北は美しいリアス式海岸と豊かな漁場を誇る玄界灘、南は最大干満差6mの干潟が広がる有明海と、2つの海に面した佐賀県。水産業はもちろん、肥沃な佐賀平野では農業が盛んなため、新鮮な海鮮や野菜、高級ブランド牛などのグルメが豊富。そして唐津城や吉野ヶ里歴史公園など歴史を感じるスポット、さらに自然や温泉、焼き物の里などの名所が数多く、さまざまな旅プランを立てられるのが魅力です。
1日目は武雄市から嬉野市の名所をぐるり。嬉野市内などに泊まって、日本三大美肌の湯とされる嬉野温泉をじっくり堪能したら、2日目は唐津エリアへ。名物・呼子のイカをランチで贅沢に味わって、絶景やお土産探しまで。見て、食べて、浸かって、買って、充実のコースをご案内します。
※この記事は2022年2月4日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。
佐賀満喫!1泊2日おすすめモデルコース概要
【1日目】JR佐賀駅→御船山楽園→宗庵 よこ長→224 shop+saryo→嬉野温泉 茶心の宿 和楽園
【2日目】海中魚処 萬坊→波戸岬→唐津市ふるさと会館アルピノ
佐賀の1泊2日モデルコース【1日目】
御船山楽園
武雄のシンボル・御船山を借景にした景観が見事。

武雄・鍋島家ゆかりの日本庭園として築かれた御船山楽園。標高210m、ダイナミックな御船山の断崖をバックに、一年を通して美しい景観が楽しめます。なかでも春は約2000本の桜や20万本のツツジと大藤、また約1000本が色づく秋の紅葉シーズンは多くの人が訪れます。約15万坪の庭園が花々や紅葉に彩られる様子は圧巻。
見頃の時期に合わせて約4万坪もの日本最大級の特別ライトアップも行われ、昼間とは異なるロマンチックな美しさに時間を忘れてうっとり。また初夏の新緑や冬の雪景色など、知る人ぞ知る絶景の時期も狙い目です。
さらに隣接する御船山楽園ホテル内にある「らかんの湯」は、サウナや入浴施設が充実しており、こちらも注目度大。時間が許せば立寄りたいところです(要予約、入浴料が別途必要)。
[住所]佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
[営業時間]8時~17時※イベント期間中は変動あり
[定休日]なし
[入場料]大人(中学生以上)400円、小学生200円※イベント期間中は変動あり
[駐車場]あり(無料)
[アクセス]【車】長崎道武雄北方ICより15分
「御船山楽園」の詳細はこちら
宗庵よこ長
温泉湯どうふ発祥の店。ふわふわ食感に感動。


昭和32(1957)年創業。嬉野温泉街にあり、開店直後からお客さんでにぎわう食事処。今ではすっかりメジャーな嬉野名物の温泉湯どうふ発祥店とされています。
嬉野産大豆と本にがりで作る自家製豆腐は、そのまま食べても甘みを感じ、そして豆腐が溶けた温泉水もクリーミーでやさしい味わい。1人前ずつ小鍋で提供されるので、食べやすいのもポイントです。嬉野温泉水で煮込んだ温泉湯どうふは角が溶けてふわふわ、それでいて中は豆腐の奥ゆかしい舌触りが残っている絶妙な食感。
白濁した秘伝のスープには、豆腐の甘みが溶け込んでいて旨みが凝縮。一滴残らず飲み干してしまう、芯からあったまる一品です。定食には、県産米のごはんと小鉢、漬物付き。
[住所]佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2190
[営業時間]10時30分~21時(LO20時30分)
[定休日]水※祝日の場合は1日振替
[料金]湯どうふ定食920円
[駐車場]あり(無料)
[アクセス]【車】長崎道嬉野ICより5分
「宗庵よこ長」の詳細はこちら
224 shop+saryo
メイドイン嬉野。自由でユニークな発想の器たち。


江戸時代から鍋島藩主の奨励により陶磁器の産地として栄え、400年もの歴史を誇る肥前吉田焼。そんな歴史ある焼き物のブランド「224porcelain」のギャラリー&ショップがこちら。
陶芸家の辻さんが長い歴史とその中で培ってきた技術を活かしながら、さまざまな視点からアプローチ。プロダクトデザイナーとコラボするなど、デザインにこだわり、且つしっかり機能性を兼ね備えた新しいモノづくりを行っています。
どれもユニークで遊び心にあふれており、自由な発想から生まれた器は、使うだけで暮らしを豊かにしてくれるようです。嬉野温泉街から車で15分ほどの肥前吉田焼の里にある工房へも、ちょっと足を延ばして訪れてみるのもおすすめです。
[住所]佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙909-1
[営業時間]10時~16時、土日祝は~18時
[定休日]年末年始(臨時休業あり)
[料金]ボウル1650円~
[駐車場]周辺に有料駐車場あり
[アクセス]【車】長崎道嬉野ICより6分
「224 shop+saryo」の詳細はこちら
嬉野温泉 茶心の宿 和楽園
お茶の香りに包まれながら、トロリ美肌湯に入浴。


高い美肌効果が期待できると言われる嬉野温泉は、ナトリウム炭酸水素塩塩化物泉で、角質化した皮膚を滑らかにして、肌に潤いを与えてくれるそうです。
屈指の名湯と茶処・嬉野名産のお茶を一緒に楽しめる、よくばりな体験ができる温泉をチェック。その名も露天茶風呂「緑泉」。巨大な石の急須から浴槽へとお湯エキスがたっぷり入った湯が注がれている、全国でも珍しい湯船です。
さらに、温泉脇には特製のお茶パックがあり、温泉に浸しながら肌をやさしくマッサージするなど、新しいお茶の楽しみ方を体感できます。他にも貸切露天風呂もあり、嬉野の湯をプライベート感覚でじっくり堪能できます。
[住所]佐賀県嬉野市嬉野町大字下野甲33
[営業時間]11時30分~20時※火は15時~、貸切露天風呂/11時30分~21時
[定休日]不定
[入浴料]大人1000円、小学生500円、貸切露天風呂/1室3500円(50分)
[駐車場]あり(無料)
[アクセス]【車】長崎道嬉野ICより7分
「嬉野温泉 茶心の宿 和楽園」の詳細はこちら
佐賀の1泊2日モデルコース【2日目】
海中魚処 萬坊
雰囲気バツグン!海の中で呼子名物のイカを満喫。


呼子大橋そば、のどかなロケーションにある“日本初の海中レストラン”。船舶型の店舗は、桟橋を渡ると海の中へと続いており、店内はまるで水族館のようです。
窓から海の中をスイスイ泳ぐ魚を見ながら、呼子名物・イカの活き造りをはじめ、鮮度抜群の鮮魚料理を味わえるという、日常を忘れるひと時が過ごせます。新鮮なイカは透明でコリッとした食感、そして甘みが口いっぱいに広がります。
刺身を存分に堪能したら、ゲソは天ぷらにしてアツアツの美味しさを味わえるのも、お楽しみの一つ。また、呼子名物「いかしゅうまい」発祥の店でもあり、誕生以来愛され続ける一品もぜひ。おすすめの「いかコース」は、いかしゅうまいも付いている充実の内容です。
[住所]佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦1946-1
[営業時間]平日/11時~15時、土日祝/10時30分~16時※変動あり
[定休日]木※変動あり、祝日の場合は別日
[料金]いかコース3300円
[駐車場]あり(無料)
[アクセス]【車】西九州道唐津ICより35分
「海中魚処 萬坊」の詳細はこちら
波戸岬
九州最西北端の絶景岬。夕暮れ時も素晴らしい。


東松浦半島に突き出た波戸岬(はどみさき)。玄海国定公園の一部で、目の前には玄界灘が広がる絶景スポットです。周辺はハイキングやキャンプ、夏は海水浴などさまざまな楽しみ方ができ、夕暮れ時の美しさも格別です。
そして名物サザエのつぼ焼き屋台も見逃せません。獲れたてのサザエをお母さんたちが焼いてくれて、香ばしい香りに食欲をそそられます。岬は、「恋人の聖地」にも認定されており、フォトジェニックな白いハートのオブジェの前で記念撮影はいかがでしょうか。
また、日本海側で唯一の海中展望塔もあります(9時~18時(10~3月は~17時)、大人560円、小中学生270円)。水深7mの海中展望室からは海中観察もでき、いろんな過ごし方ができる名所です。
唐津市ふるさと会館 アルピノ
唐津の観光拠点。地元のお土産探しにも◎


唐津駅のすぐ近く。1階は唐津・佐賀の特産品や名産品が揃うお土産販売場、2階は唐津焼総合展示場がある複合施設です。主に地元の銘菓や海産品、農産品、民芸品、季節の野菜や果物を販売しており、2021年4月にリニューアルオープン。
カフェスペースが新設され、ドリンクや軽食メニューが楽しめるようになりました。おすすめは唐津産レモンを漬け込んで作るオリジナルレモンスカッシュ(500円)。爽やかな飲み口で、旅の途中のひと休みにぴったり。さらに施設内に2021年10月より、唐津くんちの曳山14台を展示する資料館「曳山展示場」も開館しています。
唐津観光や唐津のお土産について困った時は、気軽にスタッフまで相談しましょう。
[住所]佐賀県唐津市新興町2881-1
[営業時間]9時~18時(7月中旬~8月末は9時~19時)
[定休日]1月1日、奇数月の第3木
[入場料]無料
[駐車場]あり(唐津市ふるさと会館・唐津焼総合展示場で買物した場合2時間無料)
[アクセス]【車】西九州道唐津ICより10分【電車】唐津駅より徒歩2分
「唐津市ふるさと会館 アルピノ」の詳細はこちら
※掲載の価格は全て税込み価格です。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お住まいやお出かけされる都道府県の要請をご確認の上、感染拡大防止に充分ご配慮いただくようお願いいたします。
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。