7.草屋根の宿 龍のひげ/別邸ゆむた【大分県・湯布院温泉】
時間とともに表情を変える由布岳の美景を眺めながら。






山頂にふたつの頂がある独特のフォルムを持ち、青空にくっきりと浮かぶ山容は実に堂々たる姿。豊後富士とも呼ばれ、山岳信仰の対象ともなった由布岳は、湯布院のシンボル的存在だ。地元で愛されているのはもちろん、観光客もその眺めを楽しみに訪れるため、宿から由布岳が見えることは自慢のひとつに。その究極のスタイルといえるのが、この宿だ。敷地内にあるのは、離れ5棟の「龍のひげ」と、1棟のフォレストヴィラに5室が入った「別邸ゆむた」。いずれの客室からも由布岳が望めるだけでなく、離れの中には湯船に浸かりながらその姿を目にできるプレミアムスイートも。絶景を独占できる、湯布院でも限られた空間だ。客室は和モダンや民芸調などすべて異なるデザインから好みで選べる仕組み。チェックイン後は基本的にスタッフの入室はなし。森と一体化した客室で、プライベートな時間を存分に楽しみたい。
●離れの宿情報(龍のひげ)
離れ客室数:全5室
温泉風呂付き客室:5室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:10歳以上
料金:1泊2食2万6150円~
8.離れの宿 楓音【栃木県・塩原温泉】
雪降る冬も情緒たっぷり。庭園を眺めつつ憩う。






塩原温泉を流れる清らかな渓流沿いで2017年にオープン。独立した7つの客室でゲストをもてなす、塩原では希少な離れの宿だ。洋室、和洋室、特別室と3タイプある客室で共通しているのが、専用の庭と露天風呂が付いていること。背後の山を借景に、四季折々の表情を見せる庭はゆったりとしたスペースがあり、湯船に身を沈めながら眺めると解放感に包まれる。夕食は食事処の個室で。冬は地元ブランドのとちぎ和牛を使ったすき焼きが人気。ロビーにはフリードリンクコーナーがあり、夕食後はさらに地酒やウイスキーを加えたセルフバーを設置。客室に持ち帰れるサービスが、離れで過ごす夜の時間に彩りを添えてくれる。
●離れの宿情報
離れ客室数:全7室
温泉風呂付き客室:7室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食3万150円~
9.天河山荘【熊本県・飛瀬温泉】
体の芯から癒やされる温泉ジャグジーという愉悦。





県道を離れ、細い山道を辿った先に現れる、隠れ家のような一軒宿。森に点在する離れは二間続きで、古民家風の落ち着いた空間だ。何よりも目を引くのは内湯の大きさ。大人4~5人が湯船に浸かり、足を伸ばしても余りある広さに驚く。2018年7月に新設された客室「瑠璃」のお風呂も独創的。こちらは内湯のほかに露天風呂があり、なんとジャグジー付き。温泉プラスαの心地よさに疲れた体が癒やされていく。「瑠璃」以外のスタンダードルームは内湯しかないかわりに、高台に2つの展望貸切風呂を用意。アクセスは、小さなケーブルカーにて。部屋にこもったり、外の風を感じたりするうち、時間はまたたく間に過ぎていく。
●離れの宿情報
離れ客室数:全7室
温泉風呂付き客室:7室
食事場所:個室食事処
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食2万5920円~
10.庭園の宿 石亭【広島県・宮浜温泉】
カキは小粒でも旨みたっぷり。瀬戸内の恵みを味わい尽くす。






中央に池を配した回遊式庭園があり、その景観を三方から囲むように母屋と離れが立ち並ぶ――。名前の通り美しい庭園を中心に据えた『庭園の宿 石亭』。宮島を間近に望む立地の良さもさることながら、ここは舌の肥えたゲストが集う宿でもある。なによりのお目当ては、瀬戸内で獲れた穴子料理の数々。専門店の系列だけあり、穴子を知り尽くした職人が、前菜で、締めのご飯で、鮮やかな腕前を見せてくれる。冬になるとそこに加わるのが、広島名産のカキ料理。浜焼きにしたり、柚子と取り合わせたりと工夫をこらすなか、料理によっては敢えて一年未満の若ガキを使うことも。若ガキは小粒のため敬遠されがちだが、実は旨みたっぷり。そんなひと品に出合えるのも、産地の宿ならではの醍醐味だ。
できれば早めに荷を解き館内を探索してほしい。洞窟のような空間、ストーブのある書庫…。庭と美食だけではない魅力に気づくはずだ。
●離れの宿情報
離れ客室数:9室(全12室)
温泉風呂付き客室:4室
食事場所:客室(夕食)、食事処(朝食)
宿泊年齢条件:なし
料金:1泊2食3万3630円~
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。