yosshyさんの鳥取県〜岡山県の旅行記

2024年11月 「神様に近い」山陰の地を一気に駆ける
- 夫婦
- 2人
- 芸術・文化
- 史跡・歴史
- 自然
- グルメ
昨年、妻の年来のご友人が旅行して、「ものすごく良かった!」と語ったのが、出雲などの「山陰」の地の話。 「出雲大社がね!」といったお土産話を聞くと、釣られてすぐに行きたくなってしまうのが、良くも悪くも、うちら夫婦の性なので、すぐに「山陰に行くなら、いつが良いのか?」と調べたところ、「断然、11月!」という結論に至りました。 と言いますのも、出雲大社に日本全国の八百万の神々が集まり、出雲の国が「神在月」を迎える「旧暦の10月」と言うのが、この11月ですから、出雲一帯は猛烈に縁起が良いのです。 本当を言いますと、今年、出雲大社の「神迎祭」が行われるのが11月10日で、そこからの一週間が本当の出雲の神在月となるので、その時に行きたかったんですが、そこに休みが取れなかったんです。惜しいです。 とは言え、この時期は、出雲の神在月の話だけではなく、日本海側各所の夕景がめっぽう美しいらしく、ぼくが調べ上げただけでも魅力的なスポットがゴロゴロと目白押し。 さらに、11月は日本海の数々のお魚たちが旬を迎えるなど、美味しい食材もこれまた目白押しで、食いしん坊のうちら夫婦としては、これもたまらない魅力です。 と言うわけで、妻のご友人のお土産話を聞いてから、数か月の時間をかけて計画を練りに練り、準備万端整えて、山陰旅に出かけてきましたよ。(直前、ちょっとやきもきしましたけどね。)
北海道ツウ yosshyさん 男性 / 50代
- 3316views
- 96参考になった!
- 0コメント
- 1日目2024年11月2日(土)
-
08:00-09:00
実は台風の接近にビクビク
直前、やきもきした理由。それは、旅行の日が近づくにつれて、日本列島に近づいてきた、とんでもない奴のせいです。2024年台風21号です。 旅行初日の11月2日に、日本に近づく時点では勢力を弱めて、温帯低気圧に変わっていたとは言え、うちらが行く西日本に、大雨を降らせていることには変わりありません。飛行機はちゃんと飛んで、無事到着してくれるんでしょうか? これまでになく、ビクビクしながらのフライトになりました。
-
10:00-11:00
大阪国際空港にタッチダウン!
そんな、不安いっぱいなフライトだったんですが、大阪周辺は意外とまだ、そんなにひどい雨ではなく、うちらを乗せた飛行機は、無事に大阪国際空港に到着です。よかった、よかった。 そうです。降り立った後、各方面に行くのに使い勝手が良くて、かなりヘビーに利用するようになっていた大阪国際空港に、約1年半ぶりに降り立ちました。 2022年12月に初めて利用してから、ここ2年の間に4度目の利用という、ヘビーなリピートぶりです。 ここから鳥取県まではちょっと遠いですが、北海道から山陰に行く場合、航空便を乗り継いで鳥取の空港に行くよりは、安いし結局は早く到着できちゃうんですよ。 早く山陰入りしたいので、岡山旅行の時と同じく、お昼はコンビニでパンなんかを買ってササっと済ませ、いざ、初の山陰へ。
-
11:00-13:00
高速で一気に鳥取県へ!と思ったんですが…
高速で爽快に山陰入りと行きたかったんですが、そこに待っていたのが、例の台風21号崩れの温帯低気圧ですよ。 中国自動車道をひた走っていると、ドンドン雨脚が強まって、土砂降りとかそんなもんじゃない、北海道に住んでいると、ほぼ経験することがない叩きつけるような豪雨が! これ、高速走って大丈夫なんでしょうか? とかなんとか言いつつ、ノンストップで走り続けましたけど。
-
13:00-13:00
暴風豪雨の中、中国自動車道を必死の思いでひた走り、佐用ジャンクションからは枝道の鳥取自動車道に入って、目指す鳥取の一歩手前というところで、集中力が限界に達しました。 旅行初日から無理してはいられませんから、鳥取県との県境にある、岡山県西粟倉村の道の駅で休憩をいれました。 そこで、トイレやら少し息抜きやらできたのは良かったんですが、ちょっと近くを流れる川に目を転ずると、そこにとんでもない光景が!
-
13:00-13:00
横の川が!
横を流れる川がトンでもないことに! 濁流ですよ! まあ、この辺りに来た時点で、雨は峠を越えてくれたようで、小降り程度になっていたので、これ以上ひどい状況にはならないだろうと思いましたが、それにしても、川がこんなになるなんて、怖かったです。北海道では、こんな光景、まず見ないので。
-
13:00-13:00
濁流と化した川にビビリはしたものの、雨も弱まってきたので、気合を入れ直して、旅行を再開。そして、いよいよ、鳥取入りです。 辿り着いたのは岡山との県境にある智頭町という町。今回の旅行のリサーチで初めて、その存在を知りました。 ですが、この町には、日本全国で4カ所しかないという「恋」の字が駅名に入っている駅のうちの1カ所があるんです。レアです。その名も「恋山形駅」。 乗り鉄でも撮り鉄でもないぼくらですが、いつまでも恋人夫婦を目指している(?)ので、立ち寄らないわけにはいかないのです。 ですけど、この旅行の直前になって、某有名ラッパーさんが、この駅のことをディスっちゃったことで、変に有名になっちゃってるのが微妙だったんですよね。 でも、実際に行ってみると、全然。言うほど変じゃないと思います。明るくて楽しくて、良いんじゃないでしょうか。ぼくはここ好きですね。
-
14:00-15:00
続いて、智頭町のお隣の八頭町へ。この町もまた、聞いたこともなかったですねえ。 ところがこの町の山の中には、ぼくが愛して止まない魅惑のパンケーキがいただける、「卵推し」のスポットがあるようなんですねえ。 お昼はパンで済ませているので、ちょっとこの辺りでおやつを食べたい気分なのです。 そして、このココガーデンさんのパンケーキが本当に良かった。変なトッピングに走ったり、トロトロとかシュワシュワとか変わった食感に走ったりではなく、ド真ん中の直球、王道な感じのパンケーキ。卵とバターが、ただただ美味しいだけのパンケーキ。一言、原点。やっぱりこれだわ。
-
15:00-15:00
美味しい3時のおやつを楽しんだら、いよいよ鳥取市内に入りました。 そして、ここでまた若干、雨脚が強まって嫌な感じではありますが、いつもの一宮さん参りといきましょう。 鳥取県の東半分は、昔の因幡国。因幡の白兎の「因幡」ですね。 その因幡国の一宮さんが宇倍神社さん。ここで「この地を観光させてもらいますよ」と、いつものご挨拶をさせていただきました。これで、このあとの旅行も安心安心?
-
16:00-17:00
どうやら、旅行初日の鳥取市は、一貫して、降ったり止んだりのぐずついた天気のようです。 正直、鳥取と言ったら「鳥取砂丘」しかないと考えていたんですが、この状況では、多分、砂丘の魅力なんて味わえるとは思えません。実はお目当てにしていた、砂丘に沈む夕日も、とても見られそうにはありません。 なので、本当に泣く泣くですが、砂丘を諦めて、近くにある砂の美術館に行ってみました。 正直、うちら夫婦、美術には全く心惹かれないんですけど、鳥取市内では、この悪天候時に行けるような所は、他になかったんです。 なので、大した期待もしていなかったんですが…。
-
16:00-17:00
想像以上のスケールの砂アート
ここが想像以上に良かったんですねえ。まず、砂のアートのスケールが凄い。 周りに人がいるので、それと比べて、作品がどれくらい大きいのかがわかりますよね。
-
16:00-17:00
指が細かい
しかも、デカいのに細密なんですねえ。見てください、この人物の指とか、本当に細かく表現されているじゃありませんか?
-
16:00-17:00
完成まで3カ月以上
どうやって作るのかスタッフさんに聞いてみたところ、「@砂に水を加えて、ピラミッド状に組んだ木枠に詰め込んで、2カ月間、圧を加えて固める」→「A砂がパンパンに固まったら木枠を外し、巨大なものだと1カ月半かけて造形を削り出す」んだとか。 って…、何と、砂をペタペタくっつけて形を作るんじゃなくて、固めた砂を削ってるんですか? ぼくらが思ってた作り方と真逆じゃないですか! 要は、ぼくらもやったことがある、北海道でよく見る雪や氷の像とおんなじだったんだ〜。びっくり。 と言うわけで、ここは、けっこう必見のスポットでしたね。 2024年は、パリ・オリンピックにちなんで、砂像のテーマが「フランス」で、ぼくらにはあんまりなじみがなくて、感情移入の度合いが低かったですけど、2025年のテーマはずばり「日本」らしいですよ。 来年の砂像は、けっこう必見ですね。近くに行かれる方は、ぜひ足を延ばしてみてほしいです。
-
17:00-18:00
旅行初日のお宿は、鳥取市内中心部のけっこうリーズナブルなホテルをチョイスしました。少し古さを感じますが、お部屋はきれいに整えられていて好感が持てました。
-
18:00-19:00
ここで、この旅行最初の晩ご飯。 ここ鳥取市では、この時期に旬を迎えて、とっても美味しいのに、全然マイナーという、やや不当な扱い(?)を受けている食材をいただきます。 その食材こそが「モサエビ」。ぼくは、とあるニュース番組で初めて耳にしたんですが、これが隠れた鳥取のグルメ食材らしいんです。そんな食材を知ってしまったら、もう食べるしかない。 こちらのお店では、そのモサエビが食べられるみたいなので、喜び勇んでいったんですが、明かりはついているものの、暖簾が掛かっていません。 お店に入って事情を聴いてみると、「予約の方のみ」とのこと…。
-
18:00-19:00
これが幻のモサエビ
はい、大丈夫です。うちら、しっかり予約してますから! そして念願叶って、目の前に出された幻の食材「モサエビ」なんですが、なぜ幻かと言いますと、鮮度劣化が早い、いわゆる「足が早い」食材のため、遠隔地への出荷は難しく、地元でしか味わえないからなのです。もちろん、受け売りです。 そして、実際に食べてみたこのエビのお刺身が、まろやか〜。食感は、ややトロッとしていて、甘みがけっこうあり、これは美味いです。 塩焼きも食べてみましたが、今度は、ややプリッとした食感に変わって、これまた美味い。 モサエビ以外にも、お造りのカツオが絶品レベルでしたし、穴子とキュウリの海苔巻きも素晴らしく美味しかったです。 この旅行の最初のごはんは大当たりでした。大満足。
-
19:00-19:00
あれ? 県庁所在地なのに寂しくない?
美味しい海の幸に満足してお店を出たら、雨も上がって、しかも、北海道民からしたら、ポカポカで快適な空気感だったので、ホテルまでのんびり歩いて戻ったんですが、鳥取駅前のアーケード街が寂し過ぎ。 悪天候で早仕舞いしたんですよね…。
-
19:00-23:00
美味しい鳥取の旬の海の幸を堪能したら、あとはゆっくり休むのみ。 こちらのホテル、温泉ではないものの、ちょっと広めの浴場があって、ゆっくり旅の汚れを落とすことができました。 それと、気に入ったのがルームウェア。生地がサラサラでさっぱりとした着心地が素晴らしいんです。 こういうところにホテルのセンスが出ますね。 終日、雨中の運転で疲れたので、この辺でゆっくりお休みさせていただきました。
- 2日目2024年11月3日(日)
-
00:00-08:00
台風一過ならぬ、温帯低気圧一過の朝、昨日とはがらりと打って変わって、穏やかな天気になってくれました。ここからが、今回の旅行の本番ですよ。気合入れて行きましょう。 ところで、お楽しみのホテルの朝食ですが、これは今一つだったので省略します。 まあ、駅近で便利なわりにお安かったし、パジャマの着心地が良かったしで、こちらのホテルは、まずまず良かったですね。
-
08:00-08:00
温帯低気圧がもたらした大雨の一日から一夜明けたら、麗らかな天気。 前日の鬱憤を晴らすべく、張り切って行きますよ。 多分、日本国民の多くは、鳥取県と言われて最初に思い浮かべるのが、こちら「鳥取砂丘」。うちら夫婦もご多分に漏れず、そうでした。 前日は悪天候で見学を控えましたが、天候が回復したら行くしかない。 ところで、その鳥取砂丘では、11月にラッキョウの花が咲き誇るって知ってましたか? ぼくらは全く知りませんでした。というか、ラッキョウって花が咲くんですか? どんな花が咲くのか期待して行ったんですが、こんな感じ。全然、咲き誇ってないじゃないですか。まだ少し時期が早かったのか、はたまた、朝早くには花が開かないのか、それは定かではありませんが、悲しかったです。
-
08:00-09:00
らっきょうの花は残念でしたが、すぐに切り替えです。 しつこいようですが、鳥取と言ったら鳥取砂丘なんです。 いつか見てみたいと思っていたスポットに、念願叶って、とうとうやって来ました。 本当を言いますと、この砂丘の夕景が、とんでもなく美しいというので、前日の夕方に、それを拝みに行く予定だったんですが、残念ながら、天候には抗えないってもので、見られず仕舞いに終わりました。 とは言え、一夜明けたら、ピカピカの晴天の下で見られるんですから、良かったんですよね。そして、その砂丘が壮大すぎるなんてもんじゃなかったんですよ。
-
08:00-09:00
すごー!
見てください、このスケール。ここも、砂丘を歩いている人と比べてみてください。 それと、ぼくらは鳥取砂丘のことを、ただただ広い、平板な砂浜だと思っていたんですが、砂のアップダウン、うねりが凄いんですね。「砂の丘」だから、言われてみれば当たり前なんですけど、ちょっと日本じゃないみたいな所でした。
-
09:00-09:00
そして、これ注目。砂丘の「風紋」です。 風が砂を運んで、まるで波のような模様を、自然が作り出すんです。 これは、砂丘をたくさんの人が歩き回ると、踏みつけられて消えてしまうと思うので、朝早くに行かないと見られないものですね。 前日の夕方に行っても、これは見られなかったと思うと、雨で見に行けなかったことがラッキーに思えてきました。旅行中は、なんでも、良い方に捉えていきましょう。
-
10:00-10:00
鳥取砂丘の想像以上の壮大さに度肝を抜かれた後、ここで今回の旅行のテーマでもある「神様に近い土地」、山陰を体感することにしましょう。 砂丘に続いてやって来たのは、「因幡の白兎」神話ゆかりの地。 その話の主な舞台になったのが、正にここ、白兎海岸なんだと思います。ここで、「ウサギとワニ(=サメの昔の呼び名)のやり取り」のくだりがあったんでしょう、きっと。 なお、妻は、この神話を全く知らないそうです。ホントに? ですが、実際、その場に行ってみると、たまたま道路工事をやっていて、神話の雰囲気、ゼロでした。
-
10:00-10:00
ここ白兎海岸には、白兎を祀っている白兎神社というお社がありました。ここの方が若干は神話チックでしたかね? 参道に石造りのウサギの置物が並んでいて、かわいいなと思い、近づいてよくよく見てみると、目つきがけっこう鋭くて、神に仕える獣の厳しさを、勝手に感じてしまいました。
-
11:00-11:00
白兎神社に続いて、またも神社にお参り。 こちらは、鳥取県の西半分、伯耆国の一宮さんです。「しとり」と読むようです。全く読めませんね。 それはさておき、ここでも、このあとの鳥取西部での旅のご挨拶を、しっかりとさせていただきましたよ。 ただ、こちらは、手水舎の水が濁っているという、痛恨事が。前日の風雨のせいなのでしょうが、これは一宮さんらしからぬ状況で、残念でした。
-
11:00-12:00
倭文神社からは、この東郷湖の周りを走行します。 この湖は、底から温泉が湧いているらしいですが、ここは、横を通るだけです。
-
12:00-12:00
打吹公園だんごって知ってますか? いつもの、旅のグルメ情報のご用達番組、某「県民ディスカバリー系番組」で、鳥取県出身のガンバレルーヤのまひるさんが、推しに推していたこのだんご。 気になって仕方がなかったんですが、ついに、これを売っている倉吉市にあるお店に行くチャンスを得たので、ここは必食です。 実物を見てみると、これがかわいい。いわゆる「映える」スイーツですねえ。 そして、実食してみると、これが美味しい! 食べてみるまでは、色のついただんごなのかなと思ってましたが、実は、外側が餡子で、餡子の中にだんごの生地が隠れているんですねえ。 甘さ控えめの餡子と、その下に隠れているだんごの柔らかさが良いですねえ。これは銘菓ですよ。
-
13:00-14:00
鳥取と言ったら、砂丘の次は「梨」です。 ここ倉吉市には、梨のテーマパーク的なスポットがあるらしいので寄ってみました。 そして、ここが案外良かった。 特に、三種の梨の食べ比べが楽しいです。「新興」「王秋」「甘太」という、見たことも聞いたこともない梨を、二切れずつ食べて比べるんですが、人それぞれに好みが分かれるようで、ぼくは「王秋」、妻は「甘太」が一番だとなって、揉めました。が、それはそれで楽しかったです。
-
12:00-13:00
さて、お昼です。 全く知りませんでしたが、鳥取県民はカレーがお好きなんだとか。まあ、カレーが嫌いな人って、日本人では少ないとは思いますけどね。 と言うわけで、2日目のランチは、その、鳥取県の県民食(?)のカレーにして、某グルメサイトで評価が高かったこちらのお店を選択。 オムカレーが美味しそうだったので、これをチョイスすると、このビジュアル。美味しそうです。 が、これが残念。ぼくがカレーに求めるコク深さとか、旨味とかが全くなかったんですね。 ただここ、良いところもありました。それは、とにかくお安いこと。このお店は、倉吉市民の皆さんが、普段遣いするお店だったんですね。
-
14:00-14:00
そして、倉吉と言ったら、白壁の町並みが美しいらしいです。 美しい昔の町並みは大好きなので、当然立ち寄りましょう。 行ってみると、渋い町並みが目の前に。 その町並みは、そんなに長くはないものの、白い壁の蔵と、その向かいの茶色い町家のコントラストの良さが、ジワ〜っと来ましたねえ。ここ、悪くないです。
-
14:00-15:00
続いて、お隣の北栄町に移動。 この町は、超有名な漫画家さんの生誕地で、町内至る所がその漫画の世界になっているらしいんですが、ぼくらはその漫画に興味がないので、道の駅でトイレ休憩して、さっさと立ち去ろうと思ったんですが…。
-
14:00-15:00
その道の駅の裏手に回ってみると、そこがもうコナンワールド。青山剛昌ふるさと館でした。 館外のコナン関連のオブジェたちを見れば、もう十分で、ふるさと館に入る気には全くなりませんでした。
-
15:00-15:00
さあ、どんどん西に向かって進みましょう。 さて、鳥取県には、美しい蔵のある町並みが多いようですね。 こちら琴浦町の光(みつ)と言う集落には、左官職人が蔵などの漆喰壁に、「こて」で福神や動物・植物などの浮き彫り模様を塗り、絵画的、装飾的に飾り付けた壁がたくさんあり、これが非常にアーティスティックなんだとか(何か説明的になっちゃいましたけど)。 で、実際にこの集落を散策してみると、その鏝絵の端正さに感嘆。写真の鯉の鏝絵のほか、打ち出の小槌や鶴亀など、目を見張るものが次々と見られました。 ちょっと、頭上に蜘蛛の巣が張ってたりして、油断は禁物でしたけどね。
-
15:00-15:00
鳥取県内ならどこからでも見える「母なる山」大山。 その名も大山町という、まんま大山の懐に抱かれている町にやってきたからには、せっかくなので、大山の真下くらいまで行ってみることに。
-
15:00-15:00
そして、せっかく大山の懐近くまで来たので、この辺りを代表する名刹の大山寺を参拝することにしたんですが、これが、初っ端に鳥取砂丘の砂の上を歩き回った後、1日の終盤に差し掛かったところには、若干きつかったです。 何がって、石段です。段数は少ないんですが、傾斜角度が急なんですねえ。微妙に足に来ました。 そして、目の前に現れた本堂は、まあ普通。ここは、ぼくら的には草臥れ損でしたかね。
-
16:00-16:00
鳥取の母なる山を下ったら、本当に小さな村の日吉津村にあるアイスのお店で、冷たい物を入れました。 11月上旬なのに20度を超える、けっこうな暑さで、北海道民にとっては十分なアイス日和でしたからね。 そして、この白バラみるくさんのソフトクリームが、けっこう濃厚クリーミーで美味しかったです。生クリームとかで無理やり出してる濃厚さではなく、多分、ストレートに牛乳の力で出しているクリーミーさですね。 北海道以外では、あんまりこういうのは食べられないと思うので、ちょっと驚きました。
-
16:00-17:00
今宵のお宿のある境港に向けて、さらに進むと見えてきたのは、弓ヶ浜と言うところ。さぞ美しい砂浜なんだろうと思って行ってみたら、コンクリートで護岸されてました。これはインチキだ。
-
17:00-18:00
そしてやって来ました境港。 2日目のお宿は、安心のドーミーイン・チェーンの中でも、少しアッパークラスなこちら、野乃さんにしました。 それにしても、この時期はけっこうなハイシーズンなんでしょうか? お宿代が、1泊朝食付きで3万5千円超えと、かなり高めでした。やっぱり、今やどこでも宿代、爆上がりなんでしょうか? もう一つ驚いたのが、ここの宿泊者のインバウンドさん率の高さですね。チェックインの時、周りはほとんどインバウンドさんでしたから。境港のどこに彼らは惹かれてきたんでしょうね?
-
18:00-19:00
境港と言えば、国内でも有数の大漁港。 そこで食べる晩ご飯は、お寿司一択でしょう。でも、うちは貧乏性で、回らないお寿司屋さんは敷居が高くて落ち着かないので、街自慢の回転寿司屋さんにしました。 ここで、日本海の旬のネタを食べまくっちゃいましょう!
-
18:00-19:00
さすがは境港
そして、さすがは、2023年の漁獲が、水揚量は全国3位、水揚高でも全国5位と、全国有数の漁港を擁する境港の回転ずし屋さんでした。 写真の「のどぐろの炙り」をはじめ、ちょっと今まで食べたことがない「スズキ」など、日本海の美味しいネタが目白押しで食べてて楽しかったですねえ。
-
19:00-19:00
実はこれが美味い
それと、触れておかなければと思うのが、特製のお醤油の美味しさなんですね。 少し甘めなんですが、そのまろやかな味が、新鮮なネタの味を引き立たせるんですよねえ。この醤油にはちょっとはまりました。 そして、かなりたらふく食べて、二人で6千円ちょっとと言うお安さにも驚きました。いやあ、さすがは境港だと、感服しました。 あ、ただ一つ残念だったのは、茶碗蒸しが売り切れていたことですかね? なぜかと言うと、例の某「県民ディスカバリー系番組」で、米子周辺の茶碗蒸しには、なんと「春雨が大量に入っている」という情報を入手したので、ここで検証するつもりだったんですが、それができなかったからなんです。 ま、でも、ここのお寿司の美味しさに比べたら、些末な話ですね。
-
19:00-20:00
ぼくは、妖怪のような妖しい話も大好き。 そして、ここ境港と言ったら、妖怪漫画の大家、水木しげるさんのふるさとですよ。 でもまあ、何と言うか、ゲゲゲの鬼太郎の世界には、実のところ、そんなに興味がないんですよねえ。この漫画、妖怪の持つ「朧気な妖しい恐ろしさ」が足りない気がするんですよね(特に最近のアニメの方に)。 ですが、それでも、ここは少しだけ楽しみでした。夜は雰囲気があるらしいので。 で、実際に漫ろ歩いてみると、ここが本当に良い感じに妖しくて、かなり楽しめました。照明の当て方が工夫されていて、妖怪のオブジェたちが、本当に妖しげに見えるんです。この鬼太郎なんて、ライトだけじゃなく、信号の青と赤の光まで映り込んで、めちゃめちゃ妖しいですよね。 妻も大はしゃぎで、妖怪オブジェの写真を撮りまくってましたね。 ところで、この通りを隅から隅まで往復してみたんですが、思いの外、インバウンドさんに出会わなかったんですよね。彼ら、ここ見ないで、いったい何見るんでしょ?
-
20:00-23:00
境港の海の幸と、妖怪ロードの散策を楽しんだら、あとはお宿でゆったりですね。 ここ、野乃さんは、入り口から靴を脱いで、ず〜っと畳の上で過ごせるんですね。廊下も部屋もすべて畳張り。旅館のように寛げます。 それと、やっぱり、ドーミーイン・チェーン自慢の温泉大浴場も外せません。こちらは洗い場もたくさんあって、慌てず騒がずのんびりお湯を楽しめて、とても良かったです。気分よくお休みなさい、ですね。
- 3日目2024年11月4日(月)
-
00:00-07:00
3日目も、朝から晴天に恵まれて旅日和です。楽しみです。 さて、ドーミーイン・チェーンのホテルさんは、ビュッフェスタイルの朝食もけっこう美味しいので、これも楽しみだったんですが、案外普通で、やや肩透かしでした。ミニ食パンが美味しかったですけど、サラダやクロワッサンがもう一歩でした。 まあ、でも、畳の上で寛いで一泊できたので、全然OKです。このスタイル、悪くないなと思いました。
-
07:00-08:00
朝の境港駅
朝食後、妻が出発前の支度をしている間に、ぼくは一人で駅前に出てみると、駅のホームに止まってました。鬼太郎列車ですよ。 これはちょっと見たかったので、見られてラッキー。 「早起きは三文の徳」っていうのは、今も昔も変わらぬ真理ですね。
-
08:00-08:00
3日目は、境港に架かる二大名物橋の一角、境水道大橋を渡ってスタート。 この橋を渡って、一旦、島根県に出てから、境港二大名物橋のもう一方、うちらにとっての「本命の橋」の方に向かいました。 でも、この橋も、本命ではなかったものの、スケールの大きな橋でしたよ。
-
08:00-08:00
そしてすぐさま、もう一つの境港二大名物橋の「本命」の方にやって来ました。それが江島大橋。この橋、覚えている方はおいででしょうか? もうだいぶ昔になってしまいましたが、某軽自動車のコマーシャルの舞台となった、通称「ベタ踏み坂」です。 このCMを見て、いつか一度は通ってみたいと思っていたんですが、ついにやって来れました。嬉しい! CMの、有名な超急坂に見える景観は、境港から素直に進んでも見られなくて、島根県側に一度、回り込まなきゃダメ。なので、一度大きく回り込んで島根県に入った次第なのです。 そして、実際に目の当たりにした光景がこれ。これを見た瞬間、妻と二人で「うわー!」と叫んじゃいましたよ。もう、ほとんど「壁」。度肝を抜かれました〜。 そして、実際に、この「ベタ踏み坂」を上ったんですが、凄い急角度で楽しい。感動です。あ、ベタ踏みはしませんでしたよ。 なお、ベタ踏み坂を体験したあと、今度はUターンして、普通に境港側からも走ってみましたが、もう感動はありませんでしたね。当たり前か?
-
09:00-10:00
さあ、「ベタ踏み坂」を体験したら、島根県に入って本格的に観光です。 その最初に持ってきたのが、いきなり「国宝五天守」の一角、松江城。五つの国宝の城の中で、一番最近になって国宝に指定されたんですよね。 過去に行ったことのある、別の国宝天守とは比較しないように心に決めてました。 そして、目の当たりにした国宝天守が、やっぱり立派。黒が基調で横幅が広く見えて重厚な感じ。つまり、迫力がありましたね。
-
09:00-10:00
本物の城だ
本物の江戸時代から残る建物ですから、天守の内部も本物。 戦さの際に城主が指揮を執るためだけ施設なので、そこで感じたのは、無駄なものは一切なしの武骨さ、厳しさでした。 長期間立て籠もるための「井戸」、石垣にとりつく敵を叩き落す「石落とし」、使い番が駆け上る「急な階段」と、見所たくさんでしたね。
-
10:00-10:00
国宝の天守の武骨なる魅力を楽しんだら、松江城周辺の情緒あふれる町並みを散策。 何かが凄いっていうことはありませんでしたが、お堀と松並木がぴったりマッチして、何とも言えない良い風情でした。
-
10:00-11:00
その塩見縄手の途中で見つけたここ。 妻が、通りからちょんまげ姿を見かけて声を上げたので、思わず引き込まれちゃいました。 入ってみると、昔の中級武家の屋敷に当時の調度品を並べたという、日本各地にある、わりとありふれたスポットでしたが、ご家来と主人のマネキンが効果的に配置されていて、何となく面白かったです。
-
11:00-12:00
さて、お楽しみの松江でのお昼。 ぼく的には、松江で出雲そばを食べる気満々だったんですが、妻が強硬に「宍道湖名物のシジミ」を食べることに固執して、その頑なな主張に負けました。
-
12:00-12:00
しじみ丼って…
ぼく的には、しじみって言ったら、お味噌汁の具にちょろっと入っていればいいものであって、わざわざ、丼にして食べるものなの?という感覚だったんです。 が、これが意外といけたんですよね。本当に意外なんですけど、ひと粒ひと粒の旨味が強くて、味わい深いものでした。それと、丼の下のごはんが本当にふっくら炊けていて、極めて美味しかったんですよねえ。お店の方に聞けば、奥出雲産のコシヒカリを、ガス釜で炊いているんだとか。この辺りのお米も美味しいんですねえ。 さらに、しじみ汁、これが本当にじわ〜っと貝の出汁が出ていて、隅から隅までレベルが高かったですね。 ま、しじみ丼、食べる価値はありましたね。
-
12:00-12:00
松江市街を離れて出雲に向かう途中にある、美味しそうなジェラートのお店の情報を入手したので、すかさず立ち寄ってみたんですが、なんと、月曜日は定休日ですと? 定休日でも祝日は営業するだろうと、高をくくって、事前にお店に確認せずに行ったんですが、これが甘かったです。これは自分が悪い。
-
13:00-13:00
絶対的に食べたかったジェラートが食べられず、かなりへこみましたが、くよくよしないで、いつものセカンドチョイス。 少し進んで出雲市に入り、雲州平田という地区に、醤油ソフトクリームを出してくれる醤油屋さんがあるようなので行くことに。 ところがそのお店が、「都合により、本日4時から営業します」って、なんでそんな半端な時間からやるんですか? 3時間も待てるわけないので、またも泣く泣く立ち去ることに。
-
13:00-13:00
セカンドチョイスまで失敗したら、もう今日は冷たいものには縁のない日だと諦めました。 とは言え、すぐに次の目的地に行っちゃうのもなんなので、リサーチで見つけていた、ちょっとだけ気になっていたスポットに足が向きました。 それがここ、粟津稲生神社。「稲生」と書いて「いなり」です。 いなり神社ですから、赤い鳥居が立ち並ぶのがデフォルトなんですが、ここは、その立ち並び方に、若干の特徴があるようなのです。 この神社、なんでも、赤い鳥居が立ち並ぶ参道の途中に、一畑電車の線路が通っていて、普通に電車が赤い鳥居の間を通過する、けっこうシュールな光景が見られるらしいんですね。 恋山形駅のところでも書きましたが、ぼくらは乗り鉄でも撮り鉄でもないので、それは見に行くまでもないかなと思っていたんですが、行ってみると、鳥居の並ぶ横にコスモスの花畑があって、それなりに良い感じでした。 ま、電車が通るのを待ってみようとは思いませんでしたけどね。撮り鉄じゃないんで。
-
14:00-14:00
既に出雲市に入り、いよいよ出雲大社の真ん前まで辿り着いたんですが、一旦スルーして、日本海に突き出た先っぽの岬、「日御碕」へ向かいます。 なお、この日御碕行きには、けっこうドラマがありました。 と言うのも、今年の7月に山陰を襲った大雨によって、日御碕にアクセスする唯一の道路が崩落し、その後、仮道が作られたものの、その道は、住民の方々くらいしか行き来できない、本当に本当の仮りの道だったんです。 そんな状態で「日御碕入りは無理かな?」と思っていたんですが、旅行の前、9月7日に何とか迂回路が開通して、ぼくらのような観光客も日御碕地区に入れるようになって、大喜びしていたんです。 ところがところが、せっかくのその迂回路が、例の台風21号にもたらされた大雨の影響で、崩落現場の被害が拡大する恐れがあるとして、11月2日に全面通行止めになったという情報を、旅先でキャッチ。このどんでん返しの状況に大きく落胆。 ところがところがところがです。迂回路の車の走行に問題ないことが確認され、うちらが行く本当に本当の直前に通行が再開されるという、超劇的な展開で訪問できるようになったんです。これって奇跡的じゃありません? ですから、この迂回路を通行できることは、相当に感動的なことなのです。
-
14:00-14:00
ぼくらにとっては(住民の皆さんにとってもかな?)、希望の仮設道路を越えて向かった先には、朱塗りのご社殿が立ち並ぶ美麗なお社がありました。 日御碕神社ですね。日沈宮(ひしずみのみや)と神の宮の二社が祀られていて、そのうちの日沈宮の方は、「伊勢神宮が日本の昼を守り、日沈宮は日本の夜を守る」とされているほどの、ご由緒正しいお社なんですね。 夜を守るお社のわりには、派手なご社殿なんだなあと少し違和感を感じましたが、これらのご社殿は、江戸時代初期に将軍の徳川家光の命令で建造されたもので、みんな国の重要文化財に指定されている、貴重な建物。 派手好きの家光将軍の趣味で、このような朱色のご社殿になったのかな?などと想像が膨らみました。 それにしても、山陰は、とにかく立派な神社が目白押しですねえ。さすがは神話の地ですね。
-
14:00-15:00
さらにこの岬には、石造りのめちゃめちゃ美麗な灯台があるんです。見てください、陽光を浴びて白く輝くこの姿を。 しかも、この灯台、石造りの灯台としては日本一高いという、のっぽさんな上に、全国でも数少ない、一般人が上れる灯台なんですよ。これは、上らないなんてありえません。灯台に上るのは、和歌山県の潮岬灯台以来です。
-
15:00-15:00
灯台に上ってみたら
入り口で靴を脱いで、急な螺旋階段と、さらに急な梯子のような階段を上ること、約160段。灯台の上から見た景色、これが凄かった。 灯台の外に出ると、遮るものは、柵もガラスも何もなく、海からの強風が直撃してくる中、頼れるものは手すりだけという状況下で、ほぼ真下が、海と岩という凄いシチュエーション。 階段をたくさん上って、足がややガクガクしているところに、さらに怖さのガクブルが加わって、やばいんですが、その怖さを振り切りさえすれば、この絶景ですよ。 この絶景が見られるなら、階段を上る価値も怖さに耐える価値も十分ありましたね。
-
15:00-15:00
日御碕を楽しんだら、あとは翌日の出雲大社詣でに備えて、門前のお宿に向かいましょう。 3日目のお宿は、その出雲大社の真ん前に腰を据える、竹野屋さんにお泊りさせていただきました。朝一で出雲大社に行きたいので。 お宿の駐車場に車を停めて、お宿に入ろうと玄関に向かうと、道行く観光客の皆さんが、このお宿に泊まる訳でもないのに、やたらと写真を撮っていかれるんですね。なんででしょうね? お分かりですか? それはさておき、お宿の印象ですが、チェックインの時に対応してくださったスタッフさんの対応が、本当に温かく丁寧で、とは言え、しつこくはなくて、「良いお宿に泊まったなあ」と感じましたね。
-
15:00-16:00
少しだけ老舗旅館の雰囲気を楽しんだら、これまた少しだけ出雲大社の門前、神門通りを散策しました。 これは、良い雰囲気の通りですねえ。 それと、3連休も最終日の夕方となると、さすがの出雲大社門前と言えど、観光客もかなり退いてきたようで、かなり落ち着いて散策を楽しめましたね。これは、今回の日程を組んだ時の思惑通りで、してやったりでした。
-
15:00-16:00
白い大鳥居
そして、出雲大社門前で忘れてはならないのが、この白い大鳥居。 惜しいことに、ぼくらが訪れた時に、周りで工事が行われていて、その資材やらブルーシートやらが見えて、雰囲気が削がれてましたが、それでもこの美しさです。 この写真は、できるだけ工事の状況が映らないように頑張って撮ってみました。
-
15:00-16:00
さて、門前で一か所だけ立ち寄り。 はっきり言って、旅行でお土産を買うという習慣がないんですが、今回は、2日間休んで、同僚にも迷惑をかけるので、買いました。 あんまり、こってこての出雲みやげと言うのも恥ずかしいので、少しお洒落な感じで映える感じの、寒天のお菓子をチョイスです。ちなみにこれ、かわいくて評判良かったです。
-
16:00-17:00
そして、3日目、最後のミッションです。 今回の旅行、冒頭にも書いたとおり、夕日の名所を巡ることも楽しみにしていました。 初日の鳥取砂丘は悪天候で断念しましたが、3日目夕方はピッカピカの晴れ空が広がってます。 その晴れ空のもと向かったのが、出雲大社近くの稲佐の浜。リサーチでは「絶景」と評されていたので、もう期待感しかありませんでした。 そして、実際に目の当たりにした夕日は、本当に絶景でした。 神々しい大岩の向こうに、少しずつ日が沈むにつれて、徐々に徐々に空が赤く染まっていき、息を呑むような美しさ。
-
17:00-17:00
そして、日は沈む
そして、午後5時過ぎ、日本海へとみるみると沈みゆく夕日。こんな風に、海に日が沈んでいくところを、生まれて初めて目の当たりにして、感動しかありませんでした。 完全に日が沈み切った時、思わず、「うわー!」と声を上げて、拍手をしてしまいましたよ。これは素晴らしすぎる。
-
17:00-18:00
ラピタ大社店
水平線に見事に沈んだ美しすぎる夕日に大満足したら、続いても念願を果たしに、地元の方しか行かないようなスーパーでお買い物です。 そんなところに観光客が何の用? それは、これ。島根県が誇るご当地パン、「バラパン」を買うためです。 またまた、いつもの某「県民ディスカバリー系番組」でも取り上げられていた名物パンなのですよ。 実際に見てみると、めちゃめちゃかわいいビジュアルですねえ。 美味しいんでしょうか? それは、あるところに行ってからのお楽しみ。
-
18:00-19:00
今宵はお宿で夕食
いろいろ楽しんだ旅行3日目も最終盤。今宵はお宿の夕食で〆ます。 出雲では、松江て食べられなかった、名物の「出雲そば」を食べる気満々だったのですが、そば屋さんだけに、夜までやってる良いお店が見つけられなかったので、断念して、お宿の夕食をいただくことにしたんです。 そして、このお夕食、一品一品、手の込んだ細工がされていて、見た目が美しい上に、それぞれがしっかり美味しい。さすがは日本海沿いの出雲。特に、のどぐろの塩焼きの美味しさが素晴らしかったですねえ。 それと、これも特筆すべきだと思うのが、ご飯の美味しさですね。献立を見るとやっぱり。雲南市吉田町産のコシヒカリの新米。つまりは、お昼に食べたのとおんなじ、奥出雲のコシヒカリだったんですよ。この辺りのお米の美味しさには脱帽ですね。
-
18:00-23:00
美味しいお夕食に満足して、最後に浴場のお風呂をゆっくりといただいたら、あとは翌日の出雲大社詣でに備えて、ゆっくりと休みましょう。こちらはお部屋数も少なくて、静かに過ごすことができましたね。 さて、こちら竹野屋さんの前で、写真を撮っていく観光客さんがたくさんいたことについてですが、その答えがこれです。 ご存じの方も多いかもしれませんが、こちら竹野屋さんは、かの大人気歌手、竹内まりやさんのご実家にして、今やそのまりやさんがオーナーを務めているという、超レアなお宿なんです。まりやさんは、この宿のことを愛して止まないんだとか。それは、写真撮っていきますよね。 ぼく、まりやさんの歌が大好きなので、そのまりやさんが愛する竹野屋さんに泊まることができて、本当に嬉しいです。これは一生の思い出だ。
- 4日目2024年11月5日(火)
-
00:00-08:00
4日目の朝です。お天気は今ひとつで、雨が降ったり止んだりを繰り返していて、「もう、このあとは晴天は望めないのかなあ?」と、やや悲観的にならざるを得ませんでした。 とは言え、よほどのことがない限り、先に進むのみ。竹内まりやさんがオーナーを務める、居心地の良い名旅館とは言え、長居は出来ませんよ。何しろ、出雲大社さまが待ってますから。 こちら、鉄板中の鉄板の観光地ですから、3連休が終わったばかりの平日だろうと、やっぱり観光客の皆さんが押し寄せるでしょうから、そうなる前の朝一で行くのが、うちの旅行の鉄則ですからね。 まあ、本当は、冒頭でも書いたとおり、もう一週先の11月10日の週に来たかったんですけど、神迎えのお祭りの最中に行ったら、とんでもない人出に巻き込まれて大変でしょうから、今日この日の訪問で良かったんです。
-
08:00-08:00
本当に良いお宿
そして最後に、もう一度、竹野屋さんについて。 こちらは、朝食も夕食に続いてしっかり美味しくて、しかも本当に適量だったのが良かったです。 それと、チェックアウトしたあとも、「このあと、出雲大社にお参りしたいので、車を停めておいてよいですか?」と申し出たところ、快くお受けいただきました。最初から最後まで、あたたかい気分にしてくれるお宿でしたね。
-
08:00-09:00
さて、誰が何と言おうと、島根県最大、最高の観光スポットにして、今回の旅行においても最大の山場である、ここ「出雲大社」への参拝。 この日は朝から嫌な空模様で、さっと雨に降られることも覚悟の上でやってきたんですが、ぼくらの行いが良かったのか? やや薄っすらとは言え、青空が広がって来ました。いやあ、ありがたいです。 松並木が美しい、本当に気持ちの良い参道を進むと、巨大な注連縄が張られた拝殿がようやく見えてきました。
-
08:00-09:00
しっかりお参り
さあ、ついに念願の出雲大社詣でです。もちろん、いろいろな媒体で紹介されているとおり、「二礼、四拍手、一礼」という、出雲大社独特の礼拝の作法をしっかり守りましたよ。 こちらは、出雲国の一宮さんでもありますから、旅のご挨拶もしっかりとさせていただきました。これでこのあとの旅行も安心です。
-
08:00-09:00
そして、拝殿の裏手に回って見えたのが、この出雲大社のご本殿。凄い迫力です。 周りを大人の背丈よりも高い塀に囲まれていながら、これだけはっきりと見えるほど、床が高いんですね。変わった造りです。大社造りというこの地方独特の造りなんですよね。 ご社殿自体の巨大さにも目を瞠るものがありました。ご本殿脇でご奉仕されている神職さんがおいでなので、その巨大さがよくわかりますよね。
-
09:00-09:00
注連縄が…
そして最後に、これが、かの有名な出雲大社神楽殿の大注連縄です。 拝殿の注連縄の大きさにも圧倒されたんですが、それとも比べ物にならないレベルの巨大さでした。これも、参拝されている方々との比較で、その巨大さが推し量れるというものです。 正直、重さが何トンだとか、国内最大級だとか、そんな数字的な知識も頭に入れてやって来ましたが、実物の大注連縄を目の前にしたら、そんな知識なんてどうでもよくなりました。 この巨大さ、荘厳さ。これを肌で感じることの方がずっと価値がありますよ。 出雲大社、素晴らしかったです。
-
09:00-09:00
ついに、無事、出雲大社詣でを終えて、その感動が冷めやらない中、また少しだけ神門通りを歩きました。 写真は、この神門通りで、「おふく焼き」という、やや奇っ怪な食べ物を売る福乃和さんの看板です。 実は、この「おふく焼き」がけっこう食べたかったんですが、まだ開店前。 開店の10時まで待っている余裕もなかったので、諦めることにしました。旅行は常に、取捨選択の連続なのですよ…。
-
09:00-09:00
出雲大社詣でを無事に終え、出雲大社の界隈を後にするその前に、大社近くの道の駅で、少しだけ旅の記念の品を自分のために買いました。 あ、ここにも、「バラパン」売ってたんですね。
-
10:00-10:00
とうとう出雲大社の門前を離れ、ある場所へと到着。 そうです。ここは、出雲大社からほど近いところにある、「バラパン」を製造する「なんぽうパン」さんの本社工場前です。「バラパン」は、ここで食べるしかないでしょう。 ここでこの写真を撮ってから、「バラパン」を味わうことに決めていたんですよ。 そして、実食してみたこのご当地パンですが、これが、見た目の奇抜さからは想像もつかない、いたって普通の、折り目正しい美味しいパンでした。 ふかふかのパンと、その間に塗られた優しい甘さのクリームが、絶妙にマッチしていて、これは多分、食べようと思えば、けっこう何個でも食べられるやつですよ。これは良い。
-
10:00-11:00
出雲大社からはすっかり離れましたが、またも出雲大社がらみのスポットです。 旅行のリサーチの結果。出雲大社にお参りしたら、こちらの須佐神社にもお参りするのが良い流れとの情報を得ていました。「伊勢の片参り」の謂れのようなものでしょうか? とは言え、そういうことはしっかり守った方が良いと考える性質(たち)なので、謂れに従って、しっかりお参りさせていただきました。 行ってみると出雲大社とは打って変わって、本当にこじんまりとした境内に端正なお社があり、清々しい雰囲気の中、お参りさせていただきました。 ちなみに、こちらのご社殿もやっぱり大社造りでしたね。出雲大社さんよりも、その作りを隅々まで見ることができて、「大社造りは昇殿する階段が急なんだな」などと、少し物知りになれました。
-
11:00-12:00
出雲の名社を立て続けにお参りしたら、もうお昼。 道の駅でトイレ休憩をとると同時に、お食事処でランチです。 と言いますのも、気づけば出雲地方でもかなりの山奥に入ってきていて、この辺りは、もはや目ぼしい食べ物屋さんがほぼないのです。 で、やや仕方なくやってきた道の駅のお食事処だったんですが、ところがですね、ここで食べた出雲の割子そばが、正直、絶品レベルだったんですよ。びっくり。 そばの喉越しが良くて、香りも十分。そして何より素晴らしいと思ったのが、かけ汁の美味しさ。北海道のそば屋のしょっぱいだけの汁とは全くの別物の、まろやかな甘みのある逸品でした。辛みのある薬味にも本当によく合うんですねえ。 「そば文化」の深さという点において、北海道は、出雲地方の足元にも及ばないなと思わされました。正に脱帽。
-
12:00-12:00
想定外に美味しかった道の駅の出雲そばの次は、山陰地方で盛んに行われていた「たたら」製鉄の歴史がわかるスポットです。 たたらと言ったら、うちら夫婦が大好きなジブリ映画の中でも、ぼくの中では一二を争う好きな映画の「もののけ姫」の世界で重要な要素となっている、「エボシ」率いる「たたら場」じゃありませんか?(ちょっと説明的でしたね) もちろん、ここで、あの映画の世界観を感じられるかって言ったら、それは無理だと分かってますけど、実際、どういうことをしていたのか、その一端を触れられたら良いなと思って、寄ってみました。 が、こんなに前振りしたにもかかわらず、なんと「本日休館」…。ちょ、ちょい待ち。こちらは下調べでは、月曜休館だったはずでは? よくよく案内看板を見ると、「月曜日が祝日の場合は、火曜日がお休み」と書かれてますね。平日観光の唯一の弱点がここで炸裂か〜。
-
13:00-14:00
鉄の歴史博物館が休館で、少しだけガッカリしましたが、仕方がないことなので先へ進みます。すると、うちの旅行ではもはやデフォルトと言っていい、細く険しい道に差し掛かりましたが、この道、あっという間に細い部分から抜け出して、拍子抜けするくらい楽でした。 そんな少しだけ厳しい道を抜けるとあとは快適な道をスイスイと進み、奥出雲町というところにある景勝地に到着です。 ここ、「鬼の舌震」は、峡谷の川底に奇岩がゴロゴロ並んでいるスポットで、紅葉の名所とのこと。 もう紅葉していたら、人がうじゃうじゃいるんでしょうね。人が多いのはちょっと嫌ですけど、美しい景観なら仕方ないよねと思いながら行ってみると、平日で、しかも、まだ紅葉一歩手前のようで、本当に閑散としていました。 構えて行ったので、ちょっと拍子抜けしましたが、奇岩の迫力は相当のものでした。 まず、岩一つ一つがデカい。このデカい岩が、どこからどうやってここに集まったのか、ぼくらには全く思いもつきませんでした。 そして、それらの形が確かに奇妙で、正に奇岩。真っ二つにきれいに割れている巨岩があるかと思えば、一部が丸く、くり抜かれたかのような、なめらかな岩があったりして、それらがどうしてこの一カ所に集まっているのか、不自然に感じるほどの不思議な空間でした。正に奇勝。
-
15:00-15:00
自然が創り出した不思議を楽しんだら、続いては人の手による美を楽しむ番です。 巨大な窓越しに見る日本庭園が、まるで絵画のようという、驚愕の「生の庭園図」が見ものの美術館が、松江のお隣の安来市にあるというので行ってみました。 砂の美術館の時にも触れましたが、正直に言って、ほとんど美術品に興味がないぼくら二人ですが、そんな凄いものなら見てみたいと思ったので、立ち寄ってみた次第。 で、実際に目の当たりにし、自らの手で写真に収めてみた「生の庭園図」がこの写真です。なるほど、窓枠が額縁なんですね。これは着眼点が素晴らしい。
-
16:00-16:00
これで4日目の日程もほぼ終了となり、また松江市に戻って来ました。 今回の旅行の最後のお宿はこちらにしました。境港と同じく、手堅くドーミーインチェーンでは、アッパーなお宿、野乃さんです。 さて、このあと、またまた絶景と噂される「宍道湖の夕日」を楽しむ予定だったんですよ。今回の旅行のメインの目標の一つでした。 なんですが、安来から松江に移動する道中、ず〜っとどんよりとした曇り空で、二人で「これは夕日は無理だね」と、すっかり諦め気分でチェックインしたんですね…。 ところがですよ。やっぱり、うちらの行いが良かったんですよ。きっと。 もはや、やや不貞腐れて、だらけた気分で、のんびりとホテルの窓から、日が沈むであろう辺りにふと目をやると、なんと、そこだけ雲が切れてるじゃないですか! これは、夕日が見られるかもしれないぞ! もうすぐ日が沈んじゃう! もう、本当に大慌てで、宍道湖の夕日スポットへ向かいました!
-
16:00-17:00
急げ急げ
夕方、午後5時前の、車が多くなる時間帯。松江市中心部の道路はなかなかスムーズに進みません。 焦れに焦れながら、それでも安全速度で、ようやく夕日スポットに辿り着くと、もう夕焼けが凄いことになってました。 車を停めて、横断歩道のあるところまで猛ダッシュ。押しボタン式信号のボタンを押すも、なっかなか青にならない。ようやく青になって、またも猛ダッシュで道路を渡ったその先で見たのが、この光景です。
-
17:00-17:00
もう、涙が出ちゃいましたよ。凄すぎません? 宍道湖に、夕日が創り出す一本の光の道。もはや説明不要ですよね。 ただ、本当に一点だけ残念なことがあって、それが夕日スポットのもう一つの目玉「嫁ヶ島のライトアップ」のことなんです。 これもけっこう楽しみにしていたんですが、日が沈んでから待てども待てども、全然、灯りが点らない。 何かあったんだろうか?と思って、急いで松江市役所に問い合わせてみると、「ライトアップは土日祝日に行っておりますよ。」と、爽やかなご回答をいただきました。 あ、またですよ。先ほども食らった、「平日観光の弊害」にまたも当たっちゃいました。 まあ、そんなこともありましたが、それが些末なことと思えるほど、この日見た夕日は、本当に素晴らしかったです。 ほぼすっぽりと厚い雲に覆われていたこの日の松江で、この夕日を見ることができた奇跡。「神様、ありがとうございます」の気持ちでいっぱいでした。 山陰の夕日、もう最高じゃないですか。
-
17:00-18:00
山陰の夕日の素晴らしさに胸を打たれ、心を洗われた状態のまま、その足で、煩悩まみれの晩ご飯へ。いいんです。それがうちの旅行なんです。 松江での2度目のお食事は、島根県外にはあまり出回らないっぽい「しまね和牛」のお店です。1回目は妻の主張を受け入れてしじみ丼を食べたので、今度はぼくの希望を通しましたよ。 そして、希望を通して良かったと、心の底から思いました。「しまね和牛」、美味すぎました。 柔らかいにも程がある、口の中でとろけるのもいい加減にしてってレベルで、今年、どこぞで食べた超絶有名な銘柄牛なんて、この「しまね和牛」に比べたら、「下の下」、足元にも及びませんよ。いやもう感動ものの美味しさでした。 それと、こちらのお店、マスターさんと奥様が本当に温かい方々で、色々本当に楽しくおしゃべりさせていただき、美味しさだけじゃない、旅の良い思い出を頂戴しました。本当に忘れられない一夜をくれた松江。一言、ありがとうです。
-
19:00-23:00
夕日に、島根和牛、そして温かい人々。本当にほっこりした気持ちで宿に帰り着き、最後は、ドーミーンチェーン自慢の大浴場で、ゆったりと体まであったまって4日目を締めました。 いやあ、充実過ぎる一日でしたねえ。
- 5日目2024年11月6日(水)
-
00:00-08:00
さあ、この旅行もとうとう最終日です。 全面畳張りの床の柔らかさが気持ちの良い、ドーミーイン・チェーンのお宿、野乃さん。 当然、ドーミーイン自慢の朝食ビュッフェも美味しいんだろうと、けっこう期待していましたが、その期待の朝食が、正に期待どおりの美味しさでした。 特に、目の前で揚げてくれる天ぷらと、自分でつくる海鮮丼のブリが本当に美味しかったですねえ。さすがはドーミーインのアッパークラスだなと納得できました。 畳の上で過ごせるそのスタイルといい、温泉大浴場のゆったり感といい、野乃さん、凄く気に入りました。
-
08:00-09:00
旅行最終日、松江からまた、鳥取県西部に戻る日程を組んだんですが、途中にどこか立ち寄るようなスポットがないか調べたら、なんと、「黄泉の国の入り口」とされるスポットがあり、そこでは「あの世の人に手紙が出せるポスト」があることがわかりました。 もう亡くなって2年近く経つ父親に手紙を投函してみましたが、訪れた日、ちょうど雨がしとしとと降っていて、黄泉の国、あの世の入り口の雰囲気バッチリで、なんか本当に届いたら面白いなと思っちゃいました。
-
09:00-09:00
さきほどの黄泉比良坂にいた頃は、そぼ降る程度だった雨が、鳥取に近づくにつれて土砂降りになり、カーナビには「災害情報」エリアが黄色く表示されたりして、そんな表示を初めて見たうちらはびびりまくり。 この先、冠水でもしていたらどうしようと、ビクビクしながら進みました。まあ、何とか無事でしたけど。 そんな猛烈な雨の中を突いて、鳥取県に再突入。 2日ぶりの鳥取で訪れる最初のスポットは、南部町というところにある、うちら夫婦大好きな「トトロの森」的なスポットです。 ですが、ここはちょっとと言うか、けっこう、いや、かなり、もったいなかったですねえ。 多分、晴れ空の下でここに来ていれば、本当に「うわ〜、トトロの森だ〜」と大声を上げてしまったに違いない、そんな佇まいのある場所でしたから。 ここはいつか、晴れの日にまた来たいなあと思ったりもしています。
-
09:00-10:00
まだ降り止まないザンザン降りの雨の下、ようやく辿り着いた、これまた南部町にあるお店。 開店前に到着したので、車を停めて少し待っていると、わらわらとお店に入っていく人が何人もいたので、「じゃあ」と意を決してお店に駆け込むと、そこは地元の農産品の直売所とジェラート屋さんが同居する施設で、駆け込んだ皆さんは、直売所に売り物を運び込む人たちだったんですね。 ジェラートを食べたいぼくらは、フライングでお店に入っちゃったみたいなんですが、皆さん、温かく迎え入れてくださいました。
-
10:00-11:00
これは言っちゃいます。「絶品」です
そして、いよいよ開店の時間となり、お楽しみのジェラートを食べてみると、これが極めつけに美味しい! ぼくは、ミルクと栗のダブルをチョイスしたんですが、一口食べて驚き。 練りに練られたであろう極めてなめらかな口当たり、濃厚なミルク感、栗の甘みがしっかりと感じられる深い味わい。 正直、北海道でも、このレベルのジェラートを出せるお店は数少ないですよ。素晴らしい。 お店にあったチラシを見たら、このお店も、2日目のソフトクリームと同じ「白バラみるく」を使っているらしく、この牛乳の実力も凄いんだと改めて分かりました。 それと、スタッフさんから「こんな天気にどちらから?」と尋ねられたので、「北海道から」と答えると、「え〜?」と大喜びしていただいて話に花が咲き、最後はお店の外まで見送りに出てもらっちゃいました。 ちょっと雨に濡れて、若干寒かったですが、本当に美味しいジェラートと、スタッフさんの温かいおもてなしに、ほっこりとした気持ちでお店を後にすることができました。
-
10:00-11:00
南部町のお隣の伯耆町で、道路沿いに何やら巨大な鬼のオブジェを発見。 この手の「トンでも系」オブジェには目がないぼくは、吸い寄せられるように行ってしまいましたが、これが正に驚愕。 本当に普通の、どこにでもある四角いコンクリート立ての建物の屋上に、なぜか、巨大な鬼の像がドカンと腰掛けて、下にいるぼくらを睨み付けてるんです。凄い迫力ですよ。 どうも、この鬼が座っている施設は、その昔は鬼の記念館だったものの、今は閉館して、普通の会社さんが使っているらしいんですが、こういう良い意味でトンデモなスポット大好きです。
-
11:00-11:00
今回の山陰旅、最後の観光ですかね? 今回はたくさんのお社にお参りしましたが、最後も神社にお参りとなりました。 鳥取県もだいぶ奥の方の日野町というところにある、その名もズバリ、「金持」神社。もうその名前を聞いただけで、行くしかないです。ちなみに、この名がつく神社は、日本でここだけなんだとか。 あ、でも読み方は「かもち」神社ですから、お間違えないように。 そこそこ急な石段を登ってご社殿の前に出ると、そこには、けっこうはしゃいだ方々がいましたね。まあ、そうなりますよね。金持ちですもん。 この手のスポットは御利益があるかどうかなんて、どうでもいいじゃないですか。 行って、「金運〜!」とお祈りするのが楽しいんです。それでいいんです。
-
11:00-12:00
今回の旅行の最後のお昼ご飯は、「たたらんち」という聞いたこともないもの。 何でも、この辺り一帯、日野郡の3つの町が流行らせようとしているらしい、独自のランチメニューのようです。ネーミングは「たたら製鉄」に因んでいるんでしょうね。 こちら、江府町の門脇旅館さんの場合、要予約のようなんですが、一体どんなものなんでしょうかね?
-
11:00-12:00
最後の最後に最高の時間
そして、ついにベールを脱いだ謎の「たたらんち」が素晴らしすぎ。 メインの「豚肉のこんにゃく巻き」はトマトソースの赤が、正にたたらの炎を連想させる見た目で、ピリ辛の味付けが抜群。肉の下からこんにゃくの食感が出てきて、意外性のある美味しさでしたね。 ゼンマイや柿、あとから出てきたお蕎麦も美味しかったんですが、何より、名物「大山おこわ」が優しい味付けで、お米の美味しさがダイレクトに感じられる逸品でした。 そして、驚いたのは会計時。「3000円です」と言われて、美味しいものをこれだけたくさん食べられて、3000円ならリーズナブルだなと思っていたら、二人分で3000円。なんですと? めちゃくちゃな価格破壊じゃないですか! こんな感じで、美味しくてお安くて、「たたらんち」素晴らしかったんですが、本当に良かったのは、旅館のお母さんのおもてなしでした。 本当に全くの偶然なんですが、ぼくらが住んでいる街に、今、娘さんも住んでいるとのことで、北海道の話、鳥取の話、そして、それぞれの土地の違いの話に花が咲き、随分長いこと話し込んでしまいました。 「たたらんち」の美味しさと、お母さんの温かさで、本当に良い時間を過ごせました。 今回の旅行、なんか後半に入って、会う人会う人に恵まれましたねえ。
-
12:00-12:00
そして最後の最後、この道の駅で一息入れたら、たくさん楽しいことがあった山陰ともお別れです。
-
12:00-19:00
あとは、振り出しの大阪に向かって一直線
道の駅で休憩して、山陰に別れを告げたら、あとは脇目も振らず、一気に振り出しの大阪へと向かいました。 無事に大阪に辿り着いた後、周辺で少し遊んだり食べたりしましたけど、それはもう今回の旅行とは別の話なので、ここで書くことではないでしょう。 ちなみに、大阪国際空港でレンタカーを借りて、中国自動車道から鳥取自動車道へと、豪雨の中をひた走り、そこから鳥取県を東から西へと横断。 さらに境港から松江へと渡って島根県に入ったら、出雲地方を隅々まで巡り、最後はまた大阪へと舞い戻る。 この壮大な旅程を終えて、大阪国際空港へたどり着いた時、レンタカーの走行距離は984kmを数えていました。多分、うちらの旅行史上、借りた車での走行距離としては最長でしょう。よく頑張った、自分。
-
19:00-19:00
山陰は本当に「神様に近い土地」
さて、今回の旅行。 山陰を巡ってみて思ったのは、さすがは「神様に近いお土地柄」だと納得できるほど、素敵なお社が多いこと。 規模の大小にかかわらず、端正で雰囲気の良いお社が各地にたくさんあって、どこにお参りしても、本当に清々しい気持ちになれました。 そして、食べるもの食べるもの、そのほとんどが、本当に美味しかったことも驚きです。これもきっと、「神様に近い土地の恵み」なんだと思うのは、ぼくのこじつけでしょうかね? でも、「モサエビ」や「のどぐろ」に「しじみ」といった海の幸、「白バラミルク」や「出雲そば」に「しまね和牛」、とどめは、どこで食べても美味しかった「奥出雲のコシヒカリ」といった山の幸。どれをとっても、「神食材」と言っていい、本当に素晴らしいものでしたからね。 でもでも、本当に「神様に近いお土地柄」を感じたのは、素晴らしいおもてなしをしてくださった、山陰で出会った皆さんに対してですよ。 竹野屋旅館の皆さん、ステーキ館和のご夫妻、パッチェリービーのスタッフさん、そして、最後に出会った門脇旅館のお母さん。 それなりにたくさん旅行をしてきたつもりですが、「良い旅だったなあ」とは思っても、「また行きたいなあ」と思うことは、まずないんです。ですが、今回の山陰は、心の底から、本当にまたいつか行きたいと思う、そんな素敵なところでしたねえ。 本当に良い旅ができました。
2024年11月 「神様に近い」山陰の地を一気に駆ける
1日目の旅ルート
yosshyさんの他の旅行記
-
2025年4月 三春の滝桜だけを見に行く またまた「only one goal」な旅
2025/4/12(土) 〜 2025/4/13(日)- 夫婦
- 2人
今年1月、年末年始旅に失敗してしまったうちら夫婦。暖かくなるまで北海道外に出ることなく、雌伏の...
447 12 0 -
2025年3月 マンネリでけっこう 春を感じたら札幌お買い物
2025/3/8(土) 〜 2025/3/9(日)- 夫婦
- 2人
2025年も3月に入り、北海道にも春が近づいてきたかな?と感じたところで、また、いつものこのネ...
536 13 0 -
2025年の初春 魅力たっぷり大分グルメと、由布院&別府の大分二大温泉郷の旅 だったんですが…
2024/12/29(日) 〜 2025/1/2(木)- 夫婦
- 2人
昨年の旅行記にも全く同じ事を書いていて、毎年毎年、同じ話の繰り返しになるのですが、年末年始を旅...
2367 68 0 -
2024年11月 実は第二の故郷の茨城県を、同窓会に合わせてさらっと周遊
2024/11/15(金) 〜 2024/11/17(日)- 夫婦
- 2人
今まで触れたことがありませんでしたが、実はぼく、大学時代の4年間を茨城県で過ごしていたんですよ...
1999 62 2
みんなのコメント(0件)
投稿する
投稿に際しては、必ず観光ガイドご利用規約をご確認ください。
閉じる皆様がより快適にご利用いただくための「投稿上のルール」や、
投稿内容の利用に関して記載しております。
さらに表示する