赤ちゃんが温泉に入ったらどんな顔をするかな?一緒に温泉に入れたら楽しそう♪子どもの温泉デビューを考えるとワクワクするけれど、ぐずったらどうしよう?などの心配も。
今回は赤ちゃんの「温泉デビュー」を家族で楽しむためのポイントを、13の疑問に答える形式で専門家に教えてもらいました。子連れ温泉旅行の参考にしてくださいね。
赤ちゃんは温泉に入れていいの?
へその緒が取れて内湯OKになったら温泉も入って大丈夫。
へその緒が取れて、出血や分泌液がなく、乾燥している状態で自宅の内湯にも入っていい頃になったら温泉デビューもOK。
ただし、大浴場などの大きなお風呂は湯温が高くて刺激が強いので、温泉をベビーバスに入れて加水し、38度くらいにぬるくしよう。体が小さい赤ちゃんはすぐに全身があたたまるので、ゆだらないよう2、3分であがるようにして。大人は改めてゆっくり入るようにしよう。
おむつが取れていないが、大浴場に入れていいの?
おむつが取れていなくても一緒に入れる宿がほとんど。
赤ちゃん歓迎をうたっている宿は、ほとんどのところがおむつが取れていなくてもOK。マナーとして入る前に赤ちゃんのおしりをきれいに洗い流してから入るようにしよう。
大人主体の宿など、まれにおむつが取れていない子は入浴NGの宿もあるので、心配なら予め宿に確認を。他の宿泊客の目線が気になるなら、家族風呂や貸切風呂、または露天風呂付きの部屋を選ぶと気兼ねなく入れる。
赤ちゃん連れだとどんな温泉宿がいいの?
はじめての温泉旅行なら露天風呂付きの部屋に。
赤ちゃん連れにおすすめなのは、露天風呂付きの部屋がある温泉宿。昨今は他の宿泊客との接触を避けられる露天風呂付きの部屋を選ぶ人が増えたため、改築して部屋を増やしている宿もあるそう。
家族風呂や貸切風呂は予約制になるが、部屋付きなら時間を気にせず、赤ちゃんのご機嫌に合わせて入浴できるのもいい。宿泊費は割高になるが、久しぶりのご褒美旅行だと思って奮発してみては?

家族風呂はお湯を入れ替えているの?
温泉は掛け流しが多い。消毒をして客を入れ替え。
家族風呂の入れ替え時は、合間に10分くらいの清掃時間があり、桶を消毒するなどして、入る客が入れ替わる。温泉はどんどんお湯を入れて溢れ出させる掛け流しの場合が多い。その場合、お湯は常に入れ替わっているので、お湯を抜いて入れ替えることはほぼない。
もし赤ちゃんを入れるのに、お湯の衛生面が気になるなら、ベビーバスで別に入れてあげよう。
温泉の湯温が高い時はどうしたらいいの?
大浴場はぬるくできない。家族風呂や部屋付きに。
まだ体が小さくて、のぼせやすい赤ちゃんは38℃くらいの湯温にするのが基本。大人にとってはぬるいので、大浴場のお湯を勝手にぬるくすることはできない。
その点、家族風呂や部屋付きの露天風呂なら、赤ちゃんに湯温を合わせてあげられ、大人もゆっくり入れる。もし、赤ちゃんも一緒に熱い温泉に入るのなら、短時間で切り上げるか、ベビーバスにしてほどよい湯温に調整してあげよう。
泉質によって注意点はある?
刺激が強い泉質は避けて。単純温泉ならば大丈夫。
赤ちゃんの肌は皮膚がとても薄くてデリケートなので、強酸性や強アルカリ性、硫黄泉などの刺激が強い泉質の温泉に入るのはまだ控えて。
赤ちゃん歓迎の宿は単純温泉など、刺激が少ない温泉の宿がほとんどだが、心配な場合は予約時に宿に確認しよう。肌への刺激が心配な場合は、ベビーバスに入れてさら湯で薄めたお湯にして、あがったあともさら湯できれいに洗い流してあげるといい。
湯あがりのスキンケアで注意した方がよいことは?
湯あがり後10分以内にしっかり保湿ケアを。
温泉であたたまると、普段のお風呂より皮膚が乾燥しやすくなっているので注意。体を拭いたらできれば5分以内、遅くとも10分以内には保湿ケアをしてあげよう。大浴場から部屋に戻ってスキンケアをするのだと遅いので、脱衣所で服を着せる前にケアできるよう、保湿セットをお風呂に持参しよう。
その点でも露天風呂付きのお部屋なら、お部屋ですぐに保湿ケアができるので楽。

ベビーソープやシャンプーも持参すべき?
宿に用意がないならベビー用を持参しよう。
ベビーソープやシャンプーは宿にあるかないかを確認して、なければ旅行用のものを持参しよう。急に大人用のものを使うと、肌が弱い赤ちゃんには刺激が強すぎて肌トラブルになる心配がある。
赤ちゃん歓迎の宿だとベビーソープを用意しているところもあるが、保湿ケアグッズまであるところは少ないので、使い慣れているものを持参しよう。お試し用のサンプルは荷物にならないので便利。

温泉からあがる時には、さら湯で流した方がいいの?
単純温泉なら洗い流さずそのままでも大丈夫。
肌に刺激がある泉質の場合は、あがる時に掛け湯をして洗い流した方がよいが、単純温泉ならば洗い流さなくても大丈夫。
お湯の衛生面が気になるなら、掛け湯をしてからあがるようにしよう。大人も肌の弱さは人それぞれだが、赤ちゃんの肌質も個人差があるので、もし肌トラブルを起こしやすい赤ちゃんなのであれば、旅行前にかかりつけ医に温泉の入り方について相談してみよう。
赤ちゃん連れでも温泉にゆっくり入るコツは?
赤ちゃんは短時間で。大人は交代でゆっくり。
せっかく訪れた温泉だからゆっくり入りたいものだが、赤ちゃんに長風呂は無理。赤ちゃんとの入浴は「温泉体験」程度にして、短めの時間で切り上げよう。
小さい赤ちゃんが温泉のよさを理解して楽しめるのは、もう少し先のこと。パパとママは交代で赤ちゃんのお世話をして、改めてゆっくり温泉に入るのがおすすめ。赤ちゃんとパパが寝ている間に、早起きをして朝風呂に入るのもいい。
ぐずって入れない時はどうしたらいいの?
ご機嫌がよくなってから改めて入り直そう。
せっかく温泉に来たのだから、赤ちゃんも入れてあげたいと思うが、ぐずったり嫌がるなら無理に入れなくていい。嫌がるのを無理やり入れると、赤ちゃんにとって温泉が嫌な思い出になってしまう。赤ちゃんに合わせて機嫌のよい時に入り直すか、嫌がるなら内風呂のシャワーできれいにしてあげればいい。
機嫌に合わせて入れるという意味でも露天風呂付きのお部屋は融通がきくのでおすすめ。
赤ちゃんを温泉に入れるタイミングは?
授乳後しばらくしたご機嫌タイムに入ろう。
赤ちゃんは空腹時や眠い時に機嫌が悪くなりやすいので、授乳して満腹になり、30分くらい過ぎて機嫌がよい時がおすすめ。
授乳後すぐは吐き戻す心配があるので少し時間をおこう。大人の都合でお風呂の時間を決めると機嫌が悪くて結局ゆっくりできないことがある。タイミングは赤ちゃんのご機嫌を優先して。赤ちゃんのペースに合わせられるように、ゆとりのあるプランを組むことも大切。
温泉宿はどんな感染対策をしているの?
混雑を避ける工夫やお部屋ブッフェなども。
入館時の検温や消毒、密を避ける工夫を行っている宿はまだ多い。大浴場は脱衣場のロッカーを間引きして、入れる人数を制限したり、混雑状況を部屋のTVやタブレットで確認できるところも。
また、ブッフェを弁当のように詰めて部屋でゆっくり食べられる宿や、部屋食でも仲居さんの出入りを減らすためにお重に入れて出してくれるところもある。心配な場合は、宿に電話して確認しよう。

月齢別 温泉の入り方と注意するポイントは?
ねんねの時期 およそ0~4カ月
湯温が高いことが多いので、赤ちゃんはベビーバスにしてぬるくして。衛生面が気になる場合は、さら湯をためて入れてあげても。

おすわりの時期 およそ5~10カ月
パパママが体を洗っている間に座らせておけるバスチェアがあると便利。湯温が高い温泉の場合は、ゆだらないよう短時間であがろう。

たっちの時期 およそ10カ月~
温泉成分で浴場の床がすべりやすい場合があるので注意。しっかり手をつないで、すべらないように気をつけながら歩こう。

※成長には個人差があります。月齢はあくまで目安としてご覧ください。
専門家をご紹介
ウェルカムベビーのお宿認定士 横溝衣里さん
育児情報誌の編集部勤務を経て、「ウェルカムベビーのお宿」の認定士に。宿泊施設向けに赤ちゃんを迎えるサービスなどの研修も行う。

助産師 布施明美さん
医療法人産育会堀病院、看護部長。お産入院中のママはもちろん、全国で授乳やスキンケアなど赤ちゃんのお世話法を指導している。

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※この記事は2023年12月14日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。