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2023.02.28

沖縄の伝統工芸4選!琉球ガラス、やちむん、琉球びんがた…ショップや体験の情報も

日本に返還されて50年が経過した沖縄。450年続いた琉球王国は沖縄県となり、戦争、統治を経て今では世界的な観光地に。

そして、この土地と年月が育んだ沖縄の4つの伝統工芸が、琉球ガラス、やちむん、琉球びんがた、琉球漆器。

琉球~沖縄で花開いた「美」の作り手と届け手をご紹介します。

※この記事は2022年12月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

琉球ガラス

再生ガラスが生み出す唯一無二の色、泡、形。

沖縄でガラス製品づくりが始まったのは明治時代。当時は今のような特徴はなく、他の産地同様、需要に応じてランプのほやなどを製造していた。しかし昭和に入ると戦争と米軍統治が状況を変える。爆撃で工場は破壊され、原材料も不足。そんな状況下、米軍が廃棄したコーラなどの空き瓶を再利用。不純物を含む再生ガラスならではの色味や気泡も、次第に手しごとの個性として受け入れられ、琉球ガラスは沖縄を代表する土産物の一つになっていった。1998年には県の伝統工芸品に認定され、現在20以上の工房が、県内各地で魅力的な作品を生み出している。

宙吹ガラス工房 虹【中部・読谷村】

探究心で生み出し続ける新しい琉球ガラスらしさ。

宙吹ガラス工房 虹
宙吹ガラス工房 虹
細かな気泡を無数に閉じ込めた「泡ガラス」。おちょこ3850円、グラス4180円、とっくり4510円
宙吹ガラス工房 虹
色も形も全て異なる作品が並ぶ、工房隣のショップ
宙吹ガラス工房 虹
ガラス職人歴35年以上。代表の稲嶺盛一郎さん
宙吹ガラス工房 虹
あずま屋のような造りの作業場。「どなたでも窓から作業風景を見学できます」と稲嶺さん
宙吹ガラス工房 虹
冬でも灼熱の工房内。役割分担した5人の職人が黙々とかつ俊敏に動き、数分で1個仕上げていく
宙吹ガラス工房 虹
茶色、青、透明などいろんな色の廃瓶を使用

気泡を人為的に増やしてデザインに取り入れるなど、斬新な作品づくりで現代の名工にも選ばれた稲嶺盛吉さんが開いた工房。後継の盛一郎さんも、父親の技を受け継ぎつつ新たな琉球ガラスの魅力を探究している。

琉球ガラスの作り方

宙吹ガラス工房 虹

1.廃瓶を砕く
酒造会社などに頼んで廃瓶を確保。工房 虹では毎日手作業で瓶を砕く。

2.廃ガラスを溶かす
翌日使う色のガラス材料を、前日の夕方からるつぼに入れて1400℃で溶かす。

3.吹いて成形
溶けたガラスを吹き竿で取り、竿を回しつつ息を吹き込んで器の形に。

宙吹ガラス工房 虹

4.仕上げて冷却
時間との勝負。スピーディに作品を仕上げ、600℃の窯でひと晩かけて冷ます。

■宙吹ガラス工房 虹
[TEL]098-958-6448
[住所]沖縄県中頭郡読谷村座喜味2748
[営業時間]9時~18時(変動有)
[定休日]木・日(ギャラリー不定休)
[アクセス]沖縄道沖縄南ICより車で25分
[駐車場]隣の共同駐車場利用
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グラスアート藍【北部・名護市】

魅力は洗練されたデザイン。難易度の高い平皿も充実。

グラスアート藍
ほぼ毎年新しいデザインシリーズが誕生。個体差があるので、微妙な違いを見比べて選ぼう
グラスアート藍
上段右のグラス2個が定番人気の「ラグーン」(2980円)。左は新作「サンゴ」
グラスアート藍
「常にチーム全員でデザインに取り組む」と代表の寿さん
グラスアート藍
窓ガラスを使った再生ガラス作品も並ぶ
グラスアート藍
体験専用工房も隣接。HPで予約できる
グラスアート藍
「GUSUKU」シリーズは、城壁がモチーフ
グラスアート藍
ショップ奥で繊細な作品がつくられている

コンスタントに新作を発表し続けている工房。美しく独創的なデザインはファンも多い。購入後に割れても、保証期間内であれば新品と交換、期間後でも再度溶解して作品づくりに活用するというエシカルな取り組みも。

■グラスアート藍
[TEL]0980-53-2110
[住所]沖縄県名護市中山211-1
[営業時間]9時30分~17時 ※体験は10時~16時30分最終受付(予約優先)
[定休日]火(臨時休業あり)
[料金]吹きガラス体験2420円~(パーツ代別)
[アクセス]沖縄道許田ICより車で20分
[駐車場]10台
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奥原硝子製造所【南部・那覇市】

数多くの名工も輩出した1952年創業の琉球ガラス工房。

奥原硝子製造所
北欧デザインのような「ペリカンピッチャー/小」6050円
奥原硝子製造所
特価コーナーで見つけた金魚鉢は2750円!
奥原硝子製造所
日常で使いやすいシンプルな器から大型の花瓶までバリエーション豊富
奥原硝子製造所
ショップは、やちむんや琉球漆器も展示販売する「那覇市伝統工芸館」内
奥原硝子製造所
「那覇市伝統工芸館」と同じフロアにあるガラス工房で製作を行う

1952年創業の奥原硝子製造所は、前述の「工房 虹」の稲嶺さん父子をはじめ多くの職人を輩出してきた。常に時代に即した製品を作り続け、レトロで温かみのある色とフォルムが老若男女問わず人気。

■奥原硝子製造所
[TEL]098-868-7866
[住所]沖縄県那覇市牧志3-2-10 てんぶす那覇2階
[営業時間]10時~18時
[定休日]なし(体験工房は水)
[アクセス]那覇空港より10分
[駐車場]75台(地下有料駐車場)

glacitta’【北部・恩納村】

ショップの品揃えも楽しい生活になじむ食器&花器。

glacitta'
無色透明で美しいフォルムの花器が、植物の持つ自然美を引き立てる(欠品の場合もあり)
glacitta'
5色の粒ガラスをまとったグラチッタの代表作「つぶコップ」1760円~
glacitta'
大量生産できない商品ばかりなので、時期やタイミングで品揃えも変化
glacitta'
緩やかなカーブが、持った時にしっくり。6色展開の「底角ちょこ」2112円
glacitta'
店舗のすぐ前に縦列駐車で2台停められる。万座毛まで車で5分

琉球ガラスに携わって25年。ショップ&工房を構えて20年。ショップでは、グラチッタの作品と同じく素朴で日常に取り入れやすい3つの工房の作品も販売している。生活に潤いを添えてくれる花器の数々にも注目!

■glacitta’
[TEL]098-966-8240
[住所]沖縄県国頭郡恩納村恩納6347
[営業時間]11時~17時30分頃
[定休日]不定
[アクセス]沖縄道屋嘉ICより車で10分
[駐車場]2台
「glacitta’」の詳細はこちら

やちむん

400年前、薩摩から伝来。自由な気風を映す焼き物。

やちむん
読谷やちむんの里にある登り窯。1980年、大嶺實清さんら4人の陶芸家が共同で開窯

日本各地に陶磁器の産地があるが、沖縄の焼き物「やちむん」は、いかにも南国らしい伸びやかなデザインとナチュラルカラーとも言うべきやわらかな色彩が魅力だろう。優しく大らかな印象は琉球ガラスにも通じるものがある。

1600年代、薩摩から派遣された陶工たちによって焼き物技術が伝えられた琉球王国。その後、国王は職人たちを一つの地域に集めて、その地を壺屋と称したため「壺屋焼(つぼややき)」と呼ばれるようになった。

琉球王国から沖縄となった明治期以降は、各窯元が時代を乗り切るため「売れる焼き物」を模索。その中でエジプト風の図柄が多く描かれた琉球古典焼が登場したり、昭和初期の民藝運動の影響を受けたりと、紆余曲折をたどる。

そして今、昔ながらの壺屋エリアと、1980年代に共同窯が築かれた読谷エリアを中心に、県内随所でやちむんが制作されている。古くから受け継がれてきた伝統的なデザインをはじめ、鮮やかなブルーの釉薬を使ったもの、自由でシンプルなモチーフの図柄など、その表現の幅はさらに広がり、多くの愛好家や旅人を魅了している。

育陶園【南部・那覇市】

王国ゆかりの壺屋の地で多彩なやちむんと店を展開。

育陶園
育陶園本店の期間限定商品。「リムプレート」L1万3200円
育陶園
上のプレートと同じシリーズの色違い。L1万3200円
育陶園
育陶園が得意とする唐草文様の「7寸プレート」6600円
育陶園
側面と蓋に唐草模様が彫られたポット1万6500円
育陶園
育陶園工房の2階では大小さまざまなシーサーを製作
育陶園
器のほとんどがろくろによる手引きで形を整えられていく
育陶園
10人ほどの職人が分業で4店舗分の商品をつくっている
育陶園
育陶園が特に得意とする繊細な「線彫り」という技法
育陶園
焼き窯に入れる前の器に下絵なしで柄を施していく
育陶園
焼成にはガス窯を使用。中に入れる器の種類や気候などによって火を調節する
育陶園
唐草や魚など伝統的な縁起文様の器を中心に、正統派やちむんが並ぶ店内
育陶園
壺屋やちむん通りにある育陶園本店。直営店「Kamany」も隣接

熟練から若手まで、代表の高江洲若菜さんを中心に30人の大所帯で運営する県内最大級の窯元。工房、本店のほか、コンセプトが異なる3軒の直営店や陶芸体験工房なども展開し、壺屋エリアを巡る楽しみも提案している。繊細な線彫りのデザインや独自で開発する秘伝の釉薬が作品の特徴。

■育陶園
[TEL]098-866-1635
[住所]沖縄県那覇市壺屋1-22-33
[営業時間]10時~18時
[定休日]1月1日・2日
[アクセス]那覇空港より車で20分
[駐車場]なし
「育陶園」の詳細はこちら

Kamany【南部・那覇市】

カンナイとバサナイ2つの模様が店のシンボル。

Kamany
店のテーマは「時を味わう」器。日常に寄り添う一品を探してみて
Kamany
カンナイのカップ&ソーサー7150円、緑色のバサナイのどんぶり4950円

育陶園の線彫り名人が、手作業で一本一本彫っていくカンナイ(カミナリ)とバサナイ(バナナの葉)の模様。この店ではそんな、存在感を放ちながら生活に溶け込む器を多く扱う。

■Kamany
[TEL]098-866-1635
[住所]沖縄県那覇市壺屋1-22-33
[営業時間]10時~18時
[定休日]1月1日・2日
[アクセス]那覇空港より車で20分
[駐車場]なし
「Kamany」の詳細はこちら

mofgmona no zakka【中部・宜野湾市】

50もの工房の作品がずらり!好きな器に巡り合える店。

mofgmona no zakka
工房のテイストも器のジャンルも多種多様。手しごとで生まれた一点ものばかり
mofgmona no zakka
「沖縄の器の多様性を味わってほしいです」と店主の前嶋夫妻
mofgmona no zakka
上下左右やちむんだらけ!つい長居してしまう
mofgmona no zakka
1階ではカフェを営業。器の使い方も参考になる

上で紹介した大嶺工房の作品も扱う、器のセレクトショップ。オープン18年目とあって、取引工房数は50以上と県内でも群を抜いて多い。伝統的なやちむんと現代的な作家ものが同時に見られる点も魅力だ。ここへ来れば欲しい器がきっと見つかりそう。

■mofgmona no zakka
[TEL]098-893-5757
[住所]沖縄県宜野湾市宜野湾2-1-29-301
[営業時間]11時~17時(金~土日は~18時)
[定休日]不定
[アクセス]那覇空港より車で35分
[駐車場]10台
「mofgmona no zakka」の詳細はこちら

琉球びんがた

600年続く華麗な染め物。年月を経ても褪せにくい色彩。

琉球独自の染め物、びんがた(紅型)の始まりは13世紀~15世紀。交易品として入ってきたインド更紗などを参考に生み出されたこの華麗な染め物は、王家の女性を美しく飾り国の庇護の下で発展した。

工房を見学すると、その工程の多さに驚く。図案を考え、繊細な切り絵のような型紙を作り、糊をのせて色を付け、洗いまで手順は15以上。柄の部分は染料ではなく、いわゆる絵の具と同じ「顔料」を使い筆で絵を描くように布を染めていく。顔料は鮮やかに発色し強い日差しを受けても色が褪せにくいのだ。そんな力強い琉球の手しごとは、王国の衰退や大戦という危機を乗り越え、現代も南国ならではの眩しい色彩で人々を魅了する。

知念紅型研究所【南部・那覇市】

由緒は琉球王朝の時代。びんがたに関わり支えた数百年。

知念紅型研究所
知念紅型研究所の先代(現当主の祖父)知念貞男氏の作品
知念紅型研究所
びんがたは、布にゴシゴシと顔料を擦り込んで色を定着させていくため、筆先が平べったくなっている
知念紅型研究所
制作途中の長さ約12mの反物がいくつも吊るされている工房内で、型紙作りから染めまでを完成させる
知念紅型研究所
工房が保有している数千枚の型紙。同じ型紙でも、色使いによって、全く雰囲気が異なる作品になる
知念紅型研究所
びんがた制作工程の一部。色挿し
知念紅型研究所
濃い色による隈取りで立体感を出す
知念紅型研究所
蒸して色を定着させる
知念紅型研究所
水洗い
知念紅型研究所
防染糊を乗せていた部分だけ色が落ちる

主に着物や帯を染める工房。琉球王朝のお抱え職人を出していた下儀保知念家の流れをくむ。社長の知念冬馬さんは22歳の時に祖父の跡を継ぎ、代々伝わる古典柄も復刻させつつ、沖縄の情景やモチーフを図案にした新作を発表し続けている。

■知念紅型研究所
[TEL]070-6590-8313
[住所]沖縄県那覇市宇栄原1-27-17
[営業時間]9時~17時
[定休日]土・日祝
※見学や店頭販売は行っていません。公式HPにオンラインショップ有
「知念紅型研究所」の詳細はこちら

紅型工房べにきち【北部・本部町】

伝統とモダンが素敵に融合。びんがたデザインを日常に。

紅型工房べにきち
新作「波間にユウナ」を制作中の吉田さん。デザインから染めまで全て一人で手がける
紅型工房べにきち
独特のやわらかいトーンの色使い
紅型工房べにきち
丁寧な手しごとが伝わる反物
紅型工房べにきち
びんがた作品を紙に印刷したポスター1650円
紅型工房べにきち
国展受賞作と同じ図柄「紅型パネル/Flower」
紅型工房べにきち
「紅型パネル/リュウキュウダツ」

独立して13年になる吉田誠子さんの工房。沖縄の自然を斬新な切り口で描き、反物に限らず、ファブリックパネルやポスターでも展開。インテリアとして人気を集める。公式HPのオンラインショップで販売。

■紅型工房べにきち
[TEL]0980-47-4451
[住所]沖縄県国頭郡本部町瀬底94
※見学や工房での販売は行っていません
「紅型工房べにきち」の詳細はこちら

首里染織館 suikara【南部・那覇市】

琉球びんがたと首里織を学んで体験できる施設。

首里染織館 suikara
1階には、びんがたと首里織の作品を展示
首里染織館 suikara
入館無料。1階にショップもある
首里染織館 suikara
びんがた制作に使う道具の展示も
首里染織館 suikara
トートバッグを好きな柄で染めて

2022年4月、首里城近くにオープン。琉球王朝と関係が深い首里織、びんがたについて深く学べる施設。1時間程度でトートバッグを染色する体験(3520円~)の他、やや本格的な4日間体験コースもある。

■首里染織館 suikara
[TEL]098-917-6030
[住所]沖縄県那覇市首里当蔵町2-16
[営業時間]11時~18時
[定休日]火、旧盆最終日、年末年始
[アクセス]那覇空港より車で30分
[駐車場]7台
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琉球漆器

漆器に特化した役所も設置。琉球とっておきの交易品。

琉球漆器の起源は14世紀頃。高温多湿の環境が漆塗りに最適で、なおかつ中継貿易を財源とする琉球にとって、美しく手の込んだ工芸品は他国に喜ばれるため、自然に発展していった。17世紀、王朝はさらに質を高めようと「貝摺(かいずり)奉行所」という、漆器製作に特化した役所まで設置。当時、海外に渡った琉球漆器を見ると、螺鈿(らでん)や沈金、堆錦(ついきん)といった豪華な装飾で覆われている。日本の漆器とは全く異なる雰囲気で面白い。

明治期以降は、各職人たちの努力と試行錯誤によって技術を伝承。最近では小物やアクセサリーなど、日常雑貨的な漆製品もつくられている。

角萬漆器【南部・那覇市】

移転して絶景カフェも併設。長い歴史を誇る塗り物工房。

角萬漆器
色を付けた漆を貼って絵付けする「堆錦」技法で施された装飾が見事な重箱や平皿
角萬漆器
月桃が描かれた丸盆。南国の自然をモチーフにした堆錦作品が人気
角萬漆器
店舗奥のカフェスペース。飲み物を漆のカップで提供する
角萬漆器
シックなぐいのみの側面に、繊細な堆錦によって龍の図柄を立体的に施す
角萬漆器
「Nui Mun (ヌイムン)」という漆を使ったジュエリーブランドも展開。写真前方左の「Tsuikin総張バングルUFO」は21500円~
角萬漆器
首里城から徒歩5分の新店舗。伝統的なものからモダンな器まで豊富な品揃え

由緒は王国直営の「貝摺奉行所」という、県内最古級の漆器工房。デイゴなど器になる木材を数年かけて乾燥させるところから手間暇かけてつくり続けている。2022年11月、約60年ぶりに移転した新店には街を見下ろすカフェも併設。贅沢な漆塗りのカウンターにも注目。

■角萬漆器
[TEL]098-943-3810
[住所]沖縄県那覇市首里山川町1-54-1
[営業時間]10時~18時
[定休日]日
[アクセス]那覇空港より車で30分
[駐車場]3台
「角萬漆器」の詳細はこちら

浦添市美術館【中部・浦添市】

琉球漆器の歴史をたどれる国内有数の漆芸専門美術館。

浦添市美術館
建築家・内井昭蔵が設計。八角形のドーム屋根と高い塔が並ぶ風景がユニーク
浦添市美術館
漆器のさまざまな装飾方法に直接触れるコーナーも
浦添市美術館
堆錦が施された18世紀頃の琉球の印籠
浦添市美術館
螺鈿で装飾されたタイの漆器(仏具)

16世紀から現代までの優れた琉球漆器を常設展示。中国やベトナムなど周辺諸国のものも含め、約1800点もの漆器を収蔵している。国内外の漆工芸品を通して琉球の歴史を見るのも面白い。年に数回、琉球漆器に関連したワークショップや体験教室も開催。

■浦添市美術館
[TEL]098-879-3219
[住所]沖縄県浦添市仲間1-9-2
[営業時間]9時30分~17時
[定休日]月(祝日の場合は開館)、年末年始
[料金]常設観覧料200円(2023年4月より300円)
[アクセス]沖縄道西原ICより車で15分
[駐車場]900台(カルチャーパーク)
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工房ぬりトン【南部・八重瀬町】

琉球漆器の枠を超えた新たな漆の世界を探る職人。

工房ぬりトン
朱漆で仕上げた器。楕円の平皿は奥様が月桃の葉をモチーフに製作したもの
工房ぬりトン
お椀に黒漆を丁寧に塗り重ねていく森田さん
工房ぬりトン
奥様と共同で製作している漆塗りアクセサリー
工房ぬりトン
\和紙+漆の漆塗り壁紙/現代建築への漆の活用も模索中。試験的に製作した壁紙

首里城の修復にも携わる漆芸家の森田さんが、木工家の奥様と共同で営む工房。作品は公式HPや浦添市美術館内ショップなどで買える。活動の幅は広く、浦添市の小学校給食用の漆器も手がけるなど、漆の持つ可能性を探究中。

■工房ぬりトン
[TEL]なし(公式Instagram、HPにてメッセージ受付)
[住所]沖縄県島尻郡八重瀬町仲座834-2
※見学や工房での販売は行っていません
「工房ぬりトン」の詳細はこちら

※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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