上野公園内にある「国立科学博物館」。子どもだけでなく、大人も楽しめる迫力ある展示や面白い仕掛けが満載のスポットです。
今回はそんな国立科学博物館の屋外展示、日本館と地球館の常設展、ミュージアムショップなど…それぞれの魅力や見どころをピックアップ!写真映えスポットやかわいいオリジナルグッズもご紹介します♪
※この記事は2021年5月31日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
国立科学博物館とは

国立科学博物館、通称「科博(かはく)」は、1877年明治時代に創立されました。国立として唯一の、自然史・科学技術史に関する総合科学博物館で、2万5000点以上の展示物を誇ります。
国立科学博物館は、地球や生命の歴史、人類による科学技術の歴史に関する調査研究、自然科学等に関する標本や資料の収集・保管、研究の成果やコレクション等の展示や学習支援の3つを事業の3本柱としています。
そう聞くとなんだか難しそうな印象ですが、館内は大人も子どもも惹きつけられる、魅力的な展示やスポットがたくさんです!
場所は、JR上野駅公園口を出て上野公園に入り、国立西洋美術館の先を右に曲がって少し歩いたあたり。公園口からは徒歩5分ほどの駅近で、上野公園内にあることから他の観光スポットなどと合わせて立ち寄ることもできますよ。
現在、入館は完全予約制となっているので、事前に公式ウェブサイトで予約してから来館してくださいね。それでは、大人も楽しい国立科学博物館の見どころをご紹介します♪
スケール大の「屋外展示」
迫力のダイブ!シロナガスクジラ

博物館の中に入る前から早速見どころがあります。
上野駅から向かって最も奥のあたりに、巨大なクジラの模型が!私も初めて見た時はその大きさに驚き、あまりの大きさと見たことのないアングルに、一瞬何だか分からないほどでした。
シロナガスクジラは世界最大の動物で、こちらでは体長30mの原寸大模型が展示されています。その姿は海面から深く潜ろうとしている様子を表しているそうで、躍動感たっぷり。2013年には最新の研究に基づいて胴体の模様や義眼などが新たに加えられ、ますますリアルになったそうです。
模型の前はちょっとした広場になっているので、写真撮影にもぴったりですよ。
ロマンを感じる、D51形蒸気機関車

そしてもう一つ、屋外展示で注目したいのがこちらのD51形蒸気機関車。「デゴイチ」の愛称でも知られています。
1939年に製造され、1975年まで走行していたという実物。中に入ることはできませんが、やはり撮影スポットとして人気です。特別展の入口あたりに展示されていますよ。
他にも地球館の裏側では、1970年に日本初の人工衛星おおすみを打ち上げた発射台も見られます。
映えスポット満載の「日本館」
非日常感あふれる、中央ホール

日本館の地下1階の総合案内から1階に上がると中央ホールに出ます。ぜひ、ここで立ち止まって上を見上げてみてください!
真っ白な吹き抜けのドーム型天井にステンドグラスの光が差し込む、美しい空間が広がっています。
こちらの日本館は、以前の建物が関東大震災で全焼したのを受け、1931年に新築・再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。
ここから3階に上っていくのですが、踊り場や3階からもステンドグラスをじっくり見てみてくださいね。
圧倒的な没入感!全球型映像施設「イセ食品THEATER36○(シアター・サン・ロク・マル)」

日本館地下1階では、「シアター36○(サンロクマル)」をぜひ一度試してみてください。

このように球体の内部全面がスクリーンになっており、中央のブリッジの上から映像を鑑賞できます。360度の音と映像で独特の浮遊感と没入感が味わえますよ!

大海原での航海や、深海、宇宙、恐竜の世界など、時期によってさまざまなテーマのオリジナル映像が上映されています。上映スケジュールは、公式ホームページで確認できますよ。
追加料金などはなく、常設展の料金だけで見られるのも嬉しいですね。
躍動感たっぷり!フタバスズキリュウの復元骨格

日本館のテーマは「日本列島の自然と私たち」。3階北翼では、宙を舞うフタバスズキリュウの復元骨格が!
実際には舞ってはいませんが、天井から吊られ、首をぐっと曲げた姿は躍動感に満ちています。フタバスズキリュウとは、約8500万年前の日本近海に生息していた生き物。1968年、当時の高校生によって発見された、国内初の首長竜です。
こちらは復元骨格ですが、実物の化石も一緒に展示されています。
そのほか日本館3階には、日本列島の動植物や自然環境の変遷や歴史を伝える標本がたくさん展示されていますよ。
リアルさにビックリ!忠犬ハチ公の剥製と日本人の模型

日本館2階北翼では、渋谷の像が有名な忠犬ハチ公に会えますよ♪実物のハチ公の剥製だそうです。

ハチ公の近くには、港川人に始まり、縄文時代から近世に至るまでの日本人の模型も。見た目や生活様式などが進化して現代に近づいていく様子が分かりやすく再現されています。

日本人の模型の最後にあるこのスペースは?
よく見ていなければ素通りしてしまいそうですが、足元のプレートをよく見てみてください。「現代人」と書かれています。そう、ここは来館者が自分で入る、ユニークな参加型の展示スペースなんです。撮影スポットとしても人気ですよ。
ひそかに人気、フーコーの振り子

また、日本館では階段の吹き抜けを利用して展示された「フーコーの振り子」もひそかな人気スポット。
「フーコーの振り子」とは、地球が自転していることを証明した装置なのですが、ゆったりと振り子が揺れる様子を見ているだけで癒やされる、なんて声も聞きます。
参加型展示も楽しい「地球館」
これぞ夢見た近未来!観測ステーション

「地球生命史と人類」がテーマの地球館は、2015年にリニューアル。子どもはもちろん、大人や専門家まで、さまざまな人が先端的な科学の世界を楽しめる展示へとアップグレードしました。見るだけではない体験型の展示であることが大きな特徴です。
地球館2階の観測ステーションも体験型展示の一つ。人工衛星から観測した地表の温度や水蒸気量などなど、変動する地球の様子を画像やデータを用いて、ほぼリアルタイムで見ることができます。
ここでちょっと楽しいのが、壁面のモニターに流れている画像に手をかざすと、詳細画面が開いて細かいデータを見ることができる仕掛けです。SFアニメや映画の登場人物になった気になれちゃいます♪
動物園とは違ったおもしろさ!大地を駆ける生命(哺乳類と鳥類の剥製)

そして、地球館3階の“大地を駆ける生命”は必見です。大小の動物達の剥製がズラリと並んだ様子は圧巻!

中には、上野動物園の人気者だったジャイアントパンダ、フェイフェイとトントンの剥製もありますよ。
臨場感を体感!恐竜の謎を探る(恐竜の復元骨格)

地球館地下1階には、大きな恐竜達の復元骨格や化石の数々が所狭しと並び、迫力満点!
この写真の展示は、ティラノサウルスがトリケラトプスを狩ろうとしているシーンをイメージしたものだそう。先ほどのフタバスズキリュウもそうですが、復元骨格でこれほどの迫力や躍動感を表現できるのも面白いですね。
生命と人類の歴史スペクタクル!地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-

地球館の地下2階にも、宙吊りの大きな復元骨格が。こちらは実は恐竜ではなく、クジラの仲間である哺乳類のバシロサウルスと、海生トカゲである爬虫類のティロサウルスだそうです。
海中をイメージさせるブルーのライティングも幻想的。2体の真下のスロープに立って、迫力ある写真も撮れそうですね!
国立科学博物館は、これまでご紹介した常設展のほか、特別展や企画展も開催しています。2021年6月13日(日)までは特別展「大地のハンター展」を開催中(臨時休館の場合あり)。特別展の入場チケットを購入している人は、追加料金なしで常設展を見ることもできますよ♪
オリジナルグッズ満載!「ミュージアムショップ」

館内にあるミュージアムショップでは、科学関連の書籍、本格的な模型やフィギュアだけでなく、オリジナルグッズが満載です!
おすすめの商品をいくつかご紹介しますよ♪
科博オリジナルマスコット 秋田犬 ハチ 800円

先ほど、日本館の展示のご紹介で登場した、忠犬ハチ公のグッズは、ミュージアムショップの中でも特に人気の商品。
もっと大きなぬいぐるみもありますが、こちらはカバンなどにも付けられるマスコットタイプです。
食物連鎖アート てぬぐい 森/海 各1100円


こちらは、食物連鎖が描かれたユニークな手ぬぐい。
こちらもオリジナル商品なのですが、実は人気のシリーズで、手ぬぐいだけでなく、クリアファイルやノート、マスキングテープなど、さまざまなラインナップが展開されていますよ。
ブックマーカー ステンドグラス 鳳凰 660円


こちらは先ほどご紹介した、日本館の中央ホールにあるステンドグラスをモチーフにしたブックマーカー。
外枠はステンレス製なので丈夫です。窓辺に飾ってステンドグラス気分を味わうのもいいかもしれませんね。他にも、中央ホールの写真を使ったクリアファイルやポストカードなども販売されていますよ。
HACHI A5インデックスファイル 420円

ハチ公グッズの文房具バージョンの一つです。こちらはミニサイズでインデックス付きという機能商品。よく見ると、インデックスにも小さな足あとの絵が付いていますよ♪
[TEL]050-5541-8600
[住所]東京都台東区上野公園7-20
[営業時間]【通常】9時~17時(最終入館16時)※予約サイトにて要事前予約
[定休日]月曜日(祝日の場合は翌日) ※2021/6/21~25は館内の害虫駆除に伴い休館
[料金]常設展示入館料:一般・大学生630円、高校生(高等専門学校生含む)以下無料 ※予約サイトにて要事前予約
[アクセス]【電車】JR 上野駅公園口より徒歩5分、東京メトロ 上野駅7番出口より徒歩10分、京成 上野駅正面口より徒歩10分
「国立科学博物館」の詳細はこちら
まとめ
見どころ満載の国立科学博物館!ぜひ写真よりも実物を見てみてください。想像した以上の迫力と感動を感じられること間違いなしですよ♪
※掲載の価格は全て税込価格です
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。また、感染拡大の防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
※お出かけの際は、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、マスクの着用、手洗いの徹底、ソーシャルディスタンスの徹底などにご協力ください。
岡本 いつか
3人の子を持つ、ママ編集ライター。たまにひとり旅に出かけます。奈良とウィーンが大好き。今一番欲しいものは、加齢とともに失った「睡眠1時間で働ける身体」。