close

2024.03.08

【山口】おすすめ「瓦そばのお店」7選!美味しいお店を厳選<2024>

「瓦そば」、それは山口県民のソウルフード。熱した瓦の上で茶そばやお肉を焼き、温かいつゆにつけて食べるというご当地グルメです。

今回は瓦そば発祥のお店をはじめ、山口県の主要観光エリアにあるおすすめのお店を厳選して紹介。カリッカリに焼けたおこげも楽しめる本場の瓦そばを、ぜひ堪能してみてください!

※この記事は2024年3月1日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

瓦そばとは?

西南戦争の言い伝えを元に生まれたご当地グルメ

元祖瓦そば たかせ

俳人・種田山頭火も愛した山口県下関市の名湯、川棚温泉。いまや山口県民のソウルフードとも言われる瓦そばは、川棚温泉が発祥の地です。

「元祖瓦そば たかせ」の創業者・高瀬慎一氏が、何か新しい名物を作ろうと考えていたとき、地元の地元の人から「明治10年の西南戦争では、薩軍の兵士が野戦の合間に、瓦を熱して肉や野菜を焼いて食べていた」と聞いたことが瓦そば誕生のきっかけです。

元祖瓦そば たかせ

うどんや日本そばなどをいろいろ試行錯誤して焼いてみたところ、茶そばが見た目にもきれいで香りもよく、錦糸卵・レモン・赤いもみじおろしをのせると彩りも鮮やか。こうして名物・瓦そばが生まれました。

この瓦そばが評判となり、今ではスーパーに家庭用瓦そばセットが並ぶほど。山口県では各家庭でもホットプレートやフライパンでよく食べられているそうです。

ここからは、本場・山口県で食べられる瓦そばの名店を紹介します!

(以上取材協力:元祖瓦そば たかせ)

元祖瓦そば たかせ【下関市】

瓦そばを語るならやっぱり発祥のお店へ!

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

瓦そば発祥のお店が「元祖瓦そば たかせ」。川棚温泉街に2店、下関市街地と福岡県北九州市に各1店を展開しています。

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

元祖だけあってこだわりは格別。茶そばは、寒冷紗(かぶせ布)をかけて育て、石臼で挽いた宇治抹茶と、寒冷な北海道で育ったそば粉を使用しています。

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)
元祖 瓦そば 1人前1320円(写真は2人前)

瓦は遠赤外線効果があり、保温性が高く、食べ終わるまで熱々です。そして食べ進めるほどに下の方はパリパリのおこげになり、これがまたおいしいところ!

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

調理場では瓦をダイレクトに温めていて、300度近くまで熱するのだとか。当初は数十年を経過した古民家やお寺の瓦を使っていましたが、現在は瓦の産地として知られる島根県の石州瓦を使用していて、瓦そばの食器としては最適だそうです。

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

おすすめの食べ方は、まずは薬味なしでジュージューと湯気を立てているそばを取り、つゆにつけて一口、茶そばの芳香を味わいます。少し甘めの温かいつゆが上品。

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

さらにレモン、もみじおろしなどの薬味を加え、味の変化を楽しみます。ちなみにレモン1つが1人前で、レモンが2つのっているのは2人前を示しています。

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

最後は瓦に触れているパリパリのおこげでシメ。野趣溢れる瓦そばの醍醐味です。

■元祖瓦そば たかせ
[住所]山口県下関市豊浦町大字川棚5437※本館と南本館あり
[営業時間]11時~20時(最終受付19時30分)
[定休日]なし(元旦のみ)
[アクセス]【電車】JR川棚温泉駅よりタクシーで約3分【車】中国道下関ICより約30分
[駐車場]あり(無料)
「元祖瓦そば たかせ」の詳細はこちら

(画像提供:元祖瓦そば たかせ)

からと屋【下関市】

下関名物“ふく”とセットでも味わえる、魚市場近くのお店

(画像提供:カモンワーフ)

下関の観光地といえば、水族館「海響館」や、ふく(フグ)のセリで知られる「唐戸市場」。そのすぐそばにあるシーサイドモール「カモンワーフ」でおいしい瓦そばが食べられます。

(画像提供:カモンワーフ)
瓦そば 1瓦2人前2420円~

2階の「からと屋」は、すぐ隣の唐戸市場から毎日新鮮な魚介を仕入れている、海鮮やふくのおいしいお店。瓦そばも名物で、瓦をアツアツに焼いて提供してくれます。

ミニふく天丼(660円)やミニ海鮮丼(660円)をプラスすれば、下関の“うまいもん”を満喫できます。

(画像提供:カモンワーフ)
下関名物御膳 2750円

1人前の瓦そばにふく刺しやふく天丼が付いた「下関名物御膳」もおすすめ。また、軽めに食べたいという人向けに、1人前単品の「ミニ瓦そば」(1210円)もありますよ。

■からと屋
[住所]山口県下関市唐戸町6-1 カモンワーフ2階
[営業時間]11時~15時(LO14時)、17時~23時(LO22時)
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR下関駅よりサンデン交通バスで7分【車】中国道下関ICより約15分
[駐車場]あり(30分無料、以降30分120円)※1清算につき2000円以上の利用で1時間無料
「からと屋」の詳細はこちら

(画像提供:カモンワーフ)

瓦そば柳屋 長門湯本店【長門市】

静かな温泉街の古民家で味わう瓦そば

(画像提供:瓦そば柳屋)

室町時代の開湯以降、藩主から庶民にまで広く利用されてきた山間の名湯・長門湯本温泉。「瓦そば柳屋 長門湯本店」はそんな温泉街の、築70年を越える古民家複合施設「だいご長屋」の1階にあるお店です。

(画像提供:瓦そば柳屋)
かわらそば しらすめしセット 1人前1958円※写真の瓦そば部分は2人前

1人前(1342円)から単品でもオーダーできますが、おすすめは「かわらそば しらすめしセット」などのセットもの。しらすめしは、地元・北浦産の釜揚げしらすに、ご当地ブランドの安岡ネギ、生姜、柑橘、地元産の甘辛い大津醤油をかけて味わいます。

瓦そばは3人前までは1枚の瓦で提供されるので、2~3人でシェアしつつ、それぞれのご飯を味わうのも楽しそうですね。

(画像提供:瓦そば柳屋)

テイクアウトメニューも多く、小ぶりな容器に入った「テイクアウト瓦そば」(885円)や、注文を受けてから焼き上げる「みたらし団子」(1本172円、4本セット648円)などがあります。温泉街の川沿いに腰掛けて味わうのも一興です。

■瓦そば柳屋 長門湯本店
[住所]山口県長門市深川湯本1325-1
[営業時間]11時~19時(LO18時30分)
[定休日]火・第3水
[アクセス]【電車】JR長門湯本駅より徒歩13分【車】中国道美祢ICより約30分
[駐車場]なし※長門湯本温泉駐車場利用(【平日】最初の2時間200円、以降1時間100円【土・日・祝】最初の1時間200円、以降30分100円【曜日に関わらず18時~翌8時】1時間50円)
「瓦そば柳屋 長門湯本店」の詳細はこちら

(画像提供:瓦そば柳屋)

長州苑 香山【山口市】

国宝・五重塔の門前で味わう瓦そば

(画像提供:写真AC)
瑠璃光寺五重塔(画像提供:写真AC)

室町時代に大内氏が京にならって街作りをし、“西の京”とうたわれた山口市。国宝・瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔は大内文化の粋(すい)とも言われます。「長州苑 香山(こうざん)」は、瑠璃光寺の門前にある食事処です。

(画像提供:長州苑 香山)
瓦そば 2名盛り2420円(画像提供:長州苑 香山)

ここも瓦をアツアツに焼いて提供してくれます。「1名盛り」(1320円)からオーダーできるのもうれしいところ。さらに麺大盛り(プラス330円)にも対応してくれます。

山口市は2024年1月、ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」において3番目に選出されています。そんな魅力的な山口市で、瑠璃光寺観光といっしょに瓦そばも味わってみてくださいね。

■長州苑 香山
[住所]山口県山口市木町1-6
[営業時間]11時~14時
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR新山口駅よりタクシーで30分※県庁前バス停より徒歩10分、JR山口駅よりコミュニティバスで15分※香山公園五重塔前バス停より徒歩すぐ【車】中国道山口ICより約10分
[駐車場]あり(無料)
「長州苑 香山」の詳細はこちら

瓦そば柳屋 山口 一の坂川店【山口市】

桜やホタルの名所、一の坂川ほとりの小さなお店

(画像提供:瓦そば柳屋)

「瓦そば柳屋 山口 一の坂川店」は、春は桜、初夏にはホタルの名所となる一の坂川のほとり、風情ある街並みの中に佇むお店です。店内に一歩入れば、温まった瓦から立ち上る香ばしい香りでいっぱい!

(画像提供:瓦そば柳屋)
瓦そば 1人前1342円(写真は2人前)

瓦そばが運ばれてくると、おすすめの食べ方を丁寧に教えてくれます。まずは薬味を入れずに具とそばだけで味わい、途中で薬味を入れて“味変”を楽しみつつ、最後にパリパリのおこげを味わいましょう。わかめむすびセット(1628円)や、牛めしセット(1848円)などもおすすめです。

テイクアウトの瓦そば(885円)や、みたらし団子(1本172円、4本セット648円)、アイスキャンディ(1本216円)なども食べ歩きやお土産にピッタリ。散策の途中に立ち寄ってみてくださいね。

■瓦そば柳屋 山口 一の坂川店
[住所]山口県山口市新馬場2-2
[営業時間]11時~16時(テイクアウトは17時まで)
[定休日]水・第3木
[アクセス]【電車】JR山口駅より徒歩15分【車】中国道山口ICより約15分、湯田温泉スマートICより約20分
[駐車場]なし※周辺に有料駐車場あり
「瓦そば柳屋 山口 一の坂川店」の詳細はこちら

(画像提供:瓦そば柳屋)

うどん茶屋 橙々亭【萩市】

萩ならではのご当地食材にこだわった一品が味わえる

(画像提供:道の駅萩往還)
道の駅 萩往還

維新の志士たちも駆け抜けた、江戸時代の街道・萩往還(はぎおうかん)。「道の駅萩往還」はその街道沿い、旧萩城下町の入り口にある道の駅です。ここの食事処「うどん茶屋 橙々亭」にて、瓦そばを味わえます。

(画像提供:道の駅萩往還)
瓦そば 2人前2300円(1人前1300円、3人前3400円)

1人前からオーダー可能で、熱く焼いた本場・石州瓦に載せて提供してくれます。トッピングの牛肉には、萩生まれ萩育ちのご当地ブランド牛・長萩和牛(ちょうしゅうわぎゅう)を使うこだわりよう。

つゆも萩特産の甘辛い醤油を使用し、奥行きのある味わいで薬味との調和もまろやかです。

■うどん茶屋 橙々亭
[住所]山口県萩市椿字鹿背ヶ坂1258 道の駅萩往還内
[営業時間]11時~16時(LO15時45分)
[定休日]なし※臨時休の場合あり
[アクセス]【車】小郡萩道路絵堂ICより約15分
[駐車場]あり(無料)
「うどん茶屋 橙々亭」の詳細はこちら

(画像提供:道の駅萩往還)

めん処 瓦屋【美祢市】

瓦そば最後の砦! 24時間気軽に利用できるお店

(画像提供:西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社)
美東瓦そば1200円

山口にドライブしたけど、つい瓦そばを食べそびれてしまった…。そんな人にズバリおすすめのお店が「めん処 瓦屋」。中国道・美東サービスエリアの上り線フードコートにあるお店です。

(画像提供:西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社)
見蘭牛瓦そば1850円

24時間、1人前からオーダー可能で、しっかり瓦を熱して提供してくれます。スタンダードな「美東瓦そば」のほか、山口のブランド牛・見蘭牛(けんらんぎゅう)をたっぷり載せた「見蘭牛瓦そば」も肉の旨味たっぷりでおすすめ。

(画像提供:西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社)

美東サービスエリアは中国道と山陽道が分かれる直前にあり、山口県はもちろん九州のお土産なども豊富で、立ち寄る人も多いところです。

「めん処 瓦屋」があるのは“上り線”なので間違えないよう気を付けてくださいね。ちなみに、高速道路に乗らなくても一般道からも利用できます。

■めん処 瓦屋
[住所]山口県美祢市美東町真名646
[営業時間]24時間
[定休日]なし
[アクセス]【車】中国道美祢ICより約8分
[駐車場]あり(無料)
「めん処 瓦屋」の詳細はこちら

(画像提供:西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社)

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。

Topics

tag

この記事に関連するエリア

この記事に関連するキーワード