モロさんの千葉県の旅行記

春の房総 一泊ドライブ旅行
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10年程前に訪れたルートであるが、改めて内陸側の観光スポットなどを織り交ぜて、一泊のドライブ旅行を計画してみた。今回の同行者にとっては全てが初めて訪れる観光地である。新型コロナウィルスの市中感染拡大で週末の外出自粛の要請が出されている中で少々気が引ける旅行となってしまったが、公共交通機関を利用することもなく、人混みに曝されることもない、都会で過ごすよりもむしろ感染リスクの少ない時間を過ごすことができた。道路の混雑もなく、各訪問先では観光客の姿も疎ら、利用客が減った宿泊先では予想以上のおもてなしを受ける結果となった。天気予報では2日間とも雨模様の予報であったが多少回復し、1日目は強風ながら日差しもある温かな陽気、2日目も一時合羽を着たものの何とか本降りの悪天候から逃れることもできた。房総半島はドライブに最適な場所であることを再認識した2日間であった。

神社ツウ モロさん 男性 / 60代
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- 1日目2020年3月27日(金)
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10:00-11:00
レインボーブリッジ付近の景色を同行者に紹介したくて都心環状線、湾岸線経由で東京湾横断道路に入った。仕事や観光の途中で度々訪れている。最近はショッピングの目的で訪れる観光客が増えてパーキングに入るにも渋滞が発生しているそうであるが、今回は混雑もなく駐車できた。曇天の下でもスカイツリーやランドマークタワー、丹沢の山並みを望むことができた。駐車場は7割方埋まっているにも拘らず施設内は閑散としていた。晴天、無風という条件の下で訪れてみたいものである。
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12:00-13:00
岩山の上に建つ重要文化財指定の本堂や楠の古木の幹の空洞の先に見える子授け観音像などが紹介され、一度訪れてみたいと思っていたお寺である。圏央道の市原鶴舞ICから20分ほどの距離にある。参道の手前には広い駐車場と土産物店、公共トイレなどが奇麗に整備されている。駐車場の満開の桜を眺め、美しく苔生した壁面に囲まれた屈曲した少々勾配のキツイ石段を上ると“例の”楠と山門が見えてくる。山門の手前からは岩山の上にそびえ立つ本堂が見える。境内はそれほど広くはないが、山門から本堂に延びる石畳沿いに土産物店が建ち、周囲には起伏を上手に利用して鐘楼などが配置されている。本堂へ登る木の階段は非常に急で、高所恐怖症の同行者が手摺を抱きかかえるようにして上る姿は可哀想でもあり、滑稽でもある。更に床板には数ミリの隙間があって、それに対しても大騒ぎする姿は、怖いもの大好き人間には到底理解できない。本堂の手摺は少々低く、床板の隙間よりもそちらの方が怖い。薄暗い本堂の内部も見応えがあるが、本堂から見渡す房総の山野の景色は格別である。
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13:00-14:00
最も新しい地磁気逆転現象が地層の中にはっきりと確認できる場所として近年有名になった場所である。観光客が増えてきたこともあって、仮設の駐車場やガイド詰所・展示のための仮設ハウス、トイレなどが整備されているが、訪れた際は新型コロナウィルス感染拡大に対する自粛要請を受けて仮設ハウスは閉まり、閑散としていた。観光者向けの案内書が自由に取れるように置いてあって有難い。仮設駐車場から菜の花が満開の区画を抜けるとチバニアンに下る舗装された小径がある。勾配のキツイ小径を100m弱下った先に養老川の支流があり、河原を30m程上流に歩くとチバニアンの切り立った河岸である。10m程の高さの壁に地質を調査した小さな穴が無数に空いている。泥岩層と思われる地質に横方向の筋が入り、地層の分かれ目が良く見えるが、穴が開いていなければただの切り立った河岸である。観光客は我々を含めて数名であった。足場があるでもなく、浅い川に入って眺めなければならない。昨年の台風19号の被害の痕跡が残り、無残な姿であった。 チバニアンに下る小径の脇の平地には、イベントか施設の区画割を示したテープが貼られていたが、新型コロナウィルスの影響でペンディングになったのであろうか。また、小径を下った途中の小川は、濃溝の滝と同様に起伏にトンネルを掘って導水路を造った形跡があり、興味を魅かれた。
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14:00-16:00
粟又の滝の前の宿泊施設の駐車場に車を停めた。駐車区画までが急坂で車でも歩行でも少々キツイ。先回訪れた際に県道から粟又の滝に下りる場所にあった木造の建物を探したが、取り壊されて空地になり、下りる経路が変わっていた。新たな経路は急勾配の石段である。途中に休憩箇所もなく、100m弱の延長の石段を一気に上り下りする経路は、日頃運動不足の人や高齢者にはかなり厳しい。昨年の台風19号の被害の痕跡が至る所に見られ、遊歩道は障害がない状態に復旧されているものの、河岸には各所に倒木が残っていて痛々しい。粟又の滝は、以前の経路からは少し横方向からの姿も眺められたが、現在は観ることができないのが残念である。万代の滝とその先にある小さな滝まで行って折り返した。上り下りを除けば、のんびりと自然を眺めながら散歩するには丁度良い遊歩道である。
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16:00-
入口から宿泊施設の建物までの100mほどが、草木や苔などと庭石によって整備された庭園となっていて美しい。車が建物に近づく前にお迎えが出てくる接客対応も素晴らしい。建物に入ると、ロビーから奥に延びた廊下が広く、中庭からの光が入って開放感がある。部屋は2階の二間続きの和室で、比較的広い風呂も付いていて、2人では十二分な広さがある。ベランダの前は養老川の渓谷で、初春の緑が少ない季節でも美しい景観を楽しめる。旅館の売りである川に面した露天風呂が付いた大浴場は、広告の写真通りの雰囲気で、湯温も丁度良く、何度入っても飽きることがない。夕食と朝食は中庭に面した個室を提供された。夕食は季節の食材が活かされた非常に品数の多い懐石料理であった。同行者が非常に喜んで、お品書きも持ち帰っていたが、女性向きの見た目も美しい、上品に造られた美味しい料理であった。朝食もまた品数が多く、加えて前夜5種類ほどから選択した魚の焼の物が1匹付いていた。個室の外のテーブルからは生卵や地産の牛乳なども持って来られるとの説明であった。二日酔い気味の人間には少々多過ぎて勿体ない気がした。再度訪れてみたい、お勧めの宿であると思う。
- 2日目2020年3月28日(土)
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10:00-11:00
起伏の多い房総の大地には、谷間の流水を利用したり、流れを良くしたりするために起伏にトンネルを掘った導水路が多数見られるが、亀岩の洞窟もその一つであるようだ。濃溝の滝はその下流にあり、緩傾斜の早水のような滝であるが、上方からは木々が邪魔になり、滝に向かう河原も立入禁止となっていて、全体を観ることができない。観光用に広い駐車場や公共トイレが奇麗に整備され、隣接して温泉施設や飲食店も建っている。駐車場から滝と洞窟の近くまでの150mほどは、尾根上の遊歩道と洞窟が造られる前の流路であった谷間に造られた木道の二経路が通じている。駐車場も含めて、2つの経路の周囲は桜などの草木により奇麗に整備されていて、咲き始めの桜が美しかった。高さ10m弱の尾根の先端には滝と洞窟を眺望する広場があり、木々の間に濃溝の滝を、真正面に亀岩の洞窟を観ることができるようになっている。亀岩の洞窟からの流れは河原に下りてみることもでき、淀みの川面に映った、写真で紹介されているような美しい景観を楽しむことができた。養老渓谷からも近く、是非立ち寄ることをお勧めする観光地であると思う。
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12:00-13:00
以前訪れた際は、近くの房総白浜温泉に宿泊し、比較的好天の下で散策できたが、今回は曇天下での観光となって、少々残念である。小さな港の前の公共駐車場に車を停めた。真正面に野島崎の起伏があり、土産物店や厳島神社の参道とその脇の直線の道路の先に野島崎灯台、波立った太平洋が見えて、中々良い眺めの場所である。厳島神社にお参りした。社の手前には“生々しい”道祖神が飾ってある。高所からの野島崎と太平洋の眺望を期待していたが、野島崎灯台へは入場ができなかった。所々に岩が露出した野島崎先端付近の芝生の広場の一角には、“海の魔物”の象徴としてタコのオブジェが祀られているが、滑稽で恐ろしさが伝わってこない出来である。土産物屋、飲食店は開店休業状態、突端での観光客は我々の他1組という寂しさであったが、外出自粛要請もなく好天で暖かい季節であれば、大勢が訪れていてもおかしくない、奇麗に整備され、眺望も素晴らしい観光地であると思う。
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前回と同様、通行車両が少なく、同路線形も緩やかなので、非常にリラックスしてドライブできる道路である。途中に点在する道の駅の数々は、何処も個性があって面白い。野島崎から西側の一部で、道路脇の防風林と海浜の間に防潮堤が建設されており、眺望が遮られていることが残念である。
春の房総 一泊ドライブ旅行
1日目の旅ルート
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