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2021.07.21

山形のパワースポット羽黒山の参拝コースをご紹介!神秘的な山の魅力や見どころを解説

山形のパワースポットとして、伊勢神宮と並び称されるほど有名な羽黒山。
2446段もの石段を登って山頂にある神社・三神合祭殿に参拝するモデルコースを紹介しながら、その参詣道の見どころを解説します。
参拝するときの服装や必要な持ち物、羽黒山へのアクセス情報もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

※この記事は2021年6月30日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
記事配信:じゃらんニュース

羽黒山ってどんなところ?

羽黒山(はぐろさん)とは、山形県鶴岡市に位置する標高414mの山です。
月山(がっさん)、湯殿山(ゆどのさん)とともに山岳信仰の場として知られ、これら3つの山は「出羽三山(でわさんざん)」と総称されています。
その歴史は深く、開山は約1400年前といわれています。

出羽三山にはそれぞれ山頂に神社があり、昔から「西の伊勢参り、東の奥参り(伊勢神宮を参拝したら、東の奥=出羽三山も参拝するということ)」と呼ばれるほど多くの参拝者を集めています。
「羽黒山=現在」「月山=過去」「湯殿山=未来」に見立てられ、三山をめぐることは現世の幸せを祈りながら、新しい魂として生まれ変わる旅といわれ、江戸時代に庶民の間に広まりました。

現在ではパワースポットとして有名となり、女性の参拝者も増えているそうです。
羽黒山は、そんな出羽三山の表玄関として特に信仰を集めています。

羽黒山の魅力・楽しみ方

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)

羽黒山の魅力は、なんといっても雄大な自然に囲まれた参詣道です。
入口の随神門から山頂までの約1.7kmの道のりには、樹齢数百年の杉が立ち並び、どこか神聖で厳粛な雰囲気。
地元の人は神様へのお参りの道として御坂とも呼びます。

山頂へと続く石段は2446段あり、江戸時代に作られた趣を今に残しています。
ひょうたん、とっくり、サカヅキ、ハスの花の彫り物が全部で33個彫られており、全部見つけると願いが叶うといわれています。
現在は石段がすり減ってしまったことで全部を見つけるのは難しいそうですが、発見できる限りで写真を撮りながら歩くのはおすすめの楽しみ方です。

羽黒山の半日参拝コース

羽黒山の参拝は基本的に1本道となるので、随神門からスタートして山頂の出羽神社までの見どころをご紹介します。
距離は約1.7km、所要時間は1時間30分~2時間ほどです。

随神門

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

参詣道の入口・随神門は、邪悪なものが侵入するのを防ぐ役割を持ち、御門の神様を祀っています。
この随神門を超えると、出羽三山の「神域」となるため、より厳かな雰囲気に。
神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がっています。

▼徒歩5分

祓川神橋/須賀の滝

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

随神門から継子坂(ままこざか)を下ると、祓川神橋(はらいがわしんきょう)が見えてきます。
美しい朱塗りが印象的なこの橋は、2021年5月に改修が終わったばかり。
橋の向かいに落ちる須賀の滝と一緒に、その清々しい景観を写真に収めたいところ。

昔の参拝者は、この場所に流れる祓川で身を清めた後、三山への参拝をはじめたといわれています。

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

▼徒歩2分

爺杉(じじすぎ)

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

祓川神橋からさらに石段を登ること数分、立ち並ぶ杉の中でも特に大きく目立つ「爺杉」を発見。
樹齢1000年以上の老杉で、目通り幹囲8.2m、樹高は48mを越える羽黒山内一の巨木です。
国の天然記念物にも指定されています。

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

▼徒歩1分

五重塔

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

爺杉のすぐ近くに立つ五重塔も見どころ。
平将門創建といわれ、東北地方で唯一の「国宝の五重塔」です。
何も塗られていない素木造り(しらきづくり)で、屋根は木の薄板を幾重にも重ねて施工する柿葺(こけらぶき)という手法で造られています。
杉小立の間に佇む高さ29m、三間五層の優美な姿は圧巻の一言!

▼徒歩5分

一の坂

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)

五重塔をじっくりと眺めた後は、3つの登り坂「一の坂」「二の坂」「三の坂」が続きます。
最初に登る一の坂は、続く2つの坂と比べると段差が低いため、余裕のあるうちに周囲の美しい景色を楽しみながら歩きましょう。

特に石段の両側に並ぶ樹齢350~500年の杉並木は、海外からも「旅行する価値がある」と評価されているほど。
鮮やかな緑の苔や足元の山菜にも癒されます。

▼徒歩6分

二の坂/二の坂茶屋

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)

3つの坂の中で一番急な二の坂は、別名「油こぼしの坂」と呼ばれています。
この由来は、「脂汗をこぼすほど急な坂」、「武蔵坊弁慶が油を奉納した際に坂が急でこぼした」という逸話からともいわれています。

急勾配な石段を歩くのに疲れてきたころに、「二の坂茶屋」というありがたい休憩スポットが見えてきます。
江戸時代から続く、参拝者のための憩いの場として愛され続けるお店です。

名物は、つきたてのお餅に手づくりのあんこと庄内産のきなこをのせた「力餅」。
店先からの絶景を眺めながら、甘味を堪能すれば疲れも癒されるはず!

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)
■二の坂茶屋
[住所]山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山33
[営業時間]9時~15時
[定休日]水曜日、冬季(11月上旬~4月下旬)休業
「二の坂茶屋」の詳細はこちら
「二の坂茶屋」の口コミ・周辺情報はこちら

▼徒歩5分

三の坂

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)

茶屋で休憩したら、最後の坂「三の坂」へ。
別名は「八幡坂」で、坂の途中にある八幡神社が由来です。

段差は高くありませんが、距離が長いためもうひと踏ん張りが必要。
余裕があれば、両側に並ぶ美しい杉を楽しみながら登っていきましょう。

▼徒歩8分

埴山姫(はにやまひめ)神社

(画像提供:二の坂茶屋)
(画像提供:二の坂茶屋)

三の坂の途中にある埴山姫神社はぜひ立ち寄りたいスポット。
神社の格子に赤い糸を結んで祈願すれば、縁結びのご利益があるといわれています。

まずは手を合わせてお参りをします。
その後、山頂にある三神合祭殿の隣、「参集殿」でお守りをお受けして、そのお守りの赤い糸を結びましょう。

ここで縁結び祈願をすることを目的として羽黒山に参拝する人もいるほどのパワースポットとなっています。

▼徒歩5分

三神合祭殿

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)

埴山姫神社から数分、赤い鳥居が見えたらいよいよ山頂です!
山頂にある「三神合祭殿」にお参りするのが、羽黒山参拝コースのラスト!

三神合祭殿は、羽黒山・月山・湯殿山の三神を祀った大社殿。
高さ28m、桁行24.2m、梁間17mとスケール感たっぷりで、主に杉材を使用しています。
内部は総朱塗りで、萱葺の屋根の厚さは2.1m、萱葺きの建物としては非常に大きく、国の重要文化財にも指定されています。

出羽三山の神様をここで一度にお参りできるため、開運全般にご利益があるといわれています。
ただし、あまりたくさんの願いを欲張るのは良くないそう。
今日ここに来られたこと、これまで無事に生きてこられたことを感謝しながらお参りし、まずは平穏な日が続くことを願うようにしましょう。

また、2021年は12年に一度、12年分のご利益があるといわれている年です。
これは、湯殿山が開かれ、既に開山していた羽黒山・月山と合わせて三山が揃ったのが丑歳(2021年は丑歳にあたります)で、最も神様の御神徳が高まるとされているため。
12年に一度のチャンスなので、ぜひこのタイミングで参拝したいところ。

(画像提供:出羽三山神社)
(画像提供:出羽三山神社)
■三神合祭殿
[住所]山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
[参拝時間]境内自由
「三神合祭殿」の詳細はこちら
「三神合祭殿」の口コミ・周辺情報はこちら

各所見どころを徒歩で行くのがおすすめですが、どうしても時間がない、体力に自信がない、という方は車やバスで山頂に行くことも可能です。
入口付近から10分ほどで山頂到着します。

おすすめの服装や持ち物

羽黒山の参詣道は、多くの人が訪れていることもあり、全体的によく整備されています。本格的な登山のような服装ではなく、季節に応じた動きやすい服装で大丈夫でしょう。
石段を登ると汗をかくので、吸水性に優れた生地のものをチョイス。

靴は普段履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズなどでOK。石段が滑りやすいので、サンダルやパンプスは避けるように。
ちなみに、参詣道の入り口近くにある「いでは文化記念館」で、金剛杖・スニーカー・長靴を無料でレンタルできます。

持ち物は、ドリンクとタオル、日焼け対策の帽子に虫よけスプレーは必要です。
バッグは両手を使えるリュックタイプのものがおすすめ。

羽黒山までのアクセス

【バス】
飛行機なら庄内空港経由で鶴岡駅(庄内空港連絡バスで30分)、電車の場合も鶴岡駅を目指します。
鶴岡駅から庄内交通バス羽黒山行きで50分、終点下車で山頂に到着。
石段を登って山頂を目指す場合は、同バスで随神門下車。

【車】
・山形自動車道鶴岡ICより30分
・庄内あさひICより20分

\羽黒山の基本情報はこちら/

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トリクルマガジン編集部  トリクルマガジン編集部

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