赤ちゃんが生まれて、子育てがスタートしたら毎日慌ただしいかな…。妊娠中だけど今のうちに、夫婦でゆったりのんびりした旅行が楽しみたいな…。とはいえ、妊娠中の遠出はちょっと心配。でも、そんな時期にこそ夫婦ふたりの特別な旅が楽しめるともいえます。
そこで今回は、マタニティ旅行、略して「マタ旅」について、その魅力や注意点、先輩夫婦の体験などをご紹介します。妊娠中の旅行の注意点は是非パパも一緒にチェックしてくださいね!
記事配信:じゃらんニュース
<マタ旅の魅力>
・夫婦ふたりきりの大人旅を楽しめる!
・ストレスから解放されリフレッシュ!
・新しい家族を迎える心構えができる!
美しい景色を眺めながら夫婦で語り合うのがいい
妊娠中のマタニティ旅行=マタ旅は、育児スタート前に夫婦ふたりの時間を過ごせるのが魅力。では、身重な体で旅行に行くことは大丈夫なのか?産婦人科医の竹内先生は「定期健診で問題がなく、体調がよければ大丈夫でしょう。
もちろん絶対に大丈夫とは言えないので、決して無理をしないで。大自然に触れてリフレッシュすると、妊娠中の不安も消えて、ストレス発散になるでしょう」という。
ページ下の注意点を確認して「マタ旅」を楽しもう!
私たちも「マタ旅」を楽しみました
子どもの名前を決めて夫婦の絆が深まった。


妊娠7カ月の頃、旦那と2人で沖縄へ行きました。妊娠中だとできないことも多く、産後に子連れでこよう!と約束できて嬉しかったです。夫婦ふたりの最後の時間で、子どもの名前を決めたり話したりで絆が深まりました。
妊娠中と伝えると配慮やサービスがある。


宿では妊娠中であることを伝えると、できるだけ歩かなくてすむ近い部屋や席を取ってもらえました。駐車場の優先エリアにもマタニティマークがあり、気兼ねなく停められました。
この時期にしか撮れない写真がたくさん撮れた。


夫が「海でおなかの赤ちゃんと3人で綺麗な写真が撮りたい!」と希望し、妊娠8カ月に入ってすぐに、宮古島へ行きました。遅めの夏休みでのんびりデトックスの旅を楽しみました。
ミッキー&ミニーが母子手帳にサイン!


7カ月の時に「主人との最後の旅行」と思い、ディズニーシーに2泊3日で行きました。妊婦だと待ち時間がないサービスを利用。主人とゆっくり時間を過ごすことができてよかったです。
【妊娠中の旅行】やっていいこと ダメなこと
「マタ旅」中のトラブルを防ぐには、どんなことに気をつけたらいいのでしょう。
旅行先から宿選びまで、やっていいことダメなことを産婦人科医の竹内先生に伺いました。
■産婦人科医 竹内正人先生
総合旅行業務取扱管理者資格を持つ産科医。『妊娠中から授乳中のママのための食事と栄養お悩み解決ブック』(かんき出版)など著書多数
おすすめの時期
妊娠5~7カ月の安定期の間がベター。
それぞれの人の体調によるが、一般的に安定期と言われる妊娠5~7カ月くらいが、旅行に出かけるには最適の時期。つわりも治まって、特にトラブルもなく体調が良いなら、妊娠4~8カ月ぐらいでも大丈夫。無理をせず、まずは自分の体調と相談を。
初期やつわりの間、臨月もやめておいて。
妊娠12週前までは、流産の可能性があるのでご注意。つわりもある妊娠初期は、あまりおすすめしない。また臨月近くは、おなかが張りやすくなる心配があり、万一、産気づくと大変なので避けたい。産休に入ってから行く場合は、1泊くらいの近場にしよう。
旅行先・ルート組み
移動時間が2~3時間以内の近場にしよう。
温泉地などは産院が少ないので、いざという時にかかりつけ医のところへ戻ってこられる、車や電車で2~3時間以内の近場がベター。ルート組みも欲張らず、滞在型の宿でゆっくり過ごすか、行き帰りに1~2カ所に寄るくらいののんびりプランで。
万一のことを考えると海外はおすすめしない。
妊娠中の海外旅行はおすすめしない。もし、海外でお産になると、保険が使えず巨額の出費になることがあるのでご注意。また、妊娠中だと危険を伴うアクティビティはNG。あれもこれもと詰め込むと疲れておなかが張ることもあるので無理をしないで。
宿選びのポイント
マタニティプランがある宿だと安心。
宿泊予約時に「妊娠している」ことを伝え、快く受け入れてくれる宿を選ぼう。「マタニティプラン」のある宿ならさらに安心。姿勢が楽になる抱き枕や、マタニティ用パジャマ、ノンカフェイン飲料など、妊婦さん専用のものを用意してもらえることもある。
妊娠していることを宿に隠すのはやめよう。
最近は妊婦さん歓迎の宿も増えているが、なかには「宿泊中に何かあったら困る」と、妊婦さんの受け入れを嫌がる宿もある。予約時に「妊娠している」と伝えていないと宿泊を断られることも。めったにないが、宿泊できないと困るので予め確認しよう。
移動中の注意
まめに休憩をとって水分補給をしっかり。
妊娠中はトイレも近くなるので、長距離移動はいつもより短めの感覚で、まめに休憩をとるのがポイント。休憩時には体を動かすことを心がけ、水分補給も忘れずに。飛行機の場合は、医師の委任状が必要な場合があるので、予め航空会社に確認しよう。
時間に余裕のない移動は無理をしがちなのでダメ。
妊娠中は血液量が増え、血栓ができやすくなり、同じ姿勢をとり続けるとロングフライト症候群になりやすいので注意。時間やスケジュールに余裕がないと、長距離移動を休憩なしで走行し続けるなどの無理をしがち。時間に余裕を持って行動しよう。
マタ旅に持って行くもの
妊婦さんは大きなおなかで移動するので普段より疲れやすいもの。姿勢が楽になるグッズや、変わりやすい体調を調整するグッズを持参しておくと便利だ。
□ 母子健康手帳・保険証 旅先の病院で受診する可能性もあるので、必ず忘れないで
□ ブランケット 肌寒い時に膝掛けにしたり肩にかけたり、1枚あると便利
□ パジャマ 宿の浴衣だと、おなかがはだけて冷えることがある
□ クッション 長時間の移動に、姿勢が楽になるように使えて役立つ
□ 保湿クリーム 肌が乾燥するとかゆくなるので、持って行くと楽
□ ポリ袋 気分が悪くなった時に使える。汚れ物を持ち帰る時にも
□ 処方されている薬 市販薬は控えたいので、処方薬を忘れずに
万一のトラブルどうする?
トラブルの多くは、旅行に行ったからではなく、もともと体調が悪いとか、合併症があったものが、たまたま旅先で発症したということが多い。そのため、旅行に行くから注意するというのでなく、常に妊娠経過を良好に保つように、無理をせず、体調管理を心がけよう。
万一旅行先でトラブルになったら、まずはかかりつけ医に相談を。もしもの時のために、旅先の近くにある産婦人科などの医療施設を調べておくと安心だ。
妊婦さんの心身を癒すおもてなし宿とは?
お風呂
安心して温泉を楽しむ家族だけのお風呂時間
家族風呂や貸切風呂は、家族の目が届くから体調の変化が気になる妊婦さんも安心して温泉を楽しめる。部屋付きの露天風呂なら、部屋から移動せず好きなときに好きなだけお風呂に入れるのがうれしい。
Check Point
□家族風呂があるか
□部屋付き露天風呂があるか
食事
体にやさしい食事やゆったりできる部屋食
赤ちゃんが生まれる前に、夫婦ふたりや家族とゆったり旅をするときの楽しみのひとつが食事。妊婦さんの体に配慮した食材でとっておきの一品を作ってくれる宿も。部屋では、カフェインレス飲料で寛ぐこともできる。部屋食なら、移動がなくてラク。
Check Point
□食物アレルギー対応できるか
□部屋食できるか
□カフェインレス飲料はあるか。ある場合、有料か無料か
そのほか
心地よい滞在ができるプラスアルファのサービス
大きなおなかが気になってなかなか眠りにつけない妊婦さんには、抱き枕やおなかのゆったりしたマタニティパジャマを用意。電子レンジやポットがあれば、お部屋でいつでも温かいものを飲んでほっとできる。
Check Point
□抱き枕の貸出をしているか
□マタニティパジャマの貸出をしているか
□電子レンジの貸出をしているか
□沸騰できるポットの貸出をしているか
□タオルを追加で頼めるか。追加できる場合、有料か無料か
※この記事は2017年2月時点での情報です
じゃらん編集部
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