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2020.02.28

【長寿のお祝い基礎知識】年齢・名称・色を知って大切な人の記念日をお祝いしよう

知っていそうで知らないのが、長寿のお祝いに関する知識やマナーなどのあれこれ。
そこで、今回は長寿のお祝いに関する基礎知識をご紹介。還暦、古稀、喜寿、米寿、白寿、紀寿などそれぞれのお祝いする年齢や由来、テーマカラーなどご存知ですか?

長寿のお祝いの名称や対象となる年齢、モチーフカラーなどの知識を身に着けたら、マナーを踏まえ、感謝の思いを表したいところ。楽しい食事会や心からの贈り物を用意するのもいいですね。

そして、何よりも本人に喜んでもらえるような素敵なお祝いを実現しましょう!

記事配信:じゃらんニュース

長寿祝いの名称、由来、カラー

長寿

長寿祝いの意味合いも時代とともに変わっていきます。

長寿祝いは「賀寿」とも言われ、古く中国から伝わった風習。人生50年と寿命の短かった昔は、40歳以降から10年おきに「四十の賀」「五十の賀」と祝っていました。

現在の長寿祝いといえば、60歳の還暦から始まるが、昨今、還暦世代でも現役の人が多いことから、長寿を祝うという意味合いよりも、元気でいることへの感謝と、家族みんながいつまでも仲良く暮らせるようにという願いも込められているのです。

ちなみに、2016年5月、世界保健機関(WHO)の発表によると、世界一の長寿国は日本で、男女平均で83・7歳。また、自立した生活ができる期間を意味する健康寿命も、世界一は日本で、74・9歳で、長寿を祝う機会も多いと言えます。

相手が喜ぶことを第一に考えたお祝いの品を

長寿

古来より、還暦のお祝いには、赤ちゃんの産着として使われた赤いちゃんちゃんこや頭巾を身につけて祝うのが基本だでした。

現代では、男性には還暦祝いの特別なラベルに名前を印字したお酒や、財布や趣味のグッズなどを別注したオリジナルのものに、名前や本人が好きな文字を入れるのが人気。女性なら旅行やアクセサリーなどが喜ばれるようです。

その後の長寿祝いには、モチーフカラーに合わせたプレゼントを贈ることも多く、本来はギフト券や旅行券など、金額がわかるプレゼントは好ましくないとされていましたが、今日ではこうしたしきたりが薄れ、現金や旅行券をお祝いに贈ることもよく行われています。基本は相手が喜ぶことを一番に考えることが大切です。

また、お祝いは品物ではなく、食事会や家族で旅行をする人も増えています。食事会場や宿の予約の際、「長寿のお祝い」と伝えておくと、記念撮影をしてくれたり、サービスが付くことも。オプションでケーキや花束をサプライズでプレゼントするのも喜ばれます。

日頃からの感謝といたわりの気持ちを伝える場に

長寿

長寿祝いは、基本的には親の誕生日に行うものだが、家族の都合のよい日に合わせて行う場合も多く、特にこの日にやらなければならないという決まりはありません。

喪中の場合は、一年間延期しなければならないかといえば、喪明けの49日後なら、本人の気持ちを確認した上で、行うことは構わないとされています。

特に還暦祝いは、満60歳になる年に行うものということを大切に。また、本人が安心して参加できるような雰囲気作りが大切で、会場や参加人数、お祝い品に至るまで、家族で十分に連絡を取り合って、みんなで作り上げるのが理想です。その過程で絆も深まり、親族を呼ぶのであれば、なかなか顔を合わせられない親族が集まる機会にもなります。

老後のことを家族で考えるなど、「節目」になるため、これまで育ててくれたことへの感謝の気持ちや、これからは体に気をつけてほしいといった、いたわたりの気持ちを、あらためて伝える場としたいですね。

世界の長寿の祝い方

日本以外の国でも長寿を祝う習慣はある。主だった国の長寿祝いのしきたりを知ることで、その国の長寿に対する考え方が垣間見えます。

[アメリカ]
50歳頃から10年ごとに祝うことが多く、60歳の誕生日はダイヤモンド記念日として、ダイヤモンドを贈る習慣がある。

[イギリス]
50、60、70、80歳の節目を迎えた人が家族にいる場合、誕生日当日にプレゼントを用意してサプライズパーティを開催。100歳、105歳、その後は毎年誕生日に女王陛下からお祝いのカードが送られてくる。

[ドイツ]
50歳から始まり、60、65、70歳と5年ごとに盛大にお祝いをする。100歳を迎えると、市長や教会関係者から特別にお祝いの言葉をいただく。

[中国]
還暦祝いが重要で、家族と親族が集まって宴席を設ける。紅包という袋にお祝い金を入れて渡す習慣がある。

[タイ]
12年ごとの年男、年女の人をお祝いする習慣がある。72歳にもっとも盛大に長寿のお祝いをする。家族や親戚、知人も呼んで華やかに行われる。

[カンボジア]
50、60歳などの節目になるとお祝いをすることが多い。仏教国らしく、お坊さんも招待して家族と一緒にお祝いする習慣がある。招待客は米やお金を持って行く。

※イラスト/すぎやまえみこ 
※監修/トータルマナー株式会社 田野直美

※この記事は2019年12月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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