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2019.01.16

国内の「露天風呂付き客室」がある秘湯温泉宿15選!おこもり旅におすすめ【全国】

11.別亭やえ野【群馬県・水上温泉】

季節を変えて訪れたくなる旬をちりばめた懐石料理。

別亭やえ野
別亭やえ野
客室「くるみ」は和室とベッドルームに加え、プライベートダイニング付き。豪雪地帯であるため、お風呂はどの客室も半露天の造り
別亭やえ野
別亭やえ野
客室「さくら」は12.5畳のゆったりとした和室が主室で、広縁にソファを配置。浴槽は石の肌触りが心地よい洗い出し仕上げ
別亭やえ野
朝食は湯葉や月夜野納豆など体に優しいおかずが基本。籠入りの小鉢など朝から気分が上がるよう見せ方にも気を配る
別亭やえ野
旬の地元食材を優先的に使用する
別亭やえ野
屋外に向けてソファが置かれたラウンジ。冬はしんしんと積もる雪、春になれば咲き誇る桜を眺められる

到着するとエントランスでスタッフがにこやかに出迎えてくれる。そのまま渡り廊下を歩き、客室の中へ。宿の入り口にフロントはなく、ルームチェックインというシステム。奥利根の大自然に抱かれた環境で離れがわずか4室、プライベートを重視した、別荘感覚で泊まれる宿だ。

館内のパブリックスペースは、エスプレッソマシーンが置かれたラウンジのみ。そのため、食事は朝夕ともに客室まで運ばれてくる。厨房を任されているのは、金川進料理長。銀座の老舗料亭で積んだ経験を糧に、独自の解釈を施した月替わりの懐石料理で勝負する。独自の解釈とは、地元食材を巧みに取り込むこと。春の山菜、秋のきのこ、冬の根菜など奥利根周辺は食材の宝庫。県内に目を広げれば、希少な増田牛をはじめブランド肉の生産も盛んだ。食べることで旬を知り、訪れた土地を体感する。そんな一期一会の山の味覚が、滞在したゲストを魅了している。

●離れの宿情報
離れ客室数:全4室
温泉風呂付き客室:4室
食事場所:客室
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食3万3000円~

別亭やえ野
TEL/0278-72-1266
住所/群馬県利根郡みなかみ町綱子356
アクセス/関越道水上ICより15分
「別亭やえ野」の詳細はこちら

12.ネストイン箱根 ヴィラスイート【神奈川県・仙石原温泉】

森に抱かれた静かなヴィラで「巣まう」ように滞在する幸せ。

オーベルジュ鈴鐘
\客室「垂水(たるみ)」/居間に置かれているピアノはドイツで約100年前に作られたブリュートナー社製。寝室の窓から池を眺められる。
オーベルジュ鈴鐘
\客室「峰延雲(みねはぐも)」/大涌谷や箱根山を一望できる眺めのよいロケーション。ベッドルームは2つあるので二世帯やグループ向き。
オーベルジュ鈴鐘
「垂水」の露天風呂は池に面しながら人目を気にせず入浴できる
オーベルジュ鈴鐘
2つある「峰延雲」のベッドルームはそれぞれ専用のお風呂付き
オーベルジュ鈴鐘
客室「星林」はリビングとベッドルームが一間続きで広く開放的。家具はいずれもオーダーメイド
オーベルジュ鈴鐘
すべての客室にある薪ストーブ。その暖かさは格別
オーベルジュ鈴鐘
秋の八寸。栗や菊など旬の味覚が満載。料理はすべて夕食の一例
オーベルジュ鈴鐘
伊勢エビの具足煮。一般的な醤油ではなく白味噌や卵黄、汲み上げ湯葉を使うオリジナルの味
オーベルジュ鈴鐘
神戸牛炭火焼き。スライスしたわさびの鮮烈な辛みが牛肉の甘い脂と見事にマッチ
オーベルジュ鈴鐘
旅館だった築100年以上の家屋を料亭として再生

かつて文人墨客が逗留し、仙石原の老舗旅館として愛されてきた「俵石閣」。2年前のリニューアルで、まるで異なるスタイルに生まれ変わった。木々が鬱蒼と茂る山肌に、新たに建てられたのが11棟のヴィラスイート。コンセプトは宿名のネストにかけて、箱根に「巣まう」豊かさを体感してもらうこと。だから最も高い場所にある客室には天体望遠鏡を置き、また別の客室にはグランドピアノがあるように、まるでセカンドハウスに泊まるようなくつろぎの場を演出する。すべての客室は間取りも内装も異なるものの、共通していることもある。例えば、建物は無垢のカラマツを使用しているので、室内は森のような香りがすること。寒い時期は薪ストーブで暖を取れること。テレビを置かないのは「贅沢な沈黙」を楽しんでもらいたいため――。できれば別荘のように連泊したいもの。日々の生活でズレがちな体内時計が自ずとリセットされるはずだ。

●離れの宿情報
離れ客室数:全11室
温泉風呂付き客室:11室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食6万2650円~

ネストイン箱根 ヴィラスイート
TEL/0460-83-9090
住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1290
アクセス/東名御殿場ICより25分
「ネストイン箱根 ヴィラスイート」の詳細はこちら

13.風の森【佐賀県・奥武雄温泉】

離れまでカートで移動。非日常の時間がはじまる。

風の森
\客室「天」/客室の窓は全開放型で、開けるとウッドデッキと一体化したかのよう。夜は間接照明の柔らかな光の中、プライベートな時間を過ごせる。
風の森
\客室「稜(りょう)」/室内や露天風呂から山の稜線を望む見晴らしのよい部屋。オークの木が爽やかな印象で、ベッドはシモンズ社製の別注品。
風の森
客室「月」。露天風呂はガゼボ付きでアジアンリゾート風
風の森
風の森
ドリンクやスナックが用意されたバーラウンジはセルフで利用する仕組み。デザイナーズチェアが置かれた空間でお気に入りの椅子を探す楽しみも
風の森
ロビーと食事処、談話室がある母屋。山の斜面に広がる敷地は5500坪ある
風の森
鮮魚と野菜のお造り「海と大地の盛り合わせ」は夕食の名物のひとつ
風の森
佐賀産黒毛和牛の溶岩焼き。焼きたてを味わうことができる

フロントでチェックインを済ませると、電動カートに乗って客室へ。11棟ある客室は、そこから100メートル以上離れた山の上に点在する。宿の施設はフロントや食事処がある母屋と客室、そして客室エリアの中央にあるバーラウンジだけ。どの部屋も専有面積が100㎡はある広さながら、定員は2名限定。木々に囲まれた山の中、ふたりでじっくりとおこもりするのにふさわしい宿だ。

施設のデザインは、北欧と和の融合がコンセプト。モダンな雰囲気でありつつ、明るい色の木を多用した空間はナチュラルで温かみが感じられる。すべての客室に共通しているのが、露天風呂を備えたウッドデッキがあること。温泉はとろりとしており、まるでローションを思わせるなめらかな肌触り。開放的な環境で、良質なお湯を心ゆくまで堪能できる。夕食は佐賀の食材をふんだんに使った創作会席。ふたりの記憶の新たな1ページが、日々ここで生まれ続けている。

●離れの宿情報
離れ客室数:全11室
温泉風呂付き客室:11室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:16歳以上
料金:1泊2食2万6070円~

風の森
TEL/0954-20-6060
住所/佐賀県武雄市西川登町小田志17275
アクセス/長崎道嬉野ICより5分
「風の森」の詳細はこちら

14.環翠楼【新潟県・村杉温泉】

徐々に失われつつある日本家屋の伝統美を知る。

環翠楼
環翠楼
\客室「寛ぎの明治の間」/和室は本間と次の間の二間続きで着替えの間もある贅沢な造り。美しい丸窓や欄間など伝統家屋のよさがそこかしこに。
環翠楼
「寛ぎの明治の間」の露天風呂。庭の竹林を眺めながら入浴できる
環翠楼
土壁が温かみを演出する「和みの昭和の間」。10畳ひと間で露天風呂には信楽焼の丸い浴槽がある
環翠楼
食事は朝夕ともに客室にて。夕食は月替わりの会席料理。酒どころ新潟の銘酒も揃う
環翠楼
冬限定の名物、醍五味鍋。地元の根菜や餅、飛龍頭などが入った豆乳スープ
環翠楼
新緑や紅葉はもちろん雪景色も風情たっぷり

初夏はせせらぎでホタルが舞う約6千坪の敷地内に、わずか9室。『環翠楼』は村杉温泉で江戸時代末期より受け継がれてきた、歴史ある温泉宿だ。建物も大切にされており、2棟ある明治時代築の日本家屋は今も客室として使われている。そのうちのひとつ「寛ぎの明治の間」は露天風呂付き特別室。畳の間でしっとりと和の情緒に浸り、窓から自然豊かな風景を眺めるのは、まさに古き良き日本に身を委ねるひととき。大正時代に建てられた客室もあり、こちらは国の登録有形文化財に指定されている。温泉は日本三大ラジウム泉のひとつに数えられる名湯。万病の湯といわれる温泉とともに、伝統のありがたみをじっくりと噛み締めたい。

●離れの宿情報
離れ客室数:5室(全9室)
温泉風呂付き客室:3室
食事場所:客室
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食1万6350円~

環翠楼(かんすいろう)
TEL/0250-66-2131
住所/新潟県阿賀野市村杉4527
アクセス/磐越道安田ICより15分
「環翠楼」の詳細はこちら

15.飛騨つづり 朧【岐阜県・奥飛騨温泉郷】

奥飛騨の自然に溶け込む合掌造り風離れにこもる。

\合掌造り風離れ/平湯川沿いのなだらかな斜面に立ち並ぶ離れは8棟。背後の木々に溶け込んだどこか懐かしい景観を作り出す。
飛騨つづり 朧
飛騨つづり 朧
客室「和+洋タイプ」の2階は10畳の和室と12畳のベッドルーム
飛騨つづり 朧
すべての客室に巨石を配した露天風呂付き。浴槽は温泉がかけ流しに
隣接する「奥飛騨ガーデンホテル焼岳」の大浴場も利用できる
飛騨つづり 朧
夕食は飛騨牛がメインの会席料理。自社養殖したチョウザメのお造りと奥飛騨キャビアはここだけの味
飛騨牛のステーキ。希少な部位を味わえる

雪深い山里でかつて建てられていた合掌造りの家々。冬はすっぽりと雪に包まれる奥飛騨温泉郷で、その雰囲気を再現したのがこちらの宿だ。急勾配の屋根が特徴的な建物は、いずれもメゾネットタイプ。1階は居間と露天風呂で共通しており、2階の二間は和室のみ、または和洋を組み合わせた2つのタイプがあり、グループでも滞在できる。内装は太い梁などで古民家らしさを表現しつつ、モダンな印象。レトロでありながら居住性のよさに重きをおくのは、ゲストにゆっくりとくつろいでもらうため。奥飛騨エリアでは氷結した滝のライトアップなど冬ならではの楽しみも。かけ流しの温泉が、冷えた体を芯から温めてくれる。

●離れの宿情報
離れ客室数:全8室
温泉風呂付き客室:8室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食3万1470円~

飛騨つづり 朧(おぼろ)
TEL/0578-89-2811(奥飛騨ガーデンホテル焼岳)
住所/岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ヶ根2498-1
アクセス/中部縦貫道高山ICより1時間
「飛騨つづり 朧」の詳細はこちら

※この記事は2018年11月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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