Another C【木屋町三条】
筋書のないドラマのよう 一品ごとに心躍る食体験。







カウンターのオープンキッチンで腕を振るうのは、NY育ちのシェフ・富永さん。高校卒業後に単身日本へ戻り、和食の名店を渡り歩く。のち再び渡米し、世界中の美食家が集うNYのレストランで料理長に就任。帰国後「Another C」を木屋町三条にオープンし、この夏店は5年目を迎えた。
和食をベースに各国料理の技法を取り入れたシェフの料理は、素材の組み合わせの妙が楽しく、常に新鮮な驚きや発見がある。カウンターに座るゲストの声に耳を澄ませ、予定していたメニューを密かに変更することもしばしば。突然のオーダーにも対応できるよう常に200%の準備をしている。
「NYで食はエンターテイメントだということを学びました」とシェフ。培った技でゲストを魅了することもさることながら、あくまでも主役はゲストであるというフォーカスは外さない。ゲスト・ファースト。大切な価値観だが守り続けるのは難しい。この店では、扉を開けてから帰路に就くまでの全てで、それが貫かれている。
京都の食通井上さんコメント
雑居ビルの4階にある隠れ家中の隠れ家。コースのみですが、用途や要望を伝えればきっとサプライズな料理を用意してくれますよ。
[TEL]075-746-2438
[住所]京都府京都市中京区三条通木屋町角中島町96 三条木屋町ビル4階
[営業時間]18時~23時
[定休日]年末年始、臨時休業あり
[料金]ディナーコース1万1000円~(要予約)
[アクセス]京阪本線三条駅より徒歩3分、市営地下鉄京都市役所前駅より徒歩5分
[駐車場]なし
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京甲屋【烏丸】
食への愛が満ち満ちる “進化系”日本料理。







大阪や京都の料亭で研鑽を重ねた店主の池田さん。烏丸甲屋町に「京甲屋」を開いてはや10年が経つ。厳しい修業時代に何度もやり直しをさせられたという出汁は、ほかの店には負けないと絶対の自負を覗かせる。全ての料理のベースになっている出汁は「相性が大事」と言う。かつおと昆布をベースにうるめやさばなどを加え、味を調整していく。
日本料理の技法を基礎にしつつも、貪欲に新たな調理法を吸収し、気づけばアラカルトのメニューが膨大になってしまったのだとか。店の名物である焼八寸も、素材や温度、食感の違いなど、とにかくバリエーションが豊富で飽きさせない。食べることに加えお酒も大好きだという池田さんに、マリアージュな一杯を尋ねてみるのもいい。
京都の食通山田さんコメント
兎に角ここの椀物が大好きで、いつもおかわりをしてしまいます。シンプルで季節感を感じる料理は安心感があって、ほっと寛ぐことができますよ。
[TEL]075-708-5605
[住所]京都府京都市中京区堺町通蛸薬師上ル甲屋町390
[営業時間]11時30分~14時30分(LO13時30分)、17時30分~22時(LO21時)
[定休日]木、第3水
[料金]会席コース6930円~(要予約 ※焼八寸は9240円以上のコースに付く)
[アクセス]阪急京都線烏丸駅より徒歩8分
[駐車場]なし
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祇園なか原【祇園四条】
細部にまで宿る心遣い 優しく繊細な京料理。






名店ひしめく祇園四条の奥路地にひっそりと佇む「祇園なか原」。入るのにちょっと勇気がいるような場所にありながら、その評判を聞きつけて訪れる一見さんも多いという。店を切り盛りするのは京懐石や割烹の名店で21年にわたり腕に磨きをかけた店主の中原さん。念願叶って15年前に夫婦で店を開いた。
中原さん自らが選んだという器を彩るのは、細かく丁寧な仕事が施された美しき京料理。八寸ひとつをとっても、柿を模したウズラの卵には昆布で作ったヘタがつけられていたり、茶そばで作った松葉には海苔がまかれていたりと繊細そのもの。ゲストの要望に寄り添いながら微に入り細を穿った中原さんの料理は、どこまでも優しい味わいだ。
京都の食通葵太夫さんコメント
人とすれ違うのも難しい路地の奥にあって、知る人ぞ知る「とっておき」のお店。こぢんまりしていて、居心地よく過ごせます。
[TEL]075-551-5215
[住所]京都府京都市東山区祇園町北側286-5
[営業時間]11時30分~14時(LO13時)、17時~22時(LO21時)
[定休日]日、祝日の月、年末年始
[料金]夜のおまかせ料理8050円~(要予約)
[アクセス]京阪本線祇園四条駅より徒歩8分、阪急京都線河原町駅より徒歩10分
[駐車場]なし
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和美処 互【木屋町】
高瀬川裏の隠れ家で ありのままに和む夜。





長屋の店が立ち並ぶ路地。細い階段の先にある、知る人ぞ知る隠れ家には年齢、性別、国籍も様々な面々が集う。開店から増え続けているというメニューはどれも酒が進むものばかり。気さくな店主に一声かければ、きっと好みに合わせて旬の一品を出してくれるはず。
京都の食通宮本さんコメント
春になると窓の外いっぱいに桜が咲くので最高です。毎年お座敷席を予約して、気の置けない友人たちとお花見を楽しんでいます。
[TEL]075-352-7538
[住所]京都府京都市下京区西木屋町通仏光寺上ル市之町260-2 2階
[営業時間]17時~24時(LO23時)
[定休日]不定
[料金]自家製ざる豆腐500円、刺身盛合せ880円、だし巻き580円
[アクセス]阪急京都線京都河原町駅より徒歩3分
[駐車場]なし
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麸屋町うね乃【麩屋町】
「おだし」専門店直営 上品極まる雅なおでん。






この店のおでんは、正しく「おだし」を味わうためのもの。おでん種を煮込むための出汁と、仕上げに使われる出汁、そして素材そのものから出る旨み成分が、混然一体となってその皿だけの「おだし」を生み出す。最後の一滴まで味わって飲み干すのが正解だ。
京都の食通妙加谷さんコメント
出汁の効いたおでんをつまみにチビチビやるのが最高ですね。かなりレアな日本酒もあるので酒好きには堪らない店です。
[TEL]075-213-8080
[住所]京都府京都市中京区麸屋町通押小路上ル尾張町225 第二ふや町ビル103
[営業時間]17時30分~23時(LO22時)
[定休日]火
[料金]おでん種350円~
[アクセス]市営地下鉄京都市役所前駅より徒歩3分
[駐車場]なし
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おばんざいとお酒の店嬉々【烏丸】
心ほどける優しい味 癒やし系「おばんざい」。




地下への階段を降りて扉を開けると「おかえりなさい」の声。広いカウンターに並べられた大皿盛りのおばんざいや、適度に小腹を満たしてくれる一品料理は、どれを食べても「ちょうどいい」味つけ。お酒好きもおしゃべりさんも、みんな纏めて笑顔にしてくれる。
京都の食通葵太夫さんコメント
お店の奥のお座敷で踊らせていただくこともありますし、古いお付き合いどすね。アットホームな雰囲気で、とても寛げるお店どす。
[TEL]075-211-7234
[住所]京都府京都市中京区冨小路四条上ル西大文字町605 松風第2ビル地下1階
[営業時間]17時30分~23時(LO22時30分)
[定休日]月
[料金]ポテトサラダ550円、九条ネギとせせり焼き850円、おばんざい盛合わせ1000円~
[アクセス]阪急京都線烏丸駅より徒歩3分
[駐車場]なし
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「ごひいきさん」たちのええ店、揃いました。
今回お店をご紹介いただいたのは下記の5名の方々です。

ライター・国語教師
山田涼子さん
取材執筆に加え、企業SNSの運営も。KBS 京都「キモイリ!」などメディア出演多数。共著に『京都、朝あるき』(扶桑社)。お店選びの決め手は「マリアージュ」。

旅行会社「チェルカトラベル」社長
井上ゆき子さん
20年以上の旅行業界勤務後、旅する女性のための旅行会社を設立。2012年以降「京都おもてなし観光大使」にも任命される。素材を活かす出汁で唸らせてくれるお店が好み。

嶋原「末廣屋」
葵太夫さん
2歳から禿(かむろ)、12歳から振袖太夫として過ごし、タレント業などを経て2014年より「葵」として一本立ち。母・司太夫とともに「末廣屋」を開く。「笑顔が素敵なお店が大好きどす」。

nao炬乃座(なおこのざ)女将
宮本菜穂子さん
「京都の財産である町家を大切に守り続けたい」と2008年に築100年近い町家を改修した一軒貸切の宿「nao 炬乃座」を始める。旅行と外食を好み日々回遊するアクティブ女将。

ライター・唎酒師
妙加谷修久さん
京都在住10年目。旅行関連の記事や広告の執筆を中心に幅広く活動。京都をはじめ全国の観光地を巡り、日本の食文化に触れる中で日本酒に開眼。2018年に唎酒師の資格を取得。
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