神奈川県には箱根をはじめ、温泉宿が多数あります。
今回は“温泉ビューティ研究家”でトラベルジャーナリスト石井宏子さんおすすめの、神奈川県内の日帰り温泉を紹介します!
四季折々の景色が楽しめる庭園内の温泉をはじめ、森林に溶け込む露天風呂、アクセスも良く充実したリラグゼーション施設など、日常を忘れて至福の時間を過ごせるスポットを厳選。休日のお出かけの参考にしてくださいね。
湯河原温泉

東京から車で約2時間、神奈川県の西南端に位置する「湯河原温泉」は、古くから“傷の湯”として知られてきました。温泉の湧出量が多く、箱根外輪山や伊豆、熱海の山々に囲まれ、相模湾にも面した自然豊かな温泉地です。
湯河原のシンボル「万葉公園」は、「狸福神社(りふくじんじゃ)」や「独歩の碑(どっぽのひ)」など歴史的・文化的な見どころが多く、「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
湯河原惣湯 Books and Retreat
湯河原のシンボル「万葉公園」内にある隠れ家

「湯河原惣湯 Books and Retreat」は、文学や自然と共に、温泉や食事を満喫しながらリフレッシュできる、日帰り専用の温泉施設です。
森の中を進んだ先にある「惣湯テラス」の露天風呂は、川のせせらぎや鳥のさえずり、樹々のゆらぎを五感で楽しめます。湯船は迷路のように石で仕切られていて落ち着いた雰囲気。
もう1つの露天風呂「奥の湯」は、小径をさらに奥へと進んだ別の建物にあり、定員2~3名の小じんまりとしたお風呂です。向かいの「奥のラウンジ」と呼ばれる小さな休憩スペースでは、ゆったりと椅子に座って景色を眺められます。
本館1階のダイニングでは、季節の食材を活かした月替わりのメニューが提供されます。旬の物をふんだんに使用して、丁寧かつシンプルにつくられた主菜・副菜・汁物・ご飯・香の物・甘味が揃う本格的なお食事です。

施設内にある「玄関テラス」には、カフェとコワーキングスペースが併設されており、飲み物を片手に様々なジャンルの本を読みながら過ごせます。大きなガラス窓に囲まれた空間は明るく開放的!
敷地内は緑地公園となっているため、千歳川沿いの自然に触れながら散策するのも良いですね。日常から少し離れて静かなひとときを満喫してください。
<温泉データ>
[主な泉質]ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉
[お風呂]露天風呂、サウナ
[レンタル]タオルセット、館内着
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上566
【惣湯テラス】平日10時~18時(最終受付16時30分)、土・日・祝10時~20時(最終受付18時30分)※玄関テラスは毎日10時~17時30分
水・第2火 ※玄関テラスは第2火のみ
【惣湯テラス】食事つきプラン6500円、食事なしプラン3300円 ※利用対象は中学生以上。詳細は公式ホームページで確認
【電車】JR湯河原駅より箱根登山バスで約12分 ※落合橋下車徒歩すぐ【車】小田原厚木道路小田原西IC約35分、新東名高速道路長泉沼津ICより約50分
あり(1時間100円)、無料もあり
「湯河原惣湯 Books and Retreat」の詳細はこちら
(画像提供:湯河原惣研株式会社)
箱根・湯ノ花沢温泉

箱根に湧く様々な泉質の17の温泉「箱根十七湯」の中でも標高が高く、駒ヶ岳の東斜面に位置する「湯ノ花沢温泉」。泉質は単純硫黄温泉で、その名の通り、温泉の沈殿物である“湯の花”が豊富な温泉です。
箱根湯本や仙石原、強羅、芦ノ湖の各エリアから車で15~25分の場所にあり、箱根観光の後の立寄り湯としても気軽に利用できる温泉地です。眺望が素晴らしく自然を楽しむことができるロケーションは夏の避暑にも適しています。
箱根湯の花プリンスホテル
空に近いホテルで“にごり湯”の露天風呂を満喫

「箱根湯の花プリンスホテル」は、駒ヶ岳の東斜面、海抜約935mの高い地点にある大自然に囲まれたホテルです。晴れた日には吸い込まれそうな青空が露天風呂の頭上に広がります。春は新緑、秋には紅葉、冬には雪見風呂と四季折々の景色を堪能できる開放的なお風呂です。
温泉は「湯ノ花沢温泉」で、深さ300mから噴出する130度の蒸気が「蒸気井(じょうきせい)」と呼ばれる井戸を通ってきたものを、湯畑で沢水と掛け合わせて60度の温泉をつくり、さらに42度になるよう加水しています。肌がすべすべになるといわれるにごり湯の単純硫黄泉は、発汗を促し湯冷めしにくいだけでなく、心身の緊張を緩めてくれるのだとか。

入浴後は、ゴルフコースの緑が一望できるラウンジで休憩するのもおすすめです。
<温泉データ>
[主な泉質]単純硫黄温泉
[お風呂]露天風呂、内湯(沸かし湯)
[レンタル]フェイスタオル
神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯93
【日帰り入浴】平日13時~18時(最終受付16時)、土・日12時~18時(最終受付16時)※祝日は曜日に準ずる
不定 ※公式ホームページで要確認
日帰り入浴【大人(中学生以上)】2000円【小学生】1200円
【電車】箱根登山鉄道箱根湯本駅より伊豆箱根バスまたは箱根登山バスで約30分 ※芦ノ湯下車徒歩10分、JR小田原駅より伊豆箱根バスまたは箱根登山バスで約45分 ※芦ノ湯下車徒歩10分【車】東名高速道路厚木ICより約60分
あり(無料)
「箱根湯の花プリンスホテル」の詳細はこちら
(画像提供:箱根湯の花プリンスホテル)
箱根・強羅温泉

「強羅温泉」は箱根登山鉄道の開通後、箱根に湧く様々な泉質の17の温泉「箱根十七湯」に加わった比較的新しい温泉地です。1952(昭和27)年に初めて掘削に成功し、豊富な温泉が湧き出すようになりました。明治時代から政財界人や文人の別荘地として栄え、現在もその遺構が残っています。
「強羅駅」は、山小屋風の駅舎がユニークな電車とケーブルカーの乗換駅で、周辺には宿やお店が多く、散策が楽しめます。強羅夏祭りの大文字焼や冬の雪景色など、季節ごとに見どころのある温泉地です。
桐谷 箱根荘
大涌谷温泉の肌触り滑らかなにごり湯に癒される

通称“うぐいす坂”の中腹に位置する「桐谷 箱根荘」は、箱根観光の拠点としても便利な温泉宿です。温泉は、黒たまごで知られる「大涌谷温泉」の硫黄泉で、“美人の湯”ともいわれるにごり湯の湯触りは滑らか。循環設備を一切使用していない掛け流しの内湯・露天風呂・足湯があり、温泉を存分に堪能できます。

立ち寄り湯のほか、日帰りプランは温泉だけでなく客室での休憩や食事処での和食会席料理もセットになっていてゆっくり過ごせます。
<温泉データ>
[主な泉質]硫黄温泉
[お風呂]室内風呂、露天風呂、貸切露天風呂、足湯
[レンタル]バスタオル、フェイスタオル
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-598
【立ち寄り湯】12時30分~17時(最終受付16時)【日帰りプラン】11時~14時30分 ※前日の21時までに要予約
不定
【入浴】大人1800円、子ども(4歳~小学生)1260円、(3歳以下)900円【日帰りプラン】9550円~ ※詳細は公式ホームページで確認
【電車】箱根登山ケーブルカー公園上駅より徒歩5分【車】小田原厚木道路箱根口ICより約30分
あり(無料)
「桐谷 箱根荘」の詳細はこちら
(画像提供:有限会社桐谷)
箱根 ゆとわ
開放的な「ナカニワ」のスイングチェアや足湯でリラックス

「箱根ゆとわ」は、強羅駅から徒歩5分の和モダンなホテルです。中庭を囲むフロアーは、室内と外が一体となり明るく開放的。立ち寄り湯は予約不要で、温泉だけでなく館内のパブリックスペースを自由に利用することができます。
西棟の女性用大浴場は、天井や壁をくり抜いた大小のカラフルな窓が特徴。窓から差し込む明かりがお湯に映り込んで幻想的な雰囲気が漂います。併設のマイクロバブルバスでは、きめ細かい気泡に包まれて心も体もほぐれそうです。

大浴場の入口前には、お風呂上がりにデトックスウォーターやアイスキャンディーのサービスが受けられる「スパラウンジ」があります。さらに「ナカニワ」と呼ばれるウッドデッキへと繋がっていて、木々に囲まれたスペースにはスイングチェアや足湯、焚き火台がセンス良く配置されているので、外気に触れながら休憩するのも良いですね。
また、東棟の「ライブラリーラウンジ」に設置されているドリンクコーナーは、ジュースやコーヒー・紅茶などの飲み物がすべてフリー。本棚には小説をはじめ、写真集やコミックなど約700冊の本が揃います。広いラウンジ内でお気に入りの場所を見つけて過ごすのもおすすめです。
<温泉データ>
[主な泉質]ナトリウムー塩化物温泉・低張性・弱アルカリ性・高温泉
[お風呂]室内風呂、サウナ
[レンタル]バスタオル・フェイスタオル(入場料金に含まれる)、浴衣
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-27
立ち寄り湯【月~木】14時~19時(最終受付18時)【金~日・祝】13時~19時(最終受付18時)
臨時休館あり ※詳細は公式ホームページで要確認
立ち寄り湯【平日】1500円【土・日・祝】1800円
【電車】箱根登山鉄道強羅駅より徒歩5分【車】東名高速道路箱根口ICより約35分・東名高速道路御殿場ICより約35分
あり(無料)
「箱根 ゆとわ」の詳細はこちら
(画像提供:箱根ゆとわ)
箱根・大平台温泉

傾斜が急な塔之沢と宮ノ下の間に位置する「大平台」。地名の由来は、一説には土地が比較的平坦であったことから“大平台”と呼ばれるようになったそう。江戸時代には「箱根細工」の木工の里として栄えました。共同湯「姫之場」から始まった「大平台温泉」は、昔から地域住民の生活に根づき、親しまれている温泉地です。
「姫之湯」の駐車場横には、温泉が流れている「美肌の滝」があります。また、豊臣秀吉が茶の湯に利用したといわれる名水「姫の水」も湧いており、この水が「姫之湯」の由来ともいわれています。
花々が美しいことでも知られる「大平台」周辺。春はしだれ桜が見事な「山神神社」に、初夏にはあじさいが美しい箱根登山鉄道沿いの「あじさいの小径」に多くの人が訪れます。
箱根大平台温泉組合 姫之湯
豊富な湯量のあつ湯を楽しめるシンプルな共同浴場

「姫之湯」は1949(昭和24)年の開湯以来、地元の人々に親しまれている名湯です。この共同浴場のほか、大平台にある旅館や保養所をはじめ、近隣の家庭にも温泉を配湯しています。
浴室は六角形で、中央には大理石の円形浴槽が配置されたシンプルなつくり。泉質は塩化物泉で、ほぼ透明のまろやかな肌触り。泉温は約55度と高いため、43~44度になるよう加水しているとのこと。身体の芯までしっかりと温まりそうなあつ湯です。

周辺には飲食店がないため、ゆっくりしたい場合には休憩室の利用がおすすめ。飲み物や軽食を持ち込んで飲食することができますよ。
駐車場の脇に流れる温泉は、20L150円で販売しているので、購入する際は容器の準備をお忘れなく!
<温泉データ>
[主な泉質]アルカリ性単純温泉-低張性・アルカリ性・高温泉
[お風呂]内風呂
[レンタル]なし
神奈川県足柄下郡箱根町大平台583
【入浴】9時~20時【休憩】9時~17時
木
【入浴】大人(中学生以上)550円、小学生300円【入浴・休憩(9時~17時)】大人(中学生以上)1300円、小学生650円【入浴・休憩(13時~17時)】大人1100円、小学生550円
【電車】箱根登山鉄道大平台駅より徒歩5分【車】小田原厚木道路小田原西ICより約30分
あり(無料)
「箱根大平台温泉組合 姫之湯」の詳細はこちら
(画像提供:箱根大平台温泉組合 姫之湯)
箱根・塔之沢温泉

老舗旅館が多い温泉地「塔之沢」は、江戸初期から温泉地として知られ、文学にも描かれてきました。明治時代には福澤諭吉の定宿があったそうです。
かつては基盤岩類の亀裂から温泉が湧出していましたが、現在はボーリング作業によって湯本温泉と同じ所から温泉が引かれています。
箱根登山鉄道の「塔ノ沢駅」から「出山信号場」間の渓谷にかかる、フォトジェニックな「出山鉄橋」は、1999(平成11)年に登録有形文化財に登録されています。また、「塔ノ沢駅」ホームのすぐ横にはお金を洗うと何倍にもなって返ってくるといわれる「銭洗弁天」があります。
箱根湯寮
里山の風情を感じながら温泉や食事が堪能できる

箱根湯本から送迎バスで気軽にアクセスできる「箱根湯寮」は、大規模な日帰り温泉施設です。テーマは“お湯のおもてなし”と“食のおもてなし”。里山の風情を味わいながら特別な時間を過ごせます。
木々に囲まれた露天風呂は開放的で、森を感じられる癒しの空間。岩風呂や信楽焼きの陶器浴槽など趣の異なるお風呂も揃います。大浴場は小学生未満の子どもは入場できませんが、貸切露天風呂なら利用可能です。
サウナでは熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させ、発汗作用を促す“ロウリュウ”が実施されます。

食事処「囲炉裏茶寮 八里」では窓からの景色に季節を感じながら、魚介を使った本格囲炉裏料理が堪能できます。
そのほか、「うたたね房」でゆったり昼寝をしたり、「読書房」の畳に寝転んで漫画を読んだりしながらくつろぎの時間を過ごせます。よりリラックスしたい人には、「ほぐし処」でマッサージを受けるのもおすすめです。
<温泉データ>
[主な泉質]アルカリ性単純温泉・アルカリ性・低張性・高温泉
[お風呂]露天風呂、内湯、サウナ
[レンタル]浴衣
神奈川県足柄下郡箱根町塔之澤4
【温浴施設】平日10時~20時、土・日・祝10時~21時、【食事処】平日11時~20時、土・日・祝11時~21時【リラクゼーション施設】11時~20時 ※各施設の詳細は公式ホームページで確認
なし ※メンテナンスによる臨時休業あり
【大浴場】大人(中学生以上)平日1600円、土・日・祝・特定日1900円、小学生全日900円【貸切露天風呂】※詳細は公式ホームページで確認
【電車】箱根登山鉄道箱根湯本駅より無料送迎バスで3分【車】小田原厚木道路箱根口ICより約10分
あり(無料)
「箱根湯寮」の詳細はこちら
(画像提供:箱根湯寮)
箱根湯本温泉

都心からロマンスカーで約80分の「箱根湯本温泉」は、箱根観光の中心地で、箱根に湧く様々な泉質の17の温泉「箱根十七湯」の中でも古い歴史を持つ温泉地です。源泉数や宿泊施設数が多く、交通の便が良いのも魅力です。
駅前商店街には老舗レストランやカフェ、相模湾で水揚げされた魚介類を使用した地元グルメの店が軒を連ね、観光で歩き疲れたら一休みできる足湯スポットもあります。一年を通して多くの人で賑わう温泉地です。
箱根湯本温泉 吉池旅館
美しい庭園を眺めながら入る100%掛け流しの天然温泉

「吉池旅館」は、四季折々の景色が美しい広大な庭園「山月園」と100%掛け流しの天然温泉を併せ持つ老舗温泉旅館です。
自家源泉を6本持ち、湯量も豊富な大浴場や露天風呂は、循環・加水・加熱なしの100%掛け流し。お風呂の中でも、天然石を配した「庭園露天風呂」は、庭園の樹木が一望でき、自然との調和を感じられます。
女湯の総ひのき風呂は、森林浴作用があるといわれる古代檜でできているので、檜の香りでリラックスできそうです。

一万坪の広大な庭園「山月園」では、桜や紅葉、寒椿や梅など、季節ごとの花々が咲き誇り、訪れる人の目を楽しませてくれます。夜には庭園がライトアップされて幻想的。敷地内には旧岩崎家別邸や茶室もあり、情緒溢れる景色に触れながら散策を楽しめます。館内のロビーやレストランの窓からも庭園の景色が広がり開放的です。
本館1階に併設されている「ステーキハウス 吉池」は、シェフが目の前の鉄板でステーキを焼き上げる鉄板焼きの名店。黒毛和牛の甘みと旨味を味わえる「黒毛和牛 サーロインランチ」は贅沢なランチタイムを楽しみたい人におすすめです。
<温泉データ>
[主な泉質]ナトリウム・カルシウムー塩化物泉
[お風呂]屋内大浴場、露天風呂、貸切風呂
[レンタル]バスタオル、フェイスタオル、浴衣
神奈川県足柄下郡箱根町湯本597
【日帰り入浴(庭園・入浴)】13時~22時(最終受付20時)
不定
【日帰り入浴(庭園・入浴)】大人(中学生以上)2250円、子ども2歳以上1650円、【山月園入園料】大人(高校生以上)500円、子ども(小・中学生)200円
【電車】箱根登山鉄道箱根湯本駅より徒歩7分【車】小田原厚木道路小田原西ICより約15分
あり(無料)
「箱根湯本温泉 吉池旅館」の詳細はこちら
(画像提供:株式会社 吉池旅館)
足柄温泉

静岡県との県境に位置する「足柄温泉」は、丹沢や箱根連山の麓に広がる自然に囲まれた南足柄市にあります。
“箱根外輪山の外では温泉は出ない”という定説を覆して、泉温29.5度のアルカリ性単純温泉を地下1500mで掘り当て、この温泉が誕生しました。このエリアの温泉施設は1件のみ。春から夏の新緑や秋の紅葉時期など四季折々の景色を楽しみながら湯あみができる温泉です。
モダン湯治おんりーゆー
箱根連山の麓。木々に囲まれたぬる湯で長湯を楽しめる

「モダン湯治おんりーゆー」は、南足柄市の自然豊かな里山の地形を活かしてつくられた温泉施設です。広葉樹林に囲まれた露天風呂は開放的で、都会の喧騒を忘れてゆっくり過ごせそうです。
泉温38度の肌触りがやわらかい温泉は長湯にもぴったり。野鳥のさえずりや、近くに流れる上總川のせせらぎを聞きながらゆっくりとお湯に浸かってください。

サウナの後は、箱根水系の地下200mから汲み上げた森の天然水「きんらん水」のシャワーを浴びたり水風呂に浸かったりできます。木々に囲まれて外気浴するのも気持ちが良いですよ。
<温泉データ>
[主な泉質]アルカリ性単純温泉
[お風呂]露天風呂、室内風呂、サウナ
[レンタル]フェイスタオル、バスタオル、館内着(大人のみ)
神奈川県南足柄市広町1520-1
10時~20時(最終受付19時30分)
不定 ※年4日メンテナンス休館あり
入館料【大人】2420円【小学生】1210円【3歳~未就学児】660円
【電車】箱根登山鉄道大雄山駅より送迎バス10分、小田急線開成駅より送迎バス25分 ※要予約【車】東名高速道路大井松田ICより約20分
あり(無料)
「モダン湯治おんりーゆー」の詳細はこちら
(画像提供:株式会社 おんりーゆー)
江の島温泉

神奈川県藤沢市に位置する「江の島温泉」は、海辺の観光地として知られています。江の島に「温泉」とは耳慣れないかもしれませんが、太古の海水が地層の隙間などに閉じ込められ、地熱で温められた源泉が江の島直下1500mから湧出しています。このエリアの温泉施設は「江の島アイランドスパ」1箇所だけ。
また、海を望みながら浸かれる温泉のほか、江の島周辺には展望灯台、水族館などのレクリエーションが揃います。夏は海水浴客で賑わい、様々なマリンスポーツを楽しめます。一年を通して地元の新鮮な海産物を味わえるのもこのエリアの魅力です。
江の島アイランドスパ
湘南の海岸線を一望できる複合温浴施設

都心から約1時間のドライブで行ける「江の島アイランドスパ」は、天然温泉と多彩なプールを備えた複合温浴施設です。
3階の温泉エリア「富士海湯(ふじみゆ)」は、天然温泉(加温・加水・循環ろ過)を使用した内湯で、眼前には富士山と相模湾の雄大な景色が広がります。高温湯・中温湯・人工の高濃度炭酸泉の3つの浴槽のうち高温湯は、“熱の湯”と呼ばれる塩化物を含んだ温泉を使用しているため、身体の芯から温まりそうです。

1・2階はプールエリアとなっており、屋内外2カ所にある採暖泉には一部温泉水が使用されています。屋外プールはインフィニティプールで、湘南の海と一体化した絶景が楽しめます。特にサンセットはロマンチック!
湘南の海岸線を一望できる4階のレストラン「アイランドグリル」では、湘南名物のしらすをはじめ地元食材を使用した地中海料理が味わえます。
<温泉データ>
[主な泉質]ナトリウムー塩化物強塩泉(加温・加水・循環ろ過)
[お風呂]内湯、高温サウナ、水風呂
[レンタル]バスタオル、フェイスタオル、館内着(ワンデイスパ入館料に含まれる)
神奈川県藤沢市江の島2-1-6
【温泉】7時~21時(最終受付20時)※施設により異なる
なし ※5月・12月に4日間のメンテナンス休館あり ※詳細は公式ホームページで確認
【ワンデイスパ】中学生以上3000円~ ※詳細は公式ホームページで確認
【電車】小田急電鉄片瀬江ノ島駅より徒歩約10分、江ノ島電鉄江ノ島駅または湘南モノレール湘南江の島駅より徒歩約14分【車】横浜新道上矢部ICより約40分
なし(近隣の公共駐車場を利用)
「江の島アイランドスパ」の詳細はこちら
(画像提供:江の島アイランドスパ)
宮前平温泉

「宮前平温泉」は、東急田園都市線「宮前平駅」から徒歩で4分ほどの落ち着いた住宅街の中にあります。このエリアの日帰り温泉施設は1件だけ。温泉は豊富な植物性の有機物が含まれる黒褐色のモール泉で、ヌルヌルしたお湯が特徴です。
周辺は自然に囲まれた散策コースや公園の他、地元の飲食店やカフェも多く、温泉と併せて休日を過ごすのにぴったりのエリアです。
宮前平源泉 湯けむりの庄
13種のお風呂と6種の岩盤浴が揃う駅近の温泉施設

「宮前平源泉 湯けむりの庄」は、東急田園都市線「宮前平」駅から徒歩4分の好立地にある、多種類のお風呂や岩盤浴、サウナと設備の充実した温泉です。
中でも、温泉に特殊な膜を通して炭酸ガスを溶かし込んだ「炭酸琥珀湯(R)」が特徴。弱アルカリ性で塩分を含んでいる温泉(加温)と、炭酸の組み合わせでしっかりと身体が温まります。
また、温ミストが全身を優しく包み込む女性専用の「潤い美肌湯」のほか、露天の岩風呂やつぼ湯など13種類のお風呂と2種類のサウナがあります。女性限定の「塩サウナ」は低温設定で、体への負担が少なくリラックスできそうです。
岩盤浴は、ゲルマニウムやトルマリン鉱石を使用したもの、岩塩や鉱石を砂利式に敷いているものなど6種類。そのほか、アカスリエステ、アロマオイルマッサージ、ホットストーントリートメントなどのリラグゼーションメニューも豊富なので、その日の気分に合わせて選べるのが良いですね。

食事処は豆冨料理中心のバラエティ豊かな和食のメニューが揃っています。
<温泉データ>
[主な泉質]ナトリウムー炭酸水素塩温泉(源泉使用・加温)
[お風呂]露天風呂、内湯、サウナ、岩盤浴
[レンタル]フェイスタオル、バスタオル、館内着(大人のみ)
神奈川県川崎市宮前区宮前平2-13-3
【平日】10時~24時(最終受付23時30分)【土・日・祝】9時~24時(最終受付23時30分)
なし
【温泉】大人(中学生以上)1430円 ※土・日・祝はプラス110円、子ども740円 ※土・日・祝はプラス110円【岩盤浴】820円 ※利用は中学生以上
【電車】東急宮前平駅より徒歩4分【車】東名高速道路川崎ICより約3分
あり(3時間まで無料)※詳細は公式ホームページで確認
「宮前平源泉 湯けむりの庄」の詳細はこちら
(画像提供:宮前平源泉 湯けむりの庄)
識者プロフィール
温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井 宏子さん
温泉地の自然や食事による美と健康の作用にも着目し、「温泉は地球がくれた“天然のビューティツール”」という独自の視点で「温泉ビューティ」を研究する。
【Website】https://www.onsenbeauty.com/
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※この記事は2023年8月21日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。