神社やお寺を参拝した証明として授かることができる御朱印。最近では切り絵や季節限定のデザインなど種類も多く、コレクションする人も増えているのだとか。今回は大阪市内で手に入るかわいい御朱印をマップ付きでご紹介。ぜひ参考にして巡ってみてくださいね。
阿部野神社【阿倍野区】
季節限定デザインなど、バラエティ豊か!

阿部野神社(あべのじんじゃ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて後醍醐天皇のもとで活躍した北畠親房公とその子・北畠顕家公を祀る神社です。社殿は、かつて顕家公が足利軍と戦った古戦場にあり、近くには顕家公の墓所もあります。


通年用意がある御朱印のほかに、季節の意匠が描かれた月替わりの御朱印があります。通常サイズと見開きの2種類があり、好きな方を選ぶことができますよ。また、境内にある末社の旗上稲荷社ではデザインが異なる御朱印を入手可能です。どちらも彩り豊かな優しいタッチの絵柄で、毎月集めてみたくなりますね。

また、節句や節分など年中行事や例祭にも特別御朱印の授与があるほか、6月・8月・11月には特別なデザインを入れた直書き御朱印の頒布もあります。

他にも週刊少年ジャンプ掲載の『逃げ上手の若君』とコラボした御朱印などがあり、どれを選ぶか迷ってしまいますね。
[授与場所]本殿横の授与所
[初穂料]月替わり御朱印500円(通常サイズ)・1000円(見開きサイズ)、特別御朱印500円~1500円
今宮戎神社【浪速区】
えびす様へ商売繁昌を願う、箔きらめく御朱印

関西で商売繁昌のご利益といえば今宮戎(いまみやえびす)神社。ご祭神は七福神の一柱としても知られるえびす様(事代主命様)で、親しみを込めて“えべっさん”の愛称で呼ばれることもあります。毎年1月9日から11日にかけて行われる「十日戎」では、商売繁昌を願う参拝者が笹に様々な御札や吉兆類を結んで一年の福を祈ります。

十日戎で授与される限定御朱印(数量限定)には「商売繁昌じゃ笹もってこい!」のお囃子で知られる福笹が描かれていて、商売繁昌・事業繁栄の願いが込められています。授与される期間は、十日戎の3日間とその前後の日のみですが、例年大変混雑するそうです。

限定御朱印の種類は、季節ごとの限定朱印が4回に、干支限定、十日戎限定があります(全種類枚数に限りあり)。季節限定御朱印は風物詩や祭事にちなんだもので、2025(令和7)年 夏の御朱印には、大きなひまわりが描かれ爽やかな夏の訪れを感じさせます。
いずれの御朱印にも“えべっさん”が描かれ、金箔や青い箔がキラキラと輝いているのが特徴です。旅の記念にしたり、季節ごとの御朱印を集めたりしてみるのもいいですね。
[授与場所]授与所
[初穂料]十日戎御朱印1000円、季節限定御朱印1000円
大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
[開門時間]6時~17時※南側脇門のみ22時まで開門
なし
大国町駅/恵美須町駅より徒歩8分
10台(無料)※7月、12月、1月については祭礼の為、駐車不可
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延命山 日限地蔵院【中央区】
お地蔵さまの優しげな絵柄にほっこり

大阪の街中、ビルやマンションに囲まれた一角にひっそりと佇んでいるのが「延命山 日限地蔵院(えんめいざん ひぎりじぞういん)」。聖徳太子の時代に作られたとも言われる地蔵尊が祀られています。地蔵尊とはいわゆる「お地蔵さま」で、昔から庶民の苦しみや悲しみから救う仏さまとして親しまれてきました。

月替わりの御朱印には、優し気に微笑むお地蔵さまのほか、季節の花や植物、行事をモチーフにした温かみのある絵柄が描かれています。
一粒万倍日などの縁日には、大黒天や弁財天の御朱印も登場。またこちらの神社の御朱印はすべてが手書きでで、置き形式、開院時のみの授与なので、公式ホームページ等で開院日や配布状況を確認のうえ参拝くださいね。
[授与場所]授与所
[初穂料]月替わりの御朱印、ご縁日の御朱印(大黒天、弁財天)各500円
大阪府大阪市中央区釣鐘町2-3-15
[開院時間]【水・金】10時~18時【土・日・祝】10時~17時※原則、水・金と1日、4日、14日、24日、年末年始のみ開院。詳細は公式HPを要確認
公式HPを要確認
天満橋駅より徒歩5分
なし
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大阪天満宮【北区】
梅の花をかたどった繊細な切り絵に注目

学問の神様である菅原道真公を祀る大阪天満宮は、1000年以上の長い歴史がある神社です。学業成就のご利益を求めて多くの参拝者が訪れ、特に受験シーズンには多くの学生や親子連れで賑わいます。また、梅の花を愛した道真公にちなみ、境内には約20品種、約100本の梅の木があり毎年春になると見事な花を咲かせます。

数ある御朱印のなかでも注目は切り絵の御朱印。夏季に配布される御朱印「清夏(せいか)」は梅の花をかたどった繊細な切り絵で思わず見とれてしまいます。「清夏」の名の通り、夏の訪れを告げる意味合いがあり、色合いも素敵ですね。
切り絵の御朱印は季節ごとに色や名前が変わるので、公式ホームページやSNSで確認してみてください。
[授与場所]授与所
[初穂料]切り絵箔押し朱印1000円、通常朱印(書入・書置)500円
大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
[開門時間]5時30分~18時30分(10月~3月は変更あり)
なし
大阪天満宮駅より徒歩2分
あり(無料、但し参拝中のみ。満車の場合は利用不可)
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住吉大社【住吉区】
季節の絵柄を立体的な刺繍で表現

住吉大社は、全国に約2300社ある住吉神社の総本社。日本有数の歴史を誇り、古くから“すみよっさん”の愛称で親しまれてきました。
住吉大社では、海の神・お祓いの神として知られる住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)のほか、神功皇后(じんぐうこうごう)が祀られています。また、初詣スポットとして知られ、三が日には約200万人の人出があるそうです。

こちらで授与されているのが、和紙に季節や祭事にあわせた絵柄の刺繍がほどこされた刺繍御朱印。2025(令和7)年 6月は「住吉大社 御田植神事」の様子がモチーフとなっています。刺繍御朱印は数量限定の貴重な御朱印なので、事前に確認してくださいね。
[授与場所]御守授与所
[初穂料]刺繍御朱印1000円、通常500円
大阪府大阪市住吉区住吉2-9-89
[開門時間]
【4月~9月】6時~16時(外周門)・17時(御垣内)
【10月~3月】6時30分~16時(外周門)・17時(御垣内)
※毎月1日と初辰日は6時開門
なし
住吉鳥居駅前より徒歩1分
200台※12/31~1/3は駐車場閉鎖
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露天神社【北区】
恋愛成就や縁結びを願う、カラフルな御朱印

近松門左衛門の人形浄瑠璃『曽根崎心中』の舞台といわれる露天神社(つゆてんじんじゃ)。境内には、悲恋物語の登場人物であるお初と徳兵衛の記念碑があり、また神社自体が恋人の聖地に登録されています。

お初の名にちなんだ“お初天神”の名でも親しまれ、縁結びや恋愛成就のご利益を求める参拝者が絶えません。御祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)で、ご利益は縁結びの他にも安産、学業成就、商売繁盛、病気平癒と多岐にわたります。

御朱印は、切り絵や月替わり、季節限定のものなどどれもカラフルでかわいらしいものばかり。仲睦まじいお初と徳兵衛が描かれているものは、恋愛成就を願う人にピッタリです。
[授与所]社務所
[初穂料]お初天神500円~1000円、切り絵1000円、そのほか月替り御朱印500円(直接の記帳も同じ)
姫嶋神社【西淀川区】
色とりどりに描かれた「玉」のデザインが特徴

第二次大戦時の空襲で社殿、宝物、過去の文献などすべてを焼失した「姫嶋神社(ひめじまじんじゃ)」。主祭神である阿迦留姫命(あかるひめ)の夫と別れ小舟で海を渡り、新しい土地で再出発したという逸話と同様、何もない状態から再出発を果たしたことに由来し、“やりなおし神社”と呼ばれるようになったそうです。


通年で配られる赤玉御朱印のほか、四季に合わせて4色の御朱印が配布されます。赤玉御朱印は、主祭神・阿迦留姫命が「赤い玉」から産まれたという伝説に基づいていて、赤以外の4色もまた伝説に登場する「虹色の光」が元になっています。

毎月1日に配られる「おついたちの御朱印」には、赤・緑・黄・橙・青の五色すべてが描かれ、カラフルな色合いが目を引きますね。
[授与場所]授与所
[初穂料]玉印(通常・季節)、おついたちの虹印 各500円
横堤八幡宮【鶴見区】
ネコや花をモチーフにした手書きの御朱印

静かな住宅街に佇む横堤八幡宮(よこづつみはちまんぐう)。南北朝時代から続く神社で、地域の人々から“横堤さん”と親しみをこめて呼ばれています。応神天皇、神功皇后、比売大神の三柱が祀られているほか、豊栄稲荷大神社や大地主黒竜大神社などの末社もあります。


通年の御朱印のほか、季節の御朱印が配られ、特にネコや花をモチーフにした御朱印がかわいらしいですよ。すべての御朱印は、御朱印帳に直接書き込んでもらえますが、ご神職が1名で不在の場合もあるため、事前に連絡してから訪れるのがおすすめです。
[授与場所]授与所
[初穂料]通年の御朱印300円、季節の御朱印300円
大阪市内の御朱印MAP
まとめ
御朱印と言っても、デザインや色、絵柄などが寺社によって異なります。切り絵や刺繍などバリエーション豊富で個性的な御朱印も増えているので、気になるものがあったらぜひ寺社を訪れてみてくださいね。
※この記事は2025年6月13日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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ミョウガヤ ノブヒサ
全国各地で豊富な取材経験をもつ旅ライター&広告ディレクター。現在は三重県尾鷲市で地域おこし協力隊と二足のわらじで奮闘中。趣味は合気道(三段)と日本酒(唎酒師)。