「宝塚ホテル」は、阪急宝塚駅より徒歩4分の、宝塚大劇場オフィシャルホテルです。1926(大正15)年の開業以来90余年を過ごした地から、2020(令和2)年6月宝塚大劇場の西隣に移転開業しました。クラシカルなデザインを継承したお部屋や館内施設をチェックしながら、その魅力を紹介します。
※この記事は2023年1月10日時点での情報です。休業日や営業時間などの掲載情報は変更の可能性があります。
「宝塚ホテル」のコンセプトは“夢のつづき”

ホテル外観は、「阪神間モダニズム」と称される移転前のクラシカルなデザインを継承。チェックインすると、大理石が敷き詰められたロビーには、旧ホテルから移設した華やかなシャンデリアがきらめき、レッドカーペットの階段が迎えてくれます。

ロビーの壁に飾られている緞帳(どんちょう)は、昭和期に活躍した神戸出身の洋画家・小磯良平の原画作品『騎士の門出』。宝塚大劇場で1976(昭和51)年~1981(昭和56)年5月まで実際に使用されていたものです。また、館内には宝塚歌劇に関する写真や衣装などが展示されるギャラリーも!宝塚ファンにはもちろん、宝塚歌劇をあまり知らない人にも興味深い内容になっています。
ほかにも部屋やラウンジなど、宝塚歌劇を鑑賞した後の“夢のつづき”を感じられる演出があちこちにあり、滞在中はどっぷりときらびやかな世界観に浸れます。
部屋タイプは12種、全部屋数は200室
部屋は「スタンダードシングル」や「スタンダードツイン」のほか、少し広めの「モデレートタイプ」から、「デラックス」、「バリアフリー」、優雅な「スイートルーム」が揃います。さらに宝塚ホテルならではの「レビュールーム」が加わり、部屋タイプは12種類あります。
基本のデザインテーマは3種類



部屋のデザインテーマは3種類。アクセントカラーにピンクを用い、華やかさを表現した「エレガンス」、ブルーを基調とした清らかで落ち着きのある「グレース」、落ち着いた色調のクラシックかつシックな「モノトーン」。これに加えて、「レビュールーム」「スイートルーム」、はカラーコンセプトも変わります。次にその特徴を紹介していきましょう。
2室限定の「レビュールーム」で夢のつづきを

宝塚ホテルの部屋の中でも特に注目したいのが、限定2室の「レビュールーム」。「デラックスツインルーム」をアレンジした部屋の中には、宝塚歌劇の5つの組「花」「月」「雪」「星」「宙」から、公演中の組カラーをイメージしたベッドスローとクッションが用意されています。鏡台には外周に照明が付いた“女優ミラー”が置かれ、まるで女優さんの楽屋にいるような雰囲気に。ベッドの上にはシャンデリアが輝きます。
また、公演で実際に使用された舞台小道具の展示や、宝塚歌劇に関する書籍もあります。窓の外には「宝塚大劇場」を眺められ、滞在中ずっと宝塚歌劇の世界に浸ることができます。
「スイートルーム」には豪華な大理石のバスルーム


リビングとベッドルームがセパレートタイプの「スイートルーム」は、広さ55平米で2名仕様。きらびやかなインテリアが高級感を演出します。

この部屋の一番の魅力は大理石で作られたバスルーム!宝塚ホテルを象徴するような優雅な空間で、物語のヒロイン気分を満喫できます。
2室の「スイートルーム」のうち、1室は窓の外に宝塚大劇場を臨むシアタービューというのも嬉しいですね。
「シアタービュールーム」は全館で43室

「レビュールーム」や「スイートルーム」以外にも、「スタンダードシングル」、「モデレートシングル」、「ダブル」、「デラックスコーナーツイン」などの部屋の一部は、宝塚大劇場を臨む「シアタービュールーム」になっています。そのほかに、武庫川が眺められるお部屋もありますよ。
部屋に共通のうれしいサービス

ツインルームは全部屋、バス・トイレがセパレートタイプ。また、全室にローラ アシュレイのバスアメニティが用意され、イングリッシュガーデンの薔薇をイメージした爽やかで気品のある香りに癒やされます。ほかにもドライヤーは有名メーカーの上位機種で、髪の手入れも気持ちよくできます。
寛ぎタイムには、全室で宝塚歌劇の専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」「TAKARAZUKA ON DEMAND」を無料視聴できるので、宝塚歌劇ファンには至れりつくせり♪
充実のレストラン&ラウンジ施設は4つ
アフタヌーンティーが人気のラウンジ「ルネサンス」

ラウンジ「ルネサンス」は、真っ赤なソファーが印象的な優雅さ漂う空間。シックなインテリアが配され、壁には宝塚歌劇の過去の公演ポスターなどが貼られています。

人気メニューは、季節の食材を使った「アフタヌーンティーセット」。時期ごとにテーマを変えて提供され、見た目も華やかなスイーツやセイボリーを満喫できます。ホテルのHPからWEB予約ができます。
そのほか、ケーキセットなどを味わいながら、寛ぎの時間を過ごすのもいいですね。


また、17時~20時はイブニングプレートが登場。二段の箱に前菜から料理、スイーツまでがセットになっています。飲み物はワインやスパークリングワイン、宝塚歌劇の組ごとにイメージしたカクテルなど多彩なアルコールドリンクの中から1種類をセレクト。夕食として楽しむのもおすすめです。
[営業時間]10時~20時(LO19時30分、フードのみLO19時)※アフタヌーンティー10時~20時(LO19時、なくなり次第終了)、イブニングプレート17時~20時(LO19時)
明るく開放的なビュッフェ&カフェレストラン「アンサンブル」

白を貴重にした太陽光降り注ぐ開放的な店内。料理はランチ・ディナーともに旬の食材を使うコース料理や、一皿で多彩な料理を楽しめるセットメニューが揃います。ほか、旧宝塚ホテル時代からファンがいるビーフシチューやアメリケーヌソースのオムライスなどのアラカルト料理もあります。

コース料理の中でおすすめは、季節ごとに内容が変わる「シーズナルコース」。目にも楽しい前菜から始まり、魚料理や肉料理、デザートまで堪能できる味わい豊かなコースです。
[営業時間]【朝食】7時~10時(LO9時30分)【ランチ】11時~15時30分【ディナー】17時~21時【カフェ】11時~22時(LO21時30分、コース料理のみLO21時)※2023年1月10日現在はビュッフェ休業中。ビュッフェ営業再開時は提供内容の変更あり
和モダンで落ち着いた佇まいの日本料理「彩羽」(いろは)

気軽な昼食から、記念日や法要まで幅広く使える日本料理の店です。

おすすめのランチは2種類。1つめは多彩な料理を少しずつ味わえる「扇面縁高『すみれ』」。四季折々の食材を取り入れ、扇形の器などを使った盛り付けも魅力です。もう1つは、季節会席「早蕨~さわらび~」(4000円)。お造りや天ぷら、小鍋仕立ての温物など約7品のコースは、色彩豊かな見た目にも心惹かれます。


ディナーには、おすすめ会席「彩月~さつき~」はいかがでしょう。季節の椀ものから組肴など、素材が引き立つ繊細な味付けの料理を堪能できます。
[営業時間]【昼食】11時~15時30分(LO14時30分)【夕食】17時~21時(LO20時)
全席シェフズカウンターの鉄板焼「風雅」


新鮮な魚介と牛ステーキを味わえる鉄板焼レストランです。料理人が目の前の鉄板で華麗な手さばきを見せてくれ、料理の香りが食欲をそそります。牛ステーキは国産牛ロース、特選黒毛和牛、極上黒毛和牛などのランクから選べます(コースにより異なる)。
ランチメニューも豪華。旬の魚、ホタテ貝柱、牛ステーキがセットの「琴~こと~」(7200円~)や、蝦夷鮑と牛ステーキがセットの「舞~まい~」(8900円~)などのほか、季節ごとに趣向を凝らしたコースも登場します。



ディナーでは、伊勢海老と特選黒毛和牛ステーキを2人で楽しめるペアコースの「結~ゆい~」(1人1万8000円~)や、鮑と特選黒毛和牛ステーキがセットの「雅~みやび~」(2万4000円~)で、高級食材の組み合わせを満喫できます。
[営業時間]【ランチ】11時~15時30分(LO14時30分)【ディナー】17時~21時(LO20時)※土・日・祝11時~21時(LO20時)※ランチの入店は15時30分まで
ホテルショップ「アルモニー」でお土産探し


季節のケーキやお土産、そして宝塚歌劇グッズが並ぶホテルショップです。
エントランス奥のショーケースには色鮮やかなスイーツが多数並びますが、外せないのは「アップルパイ」。旧ホテル時代からファンがいる宝塚ホテルを代表する商品です。しっとりしたパイ生地の中には、程よい甘さのアップルがぎっしり。予約しておけばホールで購入することもできます。そのほか、季節限定のスイーツもあるのでチェックしてみてください。
また、ギフトスイーツもあります。おすすめは、宝塚ホテルバージョンのデザイン缶にアイシングクッキーが詰められた「【宝塚ホテルver.】宝塚すみれクッキー」(2000円)。ふたを開けると、色とりどりのクッキーが並んでいて、見ているだけで顔がほころびます。
[営業時間]9時30分~19時30分
宝塚ホテルへのアクセス
兵庫県の南東部に位置する宝塚市の中心地にあり、阪急宝塚駅より徒歩4分、JR宝塚駅より徒歩7分とアクセスも便利です。宝塚駅へは、大阪方面からは阪急宝塚線大阪梅田駅またはJR宝塚線大阪駅より各30分前後。神戸方面からだと阪急神戸線神戸三宮駅またはJR神戸線三ノ宮駅より各40分前後で移動できます。
宝塚歌劇団の本拠地、「宝塚大劇場」と隣接し、ホテルの正面玄関(花のみち側)を出て徒歩1分。そのほかの観光なら、徒歩圏内では「手塚治虫記念館」へは徒歩5分。効能豊かな温泉に入れる「ナチュールスパ宝塚」までは徒歩8分です。
翌日は阪急電車沿線のお寺めぐりでパワーチャージするのもおすすめです。“安産の寺”として知られる「中山寺」へは電車と徒歩で10分。参道の商店街散策も楽しい「清荒神清澄寺」は電車と徒歩で20分。厄除け開運祈願で有名な「門戸厄神(東光寺)」へも電車と徒歩で20分あれば到着します。
[TEL]0797-87-1151
[住所]兵庫県宝塚市栄町1-1-33
[アクセス]【電車】阪急宝塚駅より徒歩4分、またはJR宝塚駅より徒歩7分【車】中国道宝塚ICより10分
「宝塚ホテル」の詳細はこちら
\宿・ホテル検索はこちら/
※宿泊する場合、各自治体が独自に実施している宿泊税が別途かかることがあります。詳細は各宿泊施設にお問合せください。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
CLIP(土井真由美、小林佐知子)
「旅」を中心に、グルメ、温泉、カルチャーなどの情報を発信するライター集団。食いしん坊が揃い、特にグルメネタが得意!