おうち時間が増えた昨今、たまには花々や緑を見て日頃の疲れを癒しませんか?
今回は東京にある緑豊かな植物園や庭園の中でも、駅から徒歩圏内の身近なスポットを厳選。梅や桜などの見頃、寒さの残る早春でもポカポカな温室完備など、いち押し情報と共に紹介します!
【文京区】東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)
近代植物学発祥の地で色づく桜並木。春色に染まる名勝は必見!


植物学の研究・教育を目的とする東京大学の教育実習施設。徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が前身で、1877年、東京大学設立の直後に附属植物園になると一般公開がスタート。今年で146年を迎える同園は日本一の歴史を持ち、世界でも有数の植物園です。園内に残る由緒ある植物や遺構は国の史跡、名勝に選ばれています。
16万平方メートル以上の敷地に、桜やイチョウなど多くの植物を植樹。池の水面に花々を映し出すほか、傾斜地に木々を植え、立体感を出すなど、台地や傾斜地、泉水地など様々な地形を利用した演出が見事です。

温室も120年と長い歴史を持つ、由緒正しき施設。旧温室の特徴的な外観は受け継ぎながら、2019年11月に一新されました。真新しい室内で約2000種の熱帯・亜熱帯地域に生息する植物を栽培。乾燥地帯、東アジア、日本の小笠原など、6部屋それぞれで南国の環境が再現されているため、ポカポカと心地よく過ごせます。
東京都文京区白山3-7-1
9時~16時30分(最終入園16時)、温室10時~15時、柴田記念館10時30分~16時
月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日、柴田記念館 木曜
高校生以上500円、小・中学生150円、6歳未満 無料 ※5月4日(みどりの日)は無料
都営地下鉄 白山駅 A1出口より徒歩約10分、東京メトロ 茗荷谷駅出入口1より徒歩約15分
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【港区】国立科学博物館附属自然教育園
都心の真ん中で花々を愛でる。春はポカポカ陽気の下で桜観賞へ


東京の中心部で豊かな自然に触れ合える森林緑地。ケヤキやイヌシデなどの落葉樹、カシやマツといった常緑樹が園内一帯を囲み、池や小川が流れるエリアでは小鳥や昆虫たちも集まる来園者の憩いの場となっています。
2月に入ると樹木の葉が少なく、バードウォッチングも楽しめます。3月下旬になるとソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラが見頃を迎え、園内がより一層の華やかさに。中でも「水生植物園」の水面に映る、彩りが倍増した“逆さ桜”は見事!

植物の観賞に加え、種名表示板と解説板を設置する事で、自然に対する知識をより深く知る工夫がされているのもポイント。週末を中心に日曜観察会や自然史セミナー、子ども自然教室といった催しも実施されます(入園者が対象。実施の有無などの詳細は要問合せ)。
東京都港区白金台5-21-5
【9月1日~4月30日】9時~16時30分【5月1日~8月31日】9時~17時(最終入園各16時)
月曜(祝日の場合は火曜)、祝日の翌平日(土・日の場合は開園)、12月28日~1月4日 ※休園日でも臨時開園の場合あり(公式ホームページを要確認)
一般・大学生320円、高校生(高等専門学校生含む)以下 無料
JR 目黒駅東口より徒歩9分
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【新宿区】新宿御苑
風景式庭園を美しい桜が染める。温室は冬もぬくぬく♪


江戸時代の大名屋敷がルーツとされ、1949年より一般公開された歴史ある庭園です。58.3ha、周囲3.5kmと敷地は広大でヨーロッパの整形式庭園、風景式庭園、日本庭園が組み合わさった造りが特徴。フランス人造園家が手がけた巧みで美しい造りは日本でも数少なく、“風景式庭園の名作”との呼び声も高い施設です。
また同園は桜の名所としても知られ、2月中旬には寒桜が咲き、3月下旬からソメイヨシノ、4月に入ると八重桜など多彩な品種が咲きます。例年、開花時期に合わせて「特別開園」を開催。次々と見頃を迎える約70種約900本の桜を観賞しながら、散策を楽しみましょう。

桜観賞の後は、温室で暖かく過ごすのもおすすめです。温室バックヤードにあるものを含め、熱帯・亜熱帯植物を中心に約2700種を栽培。絶滅危惧種の保存・展示も目的としており、春は多くの熱帯花木が見頃に。特にヒスイカズラなど珍しい品種まで見られるのもポイントです。
散策に合わせてカフェやレストラン、新宿御苑の歴史を体感できる新宿御苑ミュージアム、国立公園の情報発信拠点であるナショナルパークディスカバリーセンターなどにも立ち寄ってみてはいかがですか。
東京都新宿区内藤町11
【10月1日~3月14日】9時~16時30分、温室9時30分~16時、【3月15日~9月30日】9時~18時、温室9時30分~17時30分、【7月1日~8月20日】9時~19時、温室9時30分~18時30分(最終入園各30分前)※各施設の営業時間は異なる(時期により変動あり)
※花見の時期の入園は事前予約制となる可能性がある為、来園前にHPを要確認
月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日 ※3月25日~4月24日、11月1日~15日は特別開園期間(期間中無休)
一般500円、学生(高校生以上)・65歳以上250円(証明書の提示が必要)、中学生以下 無料
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【調布市】神代植物公園
ウメにサクラ、ツツジの大群植は圧巻!花壇や大温室で“映え”スポット多数


1961年開園の植物公園で、48万平米を超える広大な敷地に約4800種類の花や植物、10万本・株の樹木が植えられています。通年美しい花々を見る事ができますが、春はウメやサクラ、ツバキ、ツツジなどなど……続々と開花しはじめる、特に見応えのある季節。
いち早く春を感じさせてくれるのは約70品種、160本以上あるウメ。早咲きは既に開花、遅咲きの花もあるので3月まで楽しむ事ができます。また春バラは約400品種・5200株以上など、他の園にはない大規模な花壇は、どれもダイナミック!花々が織りなす見事なコントラストと、園内に漂う“春の香り”をたっぷりと満喫しましょう。

ガラス張りでスタイリッシュな大温室にもぜひ。「ベゴニア室」など全6室を備え、約1300種類の植物を栽培しています。熱帯地方の環境を再現した空間は温かく快適。散策以外にも、撮影スポットで記念撮影もできますよ。
レストランやカフェでの食事、芝生広場でピクニックも楽しめ、ドッグランもあるので愛犬家にも評判は上々。「春のバラフェスタ(5月上旬~下旬)」を開催予定(※詳細は要問合せ)。
※植物公園内は有料区域・無料区域いずれも犬などのペット類の持ち込み不可
東京都調布市深大寺元町5-31-10
9時30分~17時(最終入園16時)、水生植物園:9時30分~16時30分
※緊急事態宣言中は閉園。詳細は公式ホームページを確認
月曜(祝日の場合は翌日に振替、都民の日は翌日休み)、12月29日~1月1日
【バス】京王電鉄 調布駅より小田急バス吉祥寺駅または三鷹駅行きで神代植物公園前停留所下車
大人(高校生以上)500円、65歳以上250円、中学生200円、小学生以下及び都内在住・在学の中学生 無料
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【小平市】東京都薬用植物園
春の彩りを見ながら、身近な薬用植物について学ぶ


1946年に創立され、薬用植物の栽培・収集などを薬務行政の一つとして行う一方で、一般客向けに四季の花々や植物の公開も行っています。
例年1月下旬から4月にかけて、ピンクの梅、黄色のサンシュユ、艶やかな紫のアケビといった花が次々に開花し、園内の景色を彩り豊かに。

主に危険ドラッグや健康食品の指導・取締りのための調査研究、正しい知識の普及に務める施設である事から、都内では唯一のケシ、世界各国の薬草や毒草、ハーブなど希少な植物が鑑賞できるのも同園の特徴。薬草は痛み止めや治療薬などの原料として利用される、身近なものだと学ぶ事ができます。
東京都小平市中島町21-1
【4~9月】9時~16時30分【10~3月】9時~16時
※詳細はホームページを要確認。
月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(都庁閉庁日に準ずる)※4月第3月曜~5月最終月曜は臨時開園
無料
西武鉄道 東大和市駅より徒歩2分
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【江東区】夢の島公園 夢の島熱帯植物館
寒い日でも温か!熱帯・亜熱帯植物が生い茂る大温室を散策

「夢の島公園」内にあり、熱帯雨林の環境を再現した大温室。室内は約125℃の高温水を利用した暖房が効いていて、寒い時期でも暖かく快適に過ごす事ができます。
巨木が生い茂り、綺麗な花を咲かせるラン、新緑のシダなどが頭上高く鬱蒼と生い茂る大自然が広がり、都心にありながら別世界に来たような感覚に。植物の展示数は約1000種類にも及び、チョコレートの原料となるカカオや食虫植物のウツボカズラといった珍しい植物も間近に見られるとあって、訪れた子供たちも興味津々。

また、屋外では「日本ミツバチ」と「西洋ミツバチ」を飼育しており、植物と人とを繋ぐ生き物として年間の研究テーマとしているそう。室内を流れる小川や滝はマイナスイオンたっぷりで癒し効果抜群!豊かな自然に囲まれた非日常空間をゆっくりと満喫しましょう。
東京都江東区夢の島2-1-2
9時30分~17時(最終入館16時)
月曜(祝日の場合は翌日休み)、12月29日~1月3日
大人(高校生以上)250円、中学生100円、65歳以上120円、小学生以下、及び都内在住・在学の中学生 無料
東京メトロ・JR 新木場駅より徒歩13分
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まとめ
東京の駅チカ植物園をご紹介しました。
温室でぬくぬく楽しめて、梅から桜、ツツジなど春の開花リレーに心もほっこりします。厳しい寒さでお出かけが億劫になりがちですが、気軽に立ち寄って最高の癒しを感じて下さいね!
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※この記事は2023年1月31日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※この記事は2023年2月にじゃらん編集部が更新しました
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GAKU(J.9)
株式会社J.9(ジェイ.キュー)所属のライター。福岡・東京を拠点に観光情報誌、情報WEBサイトで日本各地のグルメ、イベント情報などを日々発信しています。Twitterで食べたい!行きたい!情報を随時更新中。 @GakuKael(https://twitter.com/GakuKael)、株式会社J.9( http://j9-fukuoka.com/about/)