やんまあさんの奈良県の旅行記
◆奈良26◆毎年10月5日は東大寺「転害会」で快慶作「僧形八幡神坐像@国宝」「五劫思惟阿弥陀坐像@重文/公慶上人坐像@重文」特別開扉
- 1日目2022年10月4日(火)
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毎年10月5日にはこの東大寺勧進所内の3つのお堂、八幡殿、阿弥陀堂、公慶堂が開扉され、それぞれ堂内で拝観することができる。東大寺勧進所八幡殿・勧進所阿弥陀堂・勧進所公慶堂へ行く!!!
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快慶作
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東大寺 公慶堂特別開扉
- 2日目2022年10月5日(水)
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毎年10月5日10:00頃から行われる「転害会」では明治の神仏分離(廃仏毀釈)により、東大寺に移された手向山八幡宮のご神体「僧形八幡像@国宝」が東大寺・八幡殿で特別開扉される。
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東大寺勧進所・八幡殿/阿弥陀堂/公慶堂
10月5日は「勧進所八幡殿」で快慶作「僧形八幡神坐像@国宝」の御開帳。「勧進所阿弥陀堂」では「五劫思惟阿弥陀如来坐像」が御開帳。「勧進所阿弥陀堂」は東大寺阿弥陀堂とも言われ、本尊は作例数が少ない「五劫思惟阿弥陀如来坐像」。悟りをひらくため長い長い時間座して瞑想していたために髪が伸びたという姿で、東大寺北にある末寺「五劫院」の本尊も同様式・形式だが、五劫院の像は手を腹前で組むも、衣の下になって見えない。一方、勧進所像は合掌しているという点が相違点である。 また、全体の印象は、五刧院像の方がエキゾチックな感じで、勧進所像は安定感がある。
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東大寺公慶堂
10月5日は「勧進所」で僧形八幡神坐像@国宝と五劫思惟阿弥陀如来坐像が公開されるが、公慶堂では「公慶上人坐像@重文」も拝観可能。八幡殿/阿弥陀堂/公慶堂の3堂はセットである!!
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東大寺勧進所(八幡殿/阿弥陀堂/公慶堂)のすぐ近く。大仏殿再建を目指し大仏殿の大きな指図(さしず:設計図)を収めるお堂として指図堂が建てられたが、大仏殿復興の後、浄土宗徒の願いにより法然上人ゆかりの霊場として建て替えられた。 指図堂は法然上人ゆかりのお堂で、知名度は低く、入っていいのかわかりかねるが入堂拝観可である。
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東大寺境内町
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「お水取り」で有名な場所。ここは福井の若さと繋がっており、場所は若狭彦神社・若狭姫神社あたりである。お水取りの前に若さで「お水送り」が行われる。
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「お水取り」で知られる二月堂、良弁僧正の高弟・実忠和尚の草創と伝わるが、1667年の修二会中に出火焼失し、現在の堂宇は2年後に再建されたものである。京都・清水寺と同じく、景色の良い懸造のお堂。
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2023年は法華堂で『秘仏 国宝・法華堂執金剛神立像 特別開扉』がある(令和5年10月1日(日)〜10月16日(月)拝観時間:午前8時30分から午後4時)。二月堂、三月堂、四月堂はセットである。 東大寺は源平合戦と戦国時代の戦火により甚大な被害を受けたが、ここは奇跡的に逃れたお堂で、奈良時代建築の1つであり、堂内に安置する仏像は奈良時代の作で圧巻である。本尊は巨大美仏!不空羂索観音@国宝で、そのほかに梵天・帝釈天像@国宝、執金剛神像@国宝、四天王像@国宝、金剛力士像@国宝と、国宝祭りになっている。最後に、東大寺ミュージアムに安置されている日光・月光菩薩、弁財天、吉祥天、地蔵菩薩、不動明王も、元々はここで安置されていたもの。
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東大寺を開山した「良弁坐像@国宝」を安置しているお堂で、良弁堂ともよばれる。内陣中央には八角造の厨子がある。通常は中へは入れないが、良弁の命日である12月16日のみ秘仏開扉され、拝観することができる。
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二月堂、三月堂、四月堂はセットである。 二月堂・三月堂なども立ち並ぶエリアにある小さなお堂。本来の名前は「三昧堂」で、毎年四月になると法華三昧会と呼ばれる法要が執り行われることから、次第に「四月堂」という通称で呼ばれるようにもなったそうな。本尊の十一面観音立像は奈良市山間部にあった「桃尾寺」の本尊で、廃寺に伴い二月堂に安置され、ここの本尊に出世した!?元々の本尊は千手観音で、今は東大寺ミュージアムに出張している。お堂にいる「普賢菩薩坐像」もかつては本尊とされた時期もあり、時代によって本尊が比較的頻繁に代替わりしてきた歴史がある。
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2月堂と3月堂の間の高台にある。 三月堂と二月堂の間にあるお堂で、東大寺のお堂の中では二月堂などよりも更に高台にあるお堂。室町時代に出来た新しいお堂だが、護摩行は現在も行われており、毎月10日午前10時、18日午後1時、28日午前10時から実施されている。先ほど鹿せんべいをあげた鹿がまだついてきていた・・。
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「たむけやまはちまんぐう」は東大寺大仏造立の際、749年に大分・宇佐八幡宮から勧請され、平城宮の南にあった梨原宮に東大寺の守護神として造営された。手向山八幡宮は宇佐八幡宮の分社では第一号とされ、鎮守八幡宮とも言われていたそうな。快慶らによって1201年に造像された快慶作「僧形八幡神像 @国宝」は博物館で見るより神々しかった!!最後この仏像は、神護寺に伝わる「八幡神」の画像にならって造られていると言われ、ここっも快慶っぽいところである。また、本像には天皇をはじめとする貴顕の結縁者の名前があり、銘記には快慶を助けた仏師として「運慶」の名前がある。
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鑰取神社
手向山八幡宮境内末社。 祭神は瀬織津媛命(セオリツヒメノミコト) 鑰取神社は長い参道の途中にあり東大寺の御堂と手向山八幡宮境内末社・白山神社が近くにある。創建由緒等は不明。「鑰取」とは倉庫などの「鑰(鍵)」を預かる役職で「印鑰社(いんにゃくのやしろ、いんやくのやしろ)」などと同等の神社と思われる。
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行基堂、俊乗堂、念仏堂はセット。鐘楼近くで地蔵菩薩坐像を安置している。もとは「地蔵堂」といわれ、地蔵菩薩坐像@重文は、1237年に仏師・康清が造ったことが分かっている。ヒノキの寄木で像高2メートル以上の坐像である。 墨書には「雲慶・康勝以下15人の冥福を祈る」と記されている。雲慶は運慶のようで、康勝は運慶四男坊で、京都・六波羅蜜寺の空也上人像の仏師。仏師・康清は康勝の弟子とも。ちなみに康清は三十三間堂本尊の千手観音像造立に、運慶の長男坊・湛慶のもと小仏師として参加したことが知られている。
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行基堂、俊乗堂、念仏堂はセット。ここの梵鐘は「奈良太郎」と言われ、京都市宇治市の平等院、滋賀県大津市の園城寺(三井寺)と日本三名鐘と言われている。勢いの東大寺、形の平等院、声の園城寺という。
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行基堂、俊乗堂、念仏堂はセット。鐘楼の近くにあり、行基菩薩坐像を安置する。行基は東大寺大仏殿と大仏鋳造の勧進を行った民衆に大人気だった人です。堂内の坐像は行基菩薩の墓のある生駒市・竹林寺像(鎌倉時代13世紀)の模刻像なんだそうな。
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行基堂、俊乗堂、念仏堂はセット。 堂内には快慶作・三尺阿弥陀如来像@重文、平安末期の愛染明王像@重文が安置されている。7月5日、12月16日に堂内は開かれ「俊乗房重源上人坐像@国宝」が見仏できる。
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白山神社
白山神社は鑰取神社から少し坂道を下った場所に鎮座する。祭神は白山比メ神である。
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東大寺です
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大仏殿裏
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この先に日本一の有名な四天王が安置されています。堂内は暗く、ペンライトも禁止のため、目を凝らしてみるしかないですが、この暗さは次第に慣れてきますのでじっくり見てください!!こんなによい仏像があるのに、人が少ないのは不思議・・・。
- 3日目2022年10月6日(木)
- 4日目2022年10月7日(金)
◆奈良26◆毎年10月5日は東大寺「転害会」で快慶作「僧形八幡神坐像@国宝」「五劫思惟阿弥陀坐像@重文/公慶上人坐像@重文」特別開扉
1日目の旅ルート
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