今回は成田山新勝寺の各御堂や門、御朱印、お守りとともに、参道沿いの鰻店やおすすめグルメ、周辺の駐車場情報までまとめて紹介します。
千葉県成田市にある成田山新勝寺は、約1080年の歴史を持つ関東屈指の古刹。境内には、御護摩祈祷を行う大本堂をはじめ、国指定重要文化財の三重塔や光明堂といった貴重な建造物が点在しています。ぜひ、訪れる際の参考にしてくださいね。
成田山新勝寺とは

成田山新勝寺は940(天慶3)年に開山した、真言宗智山派の大本山です。平将門の乱を鎮めるため、寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が御護摩祈祷を行い、無事に戦いが平定したことから創建。
江戸時代には出開帳をきっかけに多くの人々の信仰を集めてきました。現在も家内安全や商売繁昌、厄除けなどのご利益があるとされ、年間約1000万人が参拝します。境内には数々の建造物をはじめ、成田山公園など見どころがたくさんあります。
成田山新勝寺へのアクセス
電車でのアクセス
最寄り駅はJR成田駅、または京成線成田駅。どちらの駅からも徒歩約10分でアクセスでき、街並みを眺めながら向かえます。特に初詣や節分会など混雑する時期は、電車利用がスムーズでおすすめです。
成田空港からはJR成田駅まで快速利用で12分と、観光や旅行のプランに組み込みやすいのも嬉しいですね。
車でのアクセス
東関東自動車道成田IC、または富里ICで降りるルートが便利です。東京都心からの所要時間は1時間ほど、千葉市内方面からは40~50分ほどと、日帰りドライブにもいいですね。
ICから成田山周辺までは一般道で約10~15分で到着。初詣や節分会など参拝客が多い繁忙期は道路が渋滞することもあるため、時間に余裕を持って訪れるか、電車利用が推奨されます。
成田山新勝寺の周辺駐車場
門前駐車場は総門から徒歩3分で、場内にはトイレや売店が設置されています。総門から離れれば割安の駐車場もありますが、歩くことを考えると近いところに駐車するのが便利。
お正月など、繁忙期は満車になってしまうこともあるため、公共交通機関を使う方が安心です。
成田山新勝寺の見どころを抑えた参拝ルート
1.総門

成田山新勝寺の表玄関として参拝者を迎えるのが、重厚感あふれる総門。高さ約15mを誇る総欅造りで、成田山開基1070年を記念して2008(平成20)年に建立されました。
細部にわたる伝統建築の意匠も見どころで、梁上の蟇股(かえるまた)といわれる欄間にあたる部分には十二支の彫刻が施され、訪れる人の目を引きます。自分の生まれ年の干支を探しながら眺めるのもおすすめです。また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安されています。
総門前広場では毎月28日に「成田山開運不動市」という骨董市を開催。骨董品や古道具が並ぶ賑やかな雰囲気を楽しめます。
2.仁王門

総門を抜けると現れるのが、1830(天保元)年建立の国指定重要文化財である仁王門です。
門の両脇には、寺を守護し邪気を払う存在として知られる阿形・吽(うん)形の仁王像が鎮座。右側には那羅延(ならえん)金剛、左側には密迹(みっしゃく)金剛が祀られています。
さらに門の裏側には広目天と多聞天の二天も鎮座し、力強い表情で参拝者を見守ります。中央には、東京・築地 魚河岸の旦那衆が奉納した大きな赤提灯が掲げられ、門にひときわ印象的な彩りを添えています。
3.大本堂

1968(昭和43)年建立。成田山新勝寺の中心となる大本堂の堂内にはご本尊の不動明王が鎮座し、毎日数回にわたり御護摩祈祷が行われています。堂内に響く読経や、立ちのぼる御護摩の炎は迫力があり、厳かな雰囲気に包まれた空間です。
なかでも「御火加持(おひかじ)」は、財布やかばんなどの持ち物に御護摩の火をかざしてもらうことで、お不動さまのご利益を授かることができると言われています。参拝の際はぜひ体験してみましょう。
4.三重塔

大本堂の右手に建つ三重塔は、1712(正徳2)年に建立された国指定重要文化財。総高27m、鮮やかな朱色や緑、金彩といった極彩色が美しく、境内でもひときわ華やかな存在感を放っています。
周囲には「十六羅漢」の彫刻がめぐらされ、また、雲水紋の彫刻を施した各層の垂木は一枚板でつくられた大変貴重なものです。青空や四季の景色に映え、撮影スポットとしても親しまれています。
5.釈迦堂

釈迦堂は1858(安政5)年に建立され、入母屋造に瓦棒銅板葺きの屋根が特徴的な国指定重要文化財。現在の大本堂が完成するまで本堂として参拝者を迎えていました。
周囲に施された五百羅漢の彫刻は、仏師・松本良山による傑作。表情や姿は一体ごとに異なり、誰一人似ることがなく一枚板に浮き彫りにされた細やかな造形は必見です。
堂内には御本尊の釈迦如来をはじめ、文殊菩薩や普賢菩薩、千手観音菩薩、弥勒菩薩などが鎮座しています。
6.額堂

1861(文久元)年に建立の額堂は、国指定重要文化財のひとつ。1986(昭和61)年と2016(平成28)年に修復が行われ、歴史ある姿が大切に受け継がれています。
参拝者から奉納された額や見応えのある絵馬が数多く掲げられ、江戸時代の貴重な絵馬やさまざまなモチーフの彫刻を間近で見ることができます。
堂内には、額堂を寄進した七代目 市川團十郎の石像も奉安されています。
7.光明堂

1701(元禄14)年に建てられた光明堂は、国指定重要文化財にも指定されています。
堂内には中央に大日如来、左右に不動明王と愛染(あいぜん)明王が鎮座。鮮やかな赤色の愛染明王は、6本の腕に弓矢を持つ良縁の仏様として信仰を集めており、光明堂は縁結びの祈願所でもあります。
2代前の本堂であり、安政年間(1854~1860)に新本堂(現在の釈迦堂)建立に伴って移築され、その後、現在の大本堂が完成した際に現在地へ移されました。
後方には奥之院の洞窟があり毎年、祇園会にのみ特別開扉されます。普段は非公開となっている洞窟内部に入り、秘仏の大日如来を拝観できる貴重な機会です。
8.成田山公園

大本堂の奥には、16万5000平方mもの広さを誇る自然豊かな公園もあるので、ぜひ参拝の後に立寄りましょう。梅や桜、藤、紅葉など、四季折々の風景が広がる癒しのスポットです。
園内には水音が心地よい雄飛の滝をはじめ、文殊池・竜樹池・竜智池といった3つの池、春から初夏のバラをはじめ、季節ごとの花が咲く西洋庭園もあって散策にぴったり。浮御堂からは眼下に悠々と泳ぐ鯉も眺められます。
御朱印や御守りといった授与品も充実
御朱印は全6種類

参拝の証として御朱印巡りもできます。境内では6種類の御朱印が授与されており、大本堂と平和大塔では不動明王、釈迦堂では釈迦如来、光明堂では大日如来、醫王殿(いおうでん)で薬師如来、出世稲荷で茶枳尼天(だきにてん)の御朱印をいただけます。
御朱印帳は持参するか、成田山新勝寺オリジナルの御朱印帳(初穂料2000円)もあり、3色から選べます。時期によっては限定御朱印が登場することもあるので、訪問前に公式サイトの「最新情報」を確認してみてください。
お守りは約50種類

約50種類ものお守りがあり、特に手に取る人が多いのが「身代御守(みがわりおまもり)」。お不動さまが身代わりとなって災難から守ってくださるとされています。
紙包み(初穂料500円)のほか、袋入り(初穂料1000円)があり、旅の記念や贈り物として選ばれているそうです。
ほかにも交通安全や厄除け、開運、縁結び、安産、試験合格など多彩。また、自分の誕生月で選べるブレスレット(初穂料1000円)といったアクセサリータイプのお守りもありますよ。
千葉県成田市成田1
参拝自由【境内は24時間開放、窓口は8時~16時】
成田駅より徒歩10分/東関東道成田ICより10分
あり(有料)
「成田山新勝寺」の詳細はこちら
「成田山新勝寺」の口コミ・周辺情報はこちら
(画像提供:成田山新勝寺)
成田山新勝寺・参道の鰻&食べ歩きグルメ
成田山新勝寺の参道には、鰻の名店や土産物店が並ぶ

江戸時代から門前町として栄えてきた参道。成田駅前から成田山新勝寺の総門まで続く約800mの通りは参拝客でにぎわい、町並みからは今も当時の趣を感じられます。
参道沿いには老舗の鰻店や和洋菓子店、お土産店などが軒を連ね、エリアごとに異なる景色や雰囲気を楽しみながら散策できます。参拝の前後にゆっくり歩きたいスポットです。
“食べ歩き”はしても“歩き食べ”はNG
歩きながらものを食べる“歩き食べ”は、他の観光客やお店への迷惑行為となってしまうので、絶対にしないようにしましょう。
“食べ歩き”とは、その街の色々なお店に行って、様々なグルメを味わうことです。正しくマナーを守って楽しみましょう。
駿河屋

店先でさばきたての鰻を提供しているので、いつでも新鮮で焼きたてが味わえます。
また、長年継ぎ足しで使う醤油は地元の下総醤油や、伝統の製法を守り続ける三重県・三河味醂の白九重味醂を使っています。甘すぎず、あと味がいいタレと脂ののった鰻は相性抜群で、また備長炭で焼き上げているので香りが良いのが特徴です。
江戸時代の寛永年間に旅籠として創業し、現在は鰻専門店として参道でも行列ができる名店。全国でも厳選の店だけで味わえる、生産量が少ない幻の鰻「未来うなぎ」のメニューも用意されています。
千葉県成田市仲町359
【平日】11時~17時(LO16時)【土・日・祝】10時~17時(LO16時)
木
成田駅より徒歩10分/東関東道富里ICまたは成田ICより15分
なし
「駿河屋」の詳細はこちら
(画像提供:駿河屋)
上町菊屋

江戸時代中期創業の老舗「日本料理 菊屋」が手がける鰻料理店。
全て産地証明書付きで、その時期においしい鰻を各地から仕入れ。熟練の板前が一尾ずつ丁寧に手焼きした鰻は、表面はぱりっと、中はふわっとした食感で旨味が口いっぱいに広がります。
上品な甘さのタレは、追いタレとしても提供してくれるので好みの味加減にできるという細やかなサービスもうれしいです。そして、羽釜で炊く地元産のコシヒカリはふっくらつやつや。
入り口にはバーカウンターがあり、ドリンクのみの利用も可能です。個室も備えており、食事会や記念日利用に訪れるのもいいですね。
千葉県成田市上町553-1
【月~土】11時~21時(LO20時)【日】11時~18時(LO17時30分)
なし
成田駅より徒歩6分/東関東道富里ICまたは成田ICより15分
なし
「上町菊屋」の詳細はこちら
(画像提供:上町菊屋)
後藤だんご屋

1845(弘化2)年創業以来、地元の人や観光客に長く愛されている老舗。毎朝、杵と臼で丁寧につき上げるだんごは焼きたての香りに食欲がそそられます。
きめ細やかで、もちもち食感と素朴な甘みが楽しめます。また、売り切れてしまうこともあるため、確実に味わいたい場合は電話予約がおすすめです。
さらに、通年提供されているかき氷(700円~)も評判で、メロンやあんずなど旬のフルーツを使ったメニューもあり、一年を通して多種多様に味わえます。
暖簾のかかったどこか懐かしさを感じる店構えも、参道散策の思い出を彩ってくれるようです。
(画像提供:後藤だんご屋)
林田のおせんべい

手作りせんべいの専門店。国産の良質な米だけを使い、1912(大正元)年の創業より生地から一貫して手作りする逸品が揃います。
なかでも、店頭売上げNo.1のふんわりサクサク、甘醤油のおかきもち「福耳柿餅」は必食!ほかにも食感や味付けが異なるせんべいが種類豊富に揃っています。
また、食べ歩きにぴったりの「串せん」はしょうゆ味(150円)、みたらし味(200円)、11月~5月期間限定のねぎみそ味(250円)があり、パリッと軽やかな食感と、香ばしさがくせになる美味しさです。
職人が一枚一枚、丁寧に焼くせんべいはどれも個性豊かで、選ぶのも楽しいです。
千葉県成田市幸町490
9時~17時
月※祝日の場合は翌日。1月は定休日なし
成田駅より徒歩15分/東関東道富里ICまたは成田ICより10分
なし
「林田のおせんべい」の詳細はこちら
(画像提供:林田のおせんべい)
なごみの米屋 總本店

創業1899(明治32)年、成田を代表する和菓子店。落花生の形が愛らしい「ぴーなっつ最中」は、ぴーなっつの甘煮が煉り込まれた餡が風味豊か。
季節や地域限定品も豊富にそろうので、お土産探しにもぴったりです。4月中旬から9月にかけて販売される、千葉県産の梨のピューレで作る「千葉の梨ゼリー(250円)」は、果肉のシャリシャリ感を残した瑞々しさが魅力。
また、成田地区限定販売の「生栗むし羊羹(600円)」は、栗の風味豊かな柔らかい食感が楽しめます。
敷地内には羊羹の歴史を学べる「成田羊羹資料館」や「お不動様旧跡庭園」も併設。買い物とあわせて見学してみてくださいね。
(画像提供:なごみの米屋 總本店)
まとめ
貴重な建造物や御護摩祈祷、四季を感じる成田山公園など見どころが満載の成田山新勝寺。参拝と合わせて参道で老舗の鰻店をはじめ、地元ならではのグルメを巡るのも楽しみのひとつです。ぜひ次のおでかけの参考にしてみてください。
こちらの記事もチェック
※この記事は2026年7月8日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
岡田夏恵
九州在住のライター。温泉、グルメ、観光スポットなど旅の情報をご紹介しています。興味関心は尽きないものの、なかでもそそられるのは、その土地の手工芸や神社仏閣、体験モノ。















