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4.0
近藤勇の生家宮川家は、甲州街道上石原宿の北方約2.4km、人見街道と小金井に通じる道の辻にありました。屋敷の広さは約2,120坪(約7,000平方m)、主屋のほかに蔵屋敷や文庫蔵、納屋などがありました。庭内には築山が築かれ、屋敷の周りにはケヤキやカシなどが植えられ、裏手には竹林がありました。富農であり篤農家であった、近藤勇の実父宮川久次郎は、天然理心流近藤周助を招いて屋敷内の納屋を剣術道場とし、勇が周助の養子となった後は、この宮川家の道場が調布・三鷹地域の出稽古先として大いに賑わったと伝えられています。 生家は、昭和18年(1943)、陸軍調布飛行場から飛び立つ戦闘機の妨げになるとの理由で取り壊されました。現在は、勇が生まれた時に産湯に使ったと伝えられる井戸が残されているだけで、当時の面影をうかがい知ることはできませんが、調布市郷土博物館には、宮川家の協力を得て復原した生家模型(縮尺30分の1)が展示されています。 井戸に隣接して、昭和元年(1926)に東京一円の軍人たちによって建てられた近藤神社があります。また、人見街道を挟んだ地に天然理心流道場「撥雲館はつうんかん」があります。撥雲館は、勇の婿養子である勇五郎が明治9年(1876)に開いた道場で、その名は山岡鉄舟が命名し、看板に揮毫きごうしたと伝えられています。 昭和52年4月25日に調布市の指定史跡に指定されました。 【料金】 料金なし
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