温泉は、ただ入るだけでも美肌へ導く要素がたくさん。でも、やみくもに入るより、温泉の選び方で美容効果は全然違ってきます。
例えば、お肌のごわつきが気になる、お肌を滑らかに整えたい!
鏡で自分の顔を見ると、どんよりくすんだ色に見える、透明感のあるきれいなお肌になりたい!
春も、夏も、秋も、冬も、年中乾燥肌!しっとりハリのあるお肌になりたい!
そんなそれぞれの肌の悩みに合わせた泉質があるんです。
今度の温泉旅行の行先は、そんなお肌を整える旅にでかけてみては?泉質から温泉や、旅行先をを選んでみて。
一番気になるのはどれ?肌の悩み別「美肌温泉」の選び方
温泉の中でもとくに「三大美人泉質」と言われているのが、肌の汚れを「落とす」炭酸水素塩泉、肌代謝の「めぐり」を良くする硫黄泉、保湿ヴェールで「補給」する硫酸塩泉。肌の悩みに優先順位をつけて選んでみて。
[落とす] クレンジングの湯ですべすべ肌を目指す
肌がゴワゴワする。肌表面をなめらかに整えたい!
![[落とす]](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_325,h_477/https://img01.jalannews.jp/img/2019/12/TP1224h-bihada-1-2.jpg)
肌の掃除をしてくれるクレンジング作用が期待できる泉質が、「炭酸水素塩泉」。肌表面をやわらかくし皮脂を乳化させて汚れを落とす、石鹸のような役割をする。古い角質を落とし、なめらかな肌になりたい人におすすめ。肌がリセットされるので、湯上がり後すぐの保湿ケアを忘れずに。
クレンジングの湯(炭酸水素塩泉)に入れる温泉地
宮城県/東鳴子温泉・中山平温泉、新潟県/赤倉温泉、岐阜県/平湯温泉、和歌山県/龍神温泉、佐賀県/嬉野温泉、鹿児島県/妙見温泉など
[めぐる]美白の湯でクリアな肌を目指す
肌がどんよりくすみがち。透明感を取り戻したい!
![[めぐる]](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_325,h_477/https://img01.jalannews.jp/img/2019/12/TP1224h-bihada-1-4.jpg)
肌の透明感は皮膚の外側と内側からつくられる。その両方からアプローチしてくれるのが、ゆで卵のようなにおいのする「硫黄泉」。皮膚の外側の毛穴汚れを落とす作用、そして硫黄泉の硫化水素成分が滞ったメラニンの代謝を助けると言われており、クリアで輝きあふれる美肌が期待できる。
美白の湯(硫黄泉)に入れる温泉地
北海道/川湯温泉、秋田県/乳頭温泉、宮城県/鳴子温泉、福島県/大府平温泉、栃木県/奥塩原温泉、群馬県/万座温泉、和歌山県/湯の峰温泉、長崎県/雲仙温泉など
[補給]化粧水の湯でしっとり肌を目指す
乾燥、カサカサが気になる。しっとり&ハリがほしい!
![[補給]](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/q_glossy,ret_img,w_325,h_477/https://img01.jalannews.jp/img/2019/12/TP1224h-bihada-1-5.jpg)
「硫酸塩泉」は、保湿ヴェールのような泉質。とくに「ナトリウム-硫酸塩泉(芒硝泉)」は、しっとり系化粧水や入浴剤にも取り入れられている、うるおい成分。乾燥やカサカサ、それにより衰えがちな美肌力を活性化していく役割が。温泉に浸かったら、なるべくシャワーで流さずに出て。
化粧水の湯(硫酸塩泉)に入れる温泉地
宮城県/作並温泉、山形県/天童温泉、石川県/山代温泉、群馬県/谷川温泉・四万温泉、神奈川県/大涌谷温泉、静岡県/伊豆山温泉・北川温泉、熊本県/黒川温泉など
美肌を叶える温泉入浴法
温泉宿に着いたらお茶で一息。実はこれも、血液の流れを良くして温泉成分を最大限に取り入れるための知恵。その他、美肌効果がUPするコツを覚えて。
温泉マークに倣い、3回入浴。
温泉マークの3本線は、最初は5分でほどほどに、次は8分ほどじっくり温まり、最後は3分でさっと上がることを示す。長湯より3回に分けるほうが芯まで温まり、肌代謝UPも期待。
「温泉スチームパック」で、源泉を顔にたっぷりと。
温泉の湧出口から桶でフレッシュなお湯をくみ、その桶にタオルを浸してしぼる。タオルをたたんで3分間ほど顔にあてる(源泉100%掛け流し温泉限定)。少しでも刺激を感じたら中止し、真水で洗い流して。
湯巡りの基本は、落とす→めぐる→補給の順。
違う泉質の源泉がいくつもある時は、クレンジングの湯(炭酸水素塩泉)で汚れを落とし、美白の湯(硫黄泉)でめぐりを良くし、化粧水の湯(硫酸塩泉)の保湿ヴェールでフタをするのが正解。
教えてくれた方 温泉ビューティ研究家 石井宏子さん
<プロフィール>
外資系化粧品会社などの広報・宣伝に携わったのち、「温泉で美と健康を手にいれる」という研究を基にした「温泉ビューティ」の研究家に。近著に『全国ごほうびひとり旅温泉手帖』(世界文化社)11月16日発売。

40代~の大人世代は、温泉の力を借りて美肌を叶える!
「温泉はさまざまな成分が含有された『美肌の素のカクテル』。化粧品を選ぶように温泉の泉質を選べば、クレンジング、美白、保湿など叶えたいケアができます。40代以降の肌は、代謝が悪くなり自分の力で古い角質を落としきれなくなるなど、『自力でなんとかできなくなる世代』。だからこそ、温泉の力強い美容力を借りるのが大事。美肌温泉に行くときは、とっておきのスキンケアを持参して。入浴後は肌がリセットされ、お手入れのチャンスですから!」(石井さん)
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2019年10月11日時点の10%消費税込金額で記載しております。
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※この記事は2019年10月時点での情報です
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。