成田山新勝寺は千葉県成田市に鎮座し、1000年以上の歴史を誇る古刹です。境内には、重要文化財にも指定された建造物やパワースポットも点在し、見どころもたっぷり。
今回は、成田山新勝寺の参拝ガイドと御朱印やお守りの情報と共に、名物の鰻などが食べられる周辺スポットを紹介するので、成田山新勝寺に参拝に行くときに参考にしてみてください。
※この記事は2020年3月8日時点での情報です。
休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
成田山新勝寺の概要
1000年以上の歴史を持ち、例年、年間の参拝者数が1000万人を超えるという「成田山新勝寺」。「成田のお不動さま」と呼ばれ、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。
国指定重要文化財5棟をはじめ、境内は見応え十分。また、駅からお寺へと続く参道も散策やグルメを楽しめるとあって、多くの人が観光に訪れています。
成田山新勝寺とは。由緒など
成田山新勝寺は、平安時代中期に起きた「平将門の乱」の平定のため、寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)によって開山されました。
真言宗智山派の大本山の一つであり、真言宗の開祖である弘法大師が自ら敬刻開眼(けいこくかいげん)したと伝わる不動明王を御本尊におまつりしています。
源頼朝、水戸光圀、二宮尊徳、そして歌舞伎役者の市川團十郎など、多くの著名人が成田山を信仰してきました。
アクセス・参拝時間
都心からは、車で1時間程度。東関東道成田ICから国道295号線へ出て、寺台インターへ向かいます。
電車でも、1時間半ほどでアクセス可能。JR成田駅、または京成成田駅から約800mの参道を通り、平常時であれば徒歩10分ほどで総門に到着します。お正月などの繁忙期は周辺道路が交通規制されるため、電車の利用がおすすめですよ。
境内は終日開放されていますが、祈祷や御朱印などは8時~16時の受付です。
成田山新勝寺の参拝ガイド
参拝方法は、大本堂のお賽銭箱の前でまず一礼、お賽銭を入れたあとに一礼、手を合わせてお祈り、そして最後に軽くもう一礼します。
また大本堂では、毎日数回、僧侶による「御護摩」というご祈祷が行われています。御護摩とは、護摩木という特別な薪を焚き上げ、願いごとを清めてその成就をお祈する儀式のこと。祈祷を希望する場合は、境内の各所にある御護摩受付所で申し込みができます。
御護摩祈祷は、誰でも大本堂内で見ることができるだけでなく、お財布や鞄などの持ち物に御護摩の火をあてる「御火加持(おひかじ)」も行われます。こちらは特に申し込みなどは必要なく、その場で僧侶の方に持ち物を渡すと、御護摩の火にあててくれるので、ぜひやってみてくださいね。
御祈祷の最後には、堂内の全員でお不動様の御真言を唱えてお祈りをします。
成田山新勝寺の巡り方
総門
成田山新勝寺には入口が数カ所ありますが、「総門」と呼ばれる門が正面入口で、ほとんどの参拝客はここから境内へ入ります。
総ヒノキ造りの総門は高さ約15m、十二支の動物の彫刻が施されています。
仁王門
総門をくぐってそのまままっすぐ進んでいくと、「仁王門」に至ります。仁王門は、1831(天保2)年、江戸時代に再建された門で、国の重要文化財にも指定されています。
門中央の大提灯には「魚がし」と大きな文字で書かれていますが、この提灯が東京・築地の魚河岸講から奉納されたことによるものだそうです。
大本堂と三重塔
仁王門を過ぎて、その先の階段をのぼると、「大本堂」と「三重塔」がある広場に出ます。大本堂手前の「香閣(こうかく)」でお線香の煙を浴びたら、大本堂の階段をのぼって参拝しましょう。
大本堂には、御本尊である不動明王が安置されており、こちらで御護摩が行われています。大本堂は誰でも入ることができますよ。
大本堂向かって右手にある三重塔は、1712(正徳2)年に建立されたもので、国の重要文化財に指定されています。江戸時代の華やかな彫刻が特徴的です。
釈迦堂
大本堂向かって左手に進んでいくと、かつての本堂である「釈迦堂」があります。こちらも、1858(安政5)年建立の国指定重要文化財。
現在は、厄除けお払いの祈祷所となっています。
出世稲荷
釈迦堂よりさらに西側奥に進み、階段をのぼると「出世稲荷」がひっそりと佇んでいます。
御本尊は、荼枳尼天(だきにてん)。商売繁昌、開運成就などのご利益があると伝えられています。名刺を奉納して出世を祈願する場所や、名刺を貼りつけられる絵馬もありますよ。
光明堂
もう一度、大本堂の方向へ戻り、釈迦堂の右側を抜けて奥へ進むと、「光明堂」があります。光明堂は、1701(元禄14)年に建立された国指定重要文化財で、釈迦堂の前の本堂です。
こちらは、愛欲や欲望、執着などの煩悩を悟りを求める心に導くとされる愛染明王がおまつりされており、恋愛運アップのパワースポットとして知られています。
お堂の前には、恋愛成就絵馬を吊るす場所がありますよ。恋愛成就絵馬の授与料は1000円です。
平和の大塔
境内の最奥部には「平和の大塔」がそびえ立ちます。高さ58m、5階建ての塔で、成田山の歴史展や写経道場などがある1階、不動明王像などが安置された2階には、誰でも入ることができます。
こちらでは毎日写経体験を行っているので、時間に余裕があれば試してみてくださいね。写経体験(般若心経)は約60分2000円。事前予約をしなくても、その場で申し込みできます。
また、予約制で密教坐禅の体験などもできますよ。
成田山公園
平和の大塔の眼下には、16万5000平方メートルもの広大な「成田山公園」が広がっています。
公園内では、春には紅白の梅、桜、藤などの花々、秋にはクヌギやナラ、イチョウなどの紅葉が楽しめ、例年は梅まつり、紅葉まつりなどの季節のイベントも開催。また、新緑や深緑、雪景色など四季を通して、自然の美しさを堪能できる場所です。
御朱印・お守り情報
成田山新勝寺では、全部で6種の御朱印をいただくことができます。大本堂、出世稲荷、釈迦堂、光明堂、平和大塔、醫王殿(いおうでん)と、それぞれもらえる場所が異なりますので、御朱印マップを参考にお参りしてみてくださいね。
授与料はそれぞれ300円。8時~16時の間、受け付けています。期間限定の御朱印などは無く、こちらの6種類のみだそうです。
オリジナルの御朱印帳も3種類あり、各2000円です。
また、お守りの種類は30種以上!交通安全、厄除、開運、縁結びや身代御守など、さまざまなご利益のお守りを受けられますよ。
境内の散策に御朱印めぐり、そして参道の街歩きも楽しめる成田山新勝寺。初詣の時期以外もおすすめです。
[TEL]0476-22-2111
[住所]千葉県成田市成田1
[参拝時間]8時~16時 ※境内は24時間開放
[アクセス]【電車】JR成田駅・京成成田駅より各徒歩10分
【車】東関東道成田ICより10分
「成田山新勝寺」の詳細はこちら
周辺のおすすめうなぎグルメ店
JR・京成成田駅の駅前から成田山新勝寺までは、約800mの参道が続いています。こちらの参道は、江戸時代から門前町として栄え、風情を感じるだけでなく、散策も楽しめます。
その中でも、名物のおすすめうなぎグルメ店をご紹介しましょう。
川豊 本店
成田詣でといえば、うなぎが名物。「川豊 本店」は、1910(明治43)年創業の老舗うなぎ専門店です。
井戸水で活かしたうなぎを職人の技で素早くさばき、創業当時から継ぎ足し続けた秘伝のタレで丁寧に焼き上げています。
新鮮なうなぎはふわっと口の中でとろけるような食感で、薄甘口のタレとの相性も抜群です。
かつて旅籠として使用されていた純日本家屋を改装した店舗。風情漂うお店でいただけるのも、魅力の一つです。
混雑時は整理券を配布していますよ。
[TEL]0476-22-2711
[所在地]千葉県成田市仲町386
[営業時間]10時~17時L.O.
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR・京成成田駅より徒歩11分
「川豊 本店」の詳細はこちら
菊屋
こちらの「菊屋」は江戸時代中期に創業し、現在の店主で12代目となる老舗日本料理店です。
昔からの伝統の味を受け継ぎ、確かな品質の国産鰻のみを使用した「国産鰻重」が人気。熟練の職人が、一尾ずつ丁寧に手焼きして仕上げていきます。
成田名物の一つでもある川魚料理、鯉の洗いも絶品です。
趣ある店構えが特徴的な店内には、椅子席、座敷、個室など、目的や用途によって選べる多彩な客席が約120席。
ネット予約や、「国産鰻重」など一部のメニューはテイクアウトもできますよ。
[TEL]0476-22-0236
[所在地]千葉県成田市仲町385
[営業時間]10時~21時(緊急事態宣言中は17時L.O.)
[定休日]なし
[アクセス]【電車】JR・京成成田駅より徒歩12分
「菊屋」の詳細はこちら
駿河屋
江戸時代創業の「駿河屋」は、旅館・割烹を経て、うなぎ料理専門店となりました。
南アルプスの伏流水と厳選された飼料によって育てられた、希少な「共水うなぎ」を使用しているため、天然うなぎのような味わいを楽しめます。
下総醤油、三河の白九重味醂などでつくられた、秘伝のタレもこだわりです。
お店は全200席で広々。テーブル席や個室もありますよ。
また、開店時間から店頭で整理券を発行しており、待っている間に散策したりと時間を有効に使えるのも嬉しいポイントです。
[TEL]0476-22-1133
[所在地]千葉県成田市仲町359
[営業時間]平日:11時~17時(16時L.O.)、土日祝:10時~17時(16時L.O.)
[定休日]木曜
[アクセス]【電車】JR・京成成田駅より徒歩12分
「駿河屋」の詳細はこちら
下田康生堂ぱん茶屋
「下田康生堂ぱん茶屋」は、フランス人オーナーのもとで修業したスタッフによる手作りパンのお店です。
イチオシはなんと「うなぎぱん」!
中には、うなぎの蒲焼き、爪の鉄砲漬、山椒が入っています。実はこちらのお店、元は鰻屋を営んでいたとのことで、だからこそできるこの名物パンなんです。
成田名物のうなぎをちょっぴり趣向を変えて味わえますよ。
古民家風のお店で、ほっこり落ち着ける雰囲気。
店頭には、コッペパン、揚げパン、ハード系のパンなど、「うなぎぱん」の他にも様々なパンが並んでいます。
[TEL]0476-22-0396
[所在地]千葉県成田市上町551
[営業時間]9時~18時
[定休日]火曜
[アクセス]【電車】JR・京成成田駅より徒歩7分
まとめ
参道、境内、公園と見どころたくさんの成田山新勝寺。四季の自然やグルメなど、1日たっぷり満喫してくださいね。
※掲載の価格は全て税込価格です
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