毎月、編集部一押しのキラリと光る名湯・秘湯を関東東北エリアからご紹介する連載「小さな温泉」。今回は本州の最北端、青森県の下風呂温泉をご紹介します。
紹介してくださるのは、入湯した温泉地数は国内外で1500湯以上!どの温泉にも1回以上宿泊して取材をしてきたというベテラン温泉ライターの西村さん。温泉取材歴20年のプロが伝えたい温泉の魅力や楽しみ方などぜひチェックしてくださいね。
一人旅でじっくり温泉を満喫するもよし!都会から離れ自然の中の温泉へお泊りデートにいくのも素敵。まだ出会っていないお気に入りの場所、みつかりますように。
※この記事は2021年1月14日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
湯も人もあったかい。本州最北の温泉郷。

「海辺に湧く酸性のお湯は珍しいんですよ」と、下風呂温泉旅館組合長の扇谷さんが教えてくれた。
確かに、北海道や鹿児島の離島や半島の野湯をのぞくと海辺の酸性泉はほぼ見当たらない。

下風呂発祥のお湯、大湯は酸性の上、硫黄や食塩が含まれる貴重な湯質。徒歩すぐの場所には新湯や浜湯が湧き、こちらは中性の硫黄泉。
タイプの異なる温泉に入れるのも下風呂の魅力だ。
お湯はすべて自噴しており、宿のお風呂は湯量に合わせてこぢんまりとしている。かけ流しの温泉を長年、大事に守ってきたことが浴槽の大きさからも伝わってくる。








新しい共同浴場「海峡の湯」がオープン
漁村の顔を持つ下風呂では、地元の人たちが利用する共同浴場も大切にしてきた。
昨年12月、新しい共同浴場「海峡の湯」がオープンし、男女別の浴室には、大湯1号泉・2号泉、新湯がそれぞれの浴槽に注がれていて肌感覚の違いを味わえる。

共同浴場でしか入れない大湯2号泉は、酸性ながらまろやかな感触。海を眺めながら入浴できるのも嬉しい。

下風呂の宿は、代々ご家族を中心に切り盛りしてきた
冬が旬のアンコウ、透明なイカ、歯ごたえのあるタコなど、その時々に水揚げされる新鮮な魚介をお腹いっぱいいただける。



昭和の香りのする宿は、設備が整っているとは言い難いが、温泉と海の幸を目当てに行くのならば、きっと満足できるはず。津軽海峡の先には北海道が見え、夜は月明かりに照らされた海が美しい。
本州最北端にある温泉郷は遠い上に冬は寒い。それだけに温泉や人のあたたかさが身にしみる。





[TEL]0175-35-2010(風間浦村商工会)
[住所]青森県下北郡風間浦村下風呂
[宿]旅館8軒、民宿3軒
[立ち寄り入浴]共同湯1軒 ※三浦屋は要連絡で入浴できる時もあり
[源泉]自噴泉8本
[泉質]酸性ーナトリウムー塩化物・硫酸塩泉、含硫黄ーナトリウムー塩化物泉など
[料金]1泊2食1万円前後~
[アクセス]【電車】JR下北駅より下北交通バス佐井行き1時間10分、下風呂温泉より徒歩すぐ 【車】下北半島縦貫道路野辺地ICよりR279経由で2時間
※民宿は温泉ではありません
「下風呂観光ホテル 三浦屋」の詳細はこちら
「ホテルニュー下風呂」の詳細はこちら
「坪田旅館」の詳細はこちら
「下風呂温泉」の詳細はこちら
「下風呂温泉」のクチコミ・周辺情報はこちら
\連載:小さな温泉の前回記事はこちら/
肌心地の異なる2種類の湯に入れる海の町の温泉をご紹介。
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