チャムンパスさんの静岡県の旅行記

2019年春の静岡県伊東・伊豆高原・熱海一泊一人旅
- 1日目2019年4月6日(土)
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JR東海道線で目的地の伊東へ向かう途中で熱海で下車、バスに乗って熱海市の公共施設の起雲閣を訪問しました。 海運王内田信也が母の療養用に建てた別荘に始まり、東武鉄道初代社長根津嘉一郎の別荘を経て、温泉旅館としても利用されていた起雲閣は、各所有者毎に増築された建物群から成る熱海随一の名所です。 旅館時代は名だたる文豪が宿泊したことでも知られています。 写真は根津嘉一郎が建てた洋館内にある洋間『玉渓』です。 上部にレリーフを施した暖炉を設えた室内は、外光を取り入れるために窓も大きくつくられていて明るく、瀟洒で洗練された趣を感じました。
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建物を一通り見学してから、日本庭園も見学しました。 建物は日本庭園の周りを取り囲むように建てられていて、どの客室からも広い庭園を眺められるようになっています。 本数は少ないですが桜も満開で、春らしさを感じました。
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起雲閣を後にしてバスで熱海駅に戻り、JR伊東線で伊東にやって来ました。 昼食を食べたいと思い伊東駅前近くの湯の花通りにあるまるたかさんでうずわ定食税込1,280円を頂きました。 行楽日和の土曜日のお昼の店内は、外に待ち行列を作るほど混雑していました。 うずわとは宗田鰹のことで、お皿に盛られたタタキを3種類の食べ方で頂きます。 写真はタタキと刻んだ青唐辛子を醤油で和えてご飯の上に乗っけたものです。 青唐辛子がアクセントになって美味しかったです。 この後、出汁茶漬けも頂きました。
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まるたかさんで昼食を済ませて、伊東市街をぶらぶら観光に出かけました。 最初に訪れた先は伊東市の観光施設の東海館です。 昭和初期に建てられた建物の外観と館内は、懐かしい温泉旅館の佇まいを随所に残しています。 写真は2階にある地元伊東にお住まいで現役の彫刻家の重岡建治氏の作品を展示するコーナーです。 こちらの作品と同じモニュメントが、近くのなぎさ公園に設置されています。
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写真は3階の大広間に飾られていた芸妓さんのマネキンです。 東海館では定期的に『お座敷文化大学』が開催されていて、芸妓さんの芸事や着物の着付け、お座敷遊びを体験させて頂けるそうですよ。
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4階の楼閣に上ると伊東市街を360度眺めることが出来ます。 海の方角を眺めると初島を、真下を見ると側を流れる松川沿いの満開の桜を見ることが出来ました。
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東海館を後にして近くのなぎさ公園に行きました。 園内には先ほど訪れた東海館に展示されていた重岡建治氏の作品がモニュメントとして至る所に設置されています。 公園から眺める海も良かったです。
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なぎさ公園を出発してまつかわ遊歩道を散策しました。 先ほど訪れた東海館を対岸の遊歩道から撮影しました。 伊東のランドマークと言われるだけあって、絵になります。
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今年南関東とその周辺では3月下旬に開花したソメイヨシノは、その後連日寒い日が続いたためか花持ちが良く、例年より長めのお花見が出来ました。 松川沿いの遊歩道の桜並木も満開でした。
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まつかわ遊歩道沿いの源頼朝と伊東祐親の娘八重姫ゆかりの音無神社や最誓寺に立ち寄りながら、本日お世話になるお宿の陽気館さんに到着しました。 明治43年創業の老舗旅館ですが、10数年前から一人泊のプランを出されたり、インバウンド向けに日本の温泉旅館を楽しんでもらうプランを出されたりと、最近の旅行者の動向に合わせたサービスを積極的に提案されています。 玄関に入ると、スタッフの皆さん勢揃いでお出迎え頂きました。 一人旅では初めての体験で少し驚きましたが、悪い気はしなかったです。
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フロントでチェックインの手続きを済ませて、客室に案内して頂きました。 今回宿泊した本館2階の客室「菊」は、広縁付きの10畳の和室でウォシュレット付きトイレと洗面台の付いた一人旅には贅沢なお部屋でした。 清掃も行き届いて、WI-FIもサクサク快適でした。 陽気館さんは本館と高台の離れで構成されています。 客室からの眺望は離れの方が断然いいのですが、本館も小高い所に建っていて宿泊した2階の客室から海は見えませんでしたが、周辺の街並みを一望することが出来ました。
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客室で一息ついてからお風呂に入りに行きました。 陽気館さんには離れに隣接する塩化物泉の混浴露天風呂と本館にある単純泉の男女別の内風呂があり、異なる泉質の温泉を滞在中いつでも楽しめるようになっています。 浴室内は撮影禁止のため、客室に置いてあった館内案内を代わりに撮影しました。 詳しい内容は写真をご覧ください。 高台の露天風呂からは伊東市街と海を眺めることができ、至福の時間を過ごすことが出来ました。
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本館(内風呂)と高台の離れ(露天風呂)の間は、70段の館内階段の他に「登山電車」(斜行式のエレベーター)で行き来することが出来ます。 傾斜角も45度と急で、お子様連れの方には喜んでもらえそうです。 「登山電車」の車内からも晴れた日には伊東市街と海を望むことが出来ますが、運行時間は朝6時から夜10時半までのため、深夜の行き来にはご注意下さい。
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18時から夕食が始まり仲居さんがお料理を運んで来られました。 陽気館さんの一人泊プランは朝夕一人旅には嬉しい部屋食です。 今回はスタンダードプランのため、ボリューム的には若い人には物足りないと思いますが、私には丁度いい量でした。 写真は、先付の筍の鰹節和えにウルイと蛸の酢の物です。
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一切れ食べた後の撮影で恐縮ですが、鯵・鮪・目鯛・海老のお造り4種盛りです。
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蓋物の金目鯛と牛蒡と里芋の煮付けです。 伊豆らしさを感じます。 運ばれて来た時はまだ温かく、美味しく頂きました。
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もう一つの蓋物はタンシチューでした。 こちらのお料理も温かかったです。
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鍋は穴子の柳川風陶板焼でした。 味付けは薄味で好みが分かれると思いますが、そのままで美味しく頂きました。
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シメの焙じ茶を掛けて頂く鯵のまご茶漬けと香の物、お椀の中は蛤のお吸い物でした。 旅の1日目は昼も夜もお茶漬けを食べていました。 この後水菓子が出て夕食は終わりです。
- 2日目2019年4月7日(日)
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翌朝、朝風呂を楽しんでから本館1階のロビーで中庭を撮影しました。 中庭の滝の水は高台の掛け流しの露天風呂から溢れた温泉です。
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朝食は8時からでした。 男性スタッフの方に布団を片付けて頂いた後で、昨日と同じ仲居さんがお料理を運んで来られました。 その場で炙って温める鯵の干物を始め、美味しいお料理が卓の上に並びました。 左上の鍋は湯豆腐です。 旅館の朝食はとても美味しく、普段より多めに食べてしまいます。
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陽気館さんを後にして2日目の最初の目的地の大室山に向かいました。 帰りは旅館の車に乗せて頂いて伊東駅まで送ってもらい、そこから伊豆シャボテン公園行きの東海バスに乗りました。 終点のシャボテン公園バス停は、大室山リフト乗り場の近くです。 行楽日和の当日、山麓の乗り場はリフトで山頂を目指す観光客で混雑していました。 窓口で乗車券往復500円を買い、行列に並んでリフトに乗りました。 乗りながらバックの写真を撮りました。
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山頂に到着して一休みした後、時計回りで火口を一周するお鉢巡りをしました。 写真は伊豆高原と海を撮影したものですが、春の霞んだ空気の向こうにうっすらと伊豆大島を望むことが出来ました。
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火口の周りを半周歩いたところで、火口を挟んで反対側のリフト乗り場と休憩所を撮影しました。
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当日、山頂から伊東市街や天城山を眺めることが出来ましたが、あいにく富士山を見ることは出来ませんでした。
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写真は遊歩道の途中にある五智如来地蔵尊です。 江戸時代に娘の安産祈願成就のお礼として、網元が真鶴辺りから船や人を使って5体の石仏を山頂に運び上げてお祀りをしたそうで、安産・縁結びにご利益があるそうです。
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リフトで大室山を下山し、伊豆急伊豆高原駅行きの東海バスに乗りました。 大室山・伊豆シャボテン公園から伊豆高原駅に向かうバスは、途中桜並木通りを通ります。 車窓から見る満開の桜が気になって、終点近くのバス停で途中下車して桜を観賞しました。
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伊豆高原 いし川
伊東市
伊豆高原駅に到着して、駅に隣接するやまもプラザの中にあるお蕎麦屋さんのいし川さんで昼食を取りました。 行楽日和の日曜日のお昼の店内は、予想通り観光客で混雑していました。 おろしそば大盛税込1,080円を頂きましたが、鰹の削り粉がアクセントになって、美味しかったです。
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伊豆高原駅から伊豆海洋公園行きの東海バスに乗り、終点1つ手前のバス停で下車して蓮着寺を訪問しました。 日蓮上人法難ゆかりのお寺として、リゾート地の伊豆高原の中では異色のスポットです。 訪問当日、比較的広い境内に参拝者は私一人だけでした。 境内には国指定天然記念物のヤマモモの木がありますが、春らしく満開に咲いていた八重咲の小さな桜の木を撮影しました。
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蓮着寺から伊豆海洋公園の入口まで徒歩で移動し、そこから城ヶ崎ピクニカルコースを通って門脇灯台方面を目指しました。 海洋公園側の入口付近は鬱蒼とした森です。
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ピクニカルコースは鬱蒼とした森の中を歩いているかと思うと、突然前方に東伊豆の海が広がったり、変化に富んだ城ヶ崎海岸の風景を楽しめます。
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目的地の門脇灯台近くの吊り橋に到着しました。 結構頑丈な造りの吊り橋ですが、下を覗き込むと高所の苦手な私には怖く感じました。
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門脇灯台の反対側から吊り橋と灯台を撮影しました。 写真では吊り橋の上を歩く人は少ないですが、当日ここを訪れる観光客は多かったです。
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吊り橋の袂から海と磯を撮影しました。 城ヶ崎海岸は約4000年前の大室山の噴火で流れ出た溶岩が、海に到達したことが始まりだそうです。 地球の歴史から見るとごく最近の出来事だそうですが、それでもこれだけの絶景を創り出した自然の力にただただ圧倒されました。
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門脇灯台近くの駐車場からタクシーに乗って最寄りの伊豆急城ヶ崎海岸駅に向かい、そこから熱海方面の電車に乗って帰路につきました。 帰る途中で立ち寄り湯をしたいと思い、伊豆高原周辺の日帰り入浴施設に行こうとも思いましたが、一度訪れてみたかった熱海の福島屋旅館さんに行きました。 外観や館内はもちろん、浴室も昭和の温泉旅館そのままのレトロな雰囲気の中で、掛け流しの熱海温泉を楽しませて頂きました。 入浴料は大人400円です。
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JR熱海駅に戻りラスカ熱海の1階でお土産を購入し、3階に上がって「伊豆中 ばんばん食堂」さんで夕食を食べました。 写真は注文した釜揚げしらす丼税込1,274円です。 海鮮多めの旅ですが、伊豆に来たら海鮮を食べないともったいない。 もちろん、美味しく頂きました。 この後JR東海道線で家路につきました。
2019年春の静岡県伊東・伊豆高原・熱海一泊一人旅
1日目の旅ルート
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