広島県にある日本屈指の景勝地・鞆の浦。瀬戸内海に面したロケーションは、映画やドラマの舞台になるなど誰もが認める美しさです。
古くは国内外との交易で栄え、その遺構が残る港町はレトロな雰囲気。歴史を感じる昔懐かしい街並みを散策しながら、絶景名所へ出かけたり、鮮度抜群の海鮮グルメを堪能したり、おしゃれなスイーツやここならではのお土産品をチェックしてみるのも楽しいですよ♪
鞆の浦ってどんなところ?
のんびり旅におすすめ。癒しの絶景広がる潮待ちの港町

「鞆の浦(とものうら)」とは広島県福山市鞆地区の隈沼半島南端にある港町のこと。日本初の国立公園「瀬戸内海国立公園」の一部であり、そのなかでも代表的な景勝地です。また万葉集に詠まれるなど古くから“潮待ちの港”として知られる場所でもあります。

「常夜燈」をはじめとする旧跡や遺構に加え、軒を連ねる町家、荘厳な雰囲気を醸す寺院などが点在するのも特徴。江戸時代から国内外の交易が盛んだった歴史を今に伝えると共に、どこか懐かしい情緒あふれる風景を生み出しています。
また、鞆の浦の港町文化をテーマにしたストーリーが「日本遺産」に認定。さらに一部の地域が「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているほか、ユネスコ「世界の記憶」にも認定されるなど、一つの地域で3つの評価を受けているんです!まさに名所と呼ぶにふさわしい観光スポットです。
まずは「絶景パワースポット」へ
仙酔島


瀬戸内海に浮かぶ「仙酔島(せんすいじま)」は周囲約6kmの小さな島。“仙人も酔ってしまうほどの美しい島”と言うのがその名の由来です。鞆の浦を訪れたらまず見ておきたい王道スポットで、島内へは福山市営渡船場から渡船「平成いろは丸」に乗り約5分。プチ船旅を満喫しながら行くことができます(乗船料 小学生以上240円)。
島内に整備された遊歩道を巡り、名所を見て回ることができます。島内一帯が手つかずの自然に覆われ、1925年には国の名勝「鞆公園」の一部に。海岸線遊歩道、瀬戸内の多島美やパワースポットの五色岩を五感で観賞でき、インバウンド等多くの観光客が訪れています。
医王寺

826年、弘法大師・空海によって開基されたと伝わる寺院「医王寺(いおうじ)」。鞆の浦にそびえる後山の中腹にある境内からの眺めはもちろん、さらに山を登った先にある太子殿は鞆の浦を一望する絶好のロケーションです。
街中から寺の境内までは歩いて500mほど。太子殿まではさらに583段の石段を登るため、動きやすい服装や靴で出かけるのがおすすめです。水分補給も忘れずに!境内のすぐ近くまでは観光タクシー「グリスロ潮待ちタクシー」で行くこともできますよ。
境内や太子殿から美しい街並みと鞆の浦と瀬戸内の海を一望!「仙酔島」の形をよ~く見てみると別名“亀の島”と呼ばれる所以がよくわかります。
レトロな街並みを歩こう
江戸時代の歴史を感じる街並みが素敵!

鞆の浦の港町は江戸時代には北前船の寄港地として、多くの人や物が行き交っていました。小さな半島の端に位置していることから、大都市から近代化の影響を受けずに独自に発展。情緒溢れる街並みが今に残り、その情景を見て回るのも楽しみのひとつとなっています。
海岸線から続く住宅街は、石畳の通路に町家が軒を連ねています。その光景はまるで昔にタイムスリップしたかのよう。また「龍馬のかくれ部屋」と呼ばれる、幕末偉人ゆかりの地もあるそう。歴史好きにはたまらない隠れた名所を探してみるとさらに楽しめますね!
ランチには瀬戸内海の海の幸を
御舟宿いろは


幕末の偉人・坂本龍馬が「いろは丸事件」の談判の場として使った築220年の町家を再生させ、宿・食事処として営業。有名な映画監督が同店の再生に参加したことで知られ、天井や梁、柱などはそのまま残した趣きある空間。また朱色の装飾や窓にステンドグラスを配置するなど鮮やかな色彩を加えたデザインが素敵です!

ランチタイムは1階スペースで食事のみの利用も可能です。おすすめは「鯛茶漬け定食」(2640円)。主役の鯛漬けは、瀬戸内で育った鯛を昆布などに1週間以上漬け込んだ同店の名物メニューです。そのまま食べたり、わさび醤油に付けたり、特製出汁で味わう〆の鯛茶漬けもたまらない美味しさです。
鞆町カフェー454

病院をリノベーションし、カフェとして営業している「鞆町カフェー454」。入口などは病院の面影を残すユニークな店構えですが、店内は温かみのある木目を基調とし、ゆったり過ごせる空間。夜は地元民や観光客が集う賑やかなバーとして楽しめます。


メニューは新鮮な生野菜や魚介類が入るミラノ風ピザ(930円~)、ソースから手作りするパスタ(1080円~)といったイタリアンがメイン。アラカルトで注文できるので、前菜盛りやスープ、パスタなど旬の地元素材を中心に使った品々をお好みで堪能できます。
広島県福山市鞆町鞆454
11時30分~15時(LO14時20分)、18時~21時(LO20時)
火(祝日は営業)
【車】山陽道福山西ICより35分
3台(無料)
「鞆町カフェー454」の詳細はこちら
おしゃれ~レトロまで!おすすめおやつ
汐ノ音 鞆の浦大福

「汐ノ音 鞆の浦大福」は、「常夜灯」がある場所から徒歩約1分。美しい海岸線が広がり、心地良い波音が響く鞆の浦の一角に店を構える大福専門店です。昔懐かしい街並みに溶け込む、瓦屋根の一軒家で「塩クリーム大福」(1個350円)や「潮待ち大福 フルーツパフェ仕立て」(1個680円)、「鞆の雫」(1個420円)といった和スイーツを販売しています。


看板メニューの大福は定番の「塩クリーム」のほか、瀬戸内海の藻塩で作る特製塩クリームと多彩なフルーツを包んだ、大きな大福「潮待ち大福 フルーツパフェ仕立て」など常時5~6種類がそろっています。地元の食材をふんだんに使用しており、クリームに使用する塩は角がなくまろやかな瀬戸内海産。あんこやクリームの甘さをより引き立て、美味しく仕上がるのです!
ご当地ならではの手作り体験も
鞆の浦 鯛匠の郷

福山市鞆町に創業し、70年以上の歴史を誇る「阿藻珍味(あもちんみ)」の直営店「鞆の浦 鯛匠の郷」。「がす天」「鯛ちくわ」に代表される練り物をはじめ、「鯛わた塩辛」といった珍味などの地元特産品を販売するショップを展開しています。体験・ギャラリー施設を併設し、ちくわなどの手作り体験も!(施設は2023年2月18日から営業再開)。


体験は事前予約がおすすめ。「手握りちくわ体験」(1本360円)、「手焼きせんべ体験」(5枚600円)、「ふりかけ調合」(1回800円)から好きな体験に挑戦できます。スタッフによる丁寧な指導があるので、小さい子どもでも気軽に参加OK!ちくわは魚のすり身を竹に巻き、職人がじっくり焼き上げるまで所要約40分ほど。貴重な体験を通して手作りした商品は格別の美味しさです。
広島県福山市鞆町後地1567-1
【鞆の浦 鯛匠の郷 本店】10時~17時 【体験施設】10時~15時(体験14時受付まで)
【鞆の浦 鯛匠の郷 本店】月・火、【体験施設】月~金
【車】山陽道福山西ICより45分
30台(無料)
「鞆の浦 鯛匠の郷」の詳細はこちら
お土産には保命酒や鞆の浦グッズを
入江豊三郎本店


1886年の創業以来、保命酒を作り続ける老舗。保命酒とは16種類の生薬を含む薬用酒のことで、広島県福山市に江戸時代から伝わる名産品です。
同店で製造される商品を含め、保命酒は医薬品ではなくリキュール。寒い時期にはお湯割りで飲むと冷え性に良く、暑い時期には水割りや炭酸割りで飲むと夏バテ防止になると言われています。ほかにも疲労、かすみ目などの症状に効果的と言われており、アルコールなので薬味成分が体に早く吸収され、とても効率的なんだとか!
「保命酒」(900mL/2230円ほか)の販売はもちろん、発酵食「保命酒の花」(1袋320円)、旅のお供にもぴったりな「鞆の浦サイダー」(250円)と関連商品もたくさんあります!
2021年に改装オープンした店舗には休憩スペースが用意され、大正時代の商家の雰囲気を観賞できるのも魅力です。店内では保命酒の試飲、関連商品の試食も可能です。
まとめ
瀬戸内海を一望する絶景と、情緒溢れる街並みに心癒される鞆の浦。そして新鮮な海の幸やスイーツなどご当地グルメまで存分に味わい尽くす、これぞ旅の醍醐味です!
仕事などでちょっと疲れたな…と感じている人は鞆の浦でリフレッシュをしてみてはいかがですか?
\宿・ホテル検索はこちら/
※この記事は2026年7月14日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。
※宿泊する場合、各自治体が独自に実施している宿泊税や入湯税が別途かかることがあります。詳細は各宿泊施設にお問合せください。
GAKU(J.9)
株式会社J.9(ジェイ.キュー)所属のライター。福岡・東京を拠点に観光情報誌、情報WEBサイトで日本各地のグルメ、イベント情報などを日々発信しています。Twitterで食べたい!行きたい!情報を随時更新中。 @GakuKael(https://twitter.com/GakuKael)、株式会社J.9( http://j9-fukuoka.com/about/)
















