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2024.09.05

「グランクラス」を徹底解説!対象の新幹線や料金、軽食などのサービスを紹介<2024>

新幹線で一度は利用してみたいGran Class(グランクラス)を徹底解説します!上質な空間で特別なおもてなしが受けられる車両で、JR東日本の東北新幹線、北海道新幹線、北陸新幹線、上越新幹線のみで利用できます。

今回は、軽食・アメニティといったサービスやこだわりの内装、料金について紹介します。「はやぶさ」や「かがやき」でぜひラグジュアリーな列車の旅を楽しんでくださいね。

グランクラスとは

(画像提供:JR東日本)

グランクラスとは、飛行機でいうファーストクラス、ホテルでいうスイートルームに相当するグレードの車両のこと。JR東日本が運行する新幹線に備わっており、普通車やグリーン車とは格段に異なる上質かつ、ゆとりのある空間で、特別なおもてなしが提供されます。

2011年3月に東北新幹線「はやぶさ」のデビューと同時にグランクラスもサービスを開始。その後他の新幹線にも順次導入しており、現在では多くの区間で運行しています。

グランクラスが利用できる新幹線

(画像提供:JR東日本)

グランクラスはJR東日本の新幹線の以下の車両で利用できます。

[東北・北海道新幹線(E5系・H5系)]
■車両
はやぶさ/はやて/やまびこ/なすの
■区間
東京~新青森~新函館北斗

[北陸新幹線(E7系・W7系)]
■車両
かがやき/はくたか/つるぎ/あさま
■区間
東京~長野~富山~敦賀

[上越新幹線(E7系)]
■車両
とき/たにがわ
■区間
東京~ガーラ湯沢~新潟

E5系・H5系は10号車、E7系・W7系は12号車に設定されているので、下り方面では先頭、上り方面では最後尾がグランクラス車両となります。

グランクラスの利用料金

(画像提供:JR東日本)

利用料金は、運賃(乗車券)と特急料金(新幹線特急券)、および特別料金(グランクラス料金)を合わせたものです。

専任のグランクラスアテンダントから、食事や飲み物、おしぼりを提供する車内サービスが受けられる列車「グランクラス(A)」と、グランクラスアテンダントが乗車せず、食事や飲み物、おしぼりなどの車内サービスがない列車「グランクラス(B)」があり、それぞれ料金が異なります。

JR北海道内と上越妙高~敦賀間相互発着区間のグランクラス料金は以下の通りです。

<JR北海道内のグランクラス料金>
グランクラス(A)は、100kmまで6540円、200kmまで8040円。
グランクラス(B)は、100kmまで4450円、200kmまで5950円。

<JR東日本内相互発着区間及びJR西日本内の北陸新幹線(上越妙高~敦賀間相互発着区間)のグランクラス料金>
グランクラス(A)は、100kmまで6540円、200kmまで8040円、400kmまで9430円、600kmまで10640円、700kmまで10840円、701km以上11840円。
グランクラス(B)は、100kmまで4450円、200kmまで5950円、400kmまで7340円、600kmまで8550円、700kmまで8750円、701km以上9750円。

その他、東北新幹線と北海道新幹線をまたがる場合、北陸新幹線の東京~飯山間の各駅と糸魚川~敦賀間の各駅を利用する場合などはJR東日本の料金ページを確認してください。※2025年4月より、東北・北海道、北陸新幹線の「グランクラス(A)」料金改定予定

グランクラスの魅力1:プライベートな空間を満喫できる

(画像提供:JR東日本)

グランクラスは、ゆとりあるプライベート空間が特徴です。

車両は横3列(2列+通路+1列)の座席配置で定員18席。グリーン車は横4列(2列+通路+2列)で定員55席、普通車は横5列(2列+通路+3列)で定員65~100席なので、比べると1席に対してかなり贅沢にスペースを使っていることがわかります。

(画像提供:JR東日本)

また、普通車のシートピッチ(前後間隔)は1.04m、グリーン車は1.16mですが、グランクラスは1.3m。前後の席とも適度な距離が保てる、ゆったりとした設計です。

インテリアには本革やウール、木材など質感の高い素材を使用し、“ウォーム&ナチュラル”な雰囲気を演出。上質で洗練された空間で、非日常的な列車旅が楽しめます。

グランクラスの魅力2:長時間でも快適に移動できる

(画像提供:JR東日本)

シートは人間工学に基づいて座り心地を追求し、様々な体格や座り姿勢にも対応できるよう設計されているため、長時間の移動でも快適に過ごせます。

手元のコントロールパネルで操作すると、背もたれ、座面、レッグレスト、フットレストが連動して最大45度までリクライニングが可能。後ろを気にせず倒すことができるバックシェルタイプで、包み込まれるような心地よさを体感できるのだそう。

(画像提供:JR東日本)

2人掛け座席は半透明のパーテーションによってプライバシーを確保。ヘッドレストピローやデスクライトは角度調整が可能なので、読書なども気兼ねなく楽しめます。

グランクラスの魅力3:軽食やドリンクのサービスがある

グランクラス

「グランクラス(A)」では、軽食、飲み物、茶菓子のサービス付き。軽食は、厳選した食材を使った季節のメニューで、和食と洋食の2種類から選べます。

グランクラス

茶菓子は、食に定評があるホテルのパティシエが監修した、オリジナルパウンドケーキ。蔵王クリームチーズを使用した生地にレモンの香りが合わさって、爽やかな風味の味わいに仕上がっています。

グランクラス

飲み物は、アルコール類、ソフトドリンクなど合わせて10種類以上が揃い、お酒は沿線地域で作られているワインや日本酒が用意されています。

軽食と飲み物はグランクラスアテンダントが乗車する「グランクラス(A)」のサービスで、「グランクラス(B)」にはありません。

「グランクラス(A)」の該当列車は以下となります。サービスの対象車両かどうかは、予約の際に確認してください。

[東北・北海道新幹線]東京~盛岡・新青森・新函館北斗発着の「はやぶさ」
[北陸新幹線]東京~金沢・敦賀発着の「かがやき」列車

グランクラスの魅力4:スリッパなどアメニティが充実

(画像提供:JR東日本)

車内を快適に過ごすためのアメニティグッズも揃っており、「グランクラス(A)」ではスリッパ、靴ベラ、ブランケット、「グランクラス(B)」ではスリッパ、ブランケットが利用できます。

やわらかな生地で作られたスリッパは各座席に備え付けられており、靴ベラ、ブランケットが必要な場合はグランクラスアテンダントに依頼します。スリッパ、靴ベラは持ち帰り可能なので、自宅や旅先でも使えるのが嬉しいですね。

チケットの購入方法

(画像提供:JR東日本)

グランクラスの乗車券は、通常の新幹線と同じ方法で予約・購入できます。グリーン車(特別車両)の一種という位置づけなので、「グリーン券」の表示となっている場合もあるそうです。

予約は乗車予定日の1カ月前の午前10時から可能。4月1日に利用したい場合は3月1日の10時が発売開始となり、それ以前は予約できません。連休、お盆や年末年始などの長期休みには、発売開始と同時に予約するのがおすすめです。

グランクラスの乗車券の購入は以下のような方法があります。

みどりの窓口

全国の主要駅にあるJRの窓口。窓口で希望する区間と時間を伝えると、係員さんが候補の列車を教えてくれます。

指定席券売機

JR駅構内にある券売機。画面の案内に従って利用する区間と日時を入力すると候補の列車が表示されます。みどりの窓口の営業時間外や混雑時、手早く購入したい場合にぴったりです。

えきねっと

JR東日本が運営しているWEBサイト。全国のJRの指定席・自由席の予約、購入が可能で、切符の受け取りはみどりの窓口か指定席券売機(みどりの券売機)で行えます。利用するには会員登録(無料)が必要ですが、発売開始日の1週間前から事前予約できるというメリットがあります!

東京駅発の場合は、ビューゴールドラウンジが利用可能

(画像提供:JR東日本)

東京駅発のグランクラスを利用する場合は、ビューゴールドラウンジの特典が付いています。

ゴールドカード会員といった限られた人だけが利用できる、東京駅構内にあるラウンジです。グランクラス券を提示すると乗車当日に限り、出発予定時刻の90分前からラウンジに入れます。

時間に余裕をもって到着すれば、ソフトドリンクや小菓子を味わったり、無線LAN、クロークなどを使えるサービスが受けられますよ。

利用時の注意点

(画像提供:JR東日本)

予約・購入時には軽食やドリンクのサービスがある「グランクラス(A)」と、軽食やドリンクのサービスがない「グランクラス(B)」のどちらを選ぶか間違わないように気を付けてください。(「グランクラス(A)」の該当車両は変更になる場合あり)

各種サービスの内容も変わることがあるので、公式ホームページでの事前確認をおすすめします。

一度は乗ってみたい憧れのグランクラス。次の旅に利用してみくださいね。

(画像提供:JR東日本)
「グランクラス」の詳細はこちら

※この記事は2024年8月26日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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