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【七夕とは】行事の意味や由来、七夕飾りの作り方や食べ物もご紹介!

2021.03.18

7月7日は七夕(たなばた)。
折り紙で七夕飾りを作ったり、短冊に願い事を書いて、手芸の上達などを願います。
そんな七夕という行事には、どんな意味や由来があるのでしょうか。

織姫と彦星って天の川のどのあたり?七夕飾りってどんな種類があるの?
この日に食べるご飯はそうめん?そんな七夕のいろいろを解説します。

※この記事は2021年3月8日時点での情報です。
記事配信:じゃらんニュース

七夕とは?

七夕ってどんな日

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

七夕とは、織姫(おりひめ)さまと彦星(ひこぼし)さまが天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。短冊に願い事を書いて、笹竹に飾り付けます。

「雨が降ると天の川が渡れない」ともいわれて、てるてる坊主をつるした人も多いのでは。かつては旧暦の7月7日だったので、現在でいうところの8月上旬~下旬ごろ。昔は晴天率の高い行事だったのです。

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

月の動きに基づく旧暦では、7日は必ず半月。その月も22~23時ごろには西に沈むため(※地方により多少時間がずれます)、夜半には天の川がよく見える日だったようです。

新暦の現在では、7月7日は日本の多くが梅雨のさなかですね。すごくざっくり平均すると、晴れる確率は3割ぐらいです。でも、東海地方や山口県などには、「雨が降った方が縁起がいい」という言い伝えも残っています。

七夕の歴史・由来

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

七夕のお話は、中国古代の民間伝承がもとになっています。織姫と彦星は、中国風だと織女(しょくじょ)、牽牛(けんぎゅう)。ちなみに韓国やベトナムにも七夕があります。

日本には、奈良時代に宮中儀式として伝わり、織姫が機(はた)織りの上手な働き者だった…という内容から、手芸や裁縫の上達を願う風習につながりました。星に願い事をする原型はここから始まっています。

(写真提供:ボストン美術館)
(写真提供:ボストン美術館)

時代が下って江戸時代になると、七夕は「五節句」の一つとされ、幕府公式の祝日でした。寺子屋などでは紙の短冊に願い事を書き、読み書きの上達を願ったようです。
鳥居清長が1795年ごろ描いた浮世絵には、いろんな形の短冊が描かれていますね。

ちなみに七夕と書いて「たなばた」と読むのは、日本では古来、神事などに使う高貴な布を織る行為をたなばた(棚機)と呼んでいたため。本来なら「しちせき」と読む外来語に、「たなばた」という大和言葉を当てたようです(他にも諸説あります)。

織姫と彦星の伝説

(写真提供:イラストAC)
(写真提供:イラストAC)

国を超えて広く伝わる織姫と彦星のお話には、いろんなバリエーションがありますが、以下の内容はほぼ共通しています。

天帝(神様)の娘である織女は、機織りが上手で働き者の女性。天帝は、同じく働き者で牛飼いの牽牛と引き合わせました。二人はひと目で恋に落ち、結婚しました。

ところが結婚すると遊んでばかりで、働かなくなるという結果に。怒った天帝は二人を天の川の両岸に引き離しましたが、織女が泣いて悲しんだため、年に1度、七夕の夜にだけ会うことを許すようになった…というあらすじです。

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

ちなみに、織女星(しょくじょせい)はこと座のベガ、牽牛星(けんぎゅうせい)はわし座のアルタイル。どちらも1等星で明るい星です。

日本では7月上旬から見えやすくなり、9月上旬ぐらいまでよく観察できます。七夕のころだと、20~22時ごろ、東の空の下の方に見え始めます。はくちょう座のデネブを加えて、「夏の大三角」とも呼ばれています。

農業に適した季節になると明るくなるので、農業や養蚕などをつかさどる星と考えられました。もっとも観察しやすいのは8月上旬で、やはり旧暦の七夕のころ。

そんな旧暦の七夕を、国立天文台は「伝統的七夕」と呼んで毎年公表しています。ちなみに、2021年の伝統的七夕は、8月14日(土)です。

七夕飾りとは?

七夕飾りの意味

(写真提供:大英博物館)
(写真提供:大英博物館)

色とりどりの短冊や、いろんな形の飾りを笹竹に吊す七夕飾り。昔は高ければ高いほど星に願いが届くと考えられ、屋根の上まで高くかかげていたようですよ。

折り紙で作る七夕飾りにはいくつかの種類があり、「七つ飾り」と呼ばれます。それぞれにこんな意味が込められています。

(画像制作:ミキティ山田)
(画像制作:ミキティ山田)

●吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾りです。かつての宮中儀式で、五色の糸を長い針に通してお供えしていたものを、紙で表現したものです。

●くずかご
清潔、倹約を意味しています。七夕飾りを作るときに出た紙くずを入れて飾ることも。

●網(あみ)飾り
漁業の網(あみ)から生まれた飾りです。大漁を祈願しています。

●折鶴
家内安全や、長寿を願う飾りです。千羽鶴にする場合もあります。

●巾着(きんちゃく)
金運の上昇や、貯蓄を願って飾ります。財布の場合もあります。

●紙衣(かみこ)
折り紙で作った人形や着物の形のもののこと。裁縫の上達を願うほか、病気や災いの身代わりになってもらうという意味もあります。

●短冊
「五色の短冊」に願い事を書いて飾ります。五色とは、赤・黒(紫)・青・白・黄のこと。

五色の短冊の意味

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

「五色の短冊」とよく言いますが、なぜ五色なのでしょう?

五色は、古代中国の「五行説」という自然哲学からきています。万物のすべてを構成すると考えられた5つの元素に、それぞれ色を当てはめたものです。

火(炎)=赤
水=黒
木(植物)=青
金(鉱物)=白
土(大地)=黄

のちに、青は緑も含むようになり、黒は縁起が悪いとして高貴な色である紫が用いられるようになっています。

七夕に食べる料理

索餅(さくべい)

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

七夕の食べ物といっても、特に思い付かない人も多いのでは。でも、ちゃんとあるのです。

伝統的なものの一つが「索餅(さくべい)」。小麦粉や餅粉をひねって揚げたお菓子で、唐の時代に日本に伝わりました。今でも奈良県では「麦縄」と呼ばれ、親しまれています。

そうめん

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

索餅が、だんだんと進化していったものがそうめん。例えば宮城県仙台市では今も、400年の伝統を持つ「仙台七夕祭り」が行われていて、そうめんが定番の食べ物です。

そうめんには色つきのものもあるので、五色の短冊にちなんで「五色そうめん」にすると、七夕らしさが演出できますね。

かりんとう

(写真提供:写真AC)
(写真提供:写真AC)

索餅にもっとも近いお菓子が、かりんとうです。

かりんとうは唐菓子(とうがし・からくだもの)が原型とも、スペインの南蛮菓子がルーツともいわれています。

東北地方のかりんとうはバラエティ豊富。秋田県には短冊形や落ち葉の形のかりんとう、岩手県には渦巻き形のかりんとうがあり、どれも個性のあるおいしさです。

まとめ

七夕のいろいろ、いかがでしたでしょうか。
地域ごとの言い伝えや伝統にも思いをはせつつ、天の川を眺めてみたいものですね。

【参考文献】
宮本常一『歳時習俗事典』八坂書房、2011年
宮沢敏子『日本の香りと室礼』八坂書房、2019年

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ミキティ山田  ミキティ山田

旬な話題を求めて、いろいろな場所を取材・撮影する調査員。分厚い牛乳瓶メガネに隠したキュートな眼差しでネタをゲッチュー。得意技は自転車をかついで階段を登ること。ただしメガネのせいでよく転びます。