会所山神社・比左津媛神社・比左津公園の口コミ一覧
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日田駅南東に比左津公園がある。比左津トンネルを含む会所山(よそやま)全体が公園区域で、山頂に久津媛神社、山麓に会所山(よそやま)神社(会所八幡)が坐す。駐車場はない。路傍も駐車禁止。やむなく門前の藤棚下に入る。かなり不便だが、久津媛は日田の地主神であるらしく、ご挨拶に行かねばなるまい。
入口に立つ会所八幡宮は、八幡三神を祀り、後に久津媛神(比佐津媛神)景行天皇(大足彦忍代別命)大己貴命(大国主神)を併せ祀る。おそらく山登りができない人のために、元は無関係な八幡宮が麓に坐したのを、久津媛神社の下宮としたのだろう。宇佐の八幡三神は応神天皇・比賣大神・神功皇后だが、ここでは応神天皇・神功皇后・仲哀天皇になっている。
拝殿横の階段から山登りが始まる。
豊後國風土記に曰く。
大足彦(景行天皇)、球磨贈於(くまそお)征伐し凱旋の時、筑後國生葉行宮を発ち、此の郡に幸す。神有り名は袁久津媛、人と化して迎え参らせり、國の消息を弁ふ。斯く因みて袁久津媛の郡とす。今に謂ふ日田郡は訛れるなり。
階段を上ると、開けた土地に出る。地図に比左津公園と表示される場所で、藤棚や展望所が整備され、向かい側から車道も来ている。
説明板に拠ると、会所は古来「えそ」と読んだ。福岡県朝倉市に坐す「恵蘇八幡(えそはちまん)」を思い出す。
展望所があるのに、樹木が繁茂して眺望を得ない。展望所手前に鳥居があり、山登り再開。ここから先は泥道で、山登り用の服装を要する。
目の前に水道局の貯水槽が立ちはだかる。登山道は、その横を廻る。曲がり角に看板があるから、指示に従うこと。山林中の擁壁上を通り、藪かき分け上る程に、やがて頂上へ至る。景行天皇御遺蹟記念碑よりやや先、小社を祀る。久津媛神社に到着。
率直に言って、日田市民の信仰を集めているようには見えない。低山というか丘陵に過ぎないものの、登るとなると不便である。遺跡も多いらしいが、どこに何があるかわからない。
公園としても利用しにくいけれど、風土記の丘がそのまま残るのは、有難い限りである。- 行った時期:2016年8月14日
- 混雑具合:空いていた
- 滞在時間:2〜3時間
- 投稿日:2016年11月27日
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神社ツウ 三文詩人さん 男性/50代
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