやってきました。菅田天神社は青梅街道沿いにある神社です。
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青梅街道の旅人がお詣りしたであろう菅田天神社にて私もお詣りをいたしました。
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こちらは甲州市役所です。北東から南西に走っている青梅街道がこの市役所の手前で西へ道筋を変えます。
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時刻は11時、JR塩山駅に戻ってまいりました。こちらは塩山駅改札口横の甲州市観光案内所の目前にあるレンタサイクルの登録機です。この登録機で現地に行ってから登録することもできますし、出かける前にパソコンやスマートフォンで登録・購入して現地で自転車を借りることもできます。
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こちらが甲州市観光案内所です。改札の横にあり、カウンター席がありますので、パンフレットを手に入れて、こちらで行き先を検討することもできます。
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塩山駅の改札。写真左手、画像が切れたところに観光案内所があります。電車の到着まで少しだけ時間がありますので、塩山駅の北口を少しぶらぶらとします。
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こちらは甲州市観光案内所から歩いて1分と経たないところにある、塩山駅北口の武田信玄の像です。
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そしてこちらは「かんぞうやしき」と読む甘草屋敷です。塩山駅の北口ロータリーと道を挟んで対面にあります。
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時刻は11時41分、甲府駅にやってきました。
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甲府駅の南口をでるとバスのロータリーがありまして、その外れに新しくできた甲府市観光案内所があります。洒落た外観の新しい建物で、建物内も広く、ゆったりとしたカウンターやベンチがあり、パンフレットなどの情報を検討する場所も確保されています。日本には狭いスペースにパンフレットなどが並べられている観光案内所多い気がしするのですが、この甲府市観光案内所のような、落ち着くこともできる観光案内所は感じがいいですね。
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こちらが甲府駅南口の武田信玄公銅像です。まさに甲府のシンボルといった存在です。
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甲府駅南口から歩いてすぐのところに山梨県庁と、山梨県庁の別館でもある山梨市近代人物館があります。
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山梨近代人物館の見学をしました。無料です。
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山梨近代人物館の東隣にある舞鶴城公園にやってきました。
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舞鶴城公園は甲府城があった場所です。
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こちらは武徳殿。右手は謝恩碑です。武徳殿は山梨県警の柔道場・剣道場として現在も使用されています。
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舞鶴城公園の謝恩碑はとても立派です。石垣を上へ登っていきます。
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甲府城の跡地らしい建造物が見えてきました。復元されて「鉄門」(くろがねもん)でございます。
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舞鶴城公園は謝恩碑の周囲と本丸跡の空間が展望台になっています。とても眺めの良い日でありました。
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1922年に建築された塔です。案内板によれば、水害に遭った山梨県の為に、「明治44年3月11日、山梨県内にあった皇室の山林を明治天皇から本県に頂いたことを記念して建てられた」碑です。とても立派な建築物です。このあと舞鶴城公園を出てJRの線路を北へ渡ります。
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こちらがJR甲府駅北口の甲府市歴史公園です。
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そしてこちらは甲州夢小路と呼ばれるユニークな場所で、明治・大正・昭和初期の甲府城下町を再現しているとのこと、建物内では店舗が営業して昼時にはとても賑わっていました。駅も近いので待ち時間に立ち寄ることができますね。
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こちらはJR甲府駅北口のバスロータリー横にある甲州市藤村記念館です。2010年にこの場所に移築されてきました。
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武田神社へやってきました。JR甲府駅北口から歩いて30分弱、距離にして2.2qほどです。
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武田神社は武田氏の屋敷跡に1919年(大正8年)に創建された神社です。濠の周りには桜が植えられていて、季節にはたいそう綺麗な景色になると思われました。このあと甲府駅に戻り、石和温泉駅まで電車に乗ります。
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石和温泉駅にやってまいりました。
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駅の一階には笛吹市石和温泉駅観光案内所があります。綺麗ですね。入ってみましょう。
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おお。こちらがワインを試飲できるワインサーバーです。写真左手にプラスチックの容器があります。それを取り、パネルを操作してお金を入れ、サーバーに容器を充ててボタンを押すとワインがショバショバと注がれます。私は40ml・200円の白ワインを選択いたしました。
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おお、思いのほかに40mlとは少量でございますな。観光案内所の係の方がすかさずオツマミを持ってきてくださいます。ワインをゆっくりいただくと、これが冷えていて美味しい。おお、石和じゃ、石和温泉にやってきたなとワインを飲みながら満足いたしました。
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石和温泉駅から歩いて八田御朱印公園にやってきました。八田家書院のとなりにある公園で、石で造られたモニュメントがいくつかありました。八田家書院が茅葺屋根の葺き替え工事中ということもあってか、日曜日ですが人影がなくとても静かでした。
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国道411号線沿いの遠妙寺にやってきました。歩く道、訪ねる場所はそれぞれひと気が少ないのですが、石和温泉をとりまく道路は自動車の数がとても多かったですね。
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3年と半年ぶりに、こちらのお寺にお参りをいたしました。
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遠妙寺から国道411号線沿いを少し歩くと小林公園に至ります。
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こちらの小林公園は、石和町出身の小林中(こばやし・あたる)さんの旧邸宅跡地にある公園です。小林公園となりました。この小林中さん、調べれば調べるほど凄い人で、小田原にある松永記念館にゆかりのある松永氏を調べた時のような不思議な感覚を味わいました。小林さんはとにかく、スケールの大きな方で、昔の日本にはこのような人が幾人かいらっしゃったようです。公園には小林氏の銅像と、足湯もありました。
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小林公園から国道411号線を渡ってすぐの石和八幡宮にお詣りです。そろそろ本日の宿へ向かいましょう。
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ホテル甲子園に到着しました。チェックインは庭園を眺めながらソファに座って、お抹茶とブドウのコンペイトウが心地よいですな。
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こちらが本日のお部屋、二階でございます。エレベーターはありません。
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部屋の窓を開けると真下は池になっていて、鯉が泳いでいます。この鯉の餌をまくと・・・
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おお、きたきた。これは面白い。しばし興じます。
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中庭の庭園です。部屋の椅子に座って眺めます。
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時刻は18時、お待ちかねのお夕飯でごさまいす。お部屋でいただきます。
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本日は熱燗で
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こちらはお刺身。美味しい。
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これも美味しかったですな。御馳走様でした。とても満足です。
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温泉と読書三昧です。本日の歩行距離はこのくらい、ほどほどの距離でした。おやすみなさい。
- 2日目2018年1月29日(月)
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おはようございます。時刻は7時50分、朝食は朝食会場でいただきます。いろんなおかずが少しずつあって、とても嬉しい朝食です。
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おお、良く晴れておるな。よしよし。
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蓋を開けますと、このようにおかずが豊富。
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とてもおいしゅうございました。気分の良い時間を過ごすことができて、良いお宿でした。本日は宿を出た後は石和温泉駅へ直行し、八王子と日野を散策する予定です。
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西八王子駅で降りた後、歩いて了法寺にやってまいりました。時刻は10時44分です。
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あああ。このお寺でしたか。このような看板があるお寺を何かで見た覚えがあります。西八王子の了法寺でございましたか。
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了法寺の本堂前にて合掌一礼のお参りをいたします。
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時刻は11時4分、了法寺から線路を渡って南側の信松院にやってきました。この後は八王子駅まで歩いてその先の子安神社をお詣りします。
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時刻は11時39分、八王子駅近くの子安神社をお詣りしました。八王子駅に戻り日野駅へ出ます。
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時刻は12時12分、日野駅近くの宝泉寺にやってまいりました。
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日野駅から歩いてすぐの宝泉寺境内に井上源三郎のお墓があります。新選組六番隊組長として知られる井上は、私にとってはその肩書の響きよりも、司馬遼太郎の小説に登場する「日向ぼっこをする百姓の御隠居」のイメージが強烈で、それだけに親しみも強く、井上さんのお墓と聞いて感慨深いものがあります。実際の井上源三郎は天然理心流の免許皆伝、そして鳥羽伏見の戦いで亡くなった時は40歳ということで、ご老人などということは全く無かったのでしょう。井上源三郎氏は鳥羽伏見の戦いで京都で亡くなられています。お墓の前で手を合わせました。
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宝泉寺から歩いて数分の八坂神社にやってまいりました。こちらには天然理心流の奉納額があります。1858年に奉納された額です。江戸市中にあった天然理心流の道場・試衛館を近藤勇が継ぐのが1861年、彼の上洛が1863年ですから、その前に奉納された額ですね。近藤勇は1834年生まれですから、24歳の時の奉納額ということになります。
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こちらが八阪神社の鳥居です。
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こちらは本殿を保護する覆屋です。
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覆屋の中には1800年に完成し1997年に修復された本殿が設置されています。
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こちらは井上源三郎資料館、毎月第一日曜日と第三日曜日の午後のみの開館します。
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こちらは日野宿本陣です。日野駅から直接歩いてくると6分ほどで本陣に至ります。1864年末に完成した本陣で、東京都内に唯一残る江戸時代の本陣とのこと。
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日野宿の本陣前には天然理心流の道場跡の碑もありました。
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そしてこちらが佐藤彦五郎さんのお墓がある大昌寺です。司馬遼太郎の小説・「燃えよ剣」の中で、上洛する前の土方歳三が刀を調達するために、この姉夫婦にお金を無心に行くシーンを思い出します。あれは資料に基づいたノンフィクションなのか、それとも司馬さんの創作なのか。私は詳しくないので多分、創作なのではと思いますが、とても印象的なシーンで私の好きな場面でもあります。
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こちらは一枚上の写真の門の、昭和20年代後半の写真です。
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大昌寺の本堂前にて合掌一礼のお参りをいたしました。大昌寺を辞し、少し距離を歩いて新選組のふるさと歴史館へ向かいます。
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13時9分、新選組のふるさと歴史館です。「子孫が語る井上源三郎・松五郎」とか、「天然理心流・演武」などの催しが行われるようですね。ここから歩いて高幡不動尊へ向かいます。
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時刻は13時40分、高幡不動尊に到着です。
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こちらは高幡不動尊の不動堂です。1335年に暴風雨により境内にて倒壊したお堂を1342年に現在の場所に移建したものとのこと、東京都最古の文化財建造物だそうです。
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高幡不動尊を入ってすぐ左手に土方歳三の像があります。このお寺は土方歳三の菩提寺でもあるのですね。
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こちらは高幡不動尊の五重塔です。このあと、大日堂前にて合掌一礼をして、境内にて土方歳三の自筆の手紙を見たりしてゆっくりとお参りができました。
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今回の甲州市・甲府市・笛吹市・八王子市・日野市の散策も、今まで行きたいと思いながらも行けなかったところへ行くことができて、とても良い旅になりました。
山梨県を歩く。塩山・甲府・石和温泉を歩く。
1日目の旅ルート
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