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2023.02.08

【仙石原】三大美術館を大解剖!感性高める、アート巡り<神奈川・2023>

ポーラ美術館、箱根ガラスの森美術館、箱根ラリック美術館。アートの街としても知られる箱根の中でも、仙石原エリアを代表する3つの美術館についてご紹介します。

箱根といえば美術館を思い浮かべる人も多いはず。豊かな自然の中、モネやラリックなどの本格アートを堪能しながら、感性を高めるアート巡りの旅へ出かけてみませんか?

仙石原・3大美術館を大解剖!

(画像提供:ポーラ美術館)
(画像提供:ポーラ美術館)

箱根の山々に囲まれた標高650mの高原に位置する仙石原(せんごくはら)エリア。

箱根町は仙石原以外にも美術館・博物館が点在していますが、仙石原の美術館では自然をモチーフに生み出されたアート作品を多く見られることが特徴のひとつです。

芸術家たちが着想を得た本物の植物や自然に触れながら作品を鑑賞すれば、都市部の美術館で見るのとはまた違った印象を受けるかもしれません。

また、山の雄大な景色を眺めたり、森の中を散策したりと、リラックスした時間が過ごせることも魅力です。

では、そんな仙石原を代表する3つの美術館について、館内の見どころ、ショップやカフェ、アクセス情報はもちろん、それぞれの美術館で必ず見てほしい作品も併せてご紹介します。

【ポーラ美術館バス停から徒歩すぐ】ポーラ美術館

自然とアートを身近に感じられる場所

Photo:(C)Ken KATO
モネの著名な『睡蓮の池』は最も人気のある作品のひとつ Photo:(C)Ken KATO

西洋絵画や日本の絵画をはじめ、現代アート、東洋陶磁、ガラス工芸、化粧道具など多岐に渡る展示が魅力のポーラ美術館。ポーラ創業2代目である鈴木常司氏が収集した作品を中心に、約1万点のコレクションを収蔵しています。

印象派のモネやルノワール、またピカソやゴッホなど、世界的な芸術家の作品が並ぶ館内。一部を除き、作品の撮影が可能な点も好評です。

美術館は国立公園の豊かな自然林に囲まれ、その森も一つの展示室として捉えられていることも特徴。ブナやヒメシャラなどの木々の中に、季節によって表情を変える様々な彫刻作品が展示されています。

おすすめの作品

(C)Roni Horn  Photo: Koroda Takeru
ロニ・ホーン 《鳥葬(箱根)》2017–2018年 鋳放しの鋳造ガラス ポーラ美術館 (C)Roni Horn Photo: Koroda Takeru

水を湛えた巨大な器のようにも見えるこちらの作品は、実は5tものガラスの塊。大きな鋳型に溶けたガラスを流し込み、約4カ月という長い時間をかけてゆっくりと冷却することで、澄みわたる透明性が宿ります。

「鳥葬」というタイトルは、死者を自然の中に葬るチベットの風習から採られたもの。作品も自然の中で風化し朽ちていく自然界の循環の一部であってほしい、という作家の思いが込められているそうです。

森の遊歩道で自然と共存する彫刻作品を探そう

ポーラ美術館
遊歩道のみでも自由に散策可能

国立公園の自然環境だからこそ生まれた「森の遊歩道」。全長約1kmの遊歩道では、美しい樹木や草花、野鳥のさえずり、そして森の中に佇む彫刻作品達との出会いが待っています。

ロニ・ホーン 《鳥葬》もこの遊歩道で鑑賞できますよ。

■ポーラ美術館
0460-84-2111
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
9時~17時(最終入館16時30分)
なし(展示替えによる臨時休館あり)
入館料【大人】1800円【大学・高校生】1300円【中学生以下】無料【65歳以上】1600円
【電車】箱根登山鉄道 強羅駅より施設めぐりバス「湿生花園」行きで13分、ポーラ美術館停下車徒歩すぐ【車】東名御殿場ICより25分
128台(500円)
「ポーラ美術館」の詳細はこちら
「ポーラ美術館」のクチコミ・周辺情報はこちら

【箱根ガラスの森バス停から徒歩すぐ】箱根ガラスの森美術館

見て、作って、買って楽しむガラス・アート

箱根ガラスの森美術館
美術館は2021年8月に開館25周年を迎えました

箱根ガラスの森美術館は、緑豊かな箱根仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。

約1万平方メートルの広大な敷地内は、15世紀から現代までの貴重なヴェネチアン・グラスやガラス・アートを展示した「ヴェネチアン・グラス美術館」と「現代ガラス美術館」、野外展示や季節の花々に彩られた「庭園」などで構成されています。

季節によってテーマの異なる展示や企画展を行なっているので、何度訪れても楽しめるのが魅力。

併設のショップやレストランで買い物や食事をしたり、予約制の「ガラスの体験工房」でオリジナルのガラス器を作ったり、多彩な過ごし方ができます。

おすすめの作品

箱根ガラスの森美術館
ジュゼッペ・バロヴィエール 《風にそよぐグラス》 1895年

今から100年以上前の19世紀末から20世紀初頭に活躍したヴェネチアの名工、ジュゼッペ・バロヴィエールが制作。今にも折れそうなほど細い脚で自立する芸術的なガラス作品です。

当時の専門家達に不可能だと考えられていた仕事にあえて挑戦し、成功したというバロヴィエールの繊細な作品を間近で見ることができます。

カフェテラッツァうかいのテラス席で本格料理と景色を堪能

箱根ガラスの森美術館
美しい庭園と山々を一望できるオープンテラスのカフェレストラン

「カフェテラッツァうかい」では、鉄板料理「うかい亭」を運営するうかいのブラッスリーグループ総料理長・細渕賢一氏が手がけた本格メニューがランチで食べられます。

山々を眺めながらテラスで味わう、上質な国産黒毛和牛を使用した料理は絶品。香り高いカプチーノやドルチェも味わえます。

日替わりで開催される、ピアノ、ヴァイオリン、馬頭琴などの演奏も好評です。

■箱根ガラスの森美術館
0460-86-3111
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
10時~17時30分(最終入館17時)
1月「成人の日」の翌日より11日間
入館料【大人】1800円【大学・高校生】1300円【小・中学生】600円【65歳以上】1700円
【電車】箱根登山鉄道 強羅駅より施設めぐりバスで20分、箱根ガラスの森停下車徒歩すぐ【車】東名御殿場ICより20分
250台(300円)
「箱根ガラスの森美術館」の詳細はこちら
「箱根ガラスの森美術館」のクチコミ・周辺情報はこちら

【仙石案内所前バス停から徒歩すぐ】箱根ラリック美術館

ジュエリーからガラス作品まで、ルネ・ラリックの生涯に出会う

箱根ラリック美術館
ラリック作品のモチーフにもなっている自然に囲まれた環境

箱根ラリック美術館では、アール・ヌーヴォーとアール・デコ、2つの美術様式の時代に活躍したフランスのジュエリーとガラス工芸家であるルネ・ラリックの生涯にわたるコレクションを収蔵・展示しています。

斬新な発想で話題を集めたジュエリーやガラスの作品から、後半生に手がけた室内装飾まで、見応え十分。ブローチや髪飾り、香水瓶など身近なアイテムの作品も多いため、アートに詳しくない人でも楽しめるはず。

また、パリのアーケード街をイメージしたミュージアムショップも人気です。2フロア、4エリアの広い空間で買い物もゆっくりできます。

おすすめの作品

箱根ラリック美術館
ルネ・ラリック 《シルフィード(風の精)あるいは羽のあるシレーヌ》 1897-1899年頃

蝶の羽をもつ妖精をかたどった、金・ダイヤモンド・七宝などで作られたブローチ。

当時のジュエリーは、ダイヤモンドやルビーなど高価な宝石で作られていました。ラリックは斬新なデザインと技術により、比較的安価な宝石も積極的に使いながら、芸術性の高い作品を制作していったのです。

こちらの作品は、そうしたラリックらしさを感じられる代表作のひとつです。

「Orient Express(オリエント急行)」でティータイム

箱根ラリック美術館
「Orient Express(オリエント急行)」乗車体験は40分2200円(ティーセット付き)

2001年まで現役で使用されていた豪華列車、オリエント急行。2023年2月にリニューアルオープンしました。この車両だけで、ラリックによって造られたガラスパネルが150枚以上、車内に飾られています。

そんな優美なインテリアに包まれて、贅沢なティータイムが過ごせるのも魅力。当日、現地にて受付の予約制なので、早い時間に訪問するのがおすすめです。

■箱根ラリック美術館
0460-84-2255
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
9時〜16時(最終入館15時30分)
第3木(8月はなし)
入館料【大人】1500円【大学生・高校生・65歳以上】1300円【小・中学生】800円
【電車】箱根登山鉄道 箱根湯本駅より箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きで30分、仙石案内所前停下車徒歩すぐ【車】東名御殿場ICより20分
80台
「箱根ラリック美術館」の詳細はこちら
「箱根ラリック美術館」のクチコミ・周辺情報はこちら

まとめ

仙石原エリアの3大美術館についてご紹介しました。芸術鑑賞が好きな人もそうでない人も、気軽に楽しめる施設ばかり。仙石原で、アートと自然に癒やされるひと時を過ごしてくださいね♪

※この記事は2023年2月2日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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