キャンプ料理を成功させるコツと注意点

事前にメニューを決めておきましょう!
「当日にキャンプ場近くのスーパーで買い物をしながらメニューを決める」
これは初心者キャンパーが最もやりがちな罠。
キャンプ場近くのスーパーで「今日何食べる~?」って話しながら家族や友人と買い物をするのは楽しいもの。
しかし!当日にスーパーで買い物をすると…気づいたら1~2時間スーパーにいる、なんてことも。キャンプ場の到着時間が遅れ、テントの設営などをしていたら気づいたら午後。 肝心のキャンプの時間が短くなってしまいます。
キャンプで作るメニューは2日前位には決めておきましょう。

家で材料を事前に仕込んでおく
「キャンプ場でイチから料理を作る」これも初心者キャンパーにありがちです。
キャンプ場でテント設営が終わり、さあ料理♪
そこから野菜を洗って、ジャガイモ、ニンジンの皮を剥いて、細かく切って、肉や魚に下味をつけて…。一体いつ食べられるの!?
車移動とテント設営で疲れた挙句、さらに料理にすごく時間がかかるなんてことに。

仕込みも前日に終わらせて、ファスナー付の食品保存袋などに入れて持っていき、現地では焼いたり煮込んだりするだけ、という状態にしておくと、すぐに美味しい料理が食べることができます。ゴミも少なく、キャンプでゆったりできる時間も確保できます。
キャンプ用の常温調味料ボックスを用意しておく
キャンプで料理をしようとして…「あ、オリーブオイルがない!」なんてこと、あるあるです。
スーパーで買い物をしても肝心の調味料は忘れがち。そんな方は塩こしょう、油など常温保存できる必須調味料はキャンプ用としてまとめて箱に入れて「スパイスボックス」を作っておきましょう。
キャンプ当日はその箱を持っていくだけで大丈夫。当日に調味料を買うと現場ではちょっとしか使わないのですごく余る…ということも防ぎやすくなります。

簡単だけど美味しくてテンションが上がりそうな料理を選ぶ
「今日はキャンプで、最高級の黒豚のトンカツを作るぞ!」
豚肉を叩いて柔らかくし、小麦粉、卵、パン粉を付けて、油へ…そんなこと、キャンプでやってられません!
気合いが入りすぎてハードルの高い料理を作ろうとするのはいいのですが、時間も手間もかかりすぎて、しかも洗い物がたくさん出てしまいます。
キャンプではいつもと違うご飯を作りたくなりますが 、簡単なのにテンションが上がるレシピを選ぶとグッドです。

写真を撮る時にお皿、テーブル、カトラリーなどにも気を配る
キャンプで料理を作ったらSNSなどにアップしたくなりませんか?
でも料理はすごく魅力的なのに、背景にゴミやペットボトルが写っている…なんてことも。
SNSが好きな方は料理を作るだけでなく、かわいいテーブルクロスを敷いたり、 お皿やカトラリーにもこだわったり、写真を撮るときは背景や光も気にしたりすると「映える写真」が撮れるはずです。

ゴミ箱を用意して分別をしておく
料理を作って食べるのに夢中になりすぎて、ゴミ袋はさらけ出して置いているだけ、という方も。
サイト(テントやタープを張り、生活の拠点とするスペースのこと)の見栄えが良くないのはもちろん、カラスや猫などにも狙われてしまいます。
しかも分別もしないで置くと、キャンプ場で処理してくれる場合はキャンプ場に迷惑がかかる上に、自分で持ち帰る場合は家で分別をしないといけないという面倒なことに。
蓋つきでコンパクトになるキャンプ用ゴミ箱を複数買っておくとサイトも綺麗に見えて分別もできるので◎。
お湯が出るキャンプ場を選ぶ
食べ終わったら洗い物。お湯を使えると、洗い物の汚れが落ちやすくて効率が上がります。
寒い冬キャンプでは手も温まる♪意外と盲点なのですが、キャンプ場を選ぶときに「お湯が出るかどうか」も チェックすると良いでしょう。
キャンプ料理におすすめの道具

【必需品】クーラーボックス
料理に使う材料や飲み物の保存に欠かせないクーラーボックス。
ハードタイプのクーラーボックスは車への積載時や家での保管時に邪魔になりがち。持ち運びにも便利な、コンパクトになるソフトクーラーがおすすめです。
【必需品】キッチンテーブル
作業台の面積が広いものが料理しやすくおすすめです。調理に必要なものを置いて楽に作業ができますよ。
天板がステンレス製のテーブルなら、汚れても掃除がしやすいです。
【必需品】バーナー
料理はもちろん、湯を沸かしたり、アウトドアの「火力」として大活躍のバーナー。
ファミキャン(ファミリーキャンプ)、グルキャン(グループキャンプ)でたくさん料理を作りたい。そんな方は「カセットコンロ」か「ツーバーナー」を。
ソロキャンプの方は「小さなカセットコンロ」や、火加減調整がしやすい「シングルバーナー」がおすすめです。

【必需品】万能調理器具
「煮る・焼く・炊く・蒸す」キャンプ料理を楽しむために、何でもできる便利な調理器具が一個あると重宝します。
●ステンレスダッチオーブン
ファミキャン、グルキャンの方におすすめ。
ダッチオーブンはステンレスの方が手入れもしやすく扱いが楽チン!残った料理は入れたまま保管や温め直しもできます。

●シェラどんぶり(どんぶり形のシェラカップ)
ソロキャンプの方におすすめ。煮る・焼く・炊く・蒸すなど何でもOK。そのままお皿としても使えます。
調理する時にはボウルにもなるのでとっても便利!

【必需品】包丁、まな板、おたまなど
調理に欠かせないアイテム。
特別なものを用意しなくても大丈夫!自宅で使っているものでOKです。お忘れなく。
【必需品】ファスナー付の食品保存袋
キャンプ料理のマストアイテム。仕込みをする時の必需品です。余った食材を持ち帰る時にも使います。

【必需品】ウォータージャグ&バケツ
調理には大切なのは「水」。洗い場と距離が離れている時にサクッと手を洗ったり、 料理用の水として確保しておけるウォータージャグは必須です。
シャワータイプなら皿洗いはもちろん、シャワーとしても使えます。
【必需品】スパイスボックス ・蓋つきのゴミ箱
小さなアイテムなのでうっかり忘れがちな、こしょうやオリーブオイルなどの常温の調味料を箱(スパイスボックス)にまとめておくと便利です。
また、調理をすれば自ずと出るゴミ。ゴミ箱とは分からないようなデザイン、見栄えもしてコンパクトにたためるゴミ箱はマストアイテム。蓋が付いているものは鳥、猫、虫対策にも。
【あると良いもの】キャンプ用エプロン
キャンプ料理をしていると油がはねたり、焚き火料理だと火の粉が飛んだり、ウェアが汚れてしまうことも。キャンプでもエプロンがあると便利です。

ポケットがたくさんついたタイプや手が拭ける素材など、アイデア満載のキャンプ仕様のエプロンも。
キャンプ用のお気に入りエプロンがあると、もっとキャンプ料理が楽しめそうですね。
【その他】おすすめ調理道具
最後にこの記事に掲載したレシピに登場する調理道具についてまとめて紹介します。持っているとキャンプ料理の幅が広がりますよ!
●ホットサンドメーカー
フライパンを2枚向かい合わせに重ねた構造のホットサンドを調理する調理器具。キャンプでは直火式を使用します。
●パエリアパン
底が平らで深さ数センチ程度のパエリアを作るための鍋。フライパンに近いので「パエリアパン」と呼ばれています。
●バーベキューグリル
肉や魚のグリルなどの網焼き調理に用いる器具。炭火を使うタイプ、バーナーを使うタイプなどがあります。
●メスティン
アルミ製の箱型の飯ごうのこと。炊飯器としてご飯を炊いたり、様々な料理に使えます。
●スキレット
鋳鉄製の厚手のミニフライパン。鍋部分から柄(ハンドル)まで鋳物で作られています。
●グラスカバー
ガラス製フライパンの蓋。煮込み料理を作る時に使います。
●クッカー
野外用の料理鍋。アルミ製やチタン製、素材や形・大きさも様々なタイプがあります。
【監修/千秋広太郎】
株式会社ソトレシピ/株式会社シーザスターズ 代表取締役、アウトドアプロデューサー

<プロフィール>
千葉県船橋市出身。2016年株式会社シーザスターズ創業。クリエイティブ×PRのプロデュース経験を活かして様々な企業や地方自治体のコミュニケーションを支援。学生時代に、各地の美味しい物を食べるために、ひたすらママチャリをこぎ、キャンプをしながら日本列島と東南アジアを縦断する一人旅を実行。その経験を原点として「旅とキャンプとごはん。」をテーマに、人に喜んでいただけるようなサービスを創るべく日々奮闘。2017年に立ち上げたキャンプ料理レシピサイト「ソトレシピ」がInstagramを中心に話題となり、2020年株式会社ソトレシピとして法人化。キャンプ料理ユニット「パエリアン」として、YouTube、TV、書籍、雑誌などでも活動中。
<公式サイト>
●キャンプ料理専門のレシピサイト「ソトレシピ」
●Instagram
●YouTubeチャンネル
●Twitter
\こちらの記事もチェック!/
ラグジュアリーな超贅沢キャンプ「グランピング」おすすめ施設
【初心者向け】ソロキャンプの始め方や楽しみ方と道具の選び方から注意点まで
「女子キャンプ」初心者向け!キャンプ場選びのコツからおすすめの持ち物・料理まで
キャンプでの石焼き芋の美味しい作り方を解説!さつまいもの種類やコツを伝授
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。また、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
\宿・ホテル検索はこちら/
横手 奈保子
ゴールデンレトリバーとゆったりまったり暮らしています。「犬と一緒に泊まれる宿」にチャレンジ中。愛知県在住。