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【温泉マニア厳選】暖かな薩摩でいただく、極上ヌルトロ硫黄泉(鹿児島県/紫尾温泉)

2021.02.13

訪れた温泉は約500という温泉オタクの永井千晴(ながち)さん。最近では「女ひとり温泉をサイコーにする53の方法」という書籍も出版されました。

この記事では永井さんがこれまでに訪れた温泉の中から、“穴場でおすすめ”というスポットを紹介してもらいます。毎月、穴場温泉の情報をお伝えしますので、いつか行きたいスポットとしてぜひチェックしてみてください。

※この記事は2021年2月5日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

記事配信:じゃらんニュース

冬の寒さが本格的になってきたいま、ふと数年前の春に訪れた紫尾(しび)温泉を思い出しました。鹿児島県さつま町に位置する小さな温泉地です。本土最南端の薩摩国ですから、春でも汗がにじむほどの陽気でした。あの暖かくて、温泉がすばらしくて、穏やかな自然に溢れている紫尾温泉が、……恋しい。目の前の寒さをほんの少しでも忘れるために、訪れた当時を振り返ってみました。

紫尾温泉は、神社拝殿の下から湧く“神の湯”

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
ぼーっとしていると通り過ぎてしまいそうなほど、密やかな温泉地

紫尾温泉は、山間の旧街道沿いにあるこじんまりとした温泉地です。共同浴場と数軒の旅館、そしてぽつぽつと住宅が建っているのみ。最寄りの横川ICからは45分ほどかかり、決してアクセスが良いとは言えません。しかし湧いているのは絶品の温泉……まさに、穴場なのです。

1500年前に創建された紫尾神輿寺(現在は紫尾神社拝殿)の下から湧いており、紫尾の温泉は“神の湯”とも呼ばれています。そんな縁起のいい温泉は、長らく僧侶だけが利用していたところ、明治初期〜中期から庶民に開放されたのだとか。現在もこんこんと湧くこの名湯に、温泉マニアたちはいそいそ足を運んでいるようです。私自身、ネットで絶賛する評判を見て、寄ってみたのでした。

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
共同浴場「神の湯」の入り口(画像提供:神の湯)
【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
敷き詰められた玉石が気持ちいい足湯

4月の平日だったこともあり、ちらほら地元のお客さんがいるぐらい。とても落ち着いていて静養にはぴったりだと感じました。1泊1万円以下でお財布に優しい民宿のような旅館もあれば、2万円台で客室露天がかなうごほうび旅館もあり、滞在の仕方にも選択肢があります。旅館のすぐ近くに住宅があるのも、少々心細いひとり旅客にとっては安心材料のひとつだと思いました。

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
飲泉場。お持ち帰り用のペットボトルも販売していて、地域密着が伺えます
■紫尾温泉 神の湯
[TEL]0996-59-8975(紫尾区営大衆浴場)
[住所]鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2165

俵型タイルの湯船に注がれる、ヌルトロ極上湯

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
外縁は薄いピンク色、中は水色……タイル湯船、たまらん!

紫尾温泉で訪れたのは「紫尾温泉 しび荘」。温泉マニアには嬉しい、2種類の自噴泉の浸かり比べができる旅館です(※お風呂の利用は宿泊者のみ)。

内湯のタイル湯船がとっても印象的でした。きれいなアーチを描いた俵型で、なんともかわいらしい。深めに設計されていて、湯船につるつるいっぱいに温泉が注がれているのもすばらしいです。

体を沈めると、ざばば~~と湯が溢れていきます。この心地よさと贅沢な一瞬は、温泉旅行の醍醐味ですよね。もちろん源泉かけ流しで新鮮そのもの。浴感はヌルヌルトロトロ、とっぷりと美容液に浸かっているような感触がたまりません……。熱めかつちょっと濃いめなので、湯あたりには十分注意してください。

泉質は「アルカリ性単純硫黄泉」で、甘めの硫黄のにおいが十分に感じられます。pH9.4のとろやかさも絶品。お肌にもとってもよさそうでした。

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
(画像提供:紫尾温泉 しび荘)

浴室内には細長い湯船がもうひとつあり、そちらに少しぬるめのもうひとつの自噴泉が注がれています。

宿泊すると自然たっぷりの岩風呂露天とジビエ料理が堪能できます。

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
渓流に迫り出すように作られた、自然豊かな岩風呂露天

露天風呂(宿泊客限定)は、2種の混合泉。川のせせらぎに耳を傾けながら浸かる露天風呂はきっと天国ですね……。夜はしっかり星空も見られるのだとか。

【温泉マニア厳選】極上ヌルトロ硫黄泉
山のごちそう、猪鍋などのジビエ料理が堪能できる(画像提供:紫尾温泉 しび荘)

紫尾温泉の、あたたかくてトロトロな温泉に思いを馳せる

冬の温泉といえば雪見露天を思い浮かべがちですが、寒さを逃れて南国のあたかかい温泉に行くのもよさそうです。紫尾はじっくり静養できて、縁起のいいヌルトロ極上湯が湧くすばらしい温泉地。密を避けて、訪れてみてはいかがでしょうか。

■紫尾温泉 しび荘
[TEL]0996-59-8001
[住所]鹿児島県薩摩郡さつま町紫尾2168
「紫尾温泉 しび荘」の詳細はこちら

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“ひとり温泉”を楽しむ特集一覧

■プロフィール

永井千晴(ながち)

永井千晴(ながち)
温泉オタクな会社員。訪れた温泉は約500。普段はCHOCOLATE Inc.でプロデュース業をしています。元じゃらん編集部員。
Twitterアカウント @onsen_nagachi

<女ひとり温泉をサイコーにする53の方法>

<女ひとり温泉をサイコーにする53の方法>

2020年11月26日発売。訪れた温泉は約500湯。ヒマさえあれば女ひとりで温泉を巡りまくっている「温泉オタク会社員」による温泉偏愛エッセイ!つぶやくと同時に6.8万RTされた「東京・大阪から1泊2日で行けるお勧め温泉チャート」付き
書籍の情報はこちら
https://www.gentosha.co.jp/book/b13386.html

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