「フィルムカメラ」は雰囲気のあるおしゃれな写真が撮れると人気。もちろん世界的にも人気ですが、最近は“使い捨てカメラ”の再ブームなど、フィルムカメラに触れる機会が増えた方もいるのでは。
じゃらん編集部 二宮が新宿 北村写真機店へお邪魔して、初心者向けのおすすフィルムカメラをリサーチしてきました!カメラのことは詳しくないけど、フィルムカメラを始めてみようかなという方は必見です!
フィルムカメラについて



フィルムカメラというと、近年“使い捨てカメラ”が再ブームとなっているのでご存知の方もいるかと思います。その名の通り、フィルムを入れて撮影するカメラなのですが、現像するまでどんな風に撮影されているかわからないというのも楽しみのひとつ。デジタルカメラとも違う、フィルム特有の写真が撮れるのも、魅力です。
でもフィルムカメラって実はたくさん種類があるんです!しかもほとんどが「中古カメラ」になるので、よくわからないまま買ってしまうのも不安ですよね。フィルムカメラ初心者の編集部 二宮が新宿 北村写真機店さんへリサーチに行ってきました!

今回、カメラについて教えていただくのはスタッフの木内さん。
初心者にもわかりやすい言葉で、丁寧に説明してくれますよ。

案内されたのは新宿 北村写真機店の4階。見てください、ずらりと並んだカメラ!!!
初心者ではこの中から、選ぶのはなかなか難しい…とすでに尻込みしていた私ですが、お話を聞き逃さないようにしっかりメモを取っております。
「中古カメラだと、修理やサポートが終了しているものもあるので、状態のいいカメラを選ぶといいと思います」と木内さん。

確かに値札のところに、そのカメラの状態がわかる表示があるんです!
この左下にある“程度”という部分で「A(美品)」「AB(良品)」「B(並品)」など状態がわかりますので、合わせて確認してみてください。
初心者向けのフィルムカメラは?

取材で木内さんにいろいろとご説明いただいた中でポイント(選択の分岐)になるのが以下の4つかなと思いました。
1:機能(シンプルか、多少の調整ができるか)
2:見た目(レトロな感じだったり、すっきりしたボディなのか)
3:被写体(撮影は食べ物が多いか、風景やスナップ、人物が多いかなど)
4:価格
ピントとかあまり気にせず、ポンとシャッター押すだけ!みたいな使い方がいいか、多少F値(絞り値)を変えたり調整できるもので使いたいかなど。
例えばF値を変えると 、ピントの合う範囲がかわるので、背景のボケの量をコントロールできたりしますし(もちろんF値だけでボケが作れるわけではないのですが)、撮影する被写体によってもカメラ選びは変わってきますよね。
上記のポイントをふまえて、木内さんのおすすめカメラを見せてもらいました!
※カメラは取材時に販売していたものですので、店頭で売り切れや価格が変更になっている可能性もあります
PENTAX ESPIO 140M シルバー

コンパクトカメラなので、シャッター半押しでピントが合い、そのままシャッターを押せば撮影できる!というシンプルさ。さらに嬉しいのは初心者でも手に取りやすい価格であること。
少しぽってりしたボディも、おでかけのお供としてもかわいらしくて◎。
FUJIFILM TIARA ZOOM(28-56)

アルミのボディで、カバーをスッとスライドするとレンズが現れます!シンプルでちょっと丸みのある見た目も好み。
ボタンを押せば簡単に撮影できるのはもちろん、+/-ボタンで明るさ(露出)調整できたり、フォーカスボタンで撮影距離も選べます。
出っ張りやひっかかりのないカメラなので、カバンにポンと入れておいても取り出しやすそう。シルバーですっきりしたビジュアルは男女問わず、好まれるデザインですね。
ニコンFE Body ブラック

このカメラを見たとき、うわーステキ♪と思った反面、ちょっと高そうという印象も。でも実はお手頃価格というギャップにやられました。かっこいいですよね!
木内さんがこれに合わせてレンズをおすすめしてくれたのですが、実際に購入するとなると『何を撮影することが多いか』が大事になります。私は「人物の撮影は少ない、カフェなどで食べ物の撮影に使いたいです」と伝えたところ、このレンズだとカフェなどでテーブルにあるものがすべては収まりきらないかも、などアドバイスをしてくれます。

軽快なカシャっというシャッター音も心地がいい。

かっこいいけどレバーやダイヤルが多くて、難しそう…と思ったのも最初だけ。右にあるのはフィルムの巻き上げレバー、左はフィルムの入れ替え時のみ使用。
撮影するときにはレンズ部分のF値(絞り値)を調整し、距離に応じてピントを合わせるだけ。売り場でファインダーをのぞくなど、実際に手に取って試せるので初心者の方でも安心です。
これを首にかけておでかけする自分を妄想したりして、レトロな見た目もポイント高いなーと個人的に一番気に入りました♪
ちなみに、この時に提案してくれたのはNikon Ai-S 50/1.4というレンズでした。店内には本当にびっくりするぐらいたくさんのレンズが並んでいますので、用途や予算に合わせて、ぜひスタッフさんに相談してみてください!
コンタックスT2 チタンクローム

フィルムカメラ初心者の私でも知っているカメラがありました。それがこの「コンタックスT2」!モデルさんなど有名な方たちが愛用されているカメラとして、雑誌などで紹介されていることも。
チタン製のボディで高級感もありつつ、その見た目とは違って描写が柔らかく、とっても雰囲気のある写真が撮影できるので、このカメラがほしいという方も多いそうです。
※人気のカメラなので売り切れで在庫がない可能性もあります。気になる方はお早目に。

他にもフィルムカメラファンに根強い人気の「二眼レフ」。持っているだけでステキな写真が撮れそうな気持ちになりそう。これなんと“真四角”写真が撮れるんです!!

こんなレトロなカメラもずらりと並んでいるので、お気に入りをみつけてください。
おすすめのフィルムは?
フィルムの選び方


コダックやFUJIFILMなどフィルムも種類が多いので、どれを買えばいいのか迷ってしまいます。カメラメーカーとの相性とかありますか?初心者向けのフィルムとかあるんですか?と聞いてみました。
結論から言うと「お好きなもので大丈夫」と木内さん。「気にしてほしいのはフィルムの感度。フィルムに書いている100や400などの数字が感度にあたりますが、まずは400ぐらいを使ってみるといいと思います。数字が大きければいいという訳ではなく、粒子が粗くなったりしますので」とのこと。
フィルムカメラを始めたばかりだと、ブレていたり暗く写ってしまうなど思ったように撮影できてなかった…なんてこともあると思います。それを考えて最初はお値段の安いフィルムで撮影して、慣れてきたら黒白フィルムやロモグラフィーのフィルムなどに挑戦するのもよさそうです。
フィルムセットは慣れれば簡単

フィルムカメラとなると、フィルムのセットがもちろん必要。ただ、そんなに難しくはありません。
このようにカメラの裏ぶたをぱかーんと開いて

フィルムを入れて、先端部分をガイドラインまで伸ばしてセットします。

これで終了!裏ぶたを閉めましょう。思っているよりは難しくないので、慣れるしかありませんね!(※カメラによって、裏ぶたの開け方やフィルムのセット方法は違います)
フィルムの現像もお任せ

フィルムの現像を出したい時は、新宿 北村写真機店の場合、1階にカウンターがありますのでこちらで受付を。
プリントする以外にもデータ化やスマホへの転送もできるので、自分の撮影した作品をSNSに投稿したり友人にシェアするなどいろいろなシーンで楽しめます♪
新宿 北村写真機店とは

今回、取材にご協力いただいた新宿 北村写真機店は2020年7月にオープン。フィルムカメラ以外にも様々なカメラが揃っていますし、中古の腕時計や中古スマートフォンもありますよ。


1階にはフィルム・チェキなどの他、カメラバッグなどのグッズも販売されています。

インスタグラムにも投稿されている、フォトジェニックなこのスペース。奥が鏡になっているので、すごい空間が広がっているように見えますよね!
新宿 北村写真機店は全部で8フロア。イベントスペースでの展示や、カメラの買い取り・メンテナンス対応、証明写真スタジオまで備えている大型店舗なんです。最近人気のVlogにおすすめのカメラなども揃っていますので、ぜひ足を運んでみてください。
東京都新宿区新宿3丁目26-14
10時~21時(セルフ写真館PlCmii・スタジオマリオは19時まで、12月31日は18時まで)
1月1日
JR 新宿駅東口より徒歩4分
「新宿 北村写真機店」の詳細はこちら
撮影/たぁやん
※この記事は2023年2月18日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※この記事は2023年2月にじゃらん編集部が更新しました
※掲載の価格は全て税込価格です
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください
二宮知子
新しいものとカフェラテとお酒が大好きな編集者。おしゃれカフェをめぐるのが休日の楽しみ。ゆるキャラが好きすぎて、旅先で探さずにはいられません。知らないご当地キャラに出会うとテンションがあがります。