3.利尻島・礼文島 離島の色彩をめぐるアイランドホッピング。

1日目は“利尻ブルー”の海を旅する
エメラルドグリーンの浅瀬から群青色の沖合へ。パドルを漕ぎ、シーカヤックがゆっくりと進んでいくと眼下の海の色はドラマティックに変化していきました。南国の海とはまた表情の異なる、クリアで深い色に、思わずため息がこぼれてしまいます。
北海道最北部、日本海上に浮かぶ利尻島。アイヌ語で“高い・島”を意味する“リイ・シリ”の名を持つこの場所は、火山活動によって生まれた円形の島です。中央にそびえ立つ標高1721mの利尻岳から流れ出す真水を多く含んだ海は、“利尻ブルー”とも表現されています。鴛泊港を起点に岸壁の続く海岸線をゆっくりとめぐるシーカヤックツアーは、その美しい色彩の世界を旅する、とびきりのひとときでした。
シーカヤックツアーの後は、利尻岳を望むビュースポットの「オタトマリ沼」を訪れることにします。「利尻亀一 オタトマリ沼店水産工房・味工房」の絶品海鮮丼を味わってから湖畔に出ると、目の前には凪いだ湖面に映り込む利尻岳の美しい姿がありました。
北の海に浮かぶ、果ての島。ここには、わざわざ時間をかけて訪れるだけの価値があります。





2日目 礼文島へ
翌日は利尻島からフェリーで45分ほどの礼文島へ向かいます。2500人ほどが暮らすこの島は、日本最北端の有人島です。そして、300種以上もの高山植物が自生することから“花の浮島”とも呼ばれる場所です。最高地点でも標高490mほどの礼文島にこれほど豊富な高山植物が生息する理由は、寒く風が強い島の自然環境によるところが大きいのだといいます。
礼文島では、トレッキングを楽しむことにします。島内にはいくつものトレイルがありますが、今回歩いたのは、5時間30分ほどのトレッキングを楽しめる「岬めぐりコース」です。島の最北に位置するスコトン岬から海岸線を南下し、ゴロタ岬、西上泊、浜中へ。レブンウスユキソウやレブンアツモリソウ、レブンキンバイソウなどの稀少な高山植物に彩られた道のりは、まさに絶景の連続です。特に澄海岬の眺めは圧巻で、コバルトブルーの海と断崖、そしてカラフルな花々が描き出す美しいパノラマを前に、時間を忘れてしばし立ち止まってしまいます。
礼文島には礼文島にしかない“色彩”がある。潮風に吹かれながら、そんなことを考えます。




利尻島・礼文島 1泊2日モデルプラン
〈1日目〉
稚内港
↓フェリーで1時間40分
利尻島・鴛泊港
↓送迎
利尻自然ガイドサービス
↓タクシーで30分
オタトマリ沼
↓徒歩すぐ
利尻亀一 オタトマリ沼店 水産工房・味工房
↓
宿へ
〈2日目〉
利尻島・鴛泊港
↓フェリーで45分
礼文島・香深港
↓バスで1時間
岬めぐりコース
利尻島・礼文島へのアクセス
フェリー:稚内港より利尻島・鴛泊港へはフェリーで1時間40分、稚内港より礼文島・香深港へはフェリーで1時間55分、鴛泊港より香深港へはフェリーで45分
飛行機:新千歳空港・札幌丘珠空港より利尻空港へは各50分(1日各1便)
利尻島・礼文島のまわり方
旅の拠点となるのは利尻島の鴛泊港と礼文島の香深港。いずれも稚内港からフェリーでアクセスできるが季節によって運航時間が異なるので事前にチェックを。また、新千歳空港・札幌丘珠空港から利尻空港への空路を利用すれば、旅の移動時間を大幅に短縮できる。また、利尻島は比較的面積が広いので島内でのレンタカー利用もおすすめ。礼文島でトレッキングを楽しむ際にはバスでの移動が基本となる。
4.札幌 道内屈指のグルメ街で名物食い倒れの旅。

街なか散策で腹ごなしを
北海道は言わずと知れた食材の宝庫です。中心都市の札幌は、道内各地からとれたての食材が集まる「食の街」です。ガイドブックを開けば、全国に知られるご当地グルメがずらり。全て味わってみようと一念発起し、勢いのまま札幌へ飛びました。
まずは北海道庁旧本庁舎を観光し、旅気分を盛り上げます。昼時を待って向かったのは、「スープカレー TREASURE」です。道産食材を詰め込んだスープカレーは札幌のソウルフードです。スープが評判のこの店では、ヘルシーな野菜カレーを注文しました。秘伝スパイスに胃袋が刺激され、ウォーミングアップは万全です。大通公園を散策して食休みをとり、お次は「さっぽろジンギスカン本店」へ。北海道では家庭料理として親しまれているジンギスカン。羊肉は一般の焼肉より脂肪燃焼効果が高いとか。新鮮なラム肉の旨みを存分に堪能し、みなぎるパワーを感じながらネクストラウンドへいざ。「海味 はちきょう 本店」でのお目当ては、「おいさー」と迫力満点のパフォーマンスで供されるイクラ丼です。きらめくイクラの山を目前に、溢れ出す笑みをもう止められません。





















札幌1泊2日モデルプラン
〈1日目〉
JR札幌駅
↓徒歩で10分
北海道庁旧本庁舎
↓徒歩で15分
スープカレー TREASURE
↓徒歩で10分
大通公園
↓徒歩で5分
札幌市時計台
↓徒歩で20分
さっぽろジンギスカン 本店
↓徒歩で10分
海味 はちきょう 本店
↓徒歩で3分
夜パフェ専門店 パフェテリア パル
↓
宿へ
〈2日目〉
雨は、やさしく No.2
札幌へのアクセス
車:新千歳空港より道央道を経由して、札幌駅前まで車で1時間
電車:JR新千歳空港駅よりJR快速エアポートで札幌駅まで35分
札幌のまわり方
札幌市内には地下鉄や市電、路線バスなど公共交通機関が充実しており、郊外へのアクセスも良好。グルメ店が集まる中心地のみをまわるなら、徒歩でも十分。時間節約にはベロタクシー(春~秋に限り運行)などが重宝。
じゃらん編集部
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