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2021.10.23

春や夏に「ピンク色の花」を咲かせる植物15選!特徴や見頃、花言葉を紹介

春や夏にかけて咲く花の中から、ピンク色の花を咲かせる植物を15種類、ご紹介します。花の名前や特徴などを、あしかがフラワーパーク(栃木県足利市)の小池智子さんに教えてもらいました。

お出かけ先の公園や道路脇、お庭等の身近な場所で出会えそうな花ばかりです。気候のいい季節に、探してみてくださいね。ちょっとした発見があるかもしれませんよ!

記事配信:じゃらんニュース

※この記事は2021年10月16日時点での情報です。

ネジバナ

らせん状にねじれて咲く華奢な花

(画像提供:写真AC)
ネジバナ(画像提供:写真AC)
見られる時期:4~9月
特徴:ネジネジと茎を巻いて咲く花。背丈は15~20cm程度
見られる場所:日当たりのよい芝生や道路脇など
花言葉:思慕

ラン科。背丈は15~20cm程度。1つの花自体は5mm弱ですが、ネジネジと茎を巻いて咲く形が特徴的なので、目立ちます。可愛らしい華奢な感じの植物です。

雑草扱いで、高速道路のサービスエリアなどにある芝生部分にぱらぱらと咲いているのを見ることがあるかもしれません。花期は、地域によって幅がありますが、長い期間楽しめます。

ベゴニア・センパフローレンス

育てやすく花期が長い

(画像提供:写真AC)
ベゴニア・センパフローレンス(画像提供:写真AC)
見られる時期:4月中旬~11月
特徴:草丈は10~50cm。肉厚な葉っぱ。こんもり咲く株姿
見られる場所:花壇や鉢植えなど
花言葉:親切 片思い 丁寧 幸福な日々

多数あるベゴニアの仲間の一つで、よく目にする種類がこの「ベゴニア・センパフローレンス」です。ホームセンターなどで手ごろな価格で手に入り、屋外で育てやすく、長く楽しめます。

肉厚な葉と、こんもりと咲く花姿が特徴。梅雨時期に切り戻しすると、より元気に長く咲いてくれます。ただ、真夏の直射日光は苦手だったり、あまり詰めて植えると腐りやすかったりするため、少し注意が必要です。

マーガレット

花を描く時の定番の花形。恋占いといえばこれ!

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
マーガレット(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:3~5月
特徴:キクに似た花と葉。背丈は30~100cm
見られる場所:花壇など
花言葉:真実の友情 愛の誠実

キク科の低木。品種によっては甘い香りがあるものも。春頃、花壇などで目にしたり、鉢植えで楽しまれたりする機会が多いです。

咲き方には一重咲き、八重咲、丁子咲などがあり、色は白やピンク、黄色など様々。幅広い年代の方が思い描く、定番の花形といえば、一重咲きのマーガレットだと思っています。また、恋占いなどで使うお花としても、イメージがあるのではないでしょうか。

カーネーション

「母の日」に贈る花の定番

(画像提供:写真AC)
カーネーション(画像提供:写真AC)
見られる時期:メインは4~6月
特徴:フリルのように波打つ花びら
見られる場所:鉢花や切り花
花言葉:感謝 気品(ピンク)

ナデシコの仲間。母の日に贈る花として定番で、よく鉢花で見かけます。品種がかなり多くあり、花色も1色タイプから複色まで、花びらの形も様々です。香りもあります。

四季咲きのものは主に春に咲きますが、手入れ次第では秋に咲くことも。草丈は20~30cm、切り花で使うものについては、もっと大きく育ちます。

園内では地植えできる品種を用いています。強靭さもあり、自宅で外壁との隙間にある土に植えてみたら、何年か持ちこたえました。

フロックス

花壇をにぎやかに彩る

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
フロックスの宿根タイプ「カロリナビルベイカー」(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:5~6月頃
特徴:風車のような5輪の丸めの花弁。草丈は60cm程度
見られる場所:花壇など
花言葉:合意 一致

「フロックス」は属名(ぞくめい)です。1年草や宿根タイプなど様々な種類が多くあります。春頃に一面に咲いてピンクの絨毯のようになる「シバザクラ」も、このフロックスの仲間で、這うタイプ(スプラタ種)です。

今回は、宿根タイプ(パニキュラータ種、クサキョウチクトウ)をイメージしてご紹介します。草丈は60cm程度で、葉っぱは比較的大ぶり。花は上部にまとまってたくさんつきます。

その華やかな姿から、「花魁(おいらん)草」とも呼ばれることも。遠くからでも目につき、木と一緒に楽しめるため、ローズガーデンなどでの足元の飾りとしてよく植えられています。

ジギタリス

大ぶりのベル状の花がタワーのように咲く

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
ジギタリス(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:5~6月
特徴:背丈は1~2m程度。ベルのような形の大ぶりの花が軸を中心にタワー状に咲く
見られる場所:ローズガーデン等
花言葉:熱愛 不誠実 隠されぬ恋 不真面目

元々はヨーロッパ、北東アフリカ原産の植物で、日当たりのよいところを好む多年草。ですが、夏場の暑さに弱く、日本では2年草として扱われることが多いです。

背丈は1~2m。葉の部分は地上から40cmくらいのところまで。その上に茎がすらっと伸びて、その先にベル型の花がたくさんタワーのように咲きます。ベル型の花形から、別名「キツネノテブクロ」とも。花びらの内側に斑点模様があるものもあります。

シモツケ

「下野の国」(栃木県)が名前の由来に

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
シモツケ(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:5~6月
特徴:高さ50cm~1m程度。5mm程度の細かい花が枝先に密集して咲く
見られる場所:庭などの日当たりの良い場所
花言葉:整然とした愛 無駄 無益

バラ科の低木。名前は「下野の国」(栃木県)に由来していますが、日本全国に分布しています。似た名前の「シモツケソウ」もありますが、別物です。

シモツケは、枝先に5mm程度の細かい花がドーム状に密集して咲きます。花びらからシベが飛び出し、ケバケバして見えます。

高さは50cm程度から、大きくなると1mくらいに。管理しやすく、剪定をそんなにしなくても低木でまとまってくれるため、鑑賞用に植えられていることが多いです。

アスチルベ

梅雨にも負けないふんわりとした花穂

(画像提供:写真AC)
アスチルベ(画像提供:写真AC)
見られる時期:5~7月
特徴:草丈は40~50cm程度。ボリュームのある花穂
見られる場所:半日陰の庭
花言葉:恋の訪れ

ユキノシタの仲間で、雪を散らしたようなイメージの細かい花を咲かせます。円錐状のふんわりとしたボリュームのある花穂が特徴。また、葉軸に対して羽のように広がってつく「羽状複葉」も特徴の一つです。

元々は山野草ですが、園芸改良され、洋風を楽しめるようになった品種。梅雨時期にも、きれいに花を咲かせてくれる貴重な存在です。庭などに植えると、洋風の演出に。見た目も可愛く、ファンもいます。

ペンタス

夏に星型の花が群れ咲く

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
ペンタス(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:5~10月
特徴:背丈は15~30cm。5弁の星型の花が、集まって咲く
見られる場所:花壇や鉢植え等
花言葉:希望がかなう 願い事

アカネ科。熱帯植物なので、直射日光が当たるような場所でも元気に咲き、夏場の花壇を彩ってくれます。5月頃になると、花屋などで苗が出回るので、手に入れやすいですよ。八重咲やボリュームがあるものなど品種もあります。

とても旺盛に育ちます。園内では、30~40cmの大きさに。可愛い星形の花がまとまって咲くため、花壇はかなり華やかになります。

クレオメ

風に舞う蝶のような花

(画像提供:写真AC)
クレオメ(画像提供:写真AC)
見られる時期:7~9月頃
特徴:草丈は60cm程度。長い雄しべが花びら飛び出し、ひらひらとしている
見られる場所:庭、公園など
花言葉:秘密のひと時 あなたの容姿に酔う 小さな愛

特徴は、ユニークな花形。長い雄しべが、花びらから飛び出して、ひらひらと垂れ下がっています。花の形が“風に蝶が舞う”ようなイメージから、別名「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」とも言われます。

強健な植物で、公園などに植栽されていれば、こぼれ種でも増えます。品種によっては触るとチクッとするトゲのようなものが、茎や葉の付け根あたりにありましたが、今は、品種改良でトゲのないタイプができています。濃いピンクの花が株全体で楽しめ、花壇などを彩ってくれます。

サルスベリ

夏空に映える色鮮やかな花木

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
サルスベリ(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:7~9月
特徴:ちりめん状の花びら。ピンク、濃いピンク(赤)、白の花色が鮮やか
見られる場所:街路樹や公園、庭木など
花言葉:雄弁 愛嬌 活動 世話好き

木の高さは、5~10m。ちりめん状の花びらが特徴です。日本の暑さや寒さに耐えられ、手入れもしやすい為、植栽されている数も多いです。他の花が少なくなる真夏に色鮮やかな花をよく咲かせ、楽しませてくれます。長い花期から、「百日紅(ヒャクジツコウ)」とも呼びます。

また、樹皮がパッチワークのように美しく、開花期ではない季節でも楽しめます。このツルツルした樹皮から、「猿滑」という字を当てることも。

ミソハギ

水路脇などに群生。涼し気な印象に

(画像提供:写真AC)
(画像提供:写真AC)
見られる時期:7~9月
特徴:群生している。花径1cm程度の5弁の花が穂状に咲く
見られる場所:湿り気のある所。水路脇など
花言葉:悲哀 慈悲 愛の悲しみ 純真な愛情

ミソハギ科。今の日本ではなかなか少なくなっている湿地や小川、用水路の脇など、湿り気のある場所に、群生していることが多いです。

背丈は、ひざ丈程度。5弁の花は1輪1cm程度ですが、茎の先端に10cmくらいの穂のように集まって咲くので、目立ちます。

暑い夏に、風に揺られてそよそよした姿が、なんとも涼し気な印象を与えてくれる花です。強い切り戻しにも耐えるので、同じ年に2回咲かせることもできます。

センニチコウ

色あせないポンポン(苞)が素朴で可愛い

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
センニチコウ(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:初夏~11月頃まで
特徴:ボール玉のポンポンのような「苞(ほう)」がある
見られる場所:花壇など
花言葉:変わらぬ愛 変わらぬ友情 不朽 変わらない愛情

漢字で書くと「千日紅」。真夏から秋まで、休むことなく花を咲かせてくれることから、この名前に。

濃いピンクや白、オレンジなどのポンポンのような「苞(ほう)」が素朴で可愛いく、アレンジメントとしても人気です。その丸い苞(ほう)からひょろっと紐のようなものが見えるのが「花」です。

花付きの苗なども手に入りやすく、寄せ植えなどにもアクセントとしてよく使われます。ドライフラワーにしても色あせないのも特徴です。

ハナトラノオ

「虎の尾」に似た花姿

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
ハナトラノオ(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:7~10月
特徴:ひざ丈60cmくらいの大きさ。花が咲く茎の部分が四角い
見られる場所:庭、公園の花壇など
花言葉:達成

シソ科の植物で、北米が原産です。花がついている状態が「虎の尾」に似ているため、この名前に。また、花がつく茎の部分が四角くカクカクしているため、「カクトラノオ」とも呼ばれます。

一つ一つの小さな花が整列して穂のように咲きます。この花穂の大きさは10cm程度ですが、群れて咲くため、よく目立ちます。日当たりのよいところで、一度定植すれば毎年繰り返し咲く多年草で、園内でもしだれ桜の下に植えてあり、毎年楽しませてくれますよ。

シュウカイドウ

淡い紅色の花が日陰を彩る

(画像提供:あしかがフラワーパーク)
シュウカイドウ(画像提供:あしかがフラワーパーク)
見られる時期:7~10月
特徴:草丈は40cm程度。ベゴニアに似た花で、花首を伸ばしたような形
見られる場所:半日陰の場所
花言葉:自然を愛す 恋の悩み 片思い 未熟

バラ科の「カイドウ」に花が似ていて、秋に咲くことからこの名前がついていますが、シュウカイドウ科の植物で、ベゴニアの仲間。日本で半野生化している、中国原産の帰化植物です。

草丈は40cm程度。花の見た目は、ベゴニアの花にそっくりです。花首がひょろっと伸びて、上から垂れ下がりホロホロと咲かせています。落葉樹の株元などの半日陰の場所で、元気に咲きます。

■取材協力/あしかがフラワーパーク

(画像提供:あしかがフラワーパーク)

「Flower Fantasy~光の花の庭2021~」が、2022年2月14日まで開催予定。20周年を記念した特別演出も。

まとめ

春、夏に咲くピンク色の花15種類を、あしかがフラワーパークの小池さんに教えてもらいました。

小池さんは、「春のピンクは、春が来た喜びの色。夏のピンクは、暑さの中に爽やかさを演出してくれる色だと感じています。色幅や形を楽しんでもらいたいです」と話します。また、「ピンクの花は、葉っぱの緑とのコントラストが抜群な感じがします。ぜひ鑑賞してみてくださいね」とおススメしてくれました!

身近に咲く花についての知識を増やし、日頃のお出かけをさらに楽しみましょう!


■花言葉:参考文献

・金田洋一郎著 『散歩で見かける草木花の雑学図鑑 季語 花言葉 名前の由来』実業之日本社、2014年
・国吉純監修 『想いを贈る花言葉 ちいさな花物語』ナツメ社、2011年

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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