金沢観光といえば、兼六園、ひがし茶屋街など訪れたいスポットがたくさん!
今回は、地元ライターが1日で金沢をお得に賢く巡ることができる北鉄バス1日フリー乗車券を使ったモデルコースをご紹介します。
このコースで金沢をたっぷり満喫してくださいね!
<目次>
■北鉄バス1日フリー乗車券とは
■モデルコース
・金沢駅
・武蔵ヶ辻・近江町市場
・広小路
・広坂・21世紀美術館
・兼六園下・金沢城
・橋場町
・金沢駅
■まとめ
北鉄バス1日フリー乗車券とは

金沢市内の観光地をマイカーで巡ると、細い道や駐車場に困ることが多く大変。
でも、「一つでも多くの観光地を巡りたい!」「少しでもお得に観光したい!」
そんなあなたにおすすめが金沢市内の主要観光地を網羅したバスチケット「北鉄バス1日フリー乗車券」です。
バスの本数が多いので、上手に使えば時間節約になり金沢観光をさらに満喫できますよ。
購入3大メリット
購入当日であれば何度も乗り降りができ、使えば使うほどさらにお得になる乗車券。
ここでは購入メリットを紹介します。

その1.¥500で乗り放題!
たとえば城下まち金沢周遊バスは、1乗車¥200なので何度も乗り降りすれば元がとれます!つまり、使い方次第では、乗れば乗るほどかなりお得。旅行中の交通費の心配も不要です。
その2.北鉄グループ路線バスにも乗り降り自由!
この乗車券で、北鉄路線バス(指定エリア)、城下まち金沢周遊バス、兼六園シャトルに乗車可能。
城下まち金沢周遊バス、兼六園シャトルは、通常朝8:30~夜18:30ごろまで約15~20分間隔で運行しており、乗り遅れても次のバスまでの待ち時間が短いので安心です。
また、路線バスは朝から夜まで運行しているので、朝早い出発や、遅い時間までの観光には大助かりですよ!
その3.入場料の優待も!
乗車券を提示するだけで、金沢を代表する27施設が優待料金で入場できます。
施設例:志摩¥50引き、壊華楼¥100引き
※割引対象施設はホームページ等で確認を
【注意事項】
※まちバス、金沢ふらっとバスなど北鉄グループ以外のバスには使用できないので注意。
※利用可能エリアをこえた場合は、別料金がかかるので注意。
※乗車券は、日付が押印された日のみ有効。
料金と購入方法
料金は大人(中学生以上)¥500、こども(小学生)¥250です。
事前予約等は不要で、当日購入ができます。
主な購入場所は、下記の通りです。
・北鉄駅前センター(金沢駅東口すぐ)
・北鉄グループ東口案内所
・北鉄グループ西口案内所
・北鉄バスサービスセンター 武蔵エムザ店
・片町サービスセンター
金沢駅から旅行をスタートする方は、北鉄駅前センターが便利です。
ほかにも、一部のホテルでの販売もあります。バスの中では販売をしていないので注意しましょう!
利用方法

北鉄路線バスは「うしろ乗り前降りで、運賃はあと払い」です。
乗車の際は、整理券を取りましょう。
(城下まち金沢周遊バス、兼六園シャトルは整理券不要です)
降車の際は、整理券を運賃箱に入れ、必ず1日フリー乗車券の日付が表示されている面を運転手さんに見せましょう。
モデルコース
城下まち金沢周遊バスは2つのルートに分けられます
・右回りルート(金沢駅~橋場町~兼六園~広小路~近江町市場~金沢駅)
・左回りルート(金沢駅~近江町市場~広小路~兼六園~橋場町~金沢駅)
今回は編集部イチオシの左回りルートをご紹介します。
金沢駅

旅のスタートは、金沢駅から。北鉄駅前センターで1日フリー乗車券を購入。
金沢駅構内には観光案内所もあるので、分からないことはここでしっかり解決しておきましょう!
バス停 武蔵ヶ辻・近江町市場 (金沢駅より約10分)
近江町市場
旬の食材や金沢土産探しにおすすめ!明るい声が飛び交う金沢市民の台所へ

金沢旅行のスタートはこちら「近江町市場」から。
金沢駅からバスで約5~10分、徒歩でも約15分と訪れやすい立地も魅力です。
その歴史は約300年。
1690年 袋町の魚市場が、さらに1721年に犀川口の市場がそれぞれ近江町に移り、併合されて現在の近江町市場の原型ができたらしいとのこと。
市場内には鮮魚、青果、精肉、飲食料品、衣料品、飲食店など約180店舗が揃っています。
地物はもちろん全国の旬食材をはじめ金沢土産に最適なグルメや日常の食料品など、様々な食料品が販売されています。新鮮な旬食材と出来立てグルメは購入したお店の店先や店内フードコートで食べられます。包み紙やゴミなどはお店の人に渡しましょう!
また、許可車以外は終日乗り入れNGと毎日歩行者天国なのも特徴です。


定休日は店舗により異なりますが、水曜日が定休日のお店が多いそうです。
夕方16時や17時には、店じまいをする店舗も多いので、訪れるときは早めの時間がおすすめですよ!
[住所]金沢市上近江町50
[営業時間]9時~17時 ※店舗により異なる
[定休日]年始休などあり ※店舗により異なる
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス 10分 バス停 武蔵ヶ辻・近江町市場 降車すぐ
【車】金沢西ICから約25分、金沢東ICより約20分、森本ICより約15分
[駐車場]あり ※近江町いちば館駐車場、近江町パーキングなど
「近江町市場」の詳細はこちら
近江町市場のおそうざい屋(夢屋)
地元客御用達!毎日手作りの石川食を召し上がれ


近江町市場を散策していると、美味しそうな香りにお腹もすいてきますよね
でもその場で立ち食いじゃなく、足を休めてゆっくりと座って食事したい・・!
そんな時、ぜひ立ち寄ってほしいスポットが「近江町市場のおそうざい屋」です。
場所は近江町いちば館の地下、エスカレーター横にあります。
開放感のある店内にはイートインスペースもあるので、ゆっくり座って食事ができます。
同店のグルメは店名の通り、金沢の素材を使った美味しいおそうざいです。
能登生まれのお米である「のとひかり」を使った手作りおにぎり¥100~や能登豚の焼肉弁当をはじめとしたお弁当各種¥390~、近江町市場の新鮮な魚介を使ったお寿司¥390~、すし種が何層にも重なったオリジナルの海鮮ちらし寿司¥680~など。
季節や旬の食材を使ったグルメがリーズナブルな価格で手軽に食べられることが魅力。

イチオシは「加賀野菜五郎島金時の大学芋」¥250
農家から仕入れた鮮度×糖度抜群の大学芋です。同店では五郎島金時をカットする際、イモの痛んだ場所や芽を細かく手作業で取り除いており、苦味や嫌味がない甘い一品に仕上がっています。
TV番組でも紹介された同店の名物です。

同店はいつも変わらない美味しさとスタッフの元気な人柄に、常連客多数。
地元の高齢者から近江町市場で勤務している商売人、毎回金沢を訪れる観光客まで幅広い層のお客様に愛されています。
皆さんも近江町市場を訪れた際は、自慢の味を現地で堪能してくださいね。
明るいスタッフが笑顔で皆さんを待っています!
[住所]石川県金沢市青草町88 いちば館地下
[営業時間]9時~20時
[定休日]水曜日
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス10分 バス停 武蔵ヶ辻・近江町市場降車 徒歩1分
[駐車場]いちば館駐車場を利用
「近江町市場のおそうざい屋」の詳細はこちら
バス停 広小路(武蔵ヶ辻・近江町市場より約10分)
妙立寺
ガイドツアーが大好評!なぜ忍者寺と呼ばれるのか?その秘密は現地で

妙立寺は、バス停 広小路から徒歩2分の場所にあるお寺です。
別名:忍者寺とよばれており金沢市民に広く親しまれています。
忍者寺とよばれ始めた由来は、当時、三代目藩主であった前田利常公が幕の加賀征伐に備え敵が攻めてきた時の策として万が一の場合の出城として同寺院を移築建立したことがはじまり。
堂内には敵から身を守るため、「隠し通路」や「落とし穴」など多くの仕掛けがほどこされました。
その複雑な構造や仕掛けからいつからか忍者寺とよばれていったそうです。
多くの階段や迷路状の廊下などの構造は全国でも珍しく注目され続けています。

見学は、ガイドの説明を聞きながら学べるツアー形式。
そのため電話での事前予約が必須、ツアー開催時間も決まっているため注意が必要です。
ガイドが当時の様子や仕掛けをユーモア交えて丁寧に紹介してくれるので、理解が深まります。訪れる価値のあるお寺ですよ。
[住所]石川県金沢市野町1-2-12
[営業時間]季節により異なる
【平日】9時~16時
【土日祝日】9時~16時30分(冬期は平日と同じ)
[定休日]1月1日 及び法要日
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス15分~20分 バス停 広小路降車 徒歩2分
[駐車場]なし ※周辺に有料駐車場あり
[料金]大人¥1,000 小学生¥700 ※大人は中学生以上、未就学児は見学不可
「妙立寺」の詳細はこちら
にし茶屋街
静かで落ち着いた雰囲気の茶屋街。情緒あふれる建物見学や、スイーツ散策してみては


にし茶屋街は他の2つの茶屋街とは少し離れた場所にあり、1820年に加賀藩から公許された花街のひとつです。
メインストリートには、趣のある街並みが広がりお土産屋さんやスイーツ店もあります。
お茶屋跡地に当時の建物を再現した「西茶屋資料館」もあり、こちらも必見です!
大正時代の作家の島田清次郎の小説の舞台になったということで島田清次郎の資料が館内に展示されています。
妙立寺から歩いて7分ほどの距離なので、バスを待っている時間にふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「にし茶屋街」の詳細はこちら
バス停 広坂・21世紀美術館(広小路より約10分)
金沢21世紀美術館
全身でアートを体感!金沢を代表するアートスポットへ

金沢21世紀美術館は、『まちに開かれた公園のような美術館』が建築コンセプト。
誰もがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いや体験が可能となる公園のような美術館を目指しています。
このため建物には表と裏のないガラスのアートサークルが採用され、明るさや開放感にも十分に配慮。
気軽さ、楽しさ、使いやすさがキーワードのこれまでにない美術館です。
金沢市民からは、「21美」や「まるびぃ」とよばれ、憩いの場所として親しまれています。

注目作品1 緑の橋
春にはウツギやシャガ、夏にはギボウシやアジサイ、秋にはハギ、冬にはツワブキなど、多様な植物が四季を通じて絶妙なバランスで配置されているのが特徴。わずか14センチの厚さの壁の両面に植栽されているのは、金沢の気候に適した約100 種類の植物だそうです。

注目作品2 スイミング・プール
上部から見下ろすと、深い水で満たされているようなプール。
鑑賞者はこの内部にも入ることができ、プールを見下ろして水の中に人を見つけたときの驚き、内部からの水上を見上げる眺めなど多様な捉え方ができる作品です。
同美術館では、季節ごとに様々な展覧会やイベントを催しているので、事前にチェックしてから見学することをおすすめします。作品を鑑賞した後は、館内にあるキッズスタジオやアートライブラリーなどアートを存分に満喫しましょう。時間を忘れてのんびり過ごしたりと思い思いの過ごし方を楽しんでみてくださいね。
[住所]金沢市広坂1-2-1
[営業時間]【展覧会ゾーン】10時~18時(金・土曜日は20時まで) 【交流ゾーン】9時~22時 ※各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
[定休日]【展覧会ゾーン】 月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始【交流ゾーン】 年末年始 ※各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる。
[料金]美術館の建物への入館(交流ゾーン)は無料、展覧会ゾーンへの入場は展覧会観覧券(有料)が必要※各展覧会により料金は異なる
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス 15~20分 バス停 広坂・21世紀美術館 降車すぐ【車】金沢西・金沢東ICより約20分、森本ICより約25分
[駐車場]あり※(駐車場利用時間)8時30分~23時(23時~翌8時30分の時間帯は入出庫不可)、(料金)基本料金…はじめの30分は無料、以降30分ごとに¥150、23時~翌朝8時30分の間は¥1,000
「金沢21世紀美術館」の詳細はこちら
Fusion 21
美味しい料理と素敵なロケーションに、お腹も心も大満足!

金沢21世紀美術館でのアートの鑑賞後には、疲れた足を休ませながらゆっくり美味しい食事を楽しみませんか。
同美術館内にある「Fusion 21」では、加賀野菜や旬の食材をふんだんに使った料理を楽しむことができます。

おすすめは、ビュッフェ形式の前菜と選べるメイン料理がセットになった「フュージョンランチ」¥1,800です。
パレット形の白いお皿に好きな前菜をのせて、あなただけのオリジナルの一皿を作ることができます。
ほかにも、近江町直送の魚料理やシェフおすすめの肉料理がメイン料理になった「シェフズランチ」¥2,300や濃厚な能登牛を楽しめる「能登牛ステーキランチ」\3,300も用意されています。

店内は、建物の壁面に沿ってゆるやかなカーブを描く円弧状のハイテーブルにハイチェアが揃い白のインテリアで統一されたオシャレな空間。
窓の外にあるアート作品を眺めながら、優雅なランチタイムを過ごすことができますよ。
[住所]金沢市広坂1-2-1(金沢21世紀美術館内)
[営業時間]10時~20時※ランチタイム 11時30分~14時(ラストオーダー 14時)
[定休日]月曜日(祝日の場合は火曜日)
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス15分~20分 バス停 広坂・21世紀美術館前降車すぐ
[駐車場]金沢市役所・美術館駐車場を利用 ※有料
「Fusion 21」の詳細はこちら
兼六園
金沢といえばこちら!日本三大名園の一つ「兼六園」へ

金沢といえばまず「兼六園」とイメージする人も多いのではないでしょうか。
同園は、水戸の偕楽園(かいらくえん)、岡山の後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園の一つです。
優れた景観の代名詞である六勝(宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望)を兼ね備えた庭園ということで「兼六園」と名づけられたそうです。園内は広いので、じっくり隅々まで堪能するのもおすすめですが、今回ここだけは見逃せない代表的な3スポットを紹介します。
みどころ1 「徽軫灯籠」(ことじとうろう)
兼六園の象徴でもあるスポット。灯籠は足が二股になっており、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ていることから名づけられたとのこと。かたわらのモミジの古木、曲水に架かる虹橋と一体となって優れた風景は圧巻。

みどころ2 「花見橋」
花の季節になると、桜、カキツバタ、サツキ、ツツジが咲き誇る。夏は緑陰、秋の紅葉、冬の風景も必見。擬宝珠の欄干があり粋な風情を感じることができます。心落ち着かせて、ゆっくり眺めてみてはいかがでしょうか。

みどころ3 「唐崎松」
国内随一の枝ぶりを誇る樹木。13代藩主・前田斉泰が近江八景の一つである琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松です。毎年、雪の重みによる枝折れを防ぐため「雪吊り」がほどこされています。
園内には他にもみどころがたくさん。また季節ごとに訪れると、違った表情を楽しむことができますよ。
[住所]金沢市兼六町1
[営業時間]季節により異なる【7時~18時】3/1~10/15【8時~17時】10/16~2月末
[定休日]年中無休
[アクセス]【電車】金沢駅よりバス バス停 広坂・21世紀美術館前から徒歩3分 (真弓坂口)、金沢駅よりバス バス停 兼六園下・金沢城から徒歩5分 (桂坂口)、【車】北陸自動車道 金沢西、金沢東ICから約30分 北陸自動車道 金沢森本ICから約20分
[駐車場]なし ※周辺に有料駐車場あり
[料金]大人¥310 小人¥100※大人は18歳以上、小人は6歳以上18歳未満
「兼六園」の詳細はこちら
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